とうもろこし油に紫外線を照射し, 過酸化物価202, 399, 805, 1117の自動酸化油 (SO
200, SO
400, SO
800, SO
1100) を得, これをラットに投与し, 脂質代謝と薬物代謝酵素系に対する影響を検討した. (1) 自動酸化油を4ml/kg 1回経口投与すると, SO
400ではアニリン (AN) 水酸化酵素活性が減少し, SO
1100投与では逆に増加した. 肝中のトリグリセリド (TGL) 量はSO
1100投与で減少した. (2) SO
800, SO
1100を4ml/kgそれぞれ10日間または7日間連続経口投与すると, SO
1100でAN水酸化酵素活性と体重100g当たりの肝重量が増加した. (3) SO
800を4ml/kg腹腔内投与すると, 初期にアミノピリン脱メチル酵素活性, チトクロームp-450含量およびミクロゾームタンパク量が増加し, 肝TGL量は減少した. 投与24時間後では肝TGLと血清コレステロール量が増加した.
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