分析化学
Print ISSN : 0525-1931
21 巻, 8 号
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  • 五十嵐 繁
    1972 年 21 巻 8 号 p. 985-988
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    パラロザニリン法による高感度のメタノール定量法を確立し,大気分析への適用を検討した.メタノールからホルムアルデヒドへの酸化は,硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液にプロピオンアルデヒドを添加して行なった.検量線は, 3~60μg/10mlの範囲でベールの法則が成立し,変動係数0.025,モル吸光係数5.4×103であった.大気60l採取の場合, 0.03~0.6ppmのメタノール濃度の測定に適する.
  • 奥本 忠興, 武内 次夫, 中島 恵美子
    1972 年 21 巻 8 号 p. 989-992
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    各種加硫ゴムを不活性ガス中で熱分解させてカーボンブラックを測定する方法を検討した.加硫ゴムの熱分解は市販の示差熱分析計を用いて窒素ガスを流しながら試料を室温より装置の最高加熱速度(20℃/分)で昇温して,分解温度(500~700℃)に10分間保持して行なった.炭化水素系ゴム(SBR, NR, IIR, EPDM)は加硫ゴムから直接カーボンブラックを定量できることがわかった.分解温度600℃において代表的な炭化水素系ゴムであるエチレン-プロピレン共重合ゴム(EPDM),アクリロニトリル-ブタジエン共重合ゴム(NBR)およびクロロプレンゴム(CR)中のカーボンブラックの定量精度を検討した結果,平均の絶対偏差はそれぞれ0.4, 1.0, 0.5wt%であった.この方法は簡単な操作で迅速にカーボンブラックを定量できることから現場で容易に取り扱うことができる.
  • 反応ガスクロマトグラフィーの研究(第1報)
    宇野 豊三, 中川 照真, 豊田 良司
    1972 年 21 巻 8 号 p. 993-996
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    シッフ塩基生成反応を利用した反応ガスクロマトグラフィーにより難揮発性芳香族第1級アミンの定量を行なった.試料アミンを被覆した担体を反応カラムに充てんし,これを試料気化室と分離カラムの間に接続した.試料気化室から一定量のベンズアルデヒドをくりかえし注入したところ,試料アミンとの反応終点以前では副生成物である水のピークのみが検出されたが,終点以後では過剰のベンズアルデヒドのピークのみが検出された.反応により生成したシッフ塩基は,その間反応カラム中に滞留し溶出しなかった.過剰のベンズアルデヒドの定量値から試料アミンの量を算出した.キャリヤーガス流速,試料量とその濃度および1回に注入したベンズアルデヒドの量などの変化による分析結果への影響を検討した.その結果,6種類の芳香族第1級アミンについて回収率は約100%,標準偏差は2~5%であった.
  • 西田 宏, 西田 妙子
    1972 年 21 巻 8 号 p. 997-1004
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    ゼフィラミン(ZCl)の存在で,アルミニウムと過剰のクロムアズロールS(CASと略記, H4Lで示す)は, Al(HLZ)2-およびAl(LZ2)33-を生成する.アルミニウムとCASの1:2酸性錯体Al(HLZ)2-は,ゼフィラミンの存在で生成可能となる.これに対して銅は過剰のCASと,ゼフィラミンの存否に関係なく1:2酸性錯体を生成する. Al(HLZ)-2, Cu(HLZ2)2のような, CASの1:2酸性錯体は,ゼフィラミンミセルの陽電荷の作用によって,特に吸収極大がレッドシフトし,吸光度が増大する.
    アルミニウムはpH4.5~5.1で, 3.4×10-4M CAS, 2.72×10-3Mゼフィラミンで,銅はpH 7で, 17×10-3M CAS, 4.35×10-3Mゼフィラミンで1:2酸性錯体が完成するので, 0.01~0.3ppmアルミニウム,0.025~0.6ppm銅にわたり,検量線はベールの法則に従い,吸収極大620nmにおけるモル吸光係数は, 1.08×105, 1.40×105である.
  • C-13NMR 化学シフトの図表化(第4報)
    田中 誠之, 戸田 昭三, 永田 親清, 叶多 謙蔵, 斎藤 純, 三石 隆俊, 橋本 茂, 清水 靖男, 北沢 英俊
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1004-1011
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    著者らは,13C核磁気共鳴スペクトルの解析に有用な図表の作成を試みてきたが,ここでは芳香族,複素芳香族化合物のサブチャートについて述べる.ただしベンゼンはジ置換までとし,縮合多環式芳香族,および含窒素化合物に関しては,基本骨格の化学シフトのみを記載した.
    モノ置換ベンゼンでは,すべての環炭素の化学シフトを記載し,ジ置換ベンゼンについては,置換基の結合した環炭素の化学シフトを,他の置換基と関係づけて配列した.モノ置換ベンゼンの場合,置換基の結合した環炭素の化学シフトを高磁場から低磁場側になるよう配列すると,オルト炭素は逆に高磁場シフトし,メタ,パラ炭素ではそのシフトの割合は小さい.特に前者の場合は置換基の種類に関係なくほとんど同じ位置にある.ジ置換ベンゼンとモノ置換ベンゼンの置換基の結合した環炭素の化学シフトは,環炭素に直接結合した原子の種類が,炭素,窒素および酸素原子の順に従って低磁場シフトするという共通の傾向がある.ジ置換ベンゼンの場合は化学シフトの範囲が広くなる.
    これらの図表,さらには既報に記載の図表を利用すれば,ベンゼン系化合物の環炭素の化学シフトの範囲の予測ができ,また置換基の種類までも推測が可能となった.その解析例も示した.
    非置換芳香族,非置換複素芳香族化合物の環炭素の化学シフトの図表化も行なった.
  • C-13NMR化学シフトの図表化(第5報)
    田中 誠之, 戸田 昭三, 永田 親清, 叶多 謙蔵, 斎藤 純, 三石 隆俊, 橋本 茂, 清水 靖男, 北沢 英俊
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1011-1016
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    ハロゲン化合物のC-13 NMR化学シフトの図表を作成したところ,次のような知見が得られた.各化合物ごとの相対的な化学シフト範囲の比較が簡単にできる.たとえば,高磁場側にはアルカン類,シクロプロパン類があり,低磁場側に向かって,アルキン類,シクロヘキサン類,さらに,アルケン類,芳香族類,複素芳香族類の順になっている.各化合物において,フッ素,塩素,臭素およびヨウ素と置換基がかわるにしたがって,高磁場側にシフトする傾向がはっきりとわかる.1-ハロ-n-アルカン類の炭素数6以上の化合物における,α, β, γ炭素の化学シフトが一定値に収れんし,また,α炭素の化学シフトを比べると,いずれの置換基の場合でもハロゲン化プロパンが最低値を示した.いわゆる重原子効果で説明できないハロゲン化シクロヘキサンでの化学シフトの異常性など多くの興味ある問題を見いだした.
  • 機器による状態分析の基礎的研究(第3報)
    佐藤 公隆, 船木 秀一
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1017-1024
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    鋼板の表面に生成あるいは付着した物質のうち,特に従来同定が困難であった極少量で局在している結晶性の低い遊離炭素について,その試料調製法および同定法を検討した.その結果,鋼板上の目的物をアセチルセルロースで抽出し,ベリリウムを用いる蒸着膜レプリカにより試料調製したのち,X線マイクロアナライザー(EPMA)によって特性X線走査像から同定できることを見いだした.本手法は非晶質遊離炭素のほか,窒素や酸素などの超軽元素の同定にも活用できる.
  • 鈴木 明夫
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1025-1028
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    ベンジジン系直接染料中の遊離のベンジジンをエーテルで抽出後,薄層クロマトグラフィーで分離,あらかじめ添加した内標準物質との濃度比を濃度計により直接に測定して,ベンジジンを定量する方法について定量条件を検討した.試料は市販の国産品および外国品を用い,使用量の多いものについて検討した.
  • アルカン類,アルケン類の構造解析
    佐々木 慎一, 石田 嘉明
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1029-1037
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    低分解能質量スペクトルのみを入力データとして電子計算機に有機物の構造を解析させるためのパターン識別機を作った.対象とする化合物は炭素,水素および酸素から成り,酸素数,不飽和数ともに1以下のものに限定した.この範囲内の化合物のスペクトルを362例集め,パターン分類を行ない,各パターンに特徴的に現われるスペクトル線を整理し,その出現率とスペクトル強度を要素として識別機を作った.これによるとアルカン類,アルケン類のスペクトルが入力されるとその化合物型の推定および含まれるアルキル基,アルケニル基の種類の予測がほぼ正確に出力されることがわかった.
  • 佐々木 与志実
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1037-1042
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    pH 3.1~3.5に調節した水溶液にオキシン水溶液を加え,クロロホルムと振り混ぜると微量の銅はすみやかに抽出される.有機相を分離し,これにジチゾン-クロロホルム溶液を加えると配位子交換がおこり銅(II)ジチゾン塩の赤紫色が見られる.610nmで吸光度を測定すると加えたジチゾン量の減少,つまり錯形成に用いられたジチゾン量がわかり,これより銅(II)の定量ができる.本法に掲げた指針によれば0~18μgの銅(II)の範囲においてベール則が成立する.鉄(III),バナジウム(V),水銀(II)など酸性側でオキシン錯体をつくり抽出される金属イオン以外は妨害しない.また,抽出されてもオキシン錯体のほうが安定なものは当然妨害しない.上記三つのイオンの妨害は塩酸ヒドロキシルアミンを加えることによって防ぐことができる.本法は銅(II)の直接抽出法に比べて迅速であるのみならず,妨害イオンが少ないため,各種分析に利用できる.
  • 混合固定相によるガスクロマトグラフィーに関する研究(第13報)
    三戸岡 憑之
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1043-1051
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    充てん剤混合法ガスクロマトグラフィーにおいて見いだした各種溶質成分の保持指標と混合組成(重量分率)との間になりたつ直線関係を用いて,任意の組成における成分の保持指標を計算し,これより各ピークをある与えられた分離度に従って分離するのに必要な理論段数を求め,あらゆる混合組成のうちで近接した2成分を分離するのに必要な理論段数が最小になる組成を分離に最適の混合組成とする混合固定相の最適組成決定のための小型電子計算機用プログラムを作成した.これをシリコンラバーSE 52/ポリエチレングリコール20M混合系におけるアルキルフェノール類,アルキルアニリン類およびアルキルニトロベンゼン類の分離の予測に適用し,その結果比較的低い分離効率のカラムによって分離可能であると予測されたアルキルフェノール類について,実際に最適組成の混合充てん剤カラムを調製して分離を試みたところ,保持指標,分離度とも実測値と予測値がかなりよく一致することがわかり,本プログラムが実用に則した良好な結果を与えるものであることが明らかになった.
  • 農薬および関連化合物の分析に関する研究(第20報)
    幸 房夫, 堀場 正雄, 北原 一, 村野 敦
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1051-1056
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    か取り線香中のフラメトリン(5-プロパルギル-2-フリルメチル-dl-シス,トランス-クリサンテメート)をガスクロマトグラフ法で定量した.ソックスレー抽出器で種々の有機溶媒で抽出すると,フラメトリンの抽出率が低く定量できなかったが,試料に活性炭を混合して,アセトン:n-ヘキサン(1+1)混合溶媒で3時間抽出し,アレスリン(dl-3-アリル-2ーメチルシクロペンタ-2-エン-4-オン-1-イル-dl-シス,トランス-クリサンテメート)を内標準物質として分析すると正確に定量できた.また,メタノールで振とう抽出する方法も,回収率は若干低くなったが,抽出時間が短縮でき,操作も簡単なので,実用上,簡便法として有効であった.
  • 加藤 甲壬, 安藤 厚, 岸本 俊彦
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1057-1064
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    加熱によって容易に原子蒸気化できる水銀の特性を利用し,岩石・土じょう試料中の微量水銀分析用のフレームレス原子吸光分析装置を作製し,詳しく測定条件の検討を行なった.試料中の水銀は500℃で3分間加熱することによって完全に単原子蒸気化する.加熱によって放出された気体成分を金線捕集部を通過させ,水銀のみをアマルガムとして金線上に固定し,他の妨害気体と分離する.アマルガム部を加熱し,発生する水銀蒸気を吸収セル中に導いて原子吸光度を測定する.本装置により岩石・土じょう試料中の総水銀を定量範囲1~1000ng,変動係数5%程度,1g試料を用いて検出限度はlng,また1試料の分析所要時間は6分以内であった.
  • 医薬品分析におけるイオン交換樹脂の応用(第16報)
    渡辺 兵蔵, 沖津 聖夫, 森谷 久子
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1065-1071
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    強塩基性の陰イオン交換樹脂AG-1(X8)の酢酸形を用い,カフェインでアセトアニリド,フェナセチンおよびアセチルサリチル酸の分離を検討した.
    内径9mm,長さ350mmのカラムを用い,各成分1~2mgを含む混合試料をカラムに通じたのち,水を溶離液としてカフェインとアセトアニリドを分離し,エタノールと0.2N酢酸の混合溶液(2:8)でフェナセチンを溶出し,最後に6N酢酸でアセチルサリチル酸を溶出分離した.各成分の溶出液はそれぞれ一つにまとめ,カフェインは波長270nm,アセトアニリドは235nm,フェナセチンは245nm,アセチルサリチル酸は275nmで吸光度を測定し,検量線より含有量を求めた.
    回収率は各成分とも平均99~105%(n=8)の範囲で,標準偏差は2~7%であった.
  • 石橋 信彦, 小原 人司, 上村 信行
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1072-1078
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    o-フェナントロリン誘導体鉄(II)錯イオンとヨウ素イオンとの会合体を感応物質とした液膜型ヨウ素イオン電極を作製し,その性能および液膜の基礎的性質について検討した.
    液膜電位とヨウ素イオン活量の対数との間には,1×10-3M以上ではNernst式に従う直線関係が存在するが,低濃度領域では電位が低下する.この領域における液膜電位は鉄(II)イオンと結合する配位子の種類により,2, 2'-ジピリジル<o-フェナントロリン<バソフェナントロリンの順に増加するが,これらの感応物質濃度にも依存する.液膜溶媒については,ニトロベンゼンが1, 2-ジクロルエタンやクロロホルムより高感度である.この種のイオン電極の感度は感応物質の抽出性に支配され,液膜電位の実測値は感応物質の分配比,イオン輸率および液間電位差などを考慮した計算値と一致することを認めた.
    液膜型イオン電極の選択性もイオンの抽出性と密接な関係があり,液膜電位の測定から得られた選択比と抽出平衡定数との間には相関関係があることを示した.また,選択比はニトロベンゼン液膜の場合,感応物質の種類によらないが,クロロホルム溶媒を用いると硝酸イオンに対するハロゲンイオンの選択性が増大する.さらに,電導度の測定結果から,液膜中の感応物質は電極としての使用条件下で大部分2価の鉄(II)錯陽イオンとヨウ素イオンに解離して存在することを明らかにした.
  • 真下 清, 和井内 徹
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1079-1084
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    トルエンスルホン酸,トルエンスルホン酸ナトリウムのオルト,メタ,パラの3異性体の分析を核磁気共鳴法で行なった.トルエンスルホン酸およびトルエンスルホン酸ナトリウムの水溶液についてNMRスペクトルを測定すると各異性体のメチルプロトンのピークは鋭い単一線となり濃度変化によってそれらの化学シフトに差がある.パラ体のメチルプロトンピークの高さに対するオルトとパラ体のピーク高さの和の比およびメタとパラ体のピーク高さの和の比を求め混合割合との関係からばらつきのない2本の検量に線が得られる.これから3異性体の割合を平均誤差1%以内の精度で定量することができた.トルエンスルホン酸では硫酸がトルエンスルホン酸に対して70wt%含まれていても定量精度に影響なかった.
  • 大庭 茂樹, 上野 精一
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1084-1087
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    イオウおよびヒ素を含む試料溶液に過酸化水素を含む水酸化ナトリウム溶液を加えて,イオウを硫酸イオンに,またヒ素をヒ酸イオンに酸化し,まず硫酸イオンの分析を重量法で行なった.このとき常法では,塩酸酸性のもとで塩化バリウムを用いて硫酸バリウムを沈殿させているが,この代わりに,過塩素酸酸性のもとで過塩素酸バリウムを用いて行なった.その結果,イオウの定量を正確に行なうことができた.さらに濾液を水酸化ナトリウムで中和後,ヒ酸イオンを硝酸銀でヒ酸銀として沈殿させたのち,硝酸に溶解し,チオシアン酸カリウムで滴定して,ヒ素の定量を行なった.このとき,過塩素酸および過塩素酸バリウムは影響を与えず,正確な分析値が得られた.この方法によると,同一試料からのイオウとヒ素の逐次定量が可能である.さらに上記の方法を用いてヒ素-イオウ系のガラスの分析を行なった.
  • 阪本 秀策, 馬場 芳子
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1087-1093
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    有機元素分析における燃焼分解の効率を上げる方法としてノズル部より気体を噴射する燃焼方式は,その著しい酸化効率から注目される.そこで,この燃焼方式について検討を進めノズルの各型について比較検討を行なった.ついでその成果に基づいて酸化効率のすぐれた燃焼方式を選び,多量試料中の微量成分分析を行なった.各種の標準試料を調製して有機物中にハロゲンと共存して含まれる0.1~0.005%のイオウを定量して成果を得た.さらにハロゲンをイオウと同時に定量することにより分析処理を能率化することを検討し,試料中に含まれるハロゲンの微量成分をイオウと同時に定量する目的を達することができた.
  • 椿 勇, 中西 務
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1094-1095
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    Characteristic effects can be observed when water or alcohol soluble oxidants are mixed with green suspensions of ferrous hydroxide. The same holds for nitro or nitroso compounds as manifested by a change from green to brown, due to the formation of ferric hydroxide. However, the color change from green ferrous hydroxide to brown ferric hydroxide is not sensitive.
    In this study ammoniacal ferrous salt was colored with dimethylglyoxime and was disappeared by nitro compounds.
    A drop of the test solution was mixed in a small test tube with ferrous salt solution and alcoholic dimethylglyoxime, and neutralized by ammonia, then allowed to stand a few minutes. Red color of ferrous dimethylglyoxime complex disappeared if nitro compound is present.
  • 非水溶媒中の液状アマルガム法(第2報)
    吉村 長蔵, 田村 邦彦, 宮口 耀一郎
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1095-1097
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    Reduction of trace water in N, N-dimethylformamide (DMF) by the use of liquid sodium amalgam (Na-Hg) and potentiometric and conductimetric titration with acetic acid was investigated.
    It was well known that sodium amalgam reacted with water and formed equivalent sodium ion. In this report, therefore, DMF solution after reduction by sodium amalgam was titrated by potentiometry or conductimetry using acetic acid dissolved in DMF as a standard titrant Na-Hg reacted with H2O but not with DMF owing to basic of DMF. DMF was stirred. with Na-Hg about 5 minutes and amalgam was separated. A separated DMF solution was titrated with acetic acid dissolved in DMF.
    As the results, less than 10-3% H2O in DMF was measured accurately in comparison with Karl-Fischer method.
    This method was applied to determine the H2O in other solvent such as petroleum ether, MIBK, carbon tetrachloride, and acetone, and obtained satisfactory results.
  • 簡易分析法の研究(第1報)
    畑 俊彦, 河野 吉久, 鷲見 清
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1098-1100
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    A rapid routine analytical method for the determination of the amount of nickel on nickel plating specimen has been required for the control of the process of nickel plating plant. Therefore, the authors devised a simple method which treated the sample in a special dissolution vessel with mixed acid and the amount of nickel was determined by using high sensitive nickel test paper. In order to improve the accuracy of determination, the standard color scale of various gradation in the range of about 5 to 500ppm was prepared at an interval of 5 to 20ppm according as nickel content.
    The procedure is as follow:
    Prepared sample is fixed in a special vessel for dissolution and the nickel plating sheet is treated with 5ml of mixed acid. The solution is transfered into a 100ml measuring cylinder. The solution obtained contains nickel and ferric ion. In order to mask ferric ion and to control pH, potassium fluoride crystal is added until a white precipitate appears. The solution is diluted to 50ml with water and then nickel test paper is dipped into the solution. The resulting color of the test paper is compared with the standard. color scale and nickel content is determined.
    Analytical results of this method agreeded with those of EDTA method. The time required for the analysis was about 3 minutes for one sample.
  • 国際分析化学会議組織委員会
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1101-1114
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 宗宮 尚行
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1115-1118
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 上野 景平
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1119-1120
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 田中 元治
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1121-1122
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 柳沢 三郎
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1123-1125
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 武内 次夫
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1125-1127
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 穂積 啓一郎
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1128-1130
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • その理論と応用
    仁木 栄次
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1130-1132
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 神原 富民
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1132-1133
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 斎藤 信房
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1134-1136
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 中埜 邦夫
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1136-1138
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 池田 重良
    1972 年 21 巻 8 号 p. 1139-1141
    発行日: 1972/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
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