巻号一覧
48 巻, 10 号
選択された号の論文の10件中1～10を表示しています
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梅野 太輔, 前田 瑞夫1999 年 48 巻 10 号 p. 871-890
発行日: 1999年
公開日: 2009/06/30
ジャーナル フリー一本鎖及び二本鎖DNAをアフィニティーリガンドとして利用した分析手法について総説した.この目的にはDNAの固定化が重要であるという観点にたち,DNA固定化手法,及びDNAを固定化する担体について詳しく紹介した.また,これらDNA固定化材料を用いた分離,分析手法の最近の進歩について解説した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (3404K) -
磯崎 昭徳, 島村 寛人, 竹田 誠志, 長島 潜, 奥谷 忠雄1999 年 48 巻 10 号 p. 891-896
発行日: 1999年
公開日: 2010/02/16
ジャーナル フリー高温で焼成された炭素材料で,新規充填剤の一つであるカーボン充填カラムを用いたICを臭素酸イオンの微量定量に応用した.水酸化テトラブチルアンモニウム及びアセトニトリルを含む炭酸ナトリウム系移動相を用い,臭素酸イオン及び標準的6種陰イオン(F-, Cl-, NO2-, Br-, NO3-及びSO42-)の溶離挙動を調べた.移動相の組成を検討したところ各陰イオンは20分以内にベースライン分離された.この条件で臭素酸イオンは塩化物イオンから十分に離れて溶離し,亜硝酸イオンの後に溶出した.検量線の相関係数は0.999以上,繰り返し注入による相対標準偏差は0.80%(n=5),検出限界は約1μg/lであった.前処理カートリッジを用いて,妨害となる塩化物イオンの除去法を検討した後,飲料水に適用するため添加回収実験を行ったところ,96%以上の回収率が得られた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (798K) -
紀 杉, 藪谷 智規, 毛利 文彦, 木全 千泉, 伊藤 彰英, 千葉 光一, 原口 紘〓1999 年 48 巻 10 号 p. 897-908
発行日: 1999年
公開日: 2010/02/16
ジャーナル フリー誘導結合プラズマ発光分析法(ICP-AES)及び誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)を用いて,天日塩中不溶粒子成分の多元素分析を行った.天日塩試料30gを純水1lに溶解し,この溶液を孔径0.45μmのメンブランフィルター(セルロースアセテート製)で濾過し,濾液を可溶成分,フィルター上に残った成分を不溶粒子成分として分離した.不溶粒子成分は,メンブランフィルターごと混酸(硝酸/フッ化水素酸/過塩素酸)による酸分解を行って溶液化し,ICP-AES及びICP-MSにより測定したところ,%～サブμgg-1の濃度範囲で存在する36元素を定量することができた.既報で報告した天日塩の可溶成分中の元素濃度と合わせて考えると,アルカリ元素,アルカリ土類元素,Mo, Cd等は主に可溶成分に,またAl, Ti, V, Fe, Co, Ga, Y, Sn,希土類元素(REEs)等は主に不溶粒子成分に存在することが明らかになった.これらの不溶粒子成分中元素のうち,Fe, Co, Y, Sn, REEs等は酸添加によってその一部が溶出することから,海水中でコロイド態粒子としても存在していることが示唆された.これに対し,Mn, Cu, Zn, Pbは可溶成分及び不溶粒子成分の両成分に存在し,天日塩中で複数の化学形態で存在することも明らかになった.また,天日塩中不溶粒子成分及び海洋底質標準試料中の元素濃度を比較したところ,両者の間には極めて高い相関があることが明らかになり,天日塩中に取り込まれた不溶粒子成分は堆積物の重要な起源の一つであることを示す結果が得られた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1667K) -
吉田 達成, 岡田 忠司, 保母 敏行1999 年 48 巻 10 号 p. 909-915
発行日: 1999年
公開日: 2009/06/30
ジャーナル フリーアミドカラムと水系移動相を用いる順相ペプチド分離法を開発した.今回,非水系順相法で広く用いられているアミノ,シアノ,ジオール及びシリカカラムにおける分離挙動を新たに検討した.アミノカラムを用いた場合,回収率が低いため,順相法によるペプチド分離には適さなかった.シアノカラムではペプチドの保持がないために,使用することはできなかった.アミド,ジオール及びシリカカラムは,適用した順相法によるペプチド分離に有用であった.ここで,移動相の組成を変化させると,アミド,ジオール及びシリカカラムのクロマトグラムは若干異なった挙動を示した.更に,各カラムにおける保持時間と移動相組成との関係を検討した.保持時間の対数値とモディファイアー濃度の対数値との間に直線関係を見いだした.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1019K) -
吉田 達成, 岡田 忠司, 保母 敏行1999 年 48 巻 10 号 p. 917-926
発行日: 1999年
公開日: 2009/06/30
ジャーナル フリー前報において,アミド,ジオール及びシリカカラムを用いる水系順相法によるペプチド分離法を報告した.今回,ペプチドの分離の保持機構を明らかにするために,ペプチドを構成する各アミノ酸の保持への貢献度を定量した.本論文では,その貢献度を親水性保持係数(hydrophilicity retention coefficients) として表現した.0.2%トリフルオロ酢酸+0.2%トリメチルアミンを添加したアセトニトリル-水系移動相を用い,アミド,ジオール,及びシリカカラムの各カラムにおける121のペプチドの保持時間を検討した.得られたデータを用いてシリカカラムに対しては,線形回帰分析にて,アミド及びジオールカラムに対しては,非線形回帰分析にて親水性保持係数を算出した.各カラムにおける一組の親水性保持係数は,アミノ酸の保持の貢献への度合いをうまく説明した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1514K) -
岡本 利光, 磯崎 昭徳, 奥谷 忠雄, 長島 潜1999 年 48 巻 10 号 p. 927-934
発行日: 1999年
公開日: 2009/06/30
ジャーナル フリーイオンクロマトグラフィーにおけるカーボン充填カラムの耐久性と再現性を高濃度な酸性色素をマトリックスとして用いて調べた.カーボン充填剤に吸着した色素本体が飽和状態になるまでは保持時間の変動はあるものの,ピーク面積及び理論段数に変化は見られず,定量値に対しても影響を及ぼさないことが分かった.更に,酸性色素を試料とし,塩化物,臭化物並びに硫酸塩の定量において色素本体を選択的に除去するため前処理法を検討した.選択的に除去する方法として,これまでイオン相互作用試薬として用いてきた水酸化テトラブチルアンモニウム溶液を試料溶媒とし,前処理カートリッジとしてSep-Pak C18を組み合わせ,水酸化テトラブチルアンモニウムの濃度を調節することによって色素を選択的にカートリッジに捕集し,良好な塩化物,臭化物並びに硫酸塩の回収率を得ることができた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1115K) -
中川 幸代, 森 逸男, 松尾 敬子, 重村 康之, 藤田 芳一1999 年 48 巻 10 号 p. 935-938
発行日: 1999年
公開日: 2010/02/16
ジャーナル フリーピロガロールレッド及びニオブ(V)との三元錯体生成反応を用いるマレイン酸クロルフェニラミンの簡便,迅速で高感度な吸光光度定量法を開発した.635nmでの吸光度を測定する定量操作における相対標準偏差は0.83%(19.6μg,n=8)であった.マレイン酸クロルフェニラミンと配合されやすい薬物の共存の影響もほとんどなかった.本法を市販の複合製剤(点眼剤,シロップ剤,カプセル剤,ローション剤)中のマレイン酸クロルフェニラミン分析に応用したところ,回収率はほぼ98～104%を示し,分析値も良好であり,実用分析法として十分利用できることを認めた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (504K) -
田辺 顕子, 鈴木 茂, 花田 喜文1999 年 48 巻 10 号 p. 939-944
発行日: 1999年
公開日: 2009/06/30
ジャーナル フリーAn ultrasonic extraction method was evaluated for a GC/MS determination of polyaromatic hydrocarbons (PAHs) and n-alkanes in airborne particulate matter, compared with the Soxhlet extraction method. Three airborne particulate samples collected at an industrial area of Kitakyushu City, a heavy traffic area of Kawasaki City, and Urban Dust (Standard Reference Material 1649) were extracted for seven PAHs and eight n-alkanes by both the ultrasonic extraction method with cyclohexane-ethanol (3 : 1) and Soxhlet extraction method with benzene-ethanol (3 : 1). Vehicle Exhaust Particulate (NIES No. 8) was also extracted for the compounds by the two methods. The results of the target compounds by the ultrasonic extraction method well agreed with those by the Soxhlet extraction method, except for the vehicle exhaust particulate.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (733K) -
後藤 肇, 林 金明, 山田 正昭1999 年 48 巻 10 号 p. 945-948
発行日: 1999年
公開日: 2009/06/30
ジャーナル フリーAn isoluminol chemiluminescent(CL) reactin on bariumperoxide (BaO2) was applied for the detection of bile acids after high performance liquid chromatographic (HPLC) separation. N-(4-Aminobutyl)-N-ethylisoluminol (ABEI) was used as a pre-labelling reagent for bile acids. In the proposed CL detection system, no CL reagents were required, because superoxide existed on the basic surface of BaO2. Ursodeoxycholic acid was detected at levels as low as 10 pmol, more sensitive than that in HPLC-UV methods.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (388K) -
山垣 亮, 下山 進1999 年 48 巻 10 号 p. 949-952
発行日: 1999年
公開日: 2009/06/30
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (722K)
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