日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
35 巻 , 3 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 村山 大記
    1969 年 35 巻 3 号 p. 153-155
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 井上 忠男
    1969 年 35 巻 3 号 p. 156-158
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 坂本 正幸
    1969 年 35 巻 3 号 p. 159
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 浅田 泰次, 松本 勲
    1969 年 35 巻 3 号 p. 160-167
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    べと病菌に侵されたダイコン根組織はリグニン様物質を生成する。紫外および赤外吸収スペクトル,メトオキシル基量およびアルカリ分解物のペーパークロマトグラムによると,本物質は木材リグニンとは性質が異なる。本物質はまた健全柔組織の細胞膜には存在せず,べと病菌の感染を受けた生きた柔組織のみによって生成される。組織化学的観察によると,木化細胞膜の近辺ではパーオキシダーゼ活性がいちじるしい。褐変は接種あるいは切断3日後の切片ではその表面においてもみられない。これらの組織は切断表面を除いてすべて原形質分離を起こす。しかし柔組織細胞膜の木化は,べと病菌の侵害に先だって起こるのか,侵害された後の柔組織細胞膜で起こるのかは明らかにできなかった。また侵害柔組織細胞膜での木化は部分的であり,全細胞膜が木化することはなかった。
  • 脇本 哲, 植松 勉, 水上 武幸
    1969 年 35 巻 3 号 p. 168-173
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    トマト潰瘍病菌を侵す2種類のファージを分離し,一方をMiP1,他方をMiP1hと命名した。MiP1ファージは長野県松本市の罹病トマトの茎から分離したものであり,MiP1hファージは実験中にMiP1の突然変異体として得られたものである。MiP1ファージはトマト潰瘍病菌の16分離株のうち7菌株を侵すことができないが,MiP1hファージはこれらのすべての菌株を侵すことができ,寄主範囲において明らかな差異が認められる。両ファージともトマト潰瘍病菌以外の使用した植物病原菌には寄生性は認められなかった。
    これらのファージは溶菌斑を形成するためには指示菌浮遊液の濃度と潜伏期間の温度について限られた条件が必要である。溶菌斑計数を正確に行なうためには,指示菌液の菌濃度を2.7×107-4.4×108/mlにすることが必要であり,また,ファージ,指示菌液および培地を混合して流し込んだ平板は21-23℃に保たなければならない。条件がこれらの範囲外にある場合には,溶菌斑は現われないか,あるいは現われても不明瞭となり,溶菌斑数は減少する。
    両ファージは形態的および血清学的には全く同一であり,直径70mμの頭部と長さ160mμ,幅20mμの尾部とから成っている。共に45℃以上の温度で徐々に不活性化され,55℃以上10分間の処理で完全に不活性化される。
    22℃で行なった一段増殖実験の結果から,これらのファージの潜伏期間は240分であり,同一菌株に感染した場合の平均ファージ放出量はMiP1hよりもMiP1ファージの方が大であることが示された。
  • 勝屋 敬三
    1969 年 35 巻 3 号 p. 174-179
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    コムギ赤サビ病菌Race 1AとRace 21Bの夏胞子を等量混合し,感受性コムギ品種農林61号および新中長の幼苗に数代継続接種し,その間の両Raceの生存割合を同時に接種したコムギ品種農林55号の幼苗に現われた病斑数によって調査した。実験は15°C, 20°C,および25°Cに保たれたgrowth chamber内で行なわれた。Race 21BはRace 1Aより競争力が強く,とくに低温下ですぐれていた。競争力に対して夏胞子堆の密度および寄主コムギ品種は影響しなかった。Race 21Bの夏胞子堆は15°CではRace 1Aより早く成育したが,20°Cおよび25°CではRace 1Aとあまり変らない成育速度を示した。
  • 土居 養二, 鳥山 重光, 与良 清, 明日山 秀文
    1969 年 35 巻 3 号 p. 180-187
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    1) ウイルス感染組織小片の切口を直接試料支持膜上においた2% PTA滴(NaOHで中性とし,展着性をよくするため中性洗剤を微量添加する)に浸したり,あるいはスライドグラス上でPTA滴に浸したのちその液を支持膜上に付着させるなどの方法で,ウイルス粒子をネガティブ染色し検出することを19種の既知ウイルスの各種感染組織について試みた。
    2) 桿状-紐状ウイルス粒子については,tobacco mosaic virus, sugarcane mosaic virus, turnip mosaic virus, potato viruses X, YおよびS, cowpea aphid-borne mosaic virus, azuki-bean mosaic virus, soybean mosaic virus, carnation mosaic virus, soil-borne wheat mosaic virus, barley yellow mosaic virusが,球状ウイルス粒子については,Chenopodium mosaic virus, carnation mottle virus, rice dwarf virus, rice black-streaked dwarf virus, tobacco ringspot virusなどが検出でき,その形態ならびに微細構造もよく保持されていた。
    3) Cucumber moaic virusならびにalfalfa mosaic virusでは粒子崩壊のため検出困難であったが,これらの感染組織小片を5-10%ホルマリンに2-3時間浸し,水洗したのち同じ方法で調べたところ,ウイルス粒子の形態と微細構造が固定保持され,検出容易となった。
    4) 本法は潜在性ウイルスを検出するのに有効である。たとえばpotato virus Sに感染したジャガイモの葉,茎,塊茎あるいはalfalfa mosaic virusに潜在感染したタバコの葉からウイルスの検出を行なうのに本法を用い,その存在が確かめられた。
    5) 粒子形の異なる2種のウイルスに混合感染している植物,たとえば,carnation mosaic virusとcarnation mottle virusとに混合感染したカーネーション(ピーター・フィッシャー種)など,では同一試料中に両者のウイルス粒子を同時に検出することができた。
    6) Local lesion (tobacco mosaic virus, carnation mottle virus, alfalfa mosaic virusなどによる)からも本法でウイルス粒子を検出できた。
    7) 本法によるウイルス粒子検出の難易は,試料中のウイルス粒子の多少によるものと考えられ,容易に検出できた試料では,その細胞中に多量のウイルス粒子があることを超薄切片法でも確認した。
    8) 本法を著者らはダイレクト・ネガティブ染色法(direct negative staining method)と名づけた。
    本法は各種のウイルス検出に用いて便利であり,研究および実用上に応用範囲が広いものと考えられる。
  • 安田 康, 野口 照久, 岡田 勝彦, 青木 旦治
    1969 年 35 巻 3 号 p. 188-193
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    著者らは,黄変米の毒素であるシトリニンがTMVによる病斑形成を顕著に抑制することを見出した。
    1) シトリニンの100μg/ml溶液を,数時間,グルチノーザ葉の葉柄から吸収させた場合,あるいは,同溶液に浮遊した場合のいずれにおいても,TMVによる病斑形成は阻止された。また同溶液に数分間浸漬しただけでも病斑数は減少したが,シトリニンはTMVそのものには作用しなかった。
    2) 100μg/ml溶液のシトリニン処理によって病斑の形成されない接種葉内には,感染性のあるTMVが増殖した。TMVの増殖量はシトリニンの処理時間の経過とともに減少した。10μg/ml以下の処理濃度では,TMVは無処理と同程度に増殖した。
    3) シトリニンの病斑形成阻止,あるいは,形成遅延の作用は,同葉内のTMVの増殖遅延によるものと考えられる。そのことは,シトリニンが接種葉表面に一定時間作用するのみで,その作用が永続しないことからもうらずけられた。
  • 吉井 甫
    1969 年 35 巻 3 号 p. 194-201
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1) アカザ(Chenopodium album)あるいはC. amaranticolorに対し,ダイコンモザイクウイルス(DMV)およびタバコモザイクウイルス(TMV)をすり付け接種した。接種より10-30日ののち,接種葉上に生じた局部壊死斑とは連絡なしに上方の新葉に壊死斑を点々と生じた(飛火斑)。これらのChenopodium属植物では,日を経るにつれて,この飛火斑の発生数は少なくなり,接種から60-100日ののちにはまったくこれを生じなくなった。またこの種の植物では,この飛火斑は茎頂部の幼組織に発生することなく,また既成長の茎葉にも発生しなかった。飛火斑を生じた葉の壊死斑部分からはウイルスの回収ができたが,壊死斑外の組織からはこのウイルスの回収はできなかった。またこの壊死斑を生じた葉では,このウイルスに対する交互防衛反応は認められなかった。
    2) TMV-T (TMVのトマト系統)に感染してその部位に局部壊死斑を作るNicotiana sylvestrisまたはN. glutinosaと,このウイルスに全身感染すればモザイク症状を示すN. tabacum var. Xanthiとの接木植物(割りつぎ)を作り,1-2月後にこの接木植物のXanthi側にTMV-Tをすり付けてその部分の全身感染(モザイク)をおこさせた。ウイルスの接種より40-60日ののち,各接木植物の壊死斑寄主側であるN. glutinosaまたはN. sylvestrisの部分では,茎頂からやや下ったところにある成長中の若い葉の上に飛火斑を生じた。N. sylvestrisではこの飛火斑はしばしば主葉脈上に生じた。これらの飛火斑からは接種したウイルスを回収することができた。これに対し,その病葉の無病斑部分からは,このウイルスを回収することはできず,またその部分はこのウイルスに対する交互防衛反応を示さなかった。Nicotiana属の接木植物を用いたこの実験では,Chenopodium属植物の場合とは異なり,飛火斑は新葉上のみならず茎頂に近い新生組織上にもその数を増加し,またこれらの壊死斑は拡大して分裂組織を含む茎頂全体を侵し,さらに拡大して茎の下方部にもおよび,ついに壊死斑寄主全茎の立枯れとなった。
    3) 壊死斑寄主体内における病原ウイルスのこのようなまん延の状態(飛火斑の形成および発生部位の規則性)を説明するために,別に報告する「寄主細胞によるウイルス情報の解読」の説を用いて,つぎのとおり説明した。2本鎖のウイルスRNAによって運ばれたウイルス情報は篩管を経由して上方の新生組織に運ばれる。そしてウイルス情報を解読しうる程度にその核は分化したが,その細胞質はこの情報を運ぶウイルスRNAを無力ならしめるほどにはまだ成長していない若い細胞にウイルス情報が伝達されたとき,その細胞はウイルスの増殖を始める。このウイルス情報を運ぶRNAが壊死斑寄主の既成長細胞に到達するときは,その細胞質中において容易に分解される。かくて飛火斑はつねに茎頂近くの新葉上にのみ発生するという規則性が保たれた。
  • 佐藤 章夫, 冨山 宏平
    1969 年 35 巻 3 号 p. 202-207
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    強抵抗性ジャガイモ品種「リシリ」(R1-遺伝子をもつ)を用いて,リシチン生成の時間経過と,局在を調べた。リシリ塊茎を切断してその切断面を適当時間放置すると(本実験では多くの場合24時間放置),その組織は非親和性疫病菌に対して非常に過敏感(強抵抗性)になり,ほとんどが1細胞,ときに2-3細胞で病斑の進行は停止する(接種後約10時間)。その後病斑は進展しない。かつ接種胞子濃度を適当にすることによって切断表面組織のほとんど全細胞を感染させることができるので,感染細胞層およびその隣接細胞層が切断面に平行して層化する。したがって,同一細胞集団(たとえば褐変隣接細胞)における化学変化を追求できる。
    リシチンは濃硫酸によって赤く発色するので,この反応を用いて定量分析法を開発した。接種塊茎切断面組織からコルクボーラーで組織柱をぬきとり,ドライアイスで凍結させ,-30°C低温室に貯え,のち-5°Cでミクロトームで薄層スライスをつくることによって,約1.5細胞層を含むうすい切片(厚さ0.17mm)を得た。その分析結果から,リシチンは褐変細胞およびその直接隣接する細胞に局在することが結論された。注意深くカミソリで切り取った数十mgの褐変細胞で十分にリシチンを検出できたので,リシチンは褐変細胞内およびその隣接細胞の両方に局在し,それ以外の細胞にはほとんど存在しないと考えられる(Fig. 5のその他の細胞層におけるリシチンの少量の存在は材料の不均一によると思われる)。
    リシチンは接種10時間後にはじめて検出され,その後約12時間以内では直線的に増加する。この直線的増加を外挿できるものならばそれ以前には存在しないことになる。また本分析法は感度が非常に高い(5ml濃硫酸中に1-2μgで検出できる)ので10時間以前にはほとんど存在しない可能性が強い。リシチンは切断16-24時間後に接種した場合(したがって強度に抵抗性)には2-3日後に最高に達し,その後急速に減少する。これに反して切断直後に接種した場合(したがって病斑はいくらか余計に進展し,前者より弱い)にはリシチン含量は最高に達したあとでも,なかなか減少しない。
  • 渡辺 哲郎, 関沢 泰治
    1969 年 35 巻 3 号 p. 208-217
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    フェナジン(I)の作用機構に引き続きフェナジン-5N-モノオキシド(II)のイネ白葉枯病菌に対する作用機構を本菌の電子伝達系ならびに酸化的燐酸化反応をとりあげて研究した。
    (1) IIは嫌気下L-アスコルビン酸,L-システィンまたは本菌との接触により非生物的または生物的に還元されIに変化するので,IIは結局Iに変化してIとして菌に作用すると見られる。
    (2) コハク酸酸化酵素系およびコハク酸-フェナジンメトサルフェート還元酵素に対する阻害実験からI, IIともコハク酸脱水素酵素自体への阻害はほとんどなく,三炭糖燐酸エステル脱水素酵素阻害作用も認められず,さらにIまたはIIのイネ白葉枯病菌増殖阻害に対する試薬36種(L-アスコルビン酸,L-システィンを含む)の阻害解除作用を認めなかったので,これらの酸化的破壊を受けやすい酵素に対しIIのN-オキシドの酸素原子が酸化的に阻害作用を与えているとは考えがたい。
    (3) Iの添加によりチトクロームb1の還元は認められたが,それ以降すなわちc, a1については還元の抑制が見られた。したがって電子伝達が制約を受けているものと認められるが,他方ワールブルグ法などによれば見かけ上の呼吸は強くは阻害されないことからチトクロームb1またはコハク酸脱水素酵素よりI〓ジヒドロフェナジンの系による空中酸素への電子のバイパス・フローが示唆された。
    (4) 菌細胞による燐酸摂取およびそれに伴なう糖の消費はIまたはIIの添加により非常な阻害を受けるにもかかわらず呼吸を阻害しないか,あるいは軽い促進が示される。
    (5) 以上の実験においてIおよびIIの作用性はほとんど差を認めがたく,IIは前述のように本菌との接触により還元的にIに変化して作用するものと考えられ,Iに関する作用機構の概念図が提出された。
  • 関沢 泰治, 渡辺 哲郎, 甲斐 文夫
    1969 年 35 巻 3 号 p. 218-223
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    (1) イネ白葉枯病防除剤フェナジン-5N-モノオキシドによるイネ葉の光合成的酸素発生および呼吸に対する影響をポーラログラフィ法により調べた。
    (2) フェナジン-5N-モノオキシドは本病病原細菌の生育半阻害濃度(0.39μg/ml)以上の濃度(2.5μg/ml)でイネ全葉の光合成的酸素発生反応ならびに呼吸には影響を認めなかった。
    (3) フェナジン-5N-モノオキシドは本病をほぼ完全に防除しうる濃度(200ppm)散布後のイネ全葉に対しても影響を認めない。さらにこの場合,葉を薄い切片として測定するとフェナジン(母核)では光合成的酸素発生反応に明らかな阻害が見られたが,フェナジン-5N-モノオキシドではほとんど影響が見られない。イネ白枯病菌で認められたフェナジン-5N-モノオキシドのN-オキシドの還元的開裂反応(既報)はイネ葉組織切片では認めがたかった。
    (4) 散布されたフェナジン-5N-モノオキシドは葉上において単なる光化学反応によりしだいに未同定の生物活性の減じた光分解物に変化する。
    (5) 未知光分解物UP-1はm.p. 131°C.分子式C12H8N2O,分子量197。フェナジン-5N-モノオキシドの1異性体とみられる。
  • 宮川 経邦
    1969 年 35 巻 3 号 p. 224-233
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Citrus属18種,Poncirus属1種,7種のhybridおよびAeglopsis属1種の実生苗を供試して温州萎縮病樹が保毒するウイルス(Satsuma dwarf virus)に対する反応を観察し,Citrus属近縁植物におけるこのウイルスの寄主範囲と病徴をしらべた。その結果,この実験で供試したCitrus属近縁植物は,いずれも温州萎縮ウイルスに対して感受性を示し,共通の病徴としてほとんどすべての種,品種の実生が接種後1-2ヵ月の間に非永続性のflecking, mottlingあるいはcrinklingを現わした。一たん感染後病徴が消失したこれらの実生の組織を,温州苗に戻し接種すると,典型的な温州萎縮病の症状を現わした。
    温州萎縮病の症状とされている永続的なサジ型,舟型葉は,温州実生および温州苗(接木により育成)にだけ現われ,接種後間もなく現われるflecking, mottlillgよりかなりおくれて3ヵ月以上を経て発現した。
    圃場の温州樹にひろく保毒され,この実験で供試したすべての接種源に含まれていたtristeza virus (lime-reactive component)は温州萎縮ウイルスの接種源をあらかじめカラタチ実生に接種して,感染したカラタチ組織を用いることによって除去されたので,West Indian limeなどのtristeza virusに高い感受性を示す種においても,温州萎縮ウイルスの反応を観察できた。また,tristeza virusを除去した接種源と,保毒したものとを温州実生あるいは接木苗に接種すると,いずれも典型的な萎縮病の症状を現わし,tristeza virus保毒の有無と症状の強さとの間には関連がみられなかった。
    この実験に供試した7株の温州萎縮ウイルス接種源は各種の実生苗に対する反応の強さに多少の差異を示したが,これがウイルスの系統によるものか,ウイルス成分,濃度のちがいによるものかは明らかでない。
  • 西原 夏樹
    1969 年 35 巻 3 号 p. 234-238
    発行日: 1969/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    この報告で筆者が1965年の秋,千葉県農試で発見したエロースイートクローバ(Melilotus officinalis (L.) Lam.)の新病害,葉枯病について行なった病原学的研究の結果を述べた。エロースイートクローバはこの病気にかかると,葉縁から半円形に広がる褐色の病斑を生じ,きわめて落葉しやすくなる。この病斑から分離した一種のStemphylium属菌がこの病原であることを確かめた。この菌の形態,スイートクローバとアルファルファとに対する寄生性,人工培地上における菌叢の形状および発育と温度との関係をアルファルファの葉枯病菌と同じ実験方法によって比較検討した。その結果からエロースイートクローバからの本病菌はアルファルファ葉枯病菌と同一種の菌,Stemphylium botryosum Wallr.であろうと結論した。
  • 1969 年 35 巻 3 号 p. 242-243
    発行日: 1969年
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1969 年 35 巻 3 号 p. 243a
    発行日: 1969年
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1969 年 35 巻 3 号 p. 243c
    発行日: 1969年
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1969 年 35 巻 3 号 p. 243b
    発行日: 1969年
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
feedback
Top