日本植物病理学会報
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17 巻 , 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 豐田 榮, 鈴木 直治
    1953 年 17 巻 1 号 p. 1-4_1
    発行日: 1953年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    1) 葉イモチ病斑上における分生胞子形成状況を連續的に觀察する装置を考案し,一定時間おきに顯微撮影を行つて胞子形成順序を明かにした。
    2) 埼玉糯10號の葉に生じた病斑を外觀から分類して1より5までの型を圖示した。農林3號,1號に見られる病斑も大體これらの中に包含される。
    3) 感受性品種に最も普通に見られる3~4型病斑では濕室に入れてから約5時間後に分生胞子梗の出現が始り,7~8時間後に胞子形成が開始される。分生胞子は胞子梗先端に小突起の出現を認めてから40分で完成され第2の胞子はそれから1時間後に完成される。1本の胞子梗上に屡々6~7箇の胞子が形成された。13~15時間後に胞子梗の叢生は最高限に達した。24時間の連續觀察中胞子の脱落するものは見られなかつた。胞子梗の分枝法は假軸分枝法と云える。
    4) 1型病斑上では胞子は形成されない。2型より5型までの病斑上では胞子が形成されるが,その程度は5<4>3>2の順である。從つて,病斑の進展に伴い病斑部組織に局部的に抵抗が増して來るものと云える。
    5) 病斑の周邊の褐變は胞子形成を阻止する重要な要因と思われる。
  • 吉田 孝二
    1953 年 17 巻 1 号 p. 4
    発行日: 1953年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • Shigetaka KATSUKI
    1953 年 17 巻 1 号 p. 5-8
    発行日: 1953年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • 大谷 吉雄
    1953 年 17 巻 1 号 p. 9-15
    発行日: 1953年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    1. biotinは稻熱病菌の生長素として絶對不可缺で,あり,vitamin B
    はその補助因子である。
    2. 稻熱病菌發育に對するbiotinの最適濃度は2.3mγ/ml~3.0mγ/mlの間にある。
    3. 稻熱病菌はNaNO3, KNO3の如き硝酸態無機窒素化合物を同化利用する能力を持つが有機窒素化合物殊にglycocoll, l-alanine, aspartic acid, d-glutamic acid, asparagineの如き或る種アミノ酸,アミド類は更に良好な窒素源である。
  • 後藤 和夫, 田上 義也
    1953 年 17 巻 1 号 p. 16-20_1
    発行日: 1953年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    1941年より1950年にわたつて行つたサツマイモ品種の罹病度檢定試驗において供試した品種中の53品種についての成績より,畑でのいもの黒斑病の發生に關與する諸要因相互の關係と發病の機構について報告した。
    (1) 畑でいもに發病を見る場合に第1次傳染源は罹病苗にあることが著しく多く,罹病苗が植付けられた場合に莖の罹病部の進展速度はサツマイモ品種間に顯著な差がある。
    (2) この品種間差異は掘取時のいもの罹病率に大きな影響を與えるものと推察されるが,莖の罹病度の品種間差異は罹病株附近の土壤中の病原菌の密度の差異を來すものと解せられる。夏季における莖罹病部の治癒現象の品種間差異は更にこの傾向を強める。
    (3) ハリガネムシ食害度もまた品種間に明かな差異がある。ハリガネムシ(主としてマルクビクシコメツキ)は病原菌を媒介するから,いもへの傳染の機會は品種によつて著しく違つて來る。
    (4) 傳染の機會はまた莖の罹病度にも影響されるが,畑でのいもの罹病率には蟲の食害度の影響の方がやや大きい。
    (5) この試驗を行つた畑でのいもの罹病率は莖の罹病度とハリガネムシの食害度の2つの影響の綜合結果から了解することが出來る。
    (6) そしてこのよ5な畑は關東の洪積臺地には普通であるが,關東のみならずハリガネムシの棲息する畑では何處でも恐らく同樣のことが行われていると想像される。
  • 明日山 秀文
    1953 年 17 巻 1 号 p. 20
    発行日: 1953年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • 平田 正一
    1953 年 17 巻 1 号 p. 21-24
    発行日: 1953年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    バイラス罹病の馬鈴薯,大根,蕪菁及び甘藷の塊根並に莖の搾汁ガーゼ濾液の透明度を日立製光電光度計で測定し健病間の比較を試みた。その結果は以下の如くであつた。
    (1) 馬鈴薯の透明度は收穫時から貯藏中漸次低下して來る。健薯は病薯よりも高く,その較差は小である。罹病度に應じて透明度は低くなり塊莖の大小とは相關は認められず,又多數塊莖の平均透明度は健薯が高いけれども各個體値は相當亂れている。健病薯間で較差の最大は稀釋度1/8で表される。
    (2) 大根の汁液の透明度の健病差は馬鈴薯よりも更に大幅であるがその傾向は兩者共同樣であつた。幼齡期の罹病株では或物質の増大が行われるが老齡化に伴う病勢の進行と共に物質の移動或は生成は阻害され,透明度は幼齢期低く,老化と共に高くなる傾向がある。根部の上位は透明度大で,健病較差の最大値は稀釋度1/8に於て示された。
    (3) カブラは大根と略々同樣の傾向であるが,甘藷の健病透明度の差は小さかつた。
    (4) この實驗に於ける生體汁液の透明度は含有蛋白量の多寡と略々反比例的に示され,汁液の溷濁度は蛋白量に依て決定される。この整律に從わない場合は多くは汁液中の蛋白イオンの自己脱電による凝集と沈澱の起るためであつて,この事實は採汁後時間を經過した試料において或は罹病體汁液において示される。透明度と蛋白量との關係曲線は比例直線として示されず物質定量のための透明度測定として利用し難いが,診斷上に於ける健病の比較方法としては利用し得る。
  • 藤井 溥
    1953 年 17 巻 1 号 p. 25-27
    発行日: 1953年
    公開日: 2010/01/12
    ジャーナル フリー
    (1) 黄銹病特發地と目される長崎縣南松浦郡久賀島村を中心として,黄銹病第二次傳染源調査を行つた。
    (2) 昭和26年の黄銹病發生状況を全國的に見れば,五島及び山陰地方に最も早く,東に移行するにつれて初發期がずれて行く。
    (3) 〓麥での發生は全國的で,小麥での發生は比較的少なかつた。又〓麥と小麥兩者に發生を見たのは五島久賀島及び天草本渡町のみであつた。
    (4) 初發の部位は,大體頂葉より第2乃至第3葉に多く,又一葉の中,病斑は先端に近い部分に多かつた。
    (5) 酸生地に共通した氣象的特色は明瞭でなかつた。
    (6) 發生地の地形的特徴は東閉西開であつた。これは必ずしも黄沙停滯の好條件であるとは云われない。或いは局地的な氣象條件が影響するのかも知れない。
    (7) 發生地の土壤は有機質の不足した砂壤土乃至壤土で,やや酸性であつた。
    (8) 品種は小麥では外海に最も多く,貞坊主,新中長,農林49號に僅か發生,〓麥では愛媛〓に多く,御厨〓,御島〓に極く一部發生した。
    (9) 黄沙飛來日は五島地區で8日,他は概ね2~1日で,五島地匠に特に多く,飛來時の風向は大體北ないし北西であつた。
    (10) 胞子採集は黄沙飛來時に於ても成功しなかつた
    (11) 麥作期間後は幼植物への自然感染起らず,接種も成功せず,越夏状況不明であつた
    (12) 以上本年の調査成績では,春期の夏胞子飛來説は甚だ有力視されるが,越夏,越多試驗の成績をまたねば結論は下し兼ねる。
  • 1953 年 17 巻 1 号 p. 28-48
    発行日: 1953年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
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