食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
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41 巻, 6 号
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調査・資料
  • 鈴木 仁, 勝木 康隆, 小川 仁志, 鈴木 敬子, 松本 ひろ子, 安田 和男
    2000 年 41 巻 6 号 p. 387-396
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2008/01/11
    ジャーナル フリー
    容器入り飲用水170検体の微量元素22種の濃度をICP質量分析法を用いて分析を行った. 試験溶液は, 調査対象元素に対する分子イオンの影響が小さい硝酸溶液とした. 添加回収実験の結果, いずれの元素も94%以上の回収率が得られ, CV値は0.2~3.9%と良好な結果が得られた. 温泉水使用のものではLi, B, Al, As及びMo, 海水使用のものではB, 鉱泉水使用のものではLi, Mn, Rb, Sr及びBaの濃度が全検体の平均濃度より高かった. 鉱水使用のものでは, 輸入品の平均濃度が高い傾向が見られた. 特に, Rb, Sr, Ba及びUでは有意差が認められた. 湧水使用のものでは, Li及びMnでは輸入品の平均濃度が高く, 有意差が危険率0.1%以下で認められた. 清涼飲料水の製造基準の基準値を超えるものは認められなかった. また水道水水質基準の基準値を超過するものが4検体認められた. 国産品と比較して輸入品は基準値を超える比率が12倍程度高かった.
  • 萩原 輝彦, 安野 哲子, 斉藤 和夫
    2000 年 41 巻 6 号 p. 397-400
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2008/01/11
    ジャーナル フリー
    天然添加物78試料中の総臭素を定量した. 臭素と3-ペンタノンとの反応で誘導された2-ブロモ-3-ペンタノンをECD付きキャピラリーガスクロマトグラフィーにより定量した. 78試料中23試料から1ppm以上の総臭素を検出した. これらの試料の中で, カンゾウ抽出物, カンゾウ末, 生コーヒー豆抽出物及びステビア抽出物の総臭素濃度はそれぞれ, 81ppm, 25ppm, 68ppm及び21ppmであった. 25ppmの総臭素を含有するカンゾウ末を用いて作製したカンゾウ抽出物から91ppmの総臭素を検出した. また, 天然添加物製剤中に塩化ナトリウムが添加された場合, 塩化ナトリウム中に不純物として含まれている臭化物も検出された.
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