日本植物病理学会報
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28 巻 , 5 号
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  • 麻生 武夫, 今井 三子
    1963 年 28 巻 5 号 p. 243-249
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. 本邦市販のレンゲ種子中には菌核病菌の菌核が100ml中に90∼350粒あるいはさらに多数混在し,この菌核によつて処女地に菌核病が発生する。
    2. 菌核は硬実対策としての種子の砂ずりの有無にかかわらず, 大形のものほど盤果の発生が多く, 小形の菌核は発芽の途中で腐敗するものが多い。
    3. 硫酸液による種子処理に要する液量は, 種子容量の60%が最少量である。7∼8%液で3.5∼4時間種子を処理することによつて, 混在するほとんど全部の菌核は死滅し, ほ場での発病は阻止されるのみならず, 種子の発芽率および発芽勢は無処理のものより高く, ほ場実験では処理区は無処理区の3倍に及ぶ収量をあげた。
    4. 以上の結果から, レンゲ種子を7%あるいは8%の硫酸液で, 3.5あるいは4時間処理することによつて, 種子に混在する菌核による発病は防止し得ることが期待できる。
  • 沖本 陽一郎, 見里 朝正
    1963 年 28 巻 5 号 p. 250-257
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. cellocidin のX. oryzae に対する抗菌力はシステインおよびグルタチオンなどSH阻害回復剤により拮抗された。
    2. cellocidin はその生育阻害濃度で, α-ketoglutarate, L-glutamate などを基質とし, NADを助酵素として必要とする脱水素酵素を特異的に阻害するが,コハク酸脱水素酵素およびウレアーゼなどNADを必要としない酵素には作用を示さなかつた。
    3. succinate は例外として, ほかのTCA回路有機酸を基質にした場合のX. oryzae の cell-free 液の呼吸は, cellocidin の100ppmで阻害された。とくにα-ketoglutarate→succinate の系は生育阻止最小濃度以下の濃度である1ppmで強く阻害された。
    4. cellocidin はX. oryzae のNADH2 oxidase 並びにNAD reductase など電子伝達系に対しては100ppmの濃度においてもほとんど阻害を示さなかつた。
    5. 14C-アミノ酸のX. oryzaeのたんぱく分画への取り込みに対しては, cellocidin はその生育阻害濃度で阻害作用を示さなかつた。
  • 柳井 昭二, 松野 守男
    1963 年 28 巻 5 号 p. 258-261
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    黄変米菌 (P. islandicum) 胞子を使い臭化メチルの殺菌効果についてしらべた。顕微鏡下で直接計測する方法および死滅率の高いところは, シャーレ上のコロニー数と推定胞子数より死滅率をだした。
    温度が上昇すれば効果はかなりあがり, ガス濃度を濃くした効果もあがつている。
    くん蒸時間の延長による効果はかなりよく, 15°∼30°Cまで各温度とも, 72時間以内に100%死滅するガス濃度が得られた。
    くん蒸時間を対数値とし, 死滅率をプロビット値におきかえた, くん蒸時間・死滅率回帰直線は, 温度が一定のとき温度・ガス濃度に関係なくP. islandicum 固有の傾斜値を示すことがわかつた。そして湿度が変わつてもくん蒸効果はあまり違わない。
  • 田中 彰一, 岸 国平
    1963 年 28 巻 5 号 p. 262-269
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. 静岡県下4個所から得た萎縮病罹病温州ミカンの若い枝葉を接種源とし, マメ科植物32種および少数の他科の植物に汁液接種を行なつた結果, ササゲ, ジュウロクササゲ, インゲン, クロタラリヤ, ナンキンマメ, ヱンドウ, レンゲソウ, ナタマメおよびヤハズソウの9種に感染がおこつた。いまだ温州ミカンへの戻し接種に成功していないが, このウイルスを温州萎縮ウイルス (Satsuma dwarf virus) と仮称することとする。
    2. ササゲ (Blackeye) は汁液接種によつて葉の mottling, vein clearing および葉柄ならびに茎の necrotic streak などを現わし, またチャシロインゲンは mottling, vein clearing などの鮮明な病徴を現わし, かつ発病率もきわめて高く, 本ウイルスの検定植物として適当なものと認められた。
    3. 接種汁液の調製に際しては, これに緩衝液としてK2HPO4 0.1Mまたは0.05M溶液をほぼ等量加えるのが適当である。
    4. 萌芽後1カ月以内の罹病樹の新梢は葉, 靱皮部および樹皮, 木質部いずれの部分においてもウイルス活性が高かつたが, 前年生枝および当年生枝でも古くなつたものは, 木質部においてのみウイルス活性が高く, 葉や靱皮部および樹皮では活性は失われている。
  • 宇井 格生, 三井 康, 原田 幸雄
    1963 年 28 巻 5 号 p. 270-279
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. アマ畑においてリゾクトニア病の発生経過を見ると, 生育初期に立枯と, 開花後に茎腐れの症状が現われる。札幌近郊で, 前者は6月初めまで, 後者は7月中旬より8月初めの収穫時までの間に見られる。
    2. 立枯, 茎腐れの症状を呈するアマからそれぞれ病原菌の分離を行なうと, いずれも Rhizoctonia solani が分離され, 二つの時期に分離される菌株群の間に著しい培養性質のちがいが認められ, 前者を春型, 後者を夏型とした。
    3. 同じ畑の土壌から, アマ茎 trap 法たよつて菌の分離を行なうと, 6月中旬から8月中は夏型菌株が, その前後の時期に春型が得られる。
    4. 培養性質, 形態から, 春型は明らかに Pellicularia filamentos に属し, 夏型は P. praticola に類似する点もあるが明らかでない。ここでは, 両者を複合種である Rhizoctonia solani に属するとして取り扱つた。
    5. 培地上, 土壌中における両系統の生育は, 春型菌は低い温度で良好で, 夏型菌は高い温度で速やかとなる。
    6. 春型菌のアマ子苗に対する病原性は, 低い温度 (13°, 18°C) で強く, 25°になると低下する。
    7. 春型菌の病原性は, アマの子苗に対してのみ強く, 成熟したアマの茎を侵害することができないが, 夏型菌はこれと反対に, 成熟茎を旺勢に侵害する。
    8. 春型, 夏型両菌を混合接種した土壌中で, 温度の低いときは春型菌が活動し寄主を侵害する。温度が高くなると春型菌と同時に夏型菌も活動を始め, 発病にも関与する。
    9. アマ畑の中に, 生態的に異なつた2つの系統の Rhizoctonia solani が生存し, 寄主の生育, 季節の推移にともない消長活動していた。すなわち, アマの幼弱な, 気温の低い春と初夏には春型菌が, 温度が高くなり, 開花期を過ぎた夏には夏型がそれぞれ活動する。
  • 1963 年 28 巻 5 号 p. 283-289
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1963 年 28 巻 5 号 p. 289-293
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1963 年 28 巻 5 号 p. 293-303
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1963 年 28 巻 5 号 p. 303-313
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1963 年 28 巻 5 号 p. 309-313
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1963 年 28 巻 5 号 p. 314-316
    発行日: 1963/12/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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