日本植物病理学会報
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2 巻 , 3 号
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  • 安部 卓爾
    1930 年 2 巻 3 号 p. 171-196
    発行日: 1930/03/31
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    一、本實驗に供したる稻熱病菌は、1%蔗糖加馬鈴薯煎汁2%寒天培養基にては、28度にて最良の發育をなし、24度、20度、32度、11度、36度と順次其發育劣る。
    二、培養基に一定濃度の硫酸銅を加へて菌を培養すれば、菌絲の發育に對する最適温度なる28度に於てのみ、1/400「モル」より僅かに高き點より1/6000「モル」迄の間にて菌の發育刺戟され、1/1000「モル」にて最高に達す。液體培養基を用ひたる場合にありても、28度に於ては1/6000「モル」の前後に於て菌の發育僅かに刺戟せらるゝ如きも、固體培養基の場合程著しからず。
    三、20度、24度、32度にては何れの濃度に於ても菌の發育對照區に劣り、36度にては固體培養基にても液體培養基にても、共に充分なる結果を得られざりき。
    四、硫酸銅の濃度1/6000「モル」以上に達すれば、各温度區共分生胞子の形成抑制せられ、濃度の増加に逆比例して分生胞子の形成減少し、1/400「モル」以上にては殆んど全く分生胞子を形成せず。
    五、分生胞子の形成を抑制する作用は菌絲の發育に對する最適温度を距るゝに從ひ漸次に強く、36度にて最も著し。
    六、1/600「モル」以上の濃度にては何れの温度に於ても厚膜胞子を形成し、最適温度を距るゝに從ひ漸次濃度の小なる處迄形成せられ、分生胞子の形成とは全く逆の傾向を示す。
    七、空中菌絲の發達は濃度増加するに從ひ減少し、1/200「モル」にては各温度區共全く空中菌絲を生ぜず。
    八、1/6000「モル」以上の濃度にては漸次菌叢暗色となり、1/400乃至1/600「モル」にて著しく着色の度を増し、煤褐緑色となり、1/200「モル」にては僅かに黄色を帶びたる「オリーブ」色となり、菌絲は著しく細くなりて屈曲し、菌叢は浸潤状を呈す。
  • 出田 新
    1930 年 2 巻 3 号 p. 197-206
    発行日: 1930/03/31
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
  • 龜井 專次
    1930 年 2 巻 3 号 p. 207-228_1
    発行日: 1930/03/31
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    1. 札幌地方並に其附近に産するワラビ (Pteridium aquilimum KUHN var. japonicum NAKAI) に寄生する Uredinopsis Pteridis DIET. et HOLW. と、アヲトドマツ (Abies Mayriana MIYABE et KUDO) との間に於ける異株寄生々活史を接種試驗を經て確定し得たり。(1圖)
    2. 予の試驗に供用せる菌に於ては、其冬胞子はワラビの組織内に成熟後其儘越年し、翌春五月より六月の交に發芽して小生子を生じ、之れをアヲトドマツの針葉に接種するときは、數囘繰返し行へる試驗を通じて、常に約一箇月の後に、其一年目の嫩葉に限りて (1、2圖) Peridermium 時代を完成し、二年目以上の古葉には生ぜず。
    3. 小生子接種試驗に依りて得たる銹胞子をワラビに接種する時は、接種後約二週間にして野外に發生する本菌の夏胞子と同樣なる夏胞子を生じたり。
    4. 予の實驗したる場合の本菌にありては、同一年内に越年冬胞子より銹胞子を經て再び冬胞子を生ずるが故に從來本菌の生活史の徑路に關しWEIR及HUBERT氏等に依り、其冬胞子は晩夏又は秋季に成熟後直ちに發芽して針葉を侵し、翌春 Peridermium 時代を生ずるならむと稱せられ、又HUNTER氏に依り、冬胞子は越年後發芽して針葉の嫩幼なる時期に侵害し、翌々春に Peridermium 時代を完了するならむとの推論と一致せず。
    5. 從來米國に於ては本菌はWEIR、HUBERT、及JACKSON氏等の研究に依り、Abies grandis の二年目の針葉に生ずる Peridermium pseudobalsameum ARTH. et KERNに關係ありと報告されたるも、予が研究に關するアヲトドマツの Peridermium 時代は常に一年目の嫩葉 (1圖) に生ずると共に、其銹子腔の發生部分 (3圖) 銹胞子の膜の厚さに於て異るのみならず、雄精器發生部分 (3圖) 特に雄精器の形、大さ (4、5、7圖) に關してHUNTER氏の公表されたる附圖 (6圖) と對照するとき明瞭なる差異あり。
    6. 本研究に關するアヲトドマツの Peridermium 時代の發育徑路、Peridermium時代の形態、性質は共に、北米に於て Uredinopsis mirabilis MAGN. の一時代に概當すと認めらるゝ Abies balsamea の針葉に生ずる Peridermium balsemeumPECKと甚だ近似す。
    7. 本研究に依りて新しく知られたる Uredinopsis Pteridis の生活史の徑路並に其 Peridermium 時代の特質は、己に其生活史に就きて明かとなれる同屬の他の菌 (Uredinopsis miralilis MAGN. Uredinopsis Osmundae MAGN., Uredinopsis Phegopteridis ARTH., Uredinopsis Atkinsonii MAGN. 及 Uredi opsis Struthiopteridis STRÖM.) と同樣なる傾向を呈す。
  • 中田 覺五郎
    1930 年 2 巻 3 号 p. 229-243_1
    発行日: 1930/03/31
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    胡麻を冐す細菌たる Bact. Sesami, Bact. solanacearumBact. sesamicola 間の異同につきては從來異論あり。これは畢意 Bact. Sesami の記載の簡單なるにもよるが、又原菌の比較研究を缺きしに原因すること多し。著者は以上三菌の原菌又は原菌に準ずる菌を得たるを以て之れを用ひて比較研究するところありたり。
    之れによるに、Bact. SesamiBact. sesamicola と同一にして、後者は前者の Synonym なることを認め、又 Bact. SesamiBact. solanacearum と異ることを認めたり。
  • 鈴木 橋雄
    1930 年 2 巻 3 号 p. 245-275
    発行日: 1930/03/31
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    1. 稻熱病菌及び胡麻葉枯病菌に侵されたる籾種及び米粒は表面に斑紋を有し、或は全體變色し、不正常なる形状を呈することあれ共、外顴殆んど健全なる場合あり。
    2. 比重1.1の鹽水にて鹽水選を行ふも稻熱病菌、胡麻葉枯病菌に侵されたる籾種は、外部的被害のものも、内部的被害のものも共に除去し得ざりき。
    3. 稻熱病菌及び胡麻葉枯病菌は環境の如何に依りては開花期を通じて頴及び米粒を侵害し得るものなり。
    4. 種子中に潜在する稻熱病菌及び胡麻葉枯病菌は種子の發芽と共に稻苗を發病せしめ得るものなり。
    5. 種子貯藏の如何に依りては、種子中の稻熱病菌は少くとも二箇年間、胡麻葉枯病菌は四箇年間生存し得るが如し。
    6. 種子中に潜在する稻熱病菌は攝氏約50度の温湯中に、胡麻葉枯病菌は攝氏約55度の温湯中に5分間浸漬する事により死滅せり。
  • 1930 年 2 巻 3 号 p. 276-305
    発行日: 1930/03/31
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
  • 1930 年 2 巻 3 号 p. 305-313
    発行日: 1930/03/31
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
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