1962年,九州大学卒業,1963年,九州大学小児科入局.1970~72年,Harvard大学留学.1975年,「中心・中側頭部に発作波焦点を有する小児てんかん」について本邦初の報告.1975年,九州小児神経懇話会,1976年,福岡小児神経懇話会,1986年,福岡てんかん懇話会を発足させた.1977年,「遠城寺式乳幼児分析的発達検査(九大小児科改訂版)」出版,1980年,West症候群とLennox症候群の全国調査を発表.1982年,福岡県久山町の小学生ほぼ全員延べ1,929人の脳波検査を行い,3.7%に発作波がみられた.1985年,もやもや病の経過等について報告.1987年,上越教育大学障害児教育講座教授.1990年,国立精神・神経センター武蔵病院小児神経科長.1991年,「脳と発達」編集委員長.1992年,国立療養所西別府病院長(600床).1993年~1999年,厚生省重症心身障害研究主任研究員.1999年,「重症心身障害医学・最近の進歩」出版.1995年,第19回日本てんかん学会会長.2001年,65歳定年後,2020年まで誠愛リハビリテーション病院(福岡市郊外,210床)院長・理事長・名誉院長歴任.定年後は自閉スペクトラム症を中心に日本小児神経学会等において発表.
小児神経科医として,五十有余年,共に歩ませて頂いたすべての方々に感謝申し上げます.
医療型障害児入所施設の職員(看護師,保育士)に対して,子どもと大人の絆を深めるプログラム(Child-Adult Relationship Enhancement;CARE)及び親子相互交流療法(Parent-Child Interaction Therapy;PCIT)を導入した.導入による児童3名の行動の変化を,職員がアイバーグ子どもの行動評価尺度(Eyberg Child Behavior Inventory;ECBI)を用いて評価した結果,臨床的な改善に伴い,ECBI値の変化が認められた.問題行動の改善と共に社会的発達も促され,両者の導入が有効であったと考えられた.
Midazolam口腔用液の使用実態についてスマートフォンアプリを用いて調査を行い,102例のてんかん患者をもつ養育者から回答を得た.使用歴があったのは57例(56%)であり,10分以内の発作停止を有効とした場合,有効性は約5~7割程度と推定された.約半数でdiazepam坐剤よりも有効と回答した.呼吸抑制は10例(18%)で経験された.救急救命士による実施希望は98例(96%),教員・保育士・介護士は89例(87%)と高い割合を示した.