分析化学
Print ISSN : 0525-1931
30 巻, 9 号
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  • 各種金属塩添加によるフェノール類水酸基プロトンのNMRスペクトルに関する研究(第1報)
    鈴木 庸一, 小野 賢治, 穴沢 一郎
    1981 年 30 巻 9 号 p. 557-560
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    フェノール類混合物のNMRスペクトルを測定する場合,溶媒中にマグネシウム,鉄,コバルト,銅,亜鉛,銀,カドミウム,スズ,アンチモン,水銀などのハロゲン化物や硝酸塩を微量添加すると水酸基プロトンの吸収幅が著しく変化し,添加量を選ぶと各水酸基プロトンは半値幅が3Hz以下のよく分離した鋭い吸収になることを示した.添加量は金属塩の種類によって非常に異なるため,各種金属塩について最適添加量範囲を求めた.金属塩の添加効果は金属に配位する配位数の多いものほど,配位子の電気陰性度の大きいものほど優れ,金属塩の最適添加量はフェノール類の濃度,測定温度に比例し,pKa値とは逆比例の関係にあること,又添加量はフェノールのpKa値,濃度,温度に比例することから,プロトン間の交換速度と添加量の比例関係が認められ,このような現象は金属に配位する配位子の作用によって起こるものと推察した.
  • 今井 日出夫, 吉田 久信, 升島 努, 尾和 恵
    1981 年 30 巻 9 号 p. 561-565
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    薄層フローセルにおけるボルタンメトリーは,高速液体クロマトグラフと組み合わせて,高感度ではん用性を持っている.本法はカテコールアミン(CA)の分析などに広く使われているが,作動電極として固体電極{グラッシーカーボン(GC)など}を使用するため電極特性の変動が生じやすく,連続使用において分析データの再現性に劣り,又CA各成分の特性については詳細な報告が見られない.
    著者らは,電極表面の電解酸化によるGC電極の化学修飾を試み,高感度化と再現性に優れた結果を得た.
    GC電極面を0.1M硫酸ナトリウムを含むpH3.0のリンゴ酸塩又はクエン酸塩溶液中で,1.4V,40分間電解すると,GC表面にカルボニル基などが導入され,顕著な活性化を示した.すなわち,ドーパミンの酸化電位は約0.2V易酸化性となり,充電電流の増加とともにドーパミンピーク電流の約5倍の増大が見られた.ピーク電流波形,ピーク電流の濃度依存性とその温度変化,吸着履歴などから活性化電極におけるCAの強い吸着が認められた。回転ディスク電極ボルタンメトリー,薄層フローセルによる定量は,良い直線性の検量線を与えた.ODS SILゲルによる逆相クロマトグラフィーの検出において,活性化GCを用いる薄層セルで,CAの各成分{ドーパミン,L-ドーパ(L-DOPA),ノルアドレナリン,アドレナリン}10pmolでc.v.値3%の定量が,全成分について20分内に行うことができた.連続使用による劣化電極は,溶離液の流路を切り替え,活性化して容易に再生することができる.
  • 南 幸男, 三井 利幸, 藤村 義和
    1981 年 30 巻 9 号 p. 566-568
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    低分子量のケトン類及びアルデヒド類を簡単な操作で迅速に定量することを目的として原子吸光分析法の適用を試みた.方法は低分子量のケトン類及びアルデヒド類にチオセミカルバジドと酢酸銅(II)を加え,生成したチオセミカルバゾン銅塩をベンゼンで抽出し,ベンゼン中の銅量を原子吸光分析法で測定し,間接的に低分子量のケトン類及びアルデヒド類を定量した.アセトン0.90mgを用いての本法の繰り返し精度は標準偏差0.01mgを得た.Co2+,Ni2+,Ag+,Zn2+などの金属イオンはアセトンに対して約10倍の共存で影響を示すが,水酸化ナトリウム溶液を加え金属イオンを水酸化物として沈殿させることによりその除去は可能であった.
  • 田中 靖志, 中西 弘
    1981 年 30 巻 9 号 p. 569-573
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    底質及び生物質中のドデシルベンゼンスルホン酸塩(以下DBSと略記)を定量する方法を確立した.
    底質及び生物質からのDBS抽出にはメタノールを用い,メタノール抽出液を0.2M硫酸アンモニウム:メタノール(1:1)を溶出液とするセファデックスLH-20ゲルクロマトグラフィーにかけて精製した後,更に溶出液よりDBSをMIBKで抽出し,高速液体クロマトグラフィー(以下HPLCと略記)で定量した.
    本法は有機物を多く含む水試料にも適用しうる.
    HPLCは,固定相にPCH-05/S 2504,移動相に0.01Mリン酸二水素カリウムpH2.5溶液:アセトニトリル(1:1)の条件で行った.
    DBS 500ngのピーク高の再現性(n=8)は標準偏差0.67,変動係数1.1%となり,検出限界は底質30gで0.07ppm,生物質10gで0.40ppm,水試料21で0.003ppmとなった。
  • 奥谷 忠雄, 林 孝行, 内海 喩
    1981 年 30 巻 9 号 p. 573-577
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    シアン化物とピリジン-4-カルボン酸(イソニコチン酸)-ピラゾロンとから生成する青色の呈色化合物は,トリオクチルメチルアンモニウムクロリド(カプリコート)を含む酢酸ブチルに抽出される.1μg以下のシアン化物イオンを含む溶液に,クロラミンTとイソニコチン酸-ピラゾロンを加えて生成した呈色化合物に,カプリコートを含む酢酸ブチル溶液を加えて抽出し,この抽出有機相の吸光度を650nmの波長で測定する。試料溶液40cm3を用いたとき,(1.3~25)ppbのシァン化物イオンが精度よく定量できる.0.5μgのシアン化物イオンについての10回の繰り返し測定における変動係数は0.8%であった.ホルムアルデヒド,硫化物イオン,チオ硫酸イオン,亜硫酸イオン及び臭化物イオンやヨウ化物イオンは微量存在しても本法を妨害する.
  • 佐々木 与志実, 川江 豊
    1981 年 30 巻 9 号 p. 577-581
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    アルミニウム-クペロン錯体のサリチル酸メチル溶液を用いて溶媒抽出を行うと,アルミニウムより抽出定数の大きい鉄(III)と銅(II)が選択的に置換抽出される.有機相を直接噴霧して鉄と銅を原子吸光分析で求めた.サリチル酸メチルは水への溶解度が極めて小さいので,多量の水相と振り混ぜても体積の減少が無視できる.更に粘度が大きいので吸引速度が小さく,噴霧に供する有機相は鉄と銅を定量しても5mlで十分である.溶媒抽出の操作で100倍に濃縮が可能であるので,河川水などのppb程度の鉄と銅の定量に適用して満足な結果を得た.
  • 堀 智孝, 伊藤 忠史, 岡崎 敏, 藤永 太一郎
    1981 年 30 巻 9 号 p. 582-587
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    環境水圏中における溶存ケイ酸の分布や変動を詳しく観察することを目的として,電解法に立脚したケイ酸の迅速定量法,いわゆるフロークーロメトリーを研究,開発した.すなわち本法は,0.05Mモリブデン酸ナトリウム-0.5N塩酸混合溶液をキャリヤーとして毎分4mlの割合で流しておき,この流路に100μlのケイ酸試料を注入するものであって,試料注入後80℃の反応条件で直ちにβ-ケイモリブデン錯体が定量的に生成するように設計されている.ここで生成した錯体は,その全量がフロー電解セルに導かれ,+0.37V対銀-塩化銀の電位で二電子還元を受ける.従って,このときの還元に要した電気量は,ファラデー定数を介して,供試されたケイ酸量を示すことになり,迅速で簡便なケイ酸の定量が実行されることになる.
    本フロー電解系では,4×10-5Mから1×10-3Mの濃度範囲にあるケイ酸試料を,2%以下の変動係数でもって,1試料当たり2分という所要時間で分析できることが分かった.
  • I.錯形成反応データベース
    田中 信行, 吉川 悦子, 松田 孝子, 山田 明文
    1981 年 30 巻 9 号 p. 587-594
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    分析化学における利用を主目的として,錯形成反応に関するコンピューターデータベース作成及び応用プログラムの研究を行った.データベースの生成,変更,データの入力,検索などをオンラインで行うことのできるデータベース管理システムCOODを採用し,金属錯体の生成定数,錯形成反応の速度定数,配位子の酸解離定数などについてデータ項目などを検討した後,データ構造及びデータベース構造を決定して,データベースCORMECを東北大学大型計算機センターのACOS-6システム上に構築した.CORMECには六つのテーブル,ECCORS(平衡定数),RACOR(速度定数),DICCORS(配位子の酸解離定数),NALCOR(配位子名),CODCOR(データ編集者)を設定して,利用効率,検索効率の向上を図った.データベース利用の多様化を考慮して,データベースを検索すると同時に条件生成定数を計算する検索計算プログラム,検索と同時に条件生成定数-pH曲線,錯形成滴定の滴定曲線及び錯形成反応の濃度-時間曲線を作図する検索作図プログラムなどを開発した.又,これらのプログラムが実際に滴定条件の判定に有用なことを明らかにした.
  • 川久保 進, 山口 重敏, 水池 敦
    1981 年 30 巻 9 号 p. 594-598
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    ミクロスケールの分解及び分離方法は,試薬や廃液の量が少なくてすむばかりでなく,分析時間の短縮にも有効である.粉末試料10mgを容量2mlのテフロン密閉容器中で28Mフッ化水素酸40μlで分解した後,pH(4~6)の水相約1mlからバナジウムをジエチルジチオカルバミン酸塩としてクロロホルム100μlに抽出した.有機相を疎水性のテフロンフィルターで水相から分離し,(40~50)℃で蒸発乾固し,残留物を7M硝酸100μlに溶解し,その30μlを黒鉛炉に導入した.本法によれば約2ppmのバナジウムが10%の正確さで簡単迅速に定量できる.
  • 野中 信博, 樋口 英雄, 浜口 博, 戸村 健児
    1981 年 30 巻 9 号 p. 599-604
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    植物標準試料Orchard leaves(NBS),並びにササ(環境科学特別研究,木羽班調製)を乾式灰化する際に,これら試料に含まれる26元素の損失率を原子吸光法,並びに中性子放射化分析法により調べた.
    植物試料約30gを高純度石英ざら並びに白金ざらにそれぞれ取り,均一に広げ,110℃で24時間乾燥した後,200℃,300℃,450℃,600℃,800℃でそれぞれ24時間灰化を行い分析に供した.
    分析結果から,ナトリウム,カリウム,ルビジウム,セシウムなどのアルカリ金属については,灰化容器,植物試料の種類の違いにより損失率が大幅に異なり,特に石英容器での灰化はアルカリ金属の損失の主な原因となることが明らかとなった.水銀については110℃より,又塩素,臭素,セレン,クロム(Orchard leavesのみ)については,200℃で急速に損失しその後450℃まで温度の上昇にもかかわらず損失率は増加しないで500℃以上で再び損失するパターンを示した.水銀については,温度上昇とともに損失は連続的に増加した.ヒ素,アンチモンについては,200℃で損失が認められ,以後温度上昇にかかわらず損失率は一定の値を示した.その他,銅,トリウムについては600℃以上で損失がみられたが,アルカリ土類,希土類元素,バナジウム,マンガン,鉄,コバルト,亜鉛,アルミニウムについては揮散又は灰化容器との融化による損失は認められなかった.
  • 石橋 済, 菊池 良次, 山本 浩三
    1981 年 30 巻 9 号 p. 604-608
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    約90℃の水中を通して水蒸気を含ませた窒素をキャリヤーガスとして流しながら,タンタル金属の粉末を800℃付近で熱加水分解し,塩素及びフッ素をタンタル金属から抽出してアルカリ性溶液に捕集した後,塩化物イオン及びフッ化物イオンのイオンクロマトグラムを測定して塩素及びフッ素を同時に定量する迅速簡便な方法を確立した.定量下限は1ppm,定量下限の約10倍濃度の塩素及びフッ素を含む試料の分析における変動係数は塩素で6%,フッ素で2%,分析所要時間は約30分であった.
    熱加水分解-イオンクロマトグラフィーにより金属タンタル中の塩素及びフッ素を迅速簡便に定量することができた.JIS H 1698での水蒸気発生フラスコの温度は(95~99)℃であるが,それを約900℃で,又燃焼管の温度は(1000~1050)℃であるが普通の管状炉でも短時間に昇温可能な800℃で十分に熱加水分解が行われた.吸収液は0.01%水酸化ナトリウム溶液がJISでは用いられているが,溶離液の組成と簡単に同じにできる6mM炭酸ナトリウム溶液を用いても塩素及びフッ素の回収率は塩素で96%以上,フッ素で97%以上であった.分析所要時間は約30分間である.又試料量を約1gとし,イオンクロマトグラム測定条件をmeter full scale 3μmho cm-1,recorder fange 0.1Vとすれば,塩素及びフッ素の定量下限は約1ppmであり,定量下限の約10倍濃度の塩素及びフッ素を含む試料の分析における変動係数は塩素が約6%,フッ素が約2%であった。
  • 北爪 英一, 矢木 邦博
    1981 年 30 巻 9 号 p. 608-612
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    ヒ素-アンチモン-モリブデン系三元錯体の生成を利用したヒ素の吸光光度法について検討した.錯体は[H+]/[MoO42-]=90±10,モリブデン酸塩濃度(0.001~0.003)Mの範囲で常温で安定に生成することが分かった.連続変化法と元素分析による検討結果から,ヒ素,アンチモン,モリブデンのモル比は1:2:8と推定された.精度は2μgの測定で2.5%,定量下限は最終液量5mlとした場合0.2μgであった.リンは微量の存在がヒ素(V)の定量に影響を与えるが,ヒ素(III),ゲルマニウムは同量まで,ケイ素は100倍量共存しても定量に影響を与えなかった.本法を半導体用二酸化ケイ素薄膜中のμgレベルのヒ素の定量に応用し,良好な結果を得た.
  • 山下 伸典, 池田 早苗, 大恵 眉美, 佐竹 弘, 山下 卓哉, 下村 滋
    1981 年 30 巻 9 号 p. 612-616
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    固体状態におけるチオシアン酸アンモニウムとチオ尿素の存在比の測定にレーザーラマン分光法を適用した.
    チオシアン酸アンモニウムは固体状態において,チオシアナト基の窒素と硫黄にアンモニウムイオンが架橋し,CN伸縮振動に基づくラマン線が二つに分裂した.硫黄の結合によるラマン線は窒素の結合による場合よりも高波数側に現れ,チオ尿素の存在量が増加するにつれて,そのラマン強度がしだいに減少した.この場合の両ラマン線の面積比は両成分の存在比が0.2~1.0のモル比において比例関係があった.
    本法はチオシアン酸アンモニウムのラマン線を内部基準として両者の存在比を定量するために,測定条件の影響が少ないという特徴がある.
  • 冷凍濃縮法の応用
    米原 範伸, 鎌田 政明, 福永 和雄
    1981 年 30 巻 9 号 p. 617-619
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    By application of freeze concentration, the chloride content in distilled and redistilled waters was determined as a material characterizing the water qualities. The sample solution was carefully frozen in a polyethylene bottle with stirring, followed by the determination of chloride in the resulting concentrate. Freezing of 5 1 sample solution required about 8 h at -15°C to -18°C. The concentrated solution was contaminated with chloride in the atmosphere during the procedure. The amount of chloride originally present in the sample was obtained by correcting for the contamination value determined separately as follows: After removal of the concentrated solution obtained in the first freeze concentration, the ice remained was melted and the resulting water was repeatedly concentrated several times. The average contamination level was affected not only by the conditions of ambient air but also even by the circumstances of neighbouring laboratories. In order to prevent the chloride contamination, the freeze concentration was done by using a bottle covered with a polyethylene disk with a center hole to fit the stirring shaft through it. The values of chloride obtained were lower and more reproducible than those in uncovered procedure. The average concentrations of chloride in distilled and redistilled waters were 3.6 ppb and 1.6 ppb, respectively.
  • 米原 範伸, 鎌田 政明
    1981 年 30 巻 9 号 p. 620-622
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    冷凍濃縮において,濃縮液濃度が0.04M程度になるとわずかに溶質の氷中への混入が始まる.濃縮液の濃度が高くなるにつれて混入量も大きくなり,0.IM付近になると混入量がかなり増大するため,濃縮液中への溶質の回収率は大幅に低下し,それ以上濃縮操作を続けても実質的な濃縮効果は得られなくなる.ごく微量成分も溶存物質が多量に共存する場合には,濃度の大きい成分の回収率と同様,低い回収率で濃縮されることになる.従って,冷凍濃縮法は溶存物質の全濃度0.01M以下の溶液に適用可能であるが,高濃縮率において,高回収率で濃縮を行うには,かなり低濃度であることが必要である.
  • 藤井 敏昭
    1981 年 30 巻 9 号 p. 622-624
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    Recently, the formula of composting municipal refuse and sewage sludge attracts attention of the public. But the determination of ripeness depends on experience because the marker of it is not yet known. The change of composition of gases obtained by pyrolysis of fermenting compost was studied by pyrolysis gas chromatography. The results were as follows. (1) The marker of ripeness could be detected by PGC. (2) The changes of composition of pyrolysis gases from C9 to C10, from C12 to C13, from C14 to C15 and from C19 to C20 revealed the process of fermentation. (3) The changes of composition of pyrolysis gases from C12 to C13 and from C19 to C20 revealed the process of maturing.
  • 藤野 博子, 室井 要, 森下 貞男
    1981 年 30 巻 9 号 p. 624-626
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    Water contents in diverse electric insulating papers were determined by the following methods; (A) nitrogen carrier extraction (105°C and 130°C)-Karl Fischer titration, (B) methanol extraction-Karl Fischer titration, and (C) oven drying weight loss at 105°C ( JIS C 2111) and 130°C. Except for JIS, determined values were in good agreement. Values obtained by JIS were smaller than those obtained by the others. (A) is the most advantageous because of the short time {(1015) min} required for the determination and the accuracy of obtained values.
  • 山本 大二郎, 平岡 正三郎, 樋川 美砂
    1981 年 30 巻 9 号 p. 626-628
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    Diammonium ethylene-1, 2-bis(phenyldithiocarbamate) (DEP) reacts with copper(II) to form a waterinsoluble brown complex in aqueous solution in the pH range of 4.326.81, which can be extracted with chloroform. Based on the formation of the complex, an extraction-spectrophotometric method for determination of copper (II) has been developed. The recommended procedure is as follows: To a sample solution (5 cm3) containing copper(II), less than 20 μg was added 8 cm3 of Britton and Robinson buffer of pH 5.5, and then added 1 cm3 of 0.06 w/v % DEP-methanol solution. The copper(II) chelate formed in the solution was extracted with 5 cm3 of chloroform by shaking for 1 min. The absorbance of the organic phase was measured at 442 nm against the reagent blank. The apparent molar absorption coefficient of the complex was evaluated as 1.56 × 104 dm-3 mol-1 cm-1, and the calibration curve obeyed Beer's law over the concentration range from 0.1 μg cm-3 to 4.0 μg cm-3 of copper (II). The molar ratio of copper (II) to DEP in the complex was determined to be 1:2 by the continuous variation method. Various metal ions, such as cobalt(II), iron(II) and (III), lead(II), nickel (II), palladium(II), strontium(II), zinc(II), and so on, interfered. These interfering metal ions could be easily masked by EDTA.
  • 伊勢 一夫
    1981 年 30 巻 9 号 p. 629-630
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    A method is described for the determination by atomic-absorption spectrophotometry of molybdenum in flotation tailings by using dichloromethane as solvent which is less poisonous than the commonly used chloroform. Little difference was observed between dichloromethane and chloroform in the determination of a standard molybdenum solution. It was found that dichloromethane was also an effective solvent for the determination of a very small amount of molybdenum in flotation tailings by Hutchison's procedure. The accuracy obtained by dichloromethane was comparable to that observed for chloroform; the variation coefficient being 2.3 % for dichloromethane compared with 1.5 % for chloroform.
  • 馬淵 久夫, 平尾 良光
    1981 年 30 巻 9 号 p. T87-T91
    発行日: 1981/09/05
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    一般に表面電離固体用質量分析計による同位体比測定において,コレクターとして電子増倍管を用いた場合,同位体比は二つの同位体の質量比の平方根(√m1/m2)で補正すればよいという報告もある.しかし著者らは鉛同位体比を精度良く測定した結果,機器固有の多様な原因による補正項が無視できないことを確認した.本論文では東京国立文化財研究所の日本電子社製05RB型表面電離固体用質量分析計で電子増倍管をコレクターとして用い,標準試料を精密に測定した結果,正しい値を得るためには√m1/m2より大きな補正項が必要であることを報告する.
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