日本植物病理学会報
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11 巻 , 2 号
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  • 渡邊 菊治
    1941 年 11 巻 2 号 p. 57-65
    発行日: 1941年
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    本報告は胡麻の葉枯病の病徴,病原,生理的性質等に就ての實驗の結果を記述せり。
    1. 本病は胡麻の葉.葉柄,莖,〓及び子苗を侵す。病原菌はHelminthosporium sesamum SACC.と同定せり。
    2. 本病菌の擔子梗は105.0-337.5μ(194.00±0.3721μ)×5.0-10.0μ(7.11±0.0455μ)の大さを有し,隔膜は2-9個(4.30±1.4162個)あり。分生胞子は27.5-267.5μ(102.9±0.3041μ)×5.0-17.5μ(15.03±0.4692μ),隔膜數3-20個(8.765±0.1776個)あり。
    3. 本病菌は種々の培養基に良く繁殖し,菌絲竝に胞子を以て無傷にて強き病原性を有す。
    4. 發育に最適なる温度は27-30℃,最高温度37℃以上,最低温度12℃以下,致死温度は胞子菌絲共に54℃, 5分以内, 52℃, 30分以内なり。
    5. 培養温度によりて胞子の形,大きさ,隔膜數に差を生ず。胞子の長さの平均は23℃にては100.2μ, 37℃にては88.70μにして温度の低き程大なる傾向を示せり。
    6. 水素イオン濃度と菌叢の發育を見るに最適濃度はpH 6.2にして, pH 4.0より7.0まで發育し液の濃度は漸次中性に近づく。
    7. 本病は菌が附着し或は感染せる種子に依つて傳播す。
  • 逸見 武雄, 青柳 純三
    1941 年 11 巻 2 号 p. 66-80
    発行日: 1941年
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    1. 馬鹿苗病は稻作重要病害の一にして,その分布極めて廣く,稻作のある處,必ずその發生を見るものの如し。而して稻生育後半期,特に開花期前後の環境は病原菌分生胞子の發芽に影響する處多く,從つて本病の蔓延と密接なる關係を有す。
    2. 本論文に於ては,稻馬鹿苗病菌大型分生胞子の發芽に及ぼす温度,空氣濕度,日光竝に各種菌類培養濾液の影響に關する著者等の實驗結果を記載せり。
    3. 稻馬鹿苗病菌大型分生胞子の發芽に對する最適温度は28℃乃至30℃にして,限界温度はその範圍割合に廣く, 44℃より僅かに高き温度より, 8℃より可なり低き温度に及ぶものと見做されたり。
    4. 稻馬鹿苗病菌大型分生胞子は水滴の存在せざる場合と雖も,關係濕度100%に近き高濕度の空氣中に於てよく發芽し得るものなり。然れども,水滴中の發芽に比し,乾燥胞子の發芽は著しく低率なり。高濕空氣中にて發芽せる乾燥胞子は發芽前既にその周圍に凝結水の形成を促し居たり。
    5. 稻馬鹿苗病菌大型分生胞子の發芽竝に發芽管の伸長は,日光の存在によりて抑制せらるるものにして,暗區に於て明區の夫等に勝れり。
    6. 稻馬鹿苗病菌大型分生胞子の發芽率に及ぼす無處理培養濾液の影響を見るに,同一菌の短期培養濾液は稍々促進作用を示したるも,培養期間の延長と共に,その作用不明となれり。これに反し,稻胡麻葉枯病菌竝に稻熱病菌培養濾液は共に前者より強き促進作用を示したり。
    7. 稻馬鹿苗病菌大型分生胞子發芽管の伸長に及ぼす無處理培養濾液の影響を見るに,馬鹿苗病菌,稻胡麻葉枯病菌,稻熱病菌の培養濾液は何れも,短期培養に於て促進作用を示し,培養期間の延長と共に抑制作用に變る傾向あることを示したるも促進作用は馬鹿苗病菌に於て弱く,他2菌に於て強き傾向を示せり。
    8. 濾液の熱處理により促進作用は毫も減少することなく,寧ろ増加の傾向を示したるも,素燒濾過管の通過により全般的に促進作用減退し,抑制作用増大の傾向に變ぜり。
    9. 供試3菌培養濾液の馬鹿苗病菌大型分生胞子の發芽に對する促進竝に抑制作用と培養濾液のpH價竝に滲透壓の變化とは何等の關係なきが如し。
  • 吉井 甫
    1941 年 11 巻 2 号 p. 81-88
    発行日: 1941年
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    1) 各種稻品種の有する葉片の強靱度・珪酸竝びに窒素含量を比較し,その結果を各品種の稻熱病抵抗性との間に何等かの相關的關係を見出さんとした。
    2) 本實驗に於て供用した稻の品種はカマイラズ・旭・晩神力・銀坊主・龜治・愛國・眞珠1號・戰捷の8品種であつた。
    3) これらの品種を春日井液の窒素を3倍にせるものによつて水耕し,その穗孕期直前の葉片を材料として稻熱病發病程度・強靱度(貫穿抵抗)・珪酸竝びに窒素含量を求めたのである。
    4) 葉片の強靱度・珪酸及び窒素の測定方法は前報文(12, 14)の通りである。發病程度を調査するに當つては,先づPiricularia oryzaeを噴霧接種し,その抵抗性の強弱を發病比數によつて求めると同時に,野外に於てポット栽培をなせる同じ品種の稻に自然發生せる稻熱病につき,その發病程度を目測によつて求めた。
    5) 實驗の結果によれば,稻熱病に對する稻の品種的抵抗性の強弱は,各品種の稻葉片の示す夫々の強靱度・珪酸含量・窒素含量或は後兩者の含有量に於けるSiO2/Nの比の何れとも相關的の關係がないのである。即ち品種間抵抗性はかかる物理的或は化學的の計量の外にありと云はざるを得ない。
  • 瀧元 清透
    1941 年 11 巻 2 号 p. 89-91
    発行日: 1941年
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    A study was made on the Pythium isolated from diseased young cucumber plants in Hukuoka Prefecture and from soft rotten fruits of cucumber which was collected at Taikyu, Tyosen. The fungus in question appears to be undescribed. It, therefore, is described new with the following diagnosis:
    Pythium cucurbitacearum n. sp.
    Hyphae on culture media variable in width, mostly large, frequently deformed, 6-10μ in diameter, with granular content: aerial hyphae void of granular content, slender, filamentous, 4μ in diameter: zoosporangia mostly spherical, or egg-shaped provided with papilla, measuring 20-32×20-30μ (developed on host plant), and 12-15×10-13μ (on corn agar); oogonia spherical, rich in protoplasma, 22-25μ in diameter; antheridia basal, nearly spherical: the minimum temperature for growth being slightly below 10°C, optimum temperature about 33°C, and maximum temperature slightly below 40°C; causing damping-off of seedlings of cucumber (Cucumis sativa L.), and oriental pickling melon (Cucumis melo L. var. conomon Makino), and soft rot of fruits of watermelon (Citrullus vulgaris MAX.), melon (Cucumis melo L.), and rag gourd (Luffa aegyptica MILL.); occurring in Hukuoka Prefecture and Tyosen.
  • 岩田 吉人
    1941 年 11 巻 2 号 p. 92-93
    発行日: 1941年
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
  • 岡本 弘
    1941 年 11 巻 2 号 p. 94-96
    発行日: 1941年
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
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