脳と発達
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13 巻 , 5 号
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  • 小川 昭之
    1981 年 13 巻 5 号 p. 388
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 松田 博雄, 志村 浩二, 山崎 駿
    1981 年 13 巻 5 号 p. 389-398
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    新生児未熟児204例の新生児期および乳児期の頭部computed tomography (CT) 所見を検討し, 以下の結果を得た.
    1) 頭蓋内出血などの異常CT所見のみられない, 肺硝子膜症, 無呼吸発作, 無症候性, 一過性低血糖症, 低カルシウム血症のみられた70例においては, 受胎後44週までは, periventricular lucencyは93%に, temporalのextracerebral spaceの開大は86%に認められた. wideinterhemispheric fissureは, 極小未熟児においては, 満期前にも認められた.
    2) 39例が頭蓋内出血と診断され, CTは出血の部位, 程度の診断に有用であった.
    3) 水頭症, 脳梁欠損, クモ膜嚢腫などの脳内奇形の診断には, CTは最も有用であった.
    4) 30例の重症仮死児には, 頭蓋内出血 (19例), diffuse low density (3例), diffuse highdensity (11例) などめ多彩な所見を認めた.
    5) 新生児期, 乳児期早期の異常CT像と神径学的予後との関連では, CTによる頭蓋内出血の程度と予後はよく一致した. Diffuse low density, 新生児期, 乳児期早期の脳室拡大を呈した児の予後は悪かつた.
  • 橋本 俊顕, 河野 登, 日浦 恭一, 鈴江 純史, 古川 民夫, 遠藤 彰一, 福田 邦明, 田山 正伸, 田村 保憲, 宮尾 益英
    1981 年 13 巻 5 号 p. 399-405
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Gilles de la Tourette's syndrome (GTS) では, モノアミンの異常があるとされている. 本症の8例の成長ホルモン (GH), プロラクチン (PRL) 及び甲状腺刺激ホルモン (TSH) の分泌について検討した.
    1. GH: インスリン負荷試験では8例中2例がピーク値5ng/ml以下の無反応, 3例がピーク値5~10ng/mlの境界反応を示した. ピーク値の時間は3例に遅延がみられた. GTS全体では, GHの基礎値は0.15±0.40ng/ml, ピーク値9.55±5.28ng/ml, ΔGH (ピーク値と基礎値の差) 9.40±5.47ng/mlであり, 対照の基礎値2.02±2.23ng/ml, ピーク値28.04±19.83ng/ml, ΔGH26.02±19.21ng/mlに比し, GTSではピーク値が有意に低値であった (P<0.05, t検定). インスリン負荷試験で境界反応以下であった5例中4例にアルギニン負荷試験を行ない, 1例に無反応, 1例に境界反応を認めた.
    2. PRL: TRH負荷試験で8例中1例に低反応がみられた. ピーク値の時間は2例でやや遅延していた.
    3. TSH: TRH負荷試験で2例にTSHの反応をみたが, 異常はみられなかった.
    4. 睡眠時GH及びPRL: インスリン負荷試験にて境界反応以下の5例中4例にGHを, そのうちの2例にはPRLも検査した. GHは全例に睡眠時episodic分泌, sleep enhancementを認めたが, 分泌のピークは必ずしも徐波睡眠期には一致しなかった. PRLもepisodic分泌, sleep enhancementがみられた.
    以上の結果より, GTSの一部に潜在性の内分泌異常の存在が示唆された.
  • 江波戸 久元, 田角 喜美雄, 須永 進, Kazuo Okuyama
    1981 年 13 巻 5 号 p. 406-415
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    子宮内発育遅延が胎仔脳発育におよぼす影響についてラビットを用い実験的研究を行ない以下の結果を得た.
    (1) ラビット胎生末期における子宮螺線動脈結紮法により低酸素負荷と, 肝グリコーゲン量の減少を伴う低栄養状態を胎仔に生じさせることにより, 体重, 脳重量, 脳DNA量の減少を認めたが, 脳蛋白質/DNAは対照群と差を認めなかった.
    (2) 上述の負荷をラビット胎仔に生じさせることにより, 髄鞘形成への影響を生化学的に検討した結果, ミエリン総蛋白質量の減少と, ミエリン構成蛋白質成分, 特に塩基性蛋白 (basicprotein, B. P), プロテオリピドプロテイン (proteolipid protein, PLP), DM-20 proteinの量的な増加傾向の遅れが著明であり明らかに髄鞘形成の遅れを示した.
    (3) 以上の成績は子宮内発育遅延胎仔の脳発育を蛋白質代謝の面から検討する病態生化学の一つの糸口になると考えられる.
  • 中島 正夫, 笠木 重人, 北原 佶
    1981 年 13 巻 5 号 p. 416-420
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    パラシュート反応の形成過程には多くの要因が関与している. その検討のため以下の研究を行なった. パラシュート反応陽性正常児を立位懸垂位にして床面と平行に白い壁に向かって急速に近づけた時の児の上肢の反応を観察した. さらに, 児の手掌を肩屈曲, 肘伸展, 手指伸展開扇位で壁に押しつけ充分に上肢全体へ荷重させる操作を加えることにより, 反応がどのように変化するかを観察・分析した. 多くの児では急速に白壁に近づけるだけでは壁への上肢伸展反応は認められなかったが, 上肢への伸展荷重操作を加えると伸展反応は有意に増加した. パラシュート反応は正常児では腹臥位での回転・後ずさりがみられる頃出現し始める. この運動時, 上肢は伸展位で触覚・固有覚は常時刺激されている. この事を今回の結果と考え合わせると, パラシュート反応時上肢が床に向かって伸展する運動パターンの形成には上肢伸展位で体重を支える時の触覚・固有覚からの情報が重要な関係をもつと考えられた.
  • 藤原 一枝, 早川 勲, 早川 恵子
    1981 年 13 巻 5 号 p. 421-427
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    急性脳炎または脳症に起因すると思われる急性小児片麻痺の経過をごく初期から約2年間CTで追跡した. 発症よりおよそ2週間まではmasseffectのある浮腫が主体で患側脳実質の低吸収値化があり, 2週間目を過ぎると患側の脳萎縮がめだってくる. 臨床症状の改善にもかかわらず脳萎縮は脳容量の減少を伴い, 2ヵ月を過ぎると健側大脳半球から患側への正中偏位がみられ, 同様病態の長期生存例のCTを加味すると, 更には頭蓋骨変形をも伴う. 脳実質の低吸収値は当初は脳の浮腫を示すが, 後にはグリオーシスや脱髄・壊死等の病変を反映するが, 原因と脳の反応の差などにより程度は種々であるが, 時が経つと容量的には減少していった. また, 二症例に経過中, 慢性硬膜下血腫の合併をみた.
  • 石川 英明, 成沢 邦明, 多田 啓也, 無江 昭子
    1981 年 13 巻 5 号 p. 428-434
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Sulfaphenazole (SEZ) が, phenytoin (PHT) 血中濃度に及ぼす影響, 及びその機序について検討した. 常用量のPHTを服用している15名のてんかん患者において, PHT血中濃度が, SFZの併用により, 平均で約3倍に上昇することを確認した. 次に, その機序について検討し, SFZが, ラットの血中14C-PHTの消退速度を著明に遅延させることを確認し, 更に, ラットの肝酵素液において, SFZが, 14C-PHTから14C-HPPH (hydroxyphenylphenylhydantoin) の生成をmM濃度で阻害することを証明しえた.
    以上より, SFZは肝microsomeでのPHT parahydroxylationを阻害することにより, 体内にPHTを蓄積させ, その結果, 血中PHT濃度が上昇するものと考えられる.
  • 木下 真男, 岩崎 泰雄, 和田 ふじ子, 関 亨
    1981 年 13 巻 5 号 p. 435-440
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    生後17ヵ月で血清LDHの高値を指摘され, 27ヵ月で進行性筋ジストロフィー症と診断されていた症例に, 副腎皮質ステロイドを2年余にわたり投与した結果を報告した. 治療開始の根拠は筋生検中の炎症所見の存在であり, 治療開始後血清CPKは明らかに低下し, 運動機能も著しく改善したが, 減量でCPK再上昇を見ている. 病理所見, ステロイドの臨床的及び血清酵素学的効果から, 本例が進行性筋ジストロフィー症にはあてはまらず, 炎症性ミオパチーに属することは明らかであるが, 知能障害の存在, 特異な筋中小血管の変化など, 通常の多発筋炎には見られない異常所見を有しており, 今後の検索が必要な症例と考えられる.
  • 野垣 秀和, 玉木 紀彦, 藤田 勝三, Soji Shiomi, 山下 晴央, 松本 悟
    1981 年 13 巻 5 号 p. 441-444
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    後頭部から項部にかけて, 直径10cm以上の巨大なmeningoencephaloceleを有し, さらに食道気管支瘻, 食道閉鎖, 尺骨欠損などの全身性の多彩な奇形を合併した症例を経験した.
    神経放射線学的に本例はArnold-Chiari III型に属すると考えられた.
    本例を詳細に報告するとともに, meningoencephaloceleに合併する奇形について文献的に考察を加えた.
  • 松田 博雄, 志村 浩二, 山崎 駿
    1981 年 13 巻 5 号 p. 445-448
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    出生時既に脳室内出血後水頭症を発症していた, 38週3,100gの症例を報告した. 生後24時間での脳室穿刺にて得られた髄液は暗赤褐色を呈し, 髄液中赤血球は崩壊しており, 髄液分光分析にては, メトヘモグロビンピークが認められた. また髄液/血液糖比は0.36とhypoglycorrachiaが認められ, 本症における脳室内出血は, 出生時の分娩外傷によるものではなく, 子宮内で既に発症し, その結果出血後水頭症が発症したものと考えられた.
  • 松村 隆文, 田中 輝房, 三野 正博, 粕淵 康郎, 沢田 淳, 楠 智一
    1981 年 13 巻 5 号 p. 449-455
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    最近, 結核性髄膜炎や頭蓋内結核腫でみられるcomputed tomography (CT) 所見についての報告が散見されるが, 小児例は少ない. また, 結核性髄膜炎から頭蓋内結核腫への推移・進展を観察した報告は稀である.
    われわれは, 1歳8ヵ月男児の結核性髄膜炎例を経験し, 経過中に経時的なCTスキャンによる観察により, 初期に認められた結核性髄膜炎の所見としての脳底部脳槽に一致した高吸収域が, 次第に頭蓋内結核腫と考えられる円形高吸収像に推移・進展してゆく様子をとらえることができたので報告する. また, 結核性髄膜炎や頭蓋内結核腫のCT所見について考察を加えた.
  • 山形 恵子
    1981 年 13 巻 5 号 p. 457-463
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 福山 幸夫, 土屋 節子
    1981 年 13 巻 5 号 p. 464-466
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 藤原 一枝
    1981 年 13 巻 5 号 p. 467
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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