日本植物病理学会報
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60 巻, 5 号
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  • 宇杉 富雄, 中野 正明, 大貫 正俊, 真岡 哲夫, 林 隆治
    1994 年 60 巻 5 号 p. 545-554
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    帯状粗皮病に対して抵抗性を示すサツマイモより新しくひも状ウイルスが分離された。本ウイルス(VC分離株)は数種のIpomoea属植物,Chenopodium quinoaおよびC. amaranticolorに感染した。感染アサガオは第一本葉に典型的な葉脈透化を示した。本ウイルス感染アサガオ葉汁液の希釈限界は10,000∼100,000倍,不活化温度は50∼60°C,保存限界は1日以内であった。ウイルス粒子は長さ850∼880nmで幅13nmであった。本ウイルスはモモアカアブラムシによって非永続的に伝搬され,サツマイモ斑紋モザイクウイルス(SPFMV, Mo分離株)との間で血清学的類縁関係が認められたが,同一ではなかった。ポリアクリルアミドゲル電気泳動の結果,純化VCおよびMoの外被タンパク質はともに3つの成分(分子量32,000, 30,000および29,000)に分離した。しかし,electro-blot immunoassayによりVC感染葉では分子量38,000の主なバンドと分子量97,000のバンドが,Moでは分子量38,000のバンドが認められた。VCを単独で無毒のサツマイモに接種したところ塊根に典型的な帯状粗皮症状が認められた。これらの結果はVCは帯状粗皮病の病原ウイルスであり,SPFMVの新しい系統であることを示している。ここにVCおよびMoをそれぞれSPFMV強毒系統(severe strain)および普通系統(ordinary strain)と命名したい。
  • 鳥山 重光, 鈴木 善彦, 後藤 祐児, 小島 誠
    1994 年 60 巻 5 号 p. 555-562
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イネ縞葉枯ウイルスをCl-塩,NaCl, KCl, CsCl, NH4Clの1Mおよび2M濃度で処理すると,本ウイルス粒子に付随しているRNAポリメラーゼの活性が失活し,塩を除去しても,その活性は回復しなかった。一方,SO42-塩,(NH4)2SO4, Na2SO4, Cs2SO4は高濃度で処理してもポリメラーゼ活性に影響を及ぼさなかった。Cl-塩およびSO42-塩をRNAポリメラーゼ活性測定溶液に添加した場合,Cl-では50∼100mM以上の濃度で,SO42-塩では30mM以上で活性を阻害したが,SO42-塩による活性阻害が顕著であった。ウイルス標品中に塩の存在する条件下で電子染色し,電顕観察すると,外被蛋白質サブユニットが密につまったと想像される‘rigid’な粒子やスーパーコイル様の環状粒子も高頻度で観察された。本研究で,イネ縞葉枯ウイルスの外被蛋白質は典型的なα-ヘリックス構造をとっていることが明らかになったが,塩の添加による構造変化は認められなかった。イネ縞葉枯ウイルスのRNAポリメラーゼに対する塩の活性阻害作用について考察した。
  • 山岡 裕一, 飯田 一, 柿島 真
    1994 年 60 巻 5 号 p. 563-568
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1991年の夏ごろから,埼玉県鴻巣市周辺のカランコエ(Kalanchoe blossfeldiana)の鉢植栽培で,葉に黒色の斑点を生ずる被害が発生した。斑点内には,直径約0.3mmで黒褐色の冬胞子堆が形成されていた。冬胞子堆には,2細胞の冬胞子の他に1細胞の冬胞子がわずかに混在していた。本菌の冬胞子を発芽させ,カランコエに接種した結果,接種後8∼9日で葉上に白色の病斑が形成され,接種後16∼19日にはその病斑上に冬胞子堆が形成された。また,本菌はキリンソウ(Sedum kamtschaticum)およびSedum sp.にも感染することができた。光学顕微鏡による冬胞子の形態観察および接種試験の結果より,本病害の病原菌をPuccinia benkeiと同定した。本病害を,カランコエさび病(Rust)と呼称することを提案する。
  • 吉川 信幸, 中村 仁, 佐橋 憲生, 窪野 高徳, 勝部 和則, 庄司 次男, 高橋 壮
    1994 年 60 巻 5 号 p. 569-575
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    キリてんぐ巣病の遺伝子診断法を確立する目的で,MLOのリボソームタンパク質遺伝子(rp)と16S rRNA遺伝子(rD)を増幅するプライマーを用いたpolymerase chain reaction (PCR)を行った。rpプライマーを用いた場合には1.2kbp, rDプライマーを用いた場合には1.3kbpのDNA断片が,キリてんぐ巣病感染キリ葉から抽出したDNA試料から増幅された。健全キリ葉から抽出した試料からは増幅されなかった。本法の検出限界を調べたところ,どちらのプライマーを用いたPCRにおいても,感染DNA試料で約100pgであった。増幅したDNA断片の塩基配列を決定したところ,キリてんぐ巣病MLOはaster yellows type-MLOと類縁関係が非常に近いことが明らかになった。
  • 対馬 誠也, 成松 千寿, 水野 明文, 木村 龍介
    1994 年 60 巻 5 号 p. 576-584
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イネもみ枯細菌病菌(Pseudomonas glumae) Kyu 82-34-2から,ショットガンクローニングにより,DNA断片PG2I (5.7kb), PG80I (3.9kb)を得た。 PG2Iはドットブロットハイブリダイゼーションにより供試した本種の43菌株全てに高い相同性を示したが,他の25種99菌株にはほとんど反応しなかった。一方,PG80IはP. glumae 43菌株中5菌株には反応せず,かつP. plantarii 3菌株中2菌株に高い相同性を示したことから,PG2IがP. glumaeにより特異的であると考えた。そこで,PG2Iを制限酵素KpnIにより2つの断片(PG2Ia, PG2Ib)に分割し,P. glumaeに対する特異性を調べた結果,PG2Ia (3.1kb)が供試した全菌株に高い相同性を示し,P. glumaeの特異的プローブとして有効であると考えた。PG2Ia, PG2IbおよびPG80Iに対するP. glumae各菌株のハイブリダイゼーションのパターンから,供試菌株は籾由来の菌株で4群,イネ幼苗由来の菌株で2群,また緑豆のもやし由来の菌株で1群に分かれた。さらに,同一県内でも地区毎にハイブリダイゼーションのパターンが異なる菌株が分布していることが示唆された。
  • 小泉 信三
    1994 年 60 巻 5 号 p. 585-594
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    罹病性品種として圃場抵抗性程度の異なる農林29号(弱)と日本晴(中程度強)を用い,畑苗代及び本田で,これらの品種をそれぞれ抵抗性品種(とりで1号またはフクニシキ)と混植し,罹病性品種を抵抗性品種と混植した場合の葉いもちの発病に及ぼす圃場抵抗性の影響を調べた。伝染源として本病罹病葉を散布した畑苗代試験,区の中央に伝染源として罹病苗を置いた本田試験及び自然感染による農家圃場での本田試験のいずれの場合においても,罹病性品種の混植割合の減少にともない各罹病性品種上での発病程度は低下し,この低下程度は農林29号の方が日本晴より顕著であった。また,日本晴は農林29号よりいずれの試験においても本病の発病が少なく,区の中央に伝染源を置いた本田試験では伝染源からの本病の発病減少の勾配は農林29号より日本晴の方が急であったことから,日本晴では圃場抵抗性による発病抑制に伴い,本病の株間の伝播が少なかったと推察され,これが抵抗性品種との混植による葉いもちの発病抑制が農林29号より日本晴で顕著でなかった原因として考えられた。
  • 岩波 徹, 家城 洋之
    1994 年 60 巻 5 号 p. 595-599
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    抗ウイルス剤リバビリンをカンキツタターリーフウイルス(CTLV)保毒カンキツヘ噴霧処理した場合の効果を調べた。供試したウイルス株およびカンキツ品種は,FURU-882(ウンシュウミカン,品種不明),KANP-90(いでゆポンカン),N-297(丹生系温州),SU-1(水晶文旦)である。ポット植えの保毒カンキツの伸長中の苗条にリバビリン500ppmを1週間に1回の割合で噴霧した。処理後ただちに苗条より1芽ずつ切り出し,ラスクシトレンジ検定を行ったところ,KANP-90保毒いでゆポンカンを除いた3品種では,6回以上の噴霧できわめて効率よく無毒化されていた。KANP-90保毒いでゆポンカンからは35°C/30°C(昼/夜)の高温度条件下で,500ppm,6回以上の噴霧を行うと効率よく無毒個体が得られた。50ppmの噴霧では,いずれの品種からも全く無毒化個体は得られなかった。このリバビリン噴霧による無毒化の方法は,熱処理単独や茎頂接ぎ木と熱処理の組み合わせなどの方法に比べ,非常に簡単で効率がよく,耐熱性が弱く熱処理が困難な品種において特に有効であると考えられた。
  • 大島 一里, 松浦 晃洋, 中屋 隆明, 四方 英四郎, 菊地 浩吉, 木村 郁夫
    1994 年 60 巻 5 号 p. 600-607
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    植物ウイルスに対するモノクロナール抗体遺伝子をクローニングし,塩基配列を決定した。ジャガイモYウイルス外被タンパク質と結合するIgG3型のモノクローナル抗体(42C07)産生ハイブリドーマからmRNAを精製後,バクテリオファージλZAP IIベクターを用いてそのcDNAライブラリーを作製した。既知の重鎖と軽鎖の塩基配列から予測してそれぞれの可変領域と定常領域の一部の塩基配列について合成DNAを作製し,精製されたmRNAを鋳型としてpolymerase chain reaction法によりDNAを増幅した。増幅されたDNAについて塩基配列を決定した結果,抗体遺伝子と思われる塩基配列が見いだされ,これらをプローブとしてcDNAラィブラリーをスクリーニングしたところ,両鎖のそれぞれの遺伝子が含まれると思われるクローンが得られた。それらについて塩基配列を決定したところ,重鎖および軽鎖タンパク質をコードする塩基数はそれぞれ1383および717であり,推測されるアミノ酸数はそれぞれ461および239であった。これらのアミノ酸配列と既知のイムノグロブリンのアミノ酸配列を比較した結果,抗体遺伝子の全長であることが明らかとなった。さらに,重鎖および軽鎖のそれぞれを大腸菌Escherichia coliで発現させることに成功した。
  • 那須 英夫, 中桐 昭, 伊藤 忠義, 畑本 求
    1994 年 60 巻 5 号 p. 608-612
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    岡山県において,1976, 1993年の秋,ブドウの葉に未報告の葉枯性病害が発生した。本病は葉に発生し,病斑は葉縁から生じて褐変し,次第に拡大して3∼5cmの大きな不定形の病斑となる。形態的な特徴及びブドウに対する病原性から病原菌をBriosia ampelophagaと同定し,病名として褐斑葉枯病(brown zonate spot)を提唱した。
  • 顔 瑾, 上田 一郎, 木村 郁夫, 四方 英四郎, 陳 慶忠, 陳 脉記
    1994 年 60 巻 5 号 p. 613-616
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    近年報告されたEchinochloa ragged stunt virus (ERSV)は病徴,ゲノムの電気泳動パターンがOryzavirus属のrice ragged stunt virus (RRSV)に類似しているにもかかわらず,分類位置が明らかでない。今回,ゲノムレベルで両ウイルスに類縁関係のあることが明らかになった。両ウイルスのゲノムdsRNAをプローブとし,RNA/RNAハイブリタイゼーションを行うと,弱いながらも交叉反応が認められた。次にERSVの両末端塩基配列をゲノム二本鎖RNAより直接決定し,ほかの植物レオウイルスと比較したところ,ERSVではすべてのセグメントに共通な配列:5′ GAUAAAU…GGUGC 3′が見いだされ,すでに報告されたPhytoreovirusFijivirusに属するウイルスのそれと全く異なっていたが,RRSVの共通保存配列と同じであった。従ってERSVとRRSVは同じ属に分類されることが示唆された。
  • 岡山 健夫, 辻本 昭
    1994 年 60 巻 5 号 p. 617-623
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イチゴ炭そ病の病原菌を同定し,イチゴおよび他作物に対する病原性を調べた。病徴は小葉および葉柄やランナーに黒褐色の斑点を形成し,葉柄基部が侵された場合には株全体が萎ちょう枯死した。萎ちょう株の根冠部は表面から内部に向かって褐変し,これらの病斑部から炭そ病菌が高率に分離された。わが国ではイチゴ炭そ病の病原菌としてC. fragariaeが報告されているが,C. gloeosporioidesの同種異名とされている。本病の病徴および分生子の形態はこれまでに報告された炭そ病菌によるものと相似した。本菌は発病株の根冠部,ランナー表面,根の上部および培地上に子のう殻を形成した。子のう殻は暗褐色の球状で,単生あるいは集生し,子のうには8個の子のう胞子を有した。子のう胞子は無色,単胞でやや屈折していた。子のう胞子世代の形態からイチゴ炭そ病の病原をG. cingulata (Stoneman) Spaulding et Schrenk (C. gloeosporioides Penzig)と同定した。本菌はイチゴの他に,ソラマメ,エンドウ,シクラメン,ノゲシに病原性を示し,リンゴ果実,アボガド果実に病斑を形成した。しかし,ナス科,ウリ科および木本類には病原性を示さなかった。
  • 原田 幸雄, 三橋 泰仁, 松田 正樹
    1994 年 60 巻 5 号 p. 624-629
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1989年および1990年の両年ガラス室内でイネ墨黒穂病の感染機構を調べるため接種試験を行った。穂ばらみ期のごく後期(出穂2日前)から出穂中期に葉鞘内にイネ墨黒穂病菌の分生子(小生子)懸濁液を注射接種すると,容易に発病穂が得られ,発病穂上の感染籾率は自然発病穂に比べ著しく高かった。出穂6日前あるいはそれより早い時期の葉鞘(内にある穂)への注射接種では発病穂が得られなかった。穂ばらみ期接種により発病した穂の感染籾には種々の症状がみられたが,穎の閉じたまま内部に黒粉を蔵する型の籾が最も多かった。穂ばらみ期接種試験の成功は本病防除上穂ばらみ期薬剤散布の有効性の理論的根拠になるものと思われる。
  • 吉田 穂積, 山田 武志, 水野 直治
    1994 年 60 巻 5 号 p. 630-635
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ジャガイモそうか病の発生と土壌の理化学性との関係を検討した。その結果,土壌pHを5.2以下にすることによりそうか病発生を抑制している地域では,交換性アルミニウムの尺度である置換酸度y1はpH 5.2∼5.3において7∼8であるのに対して,土壌pH 5.2以下で本病を抑制しにくい地域では置換酸度y1が7∼8になるためにはpHを4.5にまで低下しなければならないことが明らかとなった。一方,そうか病発生の多発地域における河川水の可溶性ケイ酸含有率は少発地域に比べ著しく高く,また土壌中の可溶性ケイ酸とアルミニウムの比であるケイバン比も少発地域の土壌では0.5以下であるのに対して多発地域におけるケイバン比は多くが0.5以上であった。さらに,圃場試験においてケイバン比が高い土壌では本病の顕著な抑制は認められず,置換酸度y1が7よりも低いのにも関わらずケイバン比が低い土壌で発生の抑制が認められた。以上のことから土壌中の可溶性ケイ酸が交換性アルミニウムの土壌中への溶出を支配することにより,ジャガイモそうか病の発生に影響を与えていることが明らかとなった。
  • 山岡 直人, 丸山 佳美, 小林 一成, 久能 均
    1994 年 60 巻 5 号 p. 636-639
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    0.01M CaCl2水溶液上に浮かべたオオムギ子葉鞘(相対湿度80%の空気中培養)および同溶液中に浸漬した子葉鞘(水中培養)におけるE. graminis胞子の形態形成を比較した。水中培養では,空気中培養に比較して,短小発芽管形成率の低下ならびにその侵入率の低下が認められた。一方,相対湿度100%の空気中培養では,短小発芽管の形成率は空気中培養と同様に高かったが,侵入率は著しく低かった。これらの結果は,Carver and Bushnell (1983)により提唱されていた短小発芽管の役割,すなわち,「低湿度の場合に宿主に侵入し水分を吸収する」とする説を支持する。
  • 田中 孝, 加藤 智弘, 藤田 靖久
    1994 年 60 巻 5 号 p. 640-643
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    To search the infection source of bacterial seedling blight of rice, we tried to isolate the pathogen, Pseudomonas plantarii, from weeds around the paddy field using the dilution plating method with modified medium of Azegami et al. in 1991. Weeds belonging to 28 genera within 16 families were collected in Mogami-machi, Yamagata Prefecture and used for the isolation. Twelve isolates obtained from kouyawarabi (Onoclea sensibilis), creeping buttercup (Ranunculus silerifolius), cranesbill (Geranium nepalense) and wild strawberry (Duchesnea chrysantha) formed the pathogenic bacterium-like colonies on the plate. The isolates induced the symptoms similar to those by the control strain to rice seedling and kouyawarabi. On the basis of their pathogenicity tests and bacteriological characteristics, the present isolates were identified as Pseudomonas plantarii Azegami et al. 1987. This is the first report that P. plantarii is isolated from weeds other than grasses.
  • 古谷 眞二
    1994 年 60 巻 5 号 p. 644-647
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Blast disease (Pyricularia zingiberi Nishikado) occurred on mioga and ginger plants, but not on plants such as Indian shell-flower (Alpinia japonica Miq.), ginger lily (Hedychium coronarium Koen.) and turmeric (Curcuma longa L.) which were growing around ginger fields. The blast fungus overwintered with sclerotium-like structures on the residues of diseased ginger and mioga plants. The overwintered sclerotium-like structures in ginger fields were killed by soil fumigation with methyl bromide which is commonly used before ginger planting season. The primary infection source of ginger plants seemed to be diseased mioga plants, because the first blast development occurred on the latter at the beginning of July, and then continually on the former.
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