日本植物病理学会報
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62 巻, 1 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • Li-Yun GUO, Wen-Hsiung KO
    1996 年 62 巻 1 号 p. 1-3
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Pythium splendensの(+)型と(-)型の分離株をポリカーボン膜の表裏に接触させて培養すると,(+)株側では自殖により卵胞子が形成されたが,(-)側では形成されなかった。この方法により,(+)株側では形成された卵胞子の後代の交配型を検定した結果,ほとんどの株でもとの(+)型に加え,正反対の(-)型も出現することが明らかになった。さらに自家和合性の(±)型や無性の(0)型も検出された。(±)株の自家和合性の性質は不安定で一時的であり,無性生殖により(+)型と(-)型に分離した。本実験より,自殖は,異なった分子配列により交配型の表現を制御しているレプレッサーの機能を変えることによって,交配型を変化させたのではないかと想定される。
  • 岩波 徹, 山尾 文明, 瀬野 悍二, 家城 洋之
    1996 年 62 巻 1 号 p. 4-10
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    温州萎縮ウイルス(SDV)の2成分のウイルス核酸(RNA1, RNA2)のうち,RNA1について3'末端のポリA配列の上流の3116塩基の塩基配列を決定した。その結果,上流から続くと考えられる一つの長い読み取り枠(ORF)と248塩基からなる3'末端非翻訳領域が認められ,このORFのC末端領域にはRNA依存性RNAポリメラーゼがコードされていると考えられた。RNAポリメラーゼのアミノ酸配列はコモウイルス属のcowpea mosaic virus (CPMV)およびネポウイルス属のgrapevine fanleaf virus (GFLV)にそれぞれ28%と25%の相同性を示し,その他の属のウイルスとはほとんど相同性がなく,SDVが比較的コモウイルス属およびネポウイルス属のウイルスに近縁であることが示唆された。しかし,SDVとこれらのウイルスとのRNAポリメラーゼの相同性は,コモウイルス属あるいはネポウイルス属内のウイルス間の相同性(51∼61%, 35∼70%)より低いので,SDVはこれまでに塩基配列の解読されたコモウイルス属およびネポウイルス属のウイルスとはやや異なるウイルスと考えられた。
  • 池田 成志, 豊田 秀吉, 松田 克礼, 黒川 正健, 玉井 隆行, 吉田 健二, 加美 千歳, 池本 高子, 榎本 真, 白石 和樹, 宮 ...
    1996 年 62 巻 1 号 p. 11-16
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    土壌より分離・同定したグラム染色陽性のキチン分解細菌Kurthia zopfiiの染色体DNAからキチナーゼ遺伝子を分離し,その全塩基配列(2097塩基)を決定して,chiSH1と命名した。次に,生物防除におけるキチナーゼの有効性を検討するため,キチナーゼSH-1を用い,オオムギうどんこ病に対する防除効果を調べた。まず,KI2-119株の培養濾液からSH-1を分離し,うどんこ病接種オオムギ第1葉に処理したところ,二次歯糸などの葉表面の感染器官がすみやかに溶解されたので,キチナーゼ遺伝子chiSH1を導入し,SH-1を菌体外に分泌するように形質転換した大腸菌をうどんこ病菌接種3日後のオオムギ第1葉に噴霧し,うどんこ病菌の菌叢伸長に対する効果を検討した。その結果,形質転換体処理葉でうどんこ病菌の菌叢伸長が抑制され,その効果は噴霧する大腸菌密度に応じて増高することが明らかとなった。
  • 高橋 幸吉, 西山 幸司, 佐藤 守
    1996 年 62 巻 1 号 p. 17-22
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    鳥取県青谷町五本松の山林野開拓地に1974年から栽植された約20haの和紙生産用コウゾ栽培団地において,1978年頃から葉,新梢に壊死病斑を生じ,株枯れも起こす新病害が発生し始め,1980年には罹病株率が80%となり収穫皆無の状態になった。主な病徴は葉におけるハローを伴った黒褐色の壊死斑点・黄化落葉,新梢の葉柄およびえき芽基部の壊死斑・折損・枝枯れ,株枯れであり,5∼8月に顕著に認められた.これらの病徴から本病をコウゾ焼枯細菌病(英名Bacterial blight of paper mulberry)と命名した。病原細菌は,細菌学的性質からPseudomonas syringaeに属することが判明したので,クワ科植物に病原性を示すクワ縮葉細菌病菌Pseudomonas syringae pv. mori (Boyer and Lambert 1893) Young, Dye and Wilkie 1978およびタイマの細菌病菌(本邦未発生)pv. cannabina (Šutic and Dowson 1959) Young, Dye and Wilkie 1978と細菌学的性質および病原性(宿主範囲)について比較検討した。その結果,本病原細菌と他の二つのpathovarは細菌学的性質ではゼラチン溶解およびアンモニア産生を除きほぼ類似していたが,宿主範囲では明瞭な差異が確認された.すなわち,各菌株はそれぞれの宿主植物のみに病原性を示し,本病原細菌はヒメコウゾ(Broussonetia kazinoki),コウゾ(B. kazinoki×B. papyrifera)およびカジノキ(B. papyrifera)の葉身,新梢に感染し,自然発病と同様の壊死病徴を引き起こしたが,カラヤマグワ(Morus alba)とタイマ(Cannabis sativa)には全く感染しなかった。また,同病原細菌は1983年に福井県,1985年に茨城県のコウゾの罹病葉からも分離された。以上の結果から,コウゾ焼枯細菌病菌をP. syringaeの新しいpathovarとみなし,Pseudomonas syringae pv. broussonetiae (pathotype strain Koz 8101, MAFF 810036)と命名することを提案した。
  • 諸見里 善一, 小山田 耕作, 田盛 正雄
    1996 年 62 巻 1 号 p. 23-29
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    炭素源濃度の異なる培地でRhizoctonia solani Kühn AG-1 (IA)の菌糸の生育と菌核形成を比較した結果,菌糸重量および菌核の数・量ともにその濃度に比例して増加した。14Cでラベルしたグルコースを用いて標準区(1%)における炭素源の行動を検討した結果,ほとんどの炭素源は菌核原基形成から成熟期までの極めて短期間に消費された。その96%はCO2として放出され,また,2%以上の濃度区では炭素源の残存が認められ,残存量は濃度に比例して増加した。菌糸の分岐化や隔膜化は炭素源濃度に比例して促進されたが,これは菌糸から菌核原基への段階ではある程度以上の炭素源が必要であることを示している。さらに菌糸中のリンゴ酸脱水素酵素とイソクエン酸脱水素酵素などTCA回路中の酵素類の活性も炭素源濃度に比例して高くなった。放出されたと考えられるCO2の量から菌核を産生するのに消費されたエネルギーを算出した結果,培地中の炭素源濃度により差異は認められたが,その範囲は4∼10kcal/gであった。以上のことから原基形成以後の発達・肥大および成熟には菌核の基質やエネルギー源として多量の炭素源が必要であることが明らかとなった。また,培地中の炭素源が微量で,菌糸生育期間中に枯渇した場合には,いったん生育した菌糸が加水分解され,その後の菌核形成に再利用されると考えられる。
  • 平八重 一之, 平田 暁子, 阿久津 克己, 原 三郎, Ilkka HAVUKKALA, 西沢 洋子, 日比 忠明
    1996 年 62 巻 1 号 p. 30-36
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    海洋細菌Alteromonas sp. 79401株は,その高いキチン分解活性によって,培地上で植物病原菌Botrytis cinereaおよびB. fabaeの分生胞子の生育を阻害した。この海洋細菌のキチン分解活性をバイオコントロールに利用する目的で,本菌株のキチン分解酵素遺伝子を含む約12kbの染色体DNA断片をプラスミドpBR322を用いてクローニングした。得られた組換えプラスミドpALCHI1を導入した大腸菌DH5株をB. cinereaあるいはB. fabaeと対峙培養したところ,形質転換株のコロニーの周囲で培地中のコロイダルキチンが分解されるとともに,両病原菌の著しい生育阻害が認められた。すなわち,両菌の胞子発芽および菌糸の生育が阻害され,胞子と発芽管の膨潤および菌糸先端部の分解が光学顕微鏡下で観察された。このことは,導入した遺伝子が大腸菌で発現し,菌体外に分泌されたキチン分解酵素によって両菌の細胞壁が分解されたことを示している。以上の結果から,海洋細菌Alteromonas sp. 79401株のキチン分解酵素遺伝子をBotrytis属菌およびその他の植物病原菌類のバイオコントロールに利用し得る可能性が示唆された。
  • Wen-Hsiung KO, Richard K. KUNIMOTO
    1996 年 62 巻 1 号 p. 37-39
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ハワイのマカデミア(macadamia)栽培園の一部の株に急性衰退が発現し,それらの株の樹幹にはPhellinus gilvusの担子器が認められた。子実体の形成が見られた組織は白色化および軟化し,その周辺部は黒褐色化した。病変部からは常にP. gilvusが分離された。本菌を接種した小枝は軟化しやがて枯死した。すなわち本菌を本病の病原と認定した。衰退株の組織観察から感染部位は地上部50∼100cm付近であると考えられる。
  • Piyasak CHAUMPLUK, 佐々木 由紀子, 中島 尚子, 永野 秀昭, 中村 郁郎, 鈴木 一実, 三瀬 和之, 井上 成信, ...
    1996 年 62 巻 1 号 p. 40-44
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    日本の6系統のキュウリモザイクウイルス(CMV)におけるRNA3の全塩基配列を完全長のcDNAクローンから決定した。塩基配列およびアミノ酸配列の相同性および予想される制限酵素部位を従来報告されているサブグループIおよびサブグループIIと比較した結果,これらの6系統はすべてサブグループIに属することが明らかとなった。
  • 福本 文良, 栃原 比呂志
    1996 年 62 巻 1 号 p. 45-48
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    タバコ輪点ウイルス(TRSV)のL-乾燥と凍結乾燥による保存法を,しょ糖密度勾配遠心沈降図と病原性の検定によって比較した。TRSVの純化標品は,L-乾燥および凍結乾燥のいずれによってもRNAと外被蛋白質粒子に解離し,ウイルス粒子の量は5%と1%に減少した。しかしながら,乾燥前に種々の添加物を加えることによって保護され,その効果はL-乾燥の方が凍結乾燥に比べて優れていた。高温による保存試験でも,L-乾燥の方が凍結乾燥に比べウイルス粒子の形態や病原性の保持で優れていた。1%ぶどう糖を添加した純化TRSVのL-乾燥標品は,4°C以下の低温では病原性の低下が長期間認められなかった。
  • 福本 文良
    1996 年 62 巻 1 号 p. 49-52
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    タバコ輪点ウイルスの感染葉粗汁液と組織片を用いて,L-乾燥,凍結乾燥およびシリカゲル乾燥法による病原性の長期保存性を調べた。それぞれの処理で粗汁液の病原性は無処理に比べて19%, 0.1%および0%に低下した。10%ぶどう糖と5%リジンの両添加物を加えた標品のL-乾燥およびシリカゲル乾燥法による処理後の病原性は高く維持され,それぞれ82%と47%であった。一方,凍結乾燥の場合,5%リジンの添加で73%であった。高温における保存試験でも,それらの添加物は病原性の低下を抑制し,保護効果はL-乾燥,凍結乾燥,シリカゲル乾燥法の順であった。10%ぶどう糖と5%リジンを添加したL-乾燥標品では,病原性は-20°C以下で99か月間安定して保存された。シリカゲル乾燥標品でも長期保存が可能であった。
  • 加来 久敏, 平八重 一之, 落合 弘和, 兼松 聡子, 野田 孝人, 土屋 健一, 日比 忠明
    1996 年 62 巻 1 号 p. 53-56
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    本邦産イネ白葉枯病菌の遺伝的多様性解析を目的として,さらに遺伝子解析によるレース判別の可能性を探るため,イネ白葉枯病菌各レースの代表菌株についてRFLP解析を行った。イネ白葉枯病菌由来の高頻度反復配列を含むpJEL101をプローブとして,各代表菌株の全DNAを各種制限酵素で切断した断片についてサザンブロット解析を行った結果,いずれの制限酵素を用いても各代表菌株は固有のRFLPパターンを示し,相互の重複は認められなかった。また,同じレースに属する日本産とインドネシア産菌株は互いに相同な場合と異なる場合とがみられた。さらに,一部の品種に対する病原性の差異からレースIBおよびIIIBに分類された菌株について検討した結果,それらは各々レースIAおよびIIIAとは異なるRFLPパターンを示した。しかしながら,同一レースに属する複数の菌株を供試して同様な解析を行った場合,RFLPパターンによりさらに細分類が可能であり,またレースIおよびIIの一部の菌株間でパターンの重複が認められた。以上の結果から,pJEL101をプローブとしてRFLPパターンによる遺伝的多様性の解析,さらに各レース代表菌株の識別が可能であることが明らかとなった。しかしながら,本法をレース判別に適用するためにはプローブの改良あるいは新プローブの開発が必要であると考えられた。
  • 中島 一雄, 林 隆治, Witcha CHALEEPROM, Porntip WONGKAEW, Pisan SIRITHORN
    1996 年 62 巻 1 号 p. 57-60
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    東北タイで発生している種々のファイトプラズマの16S rDNA断片をPCR法で増幅後,制限酵素TaqI, AccIで切断し,そのパターンを比較した。その結果,サトウキビ白葉病ファイトプラズマは,他の白葉症状イネ科植物に発生しているファイトプラズマとは異なることが明らかになった。さらに,いくつかのゴマフィロディーファイトプラズマ分離株のTaqI切断パターンがフィロディー症状,てんぐ巣症状の植物で検出されたファイトプラズマの切断パターンと一致していたが,異なったパターンのものも存在していた。よって,東北タイで発生しているファイトプラズマのフローラは複雑であることが示唆された。
  • 牛山 欽司, 青野 信男, 北 宜裕, 小川 潤子
    1996 年 62 巻 1 号 p. 61-68
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1981年以来,神奈川県のキウイフルーツ(Actinidia deliciosa)栽培園に発生した落葉性の斑点病様症状を調査した。典型的な症状として,3つのタイプに分けられた。輪紋症状を伴った褐色病斑からは,Pestalotiopsis属菌が主に分離され,形態および病原性からP. longiseta (Spegazzini) Dai et KobayashiおよびP. neglecta (Thümen) Steyaertの2種を病原菌と同定し,病名をペスタロチア病(Pestalotia disease)と提案した。円形褐色ないし銀灰色病斑からは,主としてColletotrichum属菌が分離され,病原菌にC. acutatum SimmondsとC. gloeosporioides (Penz.) Penz. Saccardoの2種を同定し,病名を炭そ病(Anthracnose)と提案した。角型の褐色病斑からは,Phomopsis sp.菌が分離され,接種試験から病原菌であることを確認し,病名を角斑病(Angular leaf spot)と提案した。これらの病原菌は,サルナシ(Actinidia arguta)の円形褐色病斑からも分離され,病原性が認められた。
  • 古屋 廣光, 涌井 明, 高橋 正, 宇井 格生
    1996 年 62 巻 1 号 p. 69-74
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    北海道,北見地方にはインゲンマメ根腐病(病原菌Fusarium solani f. sp. phaseoli)の発病抑止土壌(北見土壌)が存在する。この土壌では同菌大型分生子の発芽が強く阻害され,これには土壌の化学的要因と微生物が関与することが示唆されていた(古屋・宇井,1981)。このうち化学的要因は土壌pHが5.5前後より高くなると失活する(古屋,1982)ことから,酸性土壌で毒性を示す可能性があるアルミニウムやマンガン,さらに低pHそのものが発芽阻害に関与する可能性を検討した。北見土壌の交換性アルミニウム量は,in vitroで大型分生子の発芽が阻止されるアルミニウム濃度の100倍以上であった。発病抑止土壌が分布する地域の15地点から採取した土壌の交換性アルミニウム量と大型分生子発芽率との間には明快な負の関係が認められた。また炭酸カルシウムを加えることによって発芽阻害が見られなくなった北見土壌では交換性アルミニウム量も減少しており,大型分生子発芽が強く阻害された土壌の交換性アルミニウム量はすべて2.0meq/100g乾土以上であった。本菌大型分生子はpH 3.8の水溶液中で高率に発芽した。北見土壌の大型分生子発芽阻害はpH 5.4付近でもみられ,土壌マンガンのうち微生物に毒性を示す可能性がある交換性および易還元性マンガンの量は,発芽阻害のみられない土壌に比べて北見土壌で必ずしも高くなかった。これらのことから,北見土壌の大型分生子発芽阻害において土壌アルミニウムが重要な役割を果たしていることが強く示唆された。
  • 那須 英夫, 金谷 元, 伊達 寛敬
    1996 年 62 巻 1 号 p. 75-78
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Web-blight of European pear (Pirus communis L. var. sativa de Candolle cultivar ‘Passe Crassen’ and ‘La France’) occurred in Okayama Prefecture, Japan, in July of 1989 and in October of 1993, respectively. The pathogen obtained from infested leaves and sclerotia was identified as Rhizoctonia solani AG1-IB in respect to hyphal anastomosis and culture's types. The common name of Web-blight (“Kumonosubyo” in Japanese) is proposed for this new disease of European pear.
  • 藤田 孝二, 原田 幸雄
    1996 年 62 巻 1 号 p. 79-83
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Cystospores of Phytophthora syringae were able to germinate at temperatures between 0-25°C, with an optimum at 15-20°C, but failed to germinate at 30°C. The germ tube attained 50μm long or more after 6hr at 15-20°C. The fungus achieved invasion into lenticel tissue in 8hr at 15°C, when inoculated with zoospores. Under light microscope and scanning electron microscope, it was observed that the infection could occur, not only through lenticels but also through cracks in the cuticle.
  • 石黒 亮, 佐野 輝男, 原田 幸雄
    1996 年 62 巻 1 号 p. 84-86
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A viroid was detected from coleus (Coleus blumei Benth.) in Japan, which was 1 nucleotide larger (249nt) than coleus blumei viroid 1 (CbVd1) and coleus yellow viroid (CYVd), indicating that the viroid was an isolate of CbVd1. Four species of plants in Labiatae (Mentha spicata, Mentha arvensis var. piperascens, Ocimum basilicum and Melissa officinalis), in addition to coleus, were first found to be infected with the CbVd1 without showing any detectable disease symptoms.
  • 荒井 治喜
    1996 年 62 巻 1 号 p. 87-90
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A disease of hydrangea was found in Niigata Prefecture, Japan, 1990. Dark green to graysh brown lesions appeared on the leaf blades and blooms of the plants. A species of Botrytis was isolated from those lesions. Conidia were obvoid to ellipsoid, 1-celled, hyaline or pale brown. The optimum temperature for mycelial growth was 20-25°C on PDA medium. The fungus isolated was pathogenic to fruits of eggplant, cucumber, green pepper and tomato. The causal agent was identified as Botrytis cinerea Persoon: Fries. Gray mold of hydrangea was proposed to the disease.
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