日本植物病理学会報
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12 巻, 1 号
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  • 富樫 浩吾
    1942 年 12 巻 1 号 p. 1-13
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/04/03
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    Claviceps yanagawaensis TOGASHI distributes very commonly in the Zoysia-growing region of the northern range of Honshu and probably far to the southern, occurring at least in Nagano Prefecture. In certain range, 40% or more of the Zoysia spikes are attacked by the fungus, the ergot yield being estimated as 150 g to 400 g in 400 square meters.
    In the northern districts, the blooming period of Zoysia japonica extends from the middle of June to the first 10 days of July, during which high moist weather continues for several days and air temperature mostly fluctuates between 15° and 20°C., the meteorological conditions are apparently quite favorable to the formation of sphaeridia and to the infection of the fungus.
    The sclerotia mature at the end of September, showing the mean values of 6.35±0.05 mm in length, 0.81±0.003 mm in width, and 2.26±0.02 mg in weight. Generally, one sphaeridium is produced from one sclerotium with a variation of 1-7. The biometrical means of the sphaeridia, perithecia, asci, and ascospores are 1.08±0.01×1.22±0.01 mm, 244.9±1.8×130.6±1.4μ, 145.3±1.1×5.15±0.03μ, and 124.4±0.8×1.32±0.02μ, respectively.
    The conidia are very variable in shape, showing ellipsoidal, ovoidal, spindle-shaped, etc., colorless, and measure 11.03±0.05×5.35±0.02μ.
  • 後藤 和夫
    1942 年 12 巻 1 号 p. 14-23
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/04/03
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    ムクゲの葉に初夏から始まり秋になる程劇しい褐色斑點性病害がある。初期は褐色微小點の集合から成る淡褐色斑であるが,後中央部から暗褐色病斑となり中央裏面に暗色黴が微に見える様になる。之を鏡檢した處CercosporaHelminthosporiumに近いが然し確と之等に同定し兼ねる1種の菌が見られた。同様の菌を以前胡麻の枯死株で見た事があり又最近瀧元氏が茄子に酷似して居る菌を報告したので興味を惹かるゝまゝ調査を進めた。
    病菌を分離し接種して本菌は傷があれば速かに侵害するが之がなくても表皮表面から細胞壁間を貫いて侵入する菌で可成老成した葉でも接種後3, 4日で病斑が微小點として出現するものであることを確めた。本菌の分生胞子の外形はHelminthosporiumよりも寧ろCercosporaに近いが胞子が大形で側壁が厚く且つ色具合等では前者に近い。然し又分生胞子が鎖生する事や胞子間又は胞子と擔子梗間にisthmusがあり又擔子梗に節が出來其處に往々鋭い縊れが出來る事など特異な諸點がありCercosporaHelminthosporiumに屬せしめるには疑點なしとし難い。處がGÜSSOWが1906年に創設したCorynespora屬は今日迄1屬1種でありCLEMENTS等は本屬の存在に疑を挿んで居るが既述の諸點で我菌はよく之に符合する。本屬を類似の他屬から區別するのにCercosporaHelminthosporiumとはisthmusの存在と分生胞子の鎖生Polydesmusとは胞子面平滑で隔膜部に縊れがなく且つ擔子梗が長く隔膜を有する等によつて居たが,本菌の擔子梗の特異な成長方法に起因する節の形成は特に近似のCercosporaHelminthosporium屬との區別點として強調したい。
    本菌は形態上よく似て居る胡麻の葉枯病菌(Helminthosporium Sesamum)や茄子の黒枯病菌(H. sp.)とは比較の結果から視て種は異ると思ふ。夫で本病菌にCorynespora Hibisciと命名し記載を附記した。
  • 鐙谷 大節
    1942 年 12 巻 1 号 p. 24-37
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/04/03
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  • 島田 昌一
    1942 年 12 巻 1 号 p. 38-47
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/04/03
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  • 岩田 吉人
    1942 年 12 巻 1 号 p. 48-50
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/04/03
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  • 木場 三朗
    1942 年 12 巻 1 号 p. 51-56
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    Bac. aroideaeBact. Solanacearumとの關渉作用に就ては末だ試驗が行はれて居ない。又2つの細菌の關渉作用が環境の變化に依つて甚だしく左右せられる事を指摘した文獻も見當らない。
    著者は兩菌に就て種々異る環境に於ける關渉作用を檢じて,夫れが環境に應じて種々變化する事實を明にした。即ち次の通りである。
    (1) 人工培養基に於てはBact. sol.Bac. aro.との共存に於て速に生命を失ふが,特にSynthetic mediaに於て其の度が大である。寄主植物體内に於てはBact. sol.の生命は稍延長される。
    (2) 温度との關係に於てはBact. sol.の生育の適温に置いた方が共存中の同菌の生命は長い。此の關係はBouillon培養に於て顯著である。
    (3) 兩菌の絶對數の變化に應じて,共存中のBact. sol.の生命に長短が生じて來る。
    (4) 兩菌の共存に於てBact. sol.の生命が短いのは多少pHの關係もあるが,Bac. aro.の排泄物がBact. sol.に有毒に作用する事とBact. sol.の生育に必要な或る養分(Synthetic mediaには尠い)がBac. aro.によつて急速に吸收保持されることに原因すると思はれる。
  • 1942 年 12 巻 1 号 p. 57-66
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/04/03
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  • 1942 年 12 巻 1 号 p. 66-73
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/04/03
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  • 1942 年 12 巻 1 号 p. 74-82
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/04/03
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