日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
72 巻 , 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
学術報告
総説
原著
  • 内藤 繁男, 前田 征之, 谷 祥二, 今地 大志郎, 秋野 聖之, 近藤 則夫
    2006 年 72 巻 3 号 p. 135-142
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/09/14
    ジャーナル フリー
    ジャガイモ果実 (漿果) を用いて, ジャガイモそうか病菌Streptomyces scabies (9菌株), S. turgidiscabies (5菌株), S. acidiscabies (1菌株) の植物毒素thaxtomin A産生能検定の可能性を検討した. 圃場から採取した果実にデンプン寒天 (STA) 培地あるいはオートミール煎汁寒天 (OMA) 培地で培養した含菌寒天片を付傷接種し, 25℃暗黒あるいは12時間周期の明暗下の湿室に7日間保った. thaxtomin A産生能をもつジャガイモそうか病菌はいずれの菌株も1週間で明瞭な壊死斑 (大きさ4~6mm以上) を形成した. 一方, thaxtomin Aを産生しない非ジャガイモそうか病菌のS. ipomoeae (2菌株), S. acidiscabies (1菌株) およびStreptomyces sp. (6菌株) は明瞭な壊死斑を形成しなかった. 果実における壊死斑はS. scabies 病原性株の培養液のクロロホルム粗抽出物およびthaxtomin A標品の処理によって同様に再現されたが, thaxtomin Aを産生しない非病原性株からの粗抽出液では観察されなかった. 以上のことから, ジャガイモ果実による生物検定法はthaxtomin A産生能をもつジャガイモそうか病菌の簡易検出法として, 利用可能と考えられる.
短報
病害短信
feedback
Top