液体クロマトグラフィーにおいて,吸着帯の濃度分布を固定相と移動相間での吸脱着などに基因する熱変化(温度変化)として測定すれば,試料の非破壊的定性定量が可能である.
この熱検出法を装置化した自動記録液体クロマトグラフィーにより,レジブホゲニンとブファリンの分離定量およびそのための基礎的条件を検討した.
その結果,吸着剤に100~200メッシュのシリカゲル,展開溶剤にアセトン-クロロホルム-シクロヘキサン(3:3:4)を用い,分離カラム0.8φ×50cm,検出カラム0.8φ×10cm,流速0.38m
l/min,記録速度30mm/hr,感度±0.01°cfs,検出器温度30℃,室温26~27℃,試料10~30mgという条件において,ほぼ満足すべき両者の検出曲線と定量可能な検量線を得た.
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