日本植物病理学会報
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28 巻 , 3 号
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  • 今関 六也
    1963 年 28 巻 3 号 p. 101-104
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 吉良 竜夫
    1963 年 28 巻 3 号 p. 105-106
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 水上 武幸
    1963 年 28 巻 3 号 p. 107
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 新海 昭
    1963 年 28 巻 3 号 p. 108
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 田杉 平司, 三沢 正生, 加藤 盛
    1963 年 28 巻 3 号 p. 109-113
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ウイルスに感染した葉が示す呼吸状態を, CMVを使用し, 全身感染葉 (ブライトエロー種) と局部感染葉 (ササゲ-黒種三尺種) について比較した。
    1. 全身感染葉・局部感染葉ともCMVに感染すれば, 直ちに呼吸は増加するが, その程度は全身感染葉の方が高い。
    2. 全身感染葉においては感染直後から呼吸が増加し, 24時間で最高となりその後漸次減少して健全葉の呼吸に接近した。この呼吸の急激な増加の開始時期は葉内ウイルス量の急速増加期もしくはその直前に当たる。
    3. 局部感染葉においては感染9時間後に呼吸が著しく増加しその後低下するが, 再び13∼17時間に急激に増加した。すなわち呼吸の経過は第1, 第2の2種の山を持つ曲線となつた。
    4. 局部感染葉にみられた呼吸増加の第1の山は,全身感染葉にみられる呼吸増加と同じ意味を持つと思われる。第2の山は酵素阻害剤の作用からみて, ウイルスの増殖に伴うものではなく, 局部病斑の褐変に関係する polyphenol oxidase の活性増大に基づくものと考えられる。
    以上のように, 全身感染葉と局部感染葉の呼吸経過には相違がみられるが, その相違は局部病斑の褐変に起因するものである。
  • 谷 利一
    1963 年 28 巻 3 号 p. 114-120
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    カキ炭そ病罹病軟化果実には軟化起因物質が存在するにもかかわらず, 病原菌 (Gloeosporium kaki Hori) はカキ果肉切片培地に液化型ペクチン質分解酵素をほとんど生産しない。しかし, その後の実験により, 本菌は希薄醤油液体培地に多量の液化型ペクチン質分解酵素を分泌することを知つたので, それらの酵素と果実に検出される軟化起因物質との異同を明らかにする一助として本実験をおこなつた。
    25°C, 12日間, 希薄醤油液体培地に培養した培養ろ液を硫安塩析, 透析してえた粗酵素液は, ペクチン, ペクチン酸, Na-CMC溶液を液化するが, pectin-methylesterase の作用はしめさない。zone electrophoresis および作用型式から, 本粗酵素液中には endo-polygalacturonase, endo-polymethylgalacturonase, exo-polygalacturonase および cellulase Cxが存在することがわかつた。また, ジャガイモ切片の軟化は endo-PGおよび endo-PMG作用が最高の区分にあらわれることから, 本菌の組織軟化酵素として endo-PGおよび endo-PMGの2種を推定した。粗酵素のジャガイモ切片軟化作用は75-PMG単位/mlであらわれるが, フユウガキ切片は2,000PMG-単位/mlでようやく軟化される。罹病軟化果実にはこのような高濃度のペクチン質液化力は検出されないので, 罹病果の軟化は菌の分泌する2種液化型ペクチン質分解酵素によるものではないといえよう。
  • 勝屋 敬三
    1963 年 28 巻 3 号 p. 121-123
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. コムギ農林16号の本葉2葉展開した時期に茎部, 葉部および茎葉部にX線を5kγそれぞれ照射し, 照射後10日目にコムギ赤さび病菌を接種して, 接種10日後に第1葉上に形成した夏胞子堆の大きさを測定した。
    2. 夏胞子堆の大きさは茎部および茎葉部照射区上のものはほぼ同じで, 対照区および葉部照射区上のものより約1.7倍大きかつた。
    3. コムギ農林50号を使いγ線を本葉2葉の時期に0.1, 0.25, 0.5, 1.0, 2.5, 5.0および10kγを全身照射し, 照射後赤さび病菌を接種して芽生長を測定する一方, これらの植物葉上に形成した夏胞子堆の大きさを測定した。
    4. ムギのさび病感受性は線量増加とともに増加したが, 5kγ照射区よりほぼ平衡に達した。芽生長は線量の増加にしたがつて減少するが1kγ区より平衡状態を示した。
  • 酒井 寛一, 後藤 岩三郎
    1963 年 28 巻 3 号 p. 124-130
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    植物病害感受性は, 遺伝子によつて直接支配される固有感受性 (Inherent susceptibility), 環境反応感受性 (Environment-respondent susceptibility) および両者の相互作用による感受性 (Susceptibility due to their interaction) とに分割することができよう。本論文は野生イネの一集団から分離した16系統のいもち病感受性の変異を基として, 上記の3成分の分割の形式と, 各感受性に対応するパラメーター, すなわちDc (固有感受性指数), Db (環境反応感受性指数), Db×c (相互作用効果指数) について理論的考察を加え, 可能な4種の場合について論議した。これらのパラメーターによつて, 寄主のいわゆる真正抵抗性 (True resistance) と, ほ場抵抗性 (Field resistance) を規定することができる。また植物育種における上記の3種のパラメーターの意味も検討された。
  • 小室 康雄
    1963 年 28 巻 3 号 p. 131-138
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    相当多数の植物について, CMVの自然感染株での病徴とCMVの数種系統を接種して得られた病徴を概観し, それらからCMVの病徴の型を整理した。
    株全体からみた場合, 植物体の矮化が一般的にみられた。トマト, ヒメキンギョソウでは, ときに叢生になるものもあつた。
    葉の病徴としてはモザイクをつくるものが大部分である。一般にモザイクに先立つて veinclearing, veinbanding または chlorotic spot などがみられる。パンジー, セルリーなどでは鮮やかな黄斑を示すものもあつた。またトウガラシ, グラジオラスでは, 時に白色のモザイク株も観察された。モザイクにともなつて葉が奇形になるものも多く, 奇形の著しい場合には, トマト, ヒメキンギョソウなどでは糸葉症状になつた。ダチュラ, ダイコンなどでは, モザイクとともに激しい ruffle (皺縮) 状になるものもあつた。パンジーの黄色輪点株および催乳クロバーのモザイク株から分離したCMVはタバコに輪点症状を示した。また黄化の激しいパンジーから分離した系統では, タバコ, ペチュニアなどに接種すると, 全身的なえそ症状があらわれ, 時にはその生長点が枯死してしまつた(第7図)。ペチュニア, マツムシソウ, キュウリの自然感染株の中には, その葉に enation をつくるものもあつた。キュウリでは汁液接種により, その病徴再現に成功し, とくに新青長地這品種は enation をつくりやすい品種のようであつた。キクから分離した1系統をタバコに接種すると, Smith (1951年) が観察しているものと似た特異の異常生長がその葉に見られた(第10図)。
    花の病徴としては花弁にふ入り, 萼にモザイクをつくるものが多かつた。サクラソウでは花の色全体が淡く白つぽくなるものもあつた。キクおよびダイコンから分離した系統を接種したタバコ, ペチュニアではその花弁にふ入りができるとともに, 花冠に著しい奇形がみられた(第11, 12図)。
    果実の病徴はキュウリでは不明瞭であつた。これはわが国のキュウリ品種がCMVに対し, 抵抗性をもつているためと思われた。キュウリで病徴のみられる場合には, 果梗に近い果実の肩の部分に chlorotic spot があらわれることが多かつた。東京カボチャでは明瞭な chlorotic spot, モザイク, 奇形などが果実でみられた。トウガラシ, トマトでは, 時に黄色のモザイクが観察され, ナスでは果実の色が淡くなるものがあつた。
    接種葉に local lesion をつくつたものは9科20種の植物であつた。local lesion の型は, 接種するCMVの系統, 植物の種類, 接種時期の差異などによつて, 第14図から18図に示したように chlorotic spot からえそになるものまで, その形も単なる斑点状のものから, 4重, 5重の輪点状になるものまで各種のものがみられた。アメリカアリタソウ, アカザなどでは, 多くの系統に対し local lesion をつくるだけで全身感染しない。数種マメ類, タバコでは, ある系統を接種すると, local lesion をつくり, その後その lesion が葉脈にそつて進展し, 茎にえそ条斑をつくることもあつた。また local lesion をつくつて, 後全身感染してモザイクになるものもあつた。
    symptomless carrier は1種も見出せなかつた。タバコ, トマト, キュウリなどのモザイク株の葉の表皮細胞, 毛茸などについて, 細胞内のX体の有無を調べたが, とくにX体と思われるものは観察できなかつた。
  • 田浜 康夫
    1963 年 28 巻 3 号 p. 139-143
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. 桑樹萎縮病に侵された桑樹は出芽当時は健全葉または健全葉に近い小葉性萎縮を現わす。その後新芽の伸長に伴つて先端に縮葉性萎縮病徴を発現する。すなわち落葉性のクワ品種においては発病に時期的関係がある。
    2. 熊本県玉名郡岱明村の萎縮病は夏刈り伐切以前に発病し, 菊池市の萎縮病は夏刈り伐切後新芽のある程度伸長した後病徴を現わす。
    3. 玉名郡岱明村, 菊池市の両試験地において, 伐切の時期を変え発病状況を調査した結果, 前者は伐切の時期とは無関係に発病し, 後者は伐切時期の変化によつて発病の様相が異なることがわかつた。
  • 田中 寛康, 赤井 重恭
    1963 年 28 巻 3 号 p. 144-152
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. 種々の栄養条件で生育させた水稲のごま葉枯病に対する感受性を調べ, これと水稲の生育状態, 葉の成分含量, 呼吸作用ならびに光合成作用などとの関係を調べた。
    2. 感受性をあらわすものとして単位葉長当たりの全病斑数と病斑拡大率とを求めた。病斑拡大率は呼吸量と並行し, 水稲の生育やP-R比 (光合成作用の強さ/呼吸作用の強さ) とは逆の関係を有するが, 全病斑数はこのような関係を示さない。このことから考えて感受性には病斑拡大率の方が全病斑数より密接な関係を有するものと考える。一方, 葉の種々の無機成分や炭水化物含量はこれら両者との間に何ら明瞭な関係を示さなかつた。
    3. 本病に対する感受性は, 窒素, カリあるいはマンガンの過剰区 (+N, +K, +Mn) ならびにヨーソあるいは亜鉛の添加区 (+I, +Zn) では小であり, リン過剰区 (+P), 窒素, カリあるいはマグネシウムの欠乏区 (-N, -K, -Mg) ならびにカドミウムあるいはコバルトの添加区 (+Cd, +Co) などで大である。
  • 脇本 哲, 向 秀夫
    1963 年 28 巻 3 号 p. 153-158
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    全国各地から集団状態で分離保存しているイネ白葉枯病菌株を用いてそれらの抗生物質耐性について実験を行なつた。用いた55菌株のうち23菌株は10ppmのSM含有培地にもよく生育し, さらにそれらの内, 16菌株は1,000ppmのSM含有培地においてもよく生育した。
    SM耐性を示した菌株の中に含まれるSM耐性菌の割合はそれぞれの菌株によつて異なるが, 最も高いものでは1,000ppmのSMに耐える細菌の割合がほとんど100%に近い値を示した。
    l-クロラムフェニコール, セロシジンに対する反応は菌株間においてSMに対するほど顕著な差異は認められなかつたが若干の強弱は存在するようである。l-クロラムフェニコールは100ppmの濃度においてもほとんどの菌株においてその作用は完全に殺菌的ではない。
    これらの事実から, イネ白葉枯病防除薬剤を検索する場合, 菌株の問題は無視することができないと思われる。
  • 黒崎 良男
    1963 年 28 巻 3 号 p. 159-164
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. いもち病菌を接種したイネ苗を強制的に萎凋させると無処理のイネにくらべて罹病度が高くなる。この場合, 萎凋させる時期によりその効果が著しくちがう。処理の時期を横軸にとり, 罹病度を縦軸にとつてグラフを作ると, 病斑長分布から得られた抵抗性の経時変化曲線と似たものが得られた。
    2. 同様のことがイネ苗を温湯浸処理をしたときにも観察された。
    3. 抵抗性の高まつているときほど虐待処理の効果が大きい, すなわち罹病度が高くなることを, 関数e-∫t0f(τ)dτによつて論じた。
    4. 以上のことから, 虐待処理の時期-罹病度曲線は寄主組織の抵抗性の経時変化を表わしうるものと考える。
  • 達山 和紀
    1963 年 28 巻 3 号 p. 165-170
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    本報告は感受体に吸収させた昇コウほか数種の殺菌剤のいもち病防除効果を検討するとともに, いもち病菌が感受体に接触後, 侵入前に殺菌剤の影響をどのように受けているかについて観察した結果をのべたものである。
    供試殺菌剤はすべてイネ幼苗に吸収され, その結果いもち病の発病を抑制するが, 殺菌剤の種類によつて抑制効果に強弱がみとめられる。しかし, いもち病発病抑制効果の強さと, 葉上水滴のいもち病菌分生胞子の発芽阻止の強さとの間に, 必ずしも相関関係がない。無機重金属塩による発病抑制効果は, 分生胞子の附着器形成以後の段階で強く働いているものと考えられる。
    葉上水滴の発芽阻止は, 主として体内に浸透した殺菌剤そのものの作用によると考えられるので, これは殺菌剤の直接効果であり, 殺菌剤の刺激作用などによつて起こる感受体生理の変化が間接的に病原菌に対する抵抗力を高め, 菌の生育を抑制している場合を真の間接効果 (耐病性増強効果13)) と考えたい。
  • 山口 昭
    1963 年 28 巻 3 号 p. 171-174
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    萠芽期のチュウリップ (William Pitt) を検定植物として容疑チュウリップのウイルス検出試験を行なうために, Tulip mosaic virus を組織または磨砕液中で保存する方法について検討した。
    真空凍結乾燥した罹病チュウリップの葉組織・花梗組織および葉磨砕液は, いずれも315日間の低温貯蔵後も病原性を保持した。花弁は, 組織を用いても磨砕液を用いてもあまり効果的でなかつた。
    罹病葉を細切して塩化カルシュウムまたはシリカゲル上におき; 0∼5°Cで乾燥保存したものも311日間の貯蔵に耐えた。
    さらに簡便な方法として罹病葉および花弁を-20°Cに凍結して貯蔵したが, 約10カ月後も病原性を保持していた。
    これらの結果を応用して, 容疑チュウリップ株やユリから Tulip mosaic virus を検出することが容易にかつ能率的に行なえるようになつた。
  • 渡辺 実
    1963 年 28 巻 3 号 p. 175-181
    発行日: 1963/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. イネ白葉枯病々原細菌の栄養要求を明らかにし, 本細菌の増殖に最適な合成培地を作製する目的で, 種々の栄養素が細菌の増殖におよぼす影響を調査した。
    2. 基礎培地は l-glutamic acid 0.2%, KH2PO4 0.2%, sucrose 2%の組成を有する液体培地で, 光電比色計を用いて小型培養試験管の混濁度を測定し, 細菌の増殖の良否を調査した。
    3. 接種源の菌体を滅菌蒸留水で3回洗浄することにより, 接種源中の微量栄養物は完全に除去し得ること, また, 基礎培地中に混入する金属イオンも有機試薬による呈色反応で検査し, 実験に支障のないことを確認した。
    4. 本細菌の増殖に対する基礎培地のリン酸濃度はKH2PO4 0.2%が最適であつた。金属塩類の中, FeSO4・7H2O (0.01∼0.001%), MgCl2・6H2O (0.5∼0.01%), MnSO4・4H2O (0.1∼0.001%) の3種に著しい増殖促進効果があり, これらの2種あるいは3種を同時に添加する時は増殖がさらに顕著に促進されることを認めた。これに反し, CuSO4・5H2O (0.1∼0.01%), ZnSO4・7H2O (0.1∼0.001%) は増殖を抑制し, CaCl2・6H2O (0.1∼0.00001%) にも増殖促進効果が見られなかつた。また, 非金属塩類のH3BO3, Na2MoO4, KIはいずれも増殖促進作用を示さなかつた。なお, FeSO4・7H2O (0.001%) を添加して基礎培地に生ずる少量の沈殿は細菌の増殖を良好にする作用があるようである。
    5. 本細菌は増殖に際してビタミンを必須として要求しないが, riboflavin, thiamin, calcium pantothenate (いずれも0.5μg/ml), nicotinic acid, pyridoxin (共に1.0μg/ml) の5種は増殖に刺激的な効果がある。これに対し, p-aminobenzoic acid (0.5μg/ml), cholin, i-inositol (共に1.0μg/ml) の3種は本細菌の増殖に阻害的に作用するようである。
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