食品衛生学雑誌
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22 巻, 6 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 安藤 芳明
    1981 年 22 巻 6 号 p. 455-461
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 大塚 公人, 堀部 京子, 杉谷 哲, 山田 不二造
    1981 年 22 巻 6 号 p. 462-466_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    高速液体クロマトグラフィー (HPLC) を用いて, 鶏肉および鶏卵中クロピドールの分析法を検討した. LiChrosorb RP-18 カラムを用い, アセトニトリルー水 (10:90 v/v%) を溶離液とした逆相クロマトグラフィーにより分析を行った. 試料はメタノール抽出後, アルミナおよびイオン交換樹脂カラムで精製し, HPLCに注入した. 検量線は5~250ngの範囲で原点を通る直線性を示した. 検出限界は2ngであった. 平均回収率は鶏肉で95.1%, 鶏卵では96.8%であった. 本法は鶏肉および鶏卵中の残留クロピドールの簡易分析法として十分使用できると思われる.
  • 畜産食品中の合成抗菌剤の残留に関する研究 (第5報)
    能勢 憲英, 星野 庸二, 菊池 好則, 山田 文子, 渡辺 昭宣, 河内 佐十
    1981 年 22 巻 6 号 p. 467-471_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    カプリロヒドロキサム酸 (CAP) はメタノール含有飽和炭酸水素ナトリウム溶液中で, ペンタフルオロベンゾイルクロライドと容易に反応して, 反応生成物はガスクロマトグラフィー (ECD) で検出することができた. 鶏肉および鶏卵をメタノールを用いてホモジナイザーでかくはん抽出した液について, イオン交換カラムクロマトグラフィーを行い, Amberlite CG-400 (OH型) にCAPを吸着させ, 10%塩化ナトリウム, メタノール (1→10) で溶出した. ガスクロマト用カラム充てん剤には5% Thermon 1000+5% SP 2100 (0.25m+1.75m) を使用した. 検量線は0.02ppm~0.1ppmで直線性を示し, 本法における検出限界は20pgで試料濃度として0.01ppmであった.
  • 今中 雅章, 松永 和義, 石田 立夫
    1981 年 22 巻 6 号 p. 472-478_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    分解物から間接的に定量するのではなく, ディプテレックス (DEP) 自体をガスクロマトグラム上の指標ピークとする分析法を確立した. Shimalite TPAを担体とするThermon 3000のカラムで, その長さを0.5m以下とするとき, 既知の分解物ジメチルポスファイト (DMP) およびジクロルボス (DDVP) とはかなり異なる保持時間に, 対称性の良いピークを得ることができた. このピークは, 注入量0.5~4000ngの範囲でその形態にまったく変化が見られず, また共存物質によるピーク高の減少もなく, さらにマススペクトルによってDEPそのものであることが確認されたので, 残留分析の指標ピークとして採用した. 本法を用いた, DEPの畜産食品からの回収率は, 90.4% (鶏卵)~102% (牛乳) と極めて良好であり, 最少検出量は2ppb (whole base) であった.
  • 春日 洋二, 大塚 公人, 杉谷 哲, 山田 不二造
    1981 年 22 巻 6 号 p. 479-483_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    魚肉中ナリジクス酸 (NA) の抽出は試料を0.2Mリン酸緩衝液 (pH 6) で均質化後, 酢酸エチルで行った. クリーンアップはこの酢酸エチルを留去し, 残渣を2%塩化ナトリウム溶液に移し, n-ヘキサンで脂肪を除いた後, クロロホルムで再抽出し, 次いでクロロホルム留去後, 残渣を少量のクロロホルムに溶解し, 0.1Mホウ酸緩衝液 (pH 10) で抽出する方法によった. HPLC用カラムに Zipax SAX (2.6×500mm), 移動相に0.006M硫酸ナトリウムを含む0.01Mホウ酸溶液 (pH 9.1), 内部標準物質にピロミド酸を用いてNAの短時間の分離ができた. ニジマスおよびアユについて添加回収実験を行ったところ, 回収率96.6~100.4%, 変動係数0.9~2.0%, 検出限界0.05μg/mlと精度良く微量のNAが定量できた.
  • 岩田 好博, 杉谷 哲, 山田 不二造
    1981 年 22 巻 6 号 p. 484-489_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    タマネギ中の残留有機リン農薬を分析する目的で, Amberlite XAD-8樹脂によるカラムクリーンアップ法を検討した. タマネギをアセトニトリル, セライト545とともにホモジナイザーで均質化後ろ過し, ろ液をアセトニトリルが除去されるまで濃縮し, Amberlite XAD-8カラムに負荷し, 蒸留水, 5%食塩水-メタノール (5:5), メタノールの順序で溶出した. タマネギに含まれる有機硫黄化合物は, 蒸留水および5%食塩水-メタノール溶出液で約90%溶出し, 有機リン農薬溶出区分 (メタノール) に10%程度溶出するが, 有機リン農薬を分析するにはなんら支障がなかった. 添加回収は, 11種の有機リン農薬について行い, ダイアジノン76%を除いてすべて80%以上であった. また本法をネギ, ニラに適用したところ, タマネギ同様, 良好な結果が得られた.
  • ヒト口腔内における亜硝酸塩生成に関する研究 (第3報)
    佐々木 次雄, 亀岡 章江, 市川 勤, 俣野 景典
    1981 年 22 巻 6 号 p. 490-495_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    健康成人100名 (男性65名, 女性35名) の口腔内における亜硝酸生成活性を“NO3-溶液法”と“NO3-ロ紙法”を用いて調べた. 両方法による測定値の間には比較的よい相関性が認められた (r=0.636, P<0.01). 0.5%硝酸カリウム溶液10mlを1分間, 口腔にふくむ“NO3-溶液法”で得られた亜硝酸生成活性は, 幾何平均 (95%信頼限界) で男性, 46.20 (40.33~52.88)μg/min, 女性, 29.72 (23.61~37.41)μg/minであった. 男女間の活性には5%で有意差が認められたが, 男女とも年齢間には有意差は認められなかった.
  • 畜産食品中の合成抗菌剤の残留に関する研究 (第6報)
    能勢 憲英, 星野 庸二, 菊池 好則, 山田 文子, 河内 佐十
    1981 年 22 巻 6 号 p. 496-500_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ナイカルバジン (NCZ) は4,4′-dinitrocarbanilide (DNC) と2-hydroxy 4,6-dimethylpyrimidine の複合体で, DNCを塩酸で加水分解して生成したか p-nitroaniline (NA) をガスクロマトグラフィー (GC) により測定することによりNCZの定量を行った. 分解は150°の流動パラフィン浴で15分間加熱し, 冷後アルカリ性として塩化ナトリウムを加え, 酢酸エチルで抽出しGCを行った. GC条件としては5% Thermon 3000/Chromosorb W (AW, DMCS) 80~100 mesh, 1mガラス管, カラム温度190°, キャリヤーガス流量は20ml/minで行った. 試料はメタノールとホモジナイズした後, 抽出液を Amberlite CG-400 (OH) のカラムに通し, 塩酸-メタノール (2:98) 混液で溶出した結果, 妨害物質もなく, 回収率も85-97%を得た. 検量線にはp-nitroaniline 0.05ppm~0.5ppm, 内部標準にはα-Chloroanthraquinone の5ppmを使用し, 直線性が得られた.
  • 堀 伸二郎, 樫本 隆, 国田 信治
    1981 年 22 巻 6 号 p. 501-507_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    油症原因物質の生体影響究明の一環としてPCB, PCTおよびPCQのラット胎仔およびマウス乳仔への移行ならびにこれらの物質の臓器間分布の変化を比較検討した. 総投与量に対する各投与物質の乳仔移行量は, PCB (16.3%)>PCT (7.3%)>PCQ (2.4%) であった. また, 胎仔への移行量は乳仔移行量の1/10-1/80で, その移行性はPCB>PCT>PCQの順であった. 各物質のマウス母体の臓器間分布は授乳させることにより変化した. すなわち, PCB群は肝臓/脂肪の濃度比が著しく増加した. 一方PCT, PCQ群ではこの比は逆に減少した.
  • 畜産食品中の合成抗菌剤の残留に関する研究 (第7報)
    能勢 憲英, 山田 文子, 星野 庸二, 菊池 好則, 河内 佐十
    1981 年 22 巻 6 号 p. 508-512_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    エトパベート (ETP) のECDガスクロマトグラフィー (GC) による微量定量法を確立した. すなわち, ETPのベンゼン溶液にヘプタフルオロ無水酪酸 (HFBA) およびヘプタフルオロ酪酸を加え, 220°の流動パラフィン浴中で15分間反応し, 炭酸ナトリウムアルカリ性でベンゼンで抽出し, GCを行った. 内部標準物質としてはメチルサッカリンを使用した. GC条件は5% Thermon 1000/Chromosorb W (AW・DMCS) 1mカラム190°, 注入口および検出器温度230°キャリヤーガス窒素40ml/min. 検量線は0.02~0.2ppmで直線性を示し, 試料からの検出限界は0.02ppmであった.
  • 福井 昭三, 平山 晃久, 野原 基司, 阪上 嘉彦
    1981 年 22 巻 6 号 p. 513-519_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ヒジキ, コンブ, エビ, カレイおよびこれら食品摂取後の尿中ヒ素排泄物の存在形態について, 総ヒ素はニッケル添加湿式分解-炭素炉原子吸光法, 無機ヒ素およびモノメチルビ酸 (MMAA) はBALキレート法, ジメチルヒ酸 (DMAA) はECD-GC法で定量した. ヒジキ抽出液中の約80%が無機ヒ素で, 他の食品中のヒ素の90%以上が構造未知化合物であった. ヒト摂取後の尿中にヒジキ42%, コンブ91%, エビ40%がDMAAとして排せつされていた. 投与量に対する尿中ヒ素排せつ率はコンブのほぼ100%を除き, ヒジキ51%, エビ69%, カレイ24%で, ヒ素の体内蓄積および他の排せつ経路が示唆された. 最後にエビ中のヒ素化合物はニンヒドリン反応陽性, 酸分解により arsenobetaine を同定したことから, arsenobetaine を含むオリゴペプタイドと推定された.
  • N-ニトロソ化合物の生体内挙動 (第4報)
    石綿 肇, 水城 弘子, 酒井 綾子, 谷村 顕雄
    1981 年 22 巻 6 号 p. 520-525_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    ラットを用い消化管内における硝酸塩の挙動を調べた. 5000ppmの硝酸塩を含む飼料で1週間飼育したところ, 消化管内の硝酸塩の分布は胃内で1232ppm認められたほかは3ppm以下であった. 消化管下部を結紮し内容物を除去したのち腹壁静脈より硝酸塩を投与したところ, 血中硝酸塩が小腸下部, 盲腸, 大腸の各結紮部内に分泌されることが確認された. 結紮部内に腸内容物が存在する場合, 硝酸塩は還元され亜硝酸塩となり, また硝酸塩とジメチルアミンの結紮部内への同時投与によりN-ニトロソジメチルアミン (NDMA) の生成が認められた. NDMAは消化管下部より速やかに吸収され, 血中および尿中に出現した.
  • 七瀬 葉子, 高田 久美代, 島岡 敏, 土肥 静幸
    1981 年 22 巻 6 号 p. 526-530_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    薄層クロマトグラフィー・デンシトメトリーによるサッカリンの定量について検討した. TLCプレートは Kiesel Gel 60F-254 を用い, 展開溶媒にヘキサン-酢酸エチル-ギ酸系を用いた時, サッカリンは他の食品添加物と良好な分離を示した. 特に, サッカリンと類似したRf値を示すフマル酸は, ヘキサン-酢酸エチル-ギ酸 (10:20:0.15) で十分に分離することができた. 検量線は, 0.5~10μgの範囲で原点を通る直線を示し, 検出限界は0.2μgであった. 清涼飲料水, かまぼこ, 煮豆, つくだ煮および漬物を用いて添加回収実験を行ったところ85.1~93.3%の回収率が得られた.
  • 百川 滉, 山田 わか, 佐藤 文子, 堺 敬一
    1981 年 22 巻 6 号 p. 531-535_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中の総臭素を塩素およびヨウ素の影響なく, 簡単に精度よく定量するため, 比色法について検討した. 試料を灰化・水抽出後試験溶液を臭素発生装置の反応容器に入れ酸化, 遊離した臭素を窒素ガスで吸収容器に送り, フルオレセイン溶液に吸収発色させ吸光度を測定する方法である. 塩素イオンは臭素イオンの1200倍まで影響なく, ヨウ素イオンは臭素イオンよりも緩和な条件で反応容器中であらかじめ通気, 除去することにより臭素を定量できた. パン, かまぼこへの添加回収率は98~104%であった. 本法による試料中の確認限度は2.5ppmであった.
  • 日高 公雄
    1981 年 22 巻 6 号 p. 536-538_1
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    高速液体クロマトグラフィー (HPLC) によるスチレン樹脂, AS樹脂中の揮発性物質, すなわちトルエン, スチレン, エチルベンゼン, イソプロピルベンゼン, n-プロピルベンゼンの分析法について検討した. メチルアルコール沈殿法により高分子化合物を除いた後, HPLC [カラム: Zorbax-ODS (4.6mm×150mm), 移動相: メチルアルコール-水 (70+30)] で分析し, 試料中の揮発性物質5化合物の分離ができた. トルエンとスチレンの分離は完全ではないが, 定量には差支えなかった. 合成樹脂溶液に添加した揮発性物質の回収率は93~105%で, 製品による差は認められなかった. 25試料についてスチレンを分析したところ, GCによる分析値とよく一致した.
  • 農産物および加工食品中の残留臭素に関する研究 (第2報)
    上村 尚, 西島 基弘, 永山 敏廣, 安田 和男, 斉藤 和夫, 井部 明広, 牛山 博文, 渡辺 美智子, 直井 家壽太
    1981 年 22 巻 6 号 p. 539-546
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 食品中の炭化水素 (第2報)
    近本 武次, 米谷 武士
    1981 年 22 巻 6 号 p. 547-550
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 1981 年 22 巻 6 号 p. 562
    発行日: 1981年
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
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