アルセナゾIIIによる銅-イットリウム,ニッケル-クコム合金中のイットリウムの吸光光度法を提出した.
試料を硝酸または過塩素酸に溶解後,その一部をとり,40mg以上の銅およびニッケル,クロムが共存する場合には,イットリウムをTTAで抽出分離することにより,また銅が40mg以下のときには,チオ尿素で銅をいんぺいすることにより,これら共存元素の妨害を除去したのち,pH2.5において660mμの吸光度を測定し,検量線よりイットリウムの含有量を求める.
イットリウムとアルセナゾIIIの錯体は最終溶液について0~1ppmの範囲でベールの法則に従い,その定量感度は最終溶液について0.1ppmである.
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