日本植物病理学会報
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66 巻 , 3 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 大志万 浩一, 東條 元昭, 佐藤 裕隆, 角田 真一, 小堀 英和
    2000 年 66 巻 3 号 p. 205-213
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    河川から取水した水を上水に精製する過程で発生する沈殿物(以下,浄水ケーキ)を園芸用培土として利用するために,浄水ケーキ中のP. aphanidermatumが殺菌される堆積発酵の温度条件を調べ,殺菌効果を高めるための方法を検討した.P. aphanidermatumが死滅する最低限の熱処理条件をインキュベーターを用いて調べたところ,45°C, 7日間であった.屋外実験では,50m3の浄水ケーキを2.5mに積み上げて堆積山を作り,3週間間隔の切返し操作を行って発酵させた.P. aphanidermatumを接種した浄水ケーキをナイロンスクリーンに封じて堆積山の内部に埋没したところ,44°C以上の温度が7日間以上持続した部位で本菌が殺菌された.P. aphanidermatumが自然に混入した発生直後の浄水ケーキを切返し操作のみの管理で約3か月間発酵させたところ,P. aphanidermatumが全く検出されなくなった.ビニールシートによる堆積山の被覆は,風雨の影響による温度低下を防ぎ,発酵による温度上昇を促進して本菌の殺菌効果を高めた.また,浄水ケーキへのバーク堆肥の混合によっても発酵による温度上昇が促進され,P. aphanidermatumの殺菌効果が高まった.
  • 宮川 久義
    2000 年 66 巻 3 号 p. 214-222
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    メンブランフィルターと選択培地を用いて,水中のBurkholderia plantariiを分離・定量する方法を考案し,本法を用いて農家が育苗等に使用していたため池水からB. plantariiを選択的に検出した.ため池水におけるB. plantariiの濃度は,夏期には最高300cfu/100ml程度であり,冬期には検出されなかったが,池の水際に自生する一部のイネ科雑草株元の水を攪拌すると検出菌量が激増した.またB. plantariiはため池の表面水からは検出されたが,水深2mの中間地点や池底の検出菌量は0.4cfu/100ml以下と微量であった.またB. plantariiは池の周辺に自生する多年生イネ科及びカヤツリグサ科雑草の根部から検出され,多年生イネ科雑草では越冬期間中でも検出された.なお,同様なB. plantariiの生態はこの地域の他のため池でも確認された.またB. plantariiを含むため池の水を接種することでイネ苗立枯細菌病菌の発病が認められた.以上の結果から,B. plantariiのため池周辺雑草での普遍的生存とB. plantariiを含むため池水が本病の伝染源となる可能性が強く示唆された.
  • 白川 隆, 菊池 繁美, 加藤 智弘, 我孫子 和雄, 川合 昭
    2000 年 66 巻 3 号 p. 223-231
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1998年,山形県の育苗業者の苗が腐敗枯死する病害が発生した.その後,露地栽培下のスイカ果実に暗緑色から黒褐色で亀裂を伴う不整形大型病斑が形成された.これらの病斑から分離した細菌菌株は,スイカ実生の子葉,本葉に不整形病斑を形成すると共に胚軸に水浸状条斑を形成して腐敗した.果実に付傷接種すると,接種部位から細菌泥を漏出し,その後,果皮に水浸状斑を形成,内部は軟化腐敗した.接種果から採種した種子に由来する実生は,発芽時に発病した.スイカの他に供試した7種のウリ科野菜及びトマト,ナスに病原性を示した.この内,キュウリ,ユウガオ,カボチャ,トウガンに強い病原性を示した.分離細菌は,一本の極鞭毛を有するグラム陰性の好気性桿菌で,オキシダーゼ活性が陽性で4°Cでは生育できないが41°Cで生育した.その他の細菌学的性質を調査し,分離細菌をAcidovorax avenae subsp. citrulliと同定した.本病の我が国での発生確認は今回が初めてであり,本病の病名としてスイカ果実汚斑細菌病(bacterial fruit blotch)を踏襲したい.
  • 宮川 久義
    2000 年 66 巻 3 号 p. 232-238
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イネ苗立枯細菌病菌を接種した籾をBurkholderia gladioli MAFF 301064の病原性喪失株(1064A株)の細菌懸濁液(1×108cfu/ml)中で15°C,6日間浸漬後,播種することにより本病の発生が顕著に抑制された.このような発病抑制効果は他の16菌株のB. gladioliでも認められたが,Acidovorax属,Pseudomonas属,Ralstonia属及びBurkholderia属(B. gladioliを除く)の30菌株の細菌では全く認められなかった.本菌株の浸漬処理により,播種後出芽処理中の,イネ出芽籾・幼苗におけるB. plantarii細菌数は無処理区の1/10∼1/100に抑制され,イネ出芽籾・幼苗及び土壌中におけるトロポロン蓄積量も抑制された.本菌株は供試した12菌株のB. plantarii全てに高い発病抑制効果を示し,自然発病条件に近い開花期接種籾を用いた試験でも同様に高い発病抑制効果を示した.本菌株は23種類の農作物に対して病原性を認めず,従って本菌株はイネ苗立枯細菌病の生物防除に用いる拮抗細菌として有望と考えられる.
  • 白川 隆, 萩原 廣
    2000 年 66 巻 3 号 p. 239-241
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A new bacterial disease of bellflower was found in Mie Prefecture, Japan, in the autumn of 1997. Brown spots on leaf blades and necrotic stripes on leaf petioles characterized the disease. Bacterial strains from bellflower induced symptoms the same as those on naturally infected plants and also induced the same symptoms found with lettuce bacterial varnish spot disease caused by Pseudomonas cichorii. On the basis of bacteriological characteristics, the bacterium was identified as Pseudomonas cichorii. This is the first report of bacterial brown spot disease of bellflower.
  • 岡田 清嗣, 草刈 眞一
    2000 年 66 巻 3 号 p. 242-245
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Gray mold was found on petioles and stems of Mitsuba (Cryptotaenia japonica Hassk.) growing in hydroponics in the summer of 1998. A Botrytis species was isolated from the infected plants. Based on the morphology and the growth temperature, this fungus was identified as Botrytis cinerea Persoon: Fries. Because a cooled nutrient solution was circulated in the hydroponic system in summer, temperature at the base of the Mitsuba plants was kept on rather lower temperature in this season. Cool weather, therefore, is required for this disease to occur during the season.
  • 宮川 久義
    2000 年 66 巻 3 号 p. 246-251
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Several strains of Burkholderia glumae formed yellowish orange colonies on agar plates containing saccharides, such as glucose, ribose and arabinose. These colonies formed at 35°C or 30°C turned violet immediately after exposure to ammonia. This phenomenon was observed only in these pigment-producing strains, but not in other plant pathogenic bacteria, indicating that these strains can be used for monitoring B. glumae in ecological studies.
  • 加藤 公彦, 花田 薫
    2000 年 66 巻 3 号 p. 252-254
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    The full nucleotide sequence of the S RNA segment of Melon yellow spot virus (MYSV) was determined to be 3232 nucleotides long and to have every feature of the S RNAs of tospoviruses reported so far. From an amino acid sequence comparison of nonstructural proteins (NSs), MYSV is most closely related to two tospoviruses in serogroup IV. MYSV had nucleotide and amino acid sequence identities over 96% with Physalis severe mottle virus in all regions of S RNA except in an intergenic region and in deduced open reading frames, including that on complementary strand RNA.
  • 2000 年 66 巻 3 号 p. 255-262
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 2000 年 66 巻 3 号 p. 263-270
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 2000 年 66 巻 3 号 p. 271-280
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 2000 年 66 巻 3 号 p. 281-305
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 2000 年 66 巻 3 号 p. 306-311
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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