脳と発達
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11 巻 , 6 号
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  • 福山 幸夫
    1979 年 11 巻 6 号 p. 494
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • J. Kiffin Penry
    1979 年 11 巻 6 号 p. 495-501
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 北條 博厚, 中野 省三, 片岡 健吉
    1979 年 11 巻 6 号 p. 502-509
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    小児の痙攣性疾患患者についてPhenobarbital (PB) とCarbamazepine (CBZ) の血中濃度と投与量の関係を検討した. また, 熱性痙攣と全身痙攣型てんかん患者について有効血中濃度の検討を行なって次の結果を得た.
    1. PBの血中濃度 (μg/ml) /投与量 (mg/kg) 比は3才以下では3.1-3.4, 4-5才では3.88, 6才以上では5.48であった.
    2. 入院患者で調べたPBの血中濃度の日内変動は比較的安定し, 2回分服, 3回分服での差はなかった.
    3. CBZの血中濃度と投与量の間には一定した関係は得られなかった.
    4. 入院患者でのCBZの血中濃度の日内変動は著明であり, 2回分服では1日2回の波が, 3回食後分服では1日1回の波がみられ後者は朝に谷が, 夜間に山がみられた.本剤の血中半減期が短かい差であり, 外来患者において相関がみられなかったことは採用時間により血中濃度の変動が著しい為と考えられた.
    5. 熱性痙攣については, 発熱前後に採血検査した確実例を検討して16μg/ml以上が再発抑制の有効濃度と考えられた.全身痙攣性てんかんについてははっきりした結論は出せなかった.
  • 高橋 系一, 本田 利博, 高橋 寛, 大塚 親哉, 佐藤 陽子
    1979 年 11 巻 6 号 p. 510-514
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    てんかん患児20名に対して, PHT剤の大粒子剤 (A剤: 直径100-300μの球状粒子) および小粒子剤 (B剤: 短径10-50μ, 長径50-150μ の柱状結晶) の両散剤を同量ずつ連続して4週間以上交互に投与し, PHTの血中濃度を比較測定し, 次の結果をえた.
    1) PHT剤の同じ投与量で, A剤に比しB剤では, 2-3倍の血中濃度を示した.
    2) てんかん患児20例中5例において, B剤の使用時に痙攣発作回数が減少した.
    3) 同じPHT剤においても剤形あるいはその種類を変更する時は, PHTの血中濃度の測定が必要と思われた.
  • 大田 卓生, 中根 允文, 高橋 良
    1979 年 11 巻 6 号 p. 515-524
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    てんかん患者171名から得られた221検体について, Phenytoin (PHT), Phenobarbital (PB), Carbamazepine (CBZ) の血漿濃度をガスクロマト法にて測定し, 各薬物の単独治療群と併用治療群の, それぞれの血漿濃度を統計的分析にて比較し薬物間相互作用の問題について検討した.
    その結果, 以下の所見を得た.
    1) CBZ+PBの2者併用群とCBZ+PB+PHTの3者併用群のCBZ=濃度はCBZ単独群に比べ有意に低下していた.
    2) CBZ+PHTの2者併用群のCBZ濃度はCBZ単独群に比べ低下する傾向にあった.
    3) PB+PHT+CBZの3者併用群では, PB濃度がPB単独群に比し上昇する傾向にあった.4) その他の併用群の場合のPHT及び, PB血中濃度の他剤併用による影響性については明確な結論は下せなかった.
  • 後藤 友子, 北原 久枝, 福山 幸夫
    1979 年 11 巻 6 号 p. 525-530
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    Carbamazepine (以下CBZ) を単独長期持続投与されている小児てんかん患児の血中濃度と投与量の関係を検討した. 対象は, CBZ単独投与開始後1ヵ月以上内服している6カ月-15才の小児17名で, 血中濃度はEMITにより測定した. 血中濃度/投与量比 (S/D比) と体重の相関性について検討したところ, 相関係数r=0.66(P<0.005) と有意の相関を示した. また同一患者で2回以上血中濃度を1ヵ月以上2年までの内服期間中経時的に測定し得た9症例を検討してみると, 必ずしもS/D比は経時的に減少してゆくとは思われない症例もあった.また投与期間1ヵ月より5ヵ月までの1才以上5才未満の小児9例について投与量と血中濃度の関係を検討したところ, 相関係数r=0.83(P<0.001) で有意の相関を認めた. このように幼小児のCBZ投与量と血中濃度の相関関係が従来報告されている成人のそれに比して高いことは注目に値すると思われた.
  • 久郷 敏明, 高橋 茂, 平田 潤一郎, 細川 清
    1979 年 11 巻 6 号 p. 531-538
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    例の入院中の成人てんかん患者を対象に, 抗てんかん剤A. E. D. 血清濃度の連続反復測定を行ない, 測定値の動揺の度合いを検討した. 患者には研究の主旨を説明し, 同意を得た.服薬量, 服薬時間は正確に把握された. 早朝服薬の3時間後にまず5日間連続して採血し, さらに1ヵ月後, 2ヵ月後に各1回繰り返した. 測定されたA. E. D. は, diphenylhydantoin (PHT), phenobarbita1 (PB), primidone (PRM), carbamazepine (CBZ) の4剤で, それぞれ16例, 17例, 10例, 13例に投与された. 血清濃度測定は, 酵素免疫測定法により行なった.
    結果: 体重あたりの投与量と血清濃度の相関係数は, 5日間連続測定時はPHT0. 6886, PB0. 7477, PRM0. 8065, CBZ0. 6363, 計7回測定時はPHT0. 6494, PB0. 6931, PRM0.6678, CBZ0.5770であり, 一応の相関は得られたが, 予想よりも低いものであり, 個体差の大きさが示唆された.
    各症例の7回の測定値は, 同一人で思いの外大きい動揺を示した. 変動の度合いを検討するため, 各症例の7回の実測値の平均 (Mean) と標準偏差 (S. D.) からS. D./Mean (%) を求め, これを変異係数として変動の度合いを示す指標とした.変異係数の分布をみると, 測定値の動揺はPHTで大きく, PBで小さかった.各薬剤についての変動比の平均は, PHT31.4±16.7 (%), PB14.2±12.7 (%), PRM18.9±14.0 (%), CBZ22.5±19.5 (%) であった.
    対象症例中3例で, 発作直後の血清濃度を測定することが出来た. その3例が示した計7回の発作後の測定値を検討した結果, うち5回で血清濃度の著明に低下している薬剤が見い出された.
    このような測定値の動揺がもたらされる機序につき, 若干の考察を行なった.
  • 久永 学, 内海 庄三郎, 宮本 誠司, 岡崎 孜雄, 塚本 澄雄, 角田 茂
    1979 年 11 巻 6 号 p. 539-547
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    抗てんかん薬の肝機能への影響を調べるため, 抗てんかん薬の血中濃度測定および肝機能検査を同時に行ない得た98例について検討を加え, 次の結果を得た. 1. 肝機能検査のうち異常率の高いのはγ-GTP (39.8%), ALP (18.8%), LAP (16.3%) で, GOT, GPT異常はそれぞれ8.2%, 4.1%である. 2. 投薬期間が長いほどγ-GTPの異常率は増加する.ALP, LAPではこのことはみられない. 3. LAP異常例はγ-GTP異常例に多く分布し, 共に異常であった14例の異常値の間には相関関係 (r=0.825 [P<0.001]) がみられる.
    4. 投薬内容との関係: 1) γ-GTP異常率はPB単剤群で16%であるが, PHTが加わった群では50%以上を示す. 2) LAP異常はPB単剤群ではみられず, PHTが加わった群でのみみられる. 5. 血中濃度との関係: 1) γ-GTPはPHT濃度5μg/ml以下でも39%の異常を示し, 5μg/ml以上では86%と高値を示す.PB濃度の増加によっても異常率は増加するが, PB単剤群での異常率は19例中3例 (16%) と低い. γ-GTPの平均値もPB・PHT濃度の増加により上昇するが, PB単剤群での上昇は軽度であるのに対し, PHTが加わった群での上昇の程度は大きく, 異常値を示す. 2) LAPではPHT濃度との相関はみられない.以上血清γ-GTPおよびLAPよりみた抗てんかん薬の肝機能への影響について検討し, これらの異常を来たす主役はPHTであろうこと, および慢性の肝障害の存在の可能性について考察した.
  • 高木 誠一郎, 黒川 徹, 花井 敏男, 中尾 泰史, 青山 敏信
    1979 年 11 巻 6 号 p. 548-553
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    旨単剤または他の抗てんかん薬と併用してフェノバルビタールを服用中の78例, フェニトインの19例, カルバマービピンの21例のてんかん患者についてその血中濃度を測定した. そのうちフェノバルビタール服用例の60%, カルバマゼピンの14%が治療有効濃度域内にあった.フェニトインについては測定した全例が治療有効濃度といわれる10-20μg/mlに達していなかった. なおフェニトインは個人差に加え, 投与されている薬剤の性状-とくに粒子径によっても血中濃度が変化することを認めた. 個人差のみならず, 薬剤の剤型の面からみても抗てんかん薬の血中濃度は測定されるべきである.
  • 宮本 侃治, 池田 佳子
    1979 年 11 巻 6 号 p. 554-560
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    酵素イムノアッセイ法 (EMIT) で現在測定が可能である5種類の薬物 (phenytoin (PHT, Aleviatin), phenobarbital (PB, phenobal), primidone (PRM, Mysoline), carbamaze-pine (CBZ, Tegretol), ethosuximide (ESM, Zarontin)) について遠心型自動分析機 (gemsaec NIII, Rotochem II) を用い, コンピューター処理による濃度データを直接求める条件を検討し, 抗てんかん薬測定の自動分析機使用を実用化した.
    まずcresol red法により, 自動分析機のディスク内の各セルの温度分布を検討し, 温度差は±0.015℃以内であることを認めた.
    自動分析機を用いたEMIT測定には, 各試薬をFinleyらに従い希釈した後, EMIT反応の時間経過を検討して, 5種類の薬物に共通となるようにdelay時間, 反応時間をそれぞれ100秒と定めた.
    この方法による標準曲線をbilo9表示すると, PHT, PRM, CBZは直線性を示し, PB, ESMは直線性を示さず, 高濃度の点で彎曲した.この場合, 前三者は一次方程式計算により, 後二者は二次方程式計算.またはlogit変換により濃度データを直接得ることが可能であることを認めた.現在われわれは5種類の薬物すべてに二次方程式計算を用いている.またこの方法による測定値の再現性の信程度をCVで表現すると, 5種類の薬物でディスクを交換した場合には2.7-5.3%, また同一ディスク内では2.1-4.5%の範囲であった.
    またこの方法とEMIT manual法との相関係数は5種類の薬物で0.962-0.990の範囲であり, 既報のガスクロマトグラフとEMIT manual法との相関係数 (5種類薬物で0.940-0.991の範囲) と同程度であり, 自動分析法が正確かつ迅速に, 低コストで測定できる方法であることを認めた.
  • 宮本 侃治, 清野 昌一
    1979 年 11 巻 6 号 p. 561-566
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    1978年6月に, 43施設が参加して行なわれた第2回の抗てんかん薬測定精度管理の結果を報告した.
    材料は血清にphenytoin (PHT, Aleniatin), phenobarbital (PB, Phenobal), primidone (PRM, Mysoline), carbamazepine (CBZ, Tegretol), ethosuximide (ESM, Zarontin), sodium valproate (VPA, Depakene) の6種類の薬物を添加し, 各薬物とも3段階の濃度を組合せたものを用いた.測定方法としては, 同一施設で2種以上の方法を併用した場合もあったが, ガスクロマトグラフ16, 酵素イムノアッセイ32 (EMIT31, ヘテロ法1), 紫外吸収法3, ラジオイムノアッセイ1であった.
    測定値のmean値は, 薬物の種類, 濃度にかかわらず, 添加濃度にほぼ一致した. しかし測定値の最小と最大の幅ではPB, ESM, VAPの高濃度試料でかなりの拡がりが認められた. また測定値の信頼度をCV値で表現すると, 薬物の種類, 濃度にかかわらず9.4-18.9%の間にあった.方法による差もCV値でみる限り有意の差があるとはいい難いが, EMITによるPBとESMの高濃度試料のmean値が添加濃度より高値であることが認められた.
  • 宮越 雅子, 掛川 紀夫, 鷺坂 昌史, 清野 昌一
    1979 年 11 巻 6 号 p. 567-576
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    治療服用量のValproate sodium (VPA) を反復服用した際に, 定常状態に達したdipropyl acetateの血中濃度と服用量とがどのような相関を示すか, 年齢要因があるのか, そしてdipropyl acetate濃度に他の抗てんかん薬たとえばPhenytoin (PHT) やPhenobarbital (PB) が相互作用をおよぼすか否かについて検討した.
    1.VPAを含む抗てんかん薬を持続服用しているてんかん患者193名について, VPA単剤治療のもののdiprophyl acetate濃度125アッセイ (16歳以上の成人40, 7-15歳の小児50, 1-6歳の小児35), およびPHT・PBのいずれかあるいはその両者をVPAと併用している多剤治療のものの92アッセイ (成人40, 7-15歳の小児33, 1-6歳の小児19) についてつぎの結果を得た.
    1) 単剤治療下にある患者計116例からの125アッセイのみをとりあげて, VPAの服用量とdipropyl acetate血中濃度との相関をみると, 年齢要因が明らかに認められ, 同じ服用量 (mg/kg/day) を服用している成人の血中濃度は1-6歳の小児のそれよりも有意に高く, 7-15歳の小児はほぼその中間に位していた.すなわち, 20±2.5mg/kg/dayのVPAを服用していた際のdipropyl acetate濃度は, 成人128.5±19.3μg/ml, 1-6歳の小児92.4±17.6μg/mlであり, この差は有意であった.換言すれば, 100μ9/mlの定常状態濃度を得るためには, 成人ではおよそ15mg/kg/day, 小児では20mg/kg/dayのVPAを服用する必要がある.
    2) 同じ年齢群について, VPA単剤治療下のdipropyl acetate濃度を多剤治療の濃度とくらべると, 前者では後者よりも30-40%程度dipropyl acetate濃度が高目となる。成人 (計39アッセイ) について, VPAを15±2.5mg/kg/day服用していた際に, 単剤治療のdipropylacetate濃度は111.3±18.0μg/ml, 多剤治療86.5±14.9μg/mlであり, この差もまた有意であった.
    II.Dipropyl acetate血中濃度におよぼす他剤併用の影響を検討するためにDHTをとりあげ, 成人患者3名と健康成人1名について, 両剤のレベルを継時的に追跡した.
    VPA単剤服用の下で定常状態に達したdipropyl acetate濃度は, 新たにPHTを追加併用すると, およそ30-45%下降した.PHTを中止した際に, dipropyl acetate濃度は再び上昇し, VPA単剤服用時の濃度範囲に上昇することが1例についてたしかめられた.
  • 松岡 収, 金 正義, 鶴原 常雄, 村田 良輔, 杉田 勝洋, 樋上 忍, 大浦 敏明
    1979 年 11 巻 6 号 p. 577-583
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    Valproate Sodium (VPA) とPhenobarbital (PB) 及びPhenytoin (PHT) の血中濃度を測定し, VPAとPB, VPAとPHTにおける薬剤間相互作用について検討を加えた.
    熱性けいれん及びてんかん症例82名 (年齢1ヵ月-19才8ヵ月, 平均6才2ヵ月) に対し, 1-A群ではVPAを先に投与し, 1-2週後PBを併用させ, 血中VPA濃度のPB付加による変動を検討した.次に1-B群では, 逆にPBを先に投与し, 2-3週後VPAを併用させ, 血中PB濃度のVPA付加による変動を検討した.更にII-A群では, I-A群と同様にVPAを先に投与し, 1-2週後に今度はPHTを併用させ, 血中VPA=濃度のPHT付加による変動について検討した.結果は次の通りであった.
    1) 1-A群54名中38名に血中VPA値の明らかな低下が認められ, 血中VPA濃度はPB付加により低下する傾向を示した.
    2) 1-B群17名に血中PB値の明らかな上昇が認められ, 血中PB濃度はVPA付加により上昇する傾向を示した.
    3) II-A群9名中7名に血中VPA値の明らかな低下が認められ, 血中VPA濃度はPHT付加により低下する傾向を示した.
  • 原 實, 酒井 正雄
    1979 年 11 巻 6 号 p. 584-593
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    Valproate sodium (VPA, Depakene (R)) 200mgあるいは400mgを一回投与したあとの血清濃度の変化を, 末治療で, 抗てんかん剤を投与されたことがなく, その他の薬物も, 脳波検査のため3例に眠剤が投与された以外, 検索の前少くとも一ヵ月の間投与されていない日本人てんかん患者25例 (Ep群), および一切の薬物を検索の前少くとも一ヵ月の間投与されていない日本人健常者のべ14例(N群)について検索した.
    1) VPAの一回投与後の最高血清濃度Pl(μg/ml)と体重1kgあたりの投与量dとの間にはd<10mg/kgでは, Ep群ではPl=9.41d-7.71(n=25, r=0.90, P<0.001), N群ではPl=7.02d+1.82(n=14, r=0.94, P<0.001)の直線相関関係が認められた.
    2) VPAの血清濃度1(μg/ml)/用量d(mg/kg)比1/dと一回投与後の経過時間tとの間には, 最高血清濃度をすぎたあとでは, 総量200mgを一回投与したEp群ではlog(1/d)=-0.0304t+0.9420(n=12, r=-0.9979, P<0.001), 400mg一回投与のEp群では log(1/d)=-0.0178t+0.9029(n=13, r=-0.9948, P<0.001), 200mg一回投与のN群では log(1/d)=-0.0256t-0.9111(n=7, r=-0.9961, P<0.001), 400mg一回投与のN群では log(1/d)=-0.0230t+0.9058(n=7, r=-0.9842, P<0.001)の相関関係が認められた.この4群では対応する時間で1/dの有意差はない. しかし参考資料とした2,000mg一回投与の健常者群では log(1/d)=-0.0232t+0.6002(n=3, r=-0.9883, P<0.001)であって, さきにのべた4群とくらべると多くの対応する時間で有意に低く, 一回投与量がある量をこえると, 1/dが低くなることを示唆した.
    3) 一回投与から最高血清濃度に達するまでの時間は200mg投与ではEp群1.99±0.76時間, N群1.87±0.52時間, 400mg投与ではEp群2.23±1.26時間, N群2.22±0.51時間で, 4群の間に有意差はなかった.
    4) 半減期は200mg投与ではEp群14.32±3.08時間, N群14.06±3.51時間, 400mg投与ではEp群17.18±7.71時間, N群17.28±6.12時間で, 4群の間に有意差はなかった.
  • 皆川 公夫, 三浦 寿男, 加藤 譲, 金子 次雄, 須藤 芳正
    1979 年 11 巻 6 号 p. 594-603
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    各種抗けいれん剤継続投与による熱性けいれんの再発予防効果に関する臨床薬理学的研究の一環として, 投与方法の差異によるsodium valproate (VPA) の効果を血中濃度面より検討した.
    対象は2回以上の熱性けいれんの既往がある患児中, VPA20-25mg/kg/dayを単独で, [I] 1日2回または [II] 1日3回に分服して継続服用させ, 現在までに6ヵ月-1年10カ月経過を観察し, この間38.5℃以上の発熱を認めた投薬開始時年齢7ヵ月-6才の100例である. [I] 群は単純型32例, 複合型29例の計61例, [II] 群は単純型22例, 複合型17例の計39例よりなる.
    血中濃度測定はgas-liquid chromatographyにより, 初回は投薬開始後2-4週に施行し, 以後は約6ヵ月間隔で測定をくり返した.また, 個々の採血は朝服薬後2-4時間に行なった. [I] 群のVPA血中濃度は26.3-130.9μg/ml (Mean±SD: 77.5±23.7μg/ml), [II] 群は12.2-122.7μg/ml (Mean±SD: 69.2±25.6μg/ml) であった.これらの対象のうち経過観察期間中に熱性けいれんの再発をみたものは, [I] 群では61例中13例 (21.3%), [II] 群では39例中5例 (12.8%) であった.また, 個々のVPA血中濃度と熱性けいれんの再発の有無との関係をみると, [I] 群では血中濃度80μg/mlを境として再発率に有意の差を認め, 同レベル以上で再発をみたものは29例中1例 (3.4%) のみであった. [II] 群では再発例5例のうち4例が50μg/ml未満の低血中濃度を示した.
    また, 4ヵ月-2才1ヵ月の乳幼児10例を対象とし, 各5例にVPA20mg/kg/dayを1日2回または3回に分服して継続投与し, steady stateに至った後, 血中濃度の日内変動を検討した.VPAは投与開始後2-5日で血中濃度がsteady stateに達するが, steady stateのもとでも著明な血中濃度の日内変動を認める.とくに2分服の際に血中濃度の動揺が著しいが, 朝服薬直前のminimum levelは2分服, 3分服の両時ほぼ同値であった.
  • 西原 カズヨ, 幸田 幸直, 斎藤 侑也, 本多 裕, 中川 富士雄
    1979 年 11 巻 6 号 p. 604-610
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    henobarbital (PB) を服用中のてんかん患者, およびPBを1回および繰返し投与した健康被験者で混合唾液中PB濃度 (Cs) と唾液pHを測定し, Matinらの式を用いて血漿中非結合形PB濃度 (Cf) を推定した.
    1.てんかん患者で測定した血漿中総PB濃度 (Ct) とCfとの問には有意な相関関係が認められた.CsとCfの間には有意な相関関係が認められたが, Cs/Cf比は0.59にすぎなかった.一方, Csから推定したCf推定値 (Cest・f) とCfとの問には高度に有意な相関関係が認められ, Cest・f/Cf比は1.00であった.
    2. 健康被験者にPB50mgおよび100mgを間隔をおいてそれぞれ1回投与して経時的に唾液採取を行ない, えられたCs測定値から求めたCest・fの時間的推移は三つの指数関数の和より成る式であらわすことができ, PBの体内動態には1次速度過程の吸収を伴うtwo compartment modelによる解析が適切であることが確認された.最高濃度到達時間は投与して約2時間後で, 消失半減期は約67時間であった.
    3. 健康被験者にPB50mgを12時間ごとに繰返し投与して観測したCest・fは, 1回投与によるCest・fのデータから薬物速度論による理論計算によって求めた予測値とよく一致した.
    Csの測定は従来行なわれているCt測定に代替できるばかりでなく, 薬効に関係深いCfを推定できるので薬物治療上有用性が高い.また, 患者個人個人について経時的にCsを測定することはPBの体内動態を明らかにするための手法であり, 薬物速度論にもとづく適正な投与計画を設定する上で有用な方法である.
  • 風祭 元, 服部 峰子
    1979 年 11 巻 6 号 p. 611-616
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    酵素免疫測定法の原理に基づくEMIT法を用いて, Phenytoin (PHT) およびPhe-nobarbital (PB) を長期にわたり服用中の患者の血漿中および唾液内のPHTおよびPBの濃度を測定し (5) 次の結果を得た.
    1) PHT, PBともに, 唾液内濃度は血漿濃度と高度に有意な相関関係を認めた.PHTの唾液内濃度は, 血漿濃度の約10%, PBの唾液内濃度は, 唾液のpHによりやや変動するが, 血漿濃度の30-40%であった.
    2) PHTおよびPBの唾液内濃度は血漿濃度に較べ低濃度なので, 試料の希釈を一回省略して, 標準法の検量線を用いて測定する方法が適当で, この方法による測定値は紫外部吸光光度法による測定値ともよく一致した.
    酵素免疫測定法は, 抗てんかん薬の唾液内濃度の測定に際しても, 簡便で正確な測定法であり, 臨床的に有用性が高いと思われる.
  • 千葉 寛, 石崎 高志, 間々田 久美子, 吉岡 真澄
    1979 年 11 巻 6 号 p. 617
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 1979 年 11 巻 6 号 p. 618
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 秦 基洪
    1979 年 11 巻 6 号 p. 619-632
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    alobar holoprosencephaly2例とsemilobar holoprosencephaly4例, 計6例の脳波を検討し, 次のような結果を得た.
    I.alobar型またはsemilobar型の脳波所見:
    (1) dorsal sacに一致する突発性の後頭部の平坦波.
    (2) 周期性または不規則に反復出現する汎性高振幅徐波, または鋭波と高振幅徐波群.
    (3) 位相のズレ.
    (4) 異常波が交互に出現することがある.
    II.lobar型, またはそれに近いsemilobar型の脳波所見:
    特徴的な脳波所見を示さず, 徐波律動異常が見られるのみで, 単脳室の大きさや, 痙攣の状態に左右される.
    III.alobar型に特徴的 (非特異的) に認められる, 周期性放電はSSPEに見られるものと比べ, 反復間隔時間が短く波形も様々であるが, 他疾患に見られるものと比べ, よりSSPE complexに類似している.
    その成立機序は, Holotelencephalonの未分化と脳幹優位状態によるsubcortico-cortical interrelationshipの機能的解剖学的損傷によるものと思われる.
  • 中村 隆一
    1979 年 11 巻 6 号 p. 633-636
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
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  • 八代 直文, 前原 忠行
    1979 年 11 巻 6 号 p. 637-641
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2011/05/24
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