日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
67 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 大木 理
    2001 年 67 巻 1 号 p. 3-11
    発行日: 2001/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 佐山 充, 本間 善久, 竹中 重仁
    2001 年 67 巻 1 号 p. 12-18
    発行日: 2001/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Rhizoctonia solani AG2-2-IVを繰り返し接種した北海道札幌市および河西郡芽室町の耕地土壌から菌寄生菌23菌株を分離した.分離菌株の多くはR. solani AG2-2-IVによるテンサイ苗立枯病を抑制したがその程度は菌株により異なった.分離菌株の中から最も抑制効果の高かった2菌株(HV8株,HV10株)を選抜した.これら2菌株は施用量が多いほどテンサイ苗立枯病に対する抑制効果が高く,またテンサイ種子へのR. solaniの寄生を強く抑制し,特に5%の濃度で処理した場合にはPCNB (40ppm)処理と同等の抑制効果を示した.また両菌株はテンサイ根腐病に対しても,株元への1回処理および苗床,植穴,株元への計3回処理で明瞭な抑制効果を示した.光学顕微鏡観察の結果,分離菌株はR. solani菌糸の生細胞に寄生し,本菌侵入後にR. solaniの菌糸が死に至ることが明らかとなった.分離Verticillium属菌は,形態と生育温度からいずれもVerticillium biguttatumと同定された.
  • 山口 純一郎, 稲田 稔, 松崎 正文, 加来 久敏
    2001 年 67 巻 1 号 p. 19-25
    発行日: 2001/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ナス葉における病斑形成とナスすすかび病菌の侵入ならびに増殖過程を光顕およびSEMによる観察をもとに検討した.ナス葉の表面と裏面へ本菌を接種したところ,裏面接種が気中菌糸を伴う病斑を早く形成し,またいずれの接種も裏面への病斑形成が早かった.病原菌は,気孔から葉内に侵入し,海綿状組織で伸展後,再び裏面の気孔から伸長した気中菌糸が密生して,病斑を形成していた.表面の柵状細胞と表皮細胞は菌の伸展に伴い,壊死し,木質化していた.非宿主のトマトとピーマンに対しては,気孔侵入はするものの,海綿状組織内での伸展は認められなかった.
  • 早坂 剛, 石黒 清秀, 渋谷 圭治, 生井 恒雄
    2001 年 67 巻 1 号 p. 26-32
    発行日: 2001/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究は環境保全型の作物病害防除技術を開発するため,実用レベルの種子量を用い,イネの種子伝染性病害の種子消毒として温湯浸法の効果を検討した.すなわち200lの水を13.0∼65.0°Cの範囲で保温できる試作装置を用いて,ばか苗病,いもち病および苗立枯細菌病の罹病種子を温湯浸漬処理し,それぞれの発病を抑制するために有効な処理温度と処理時間の検討を行った.また,各種のイネ品種を供試し,温湯処理が種子の発芽に及ぼす影響も検討した.その結果,58°Cで20分間および60°Cで15分間の温湯浸漬処理は,3病害に対して化学薬剤による種子消毒と同程度の発病抑制効果が認められ,多くの品種の種子の発芽率も90%以上を確保できることが明らかとなった.10kgの種子を用いる場合,処理開始時に種子を水中で数回上下に振とうさせ,浸漬処理終了後は水で冷却してから,以後慣行に従って浸種,催芽し育苗することで,化学薬剤による種子消毒と比較しても健全な苗が育苗できた.また,水田での初期生育においてもまったく問題はなかった.以上から,イネ種子伝染性病害においては,温湯浸法による種子消毒は化学薬剤による種子消毒と同等の効果があり,無農薬栽培における種子消毒の代替法としての利用に限らず一般栽培においても有望な技術になりうることが明らかになった.
  • 田口 義広, 渡辺 秀樹, 秋田 滋, 百町 満朗
    2001 年 67 巻 1 号 p. 33-41
    発行日: 2001/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1997∼1999年の秋(9∼10月),岐阜県内の糸貫町,本巣町,南濃町等のカキ主産地で早生甘ガキ(松本早生,西村早生,太秋,前川次郎)の果実が果頂部やヘタ際から軟化する症状が発生した.軟化部からの菌の分離及び接種試験によりカキ果実軟化の原因菌として2種類のPestalotiopsis属菌が分離された.形態,生育温度等からこれらをPestalotiopsis longiseta (Spegazzini) Dai et Kobayashi及びPestalotiopsis foedans (Saccardo et Ellis) Steyaertと同定した.これらの病原菌は果実の果頂部やヘタ周辺の付傷部から果肉内組織に侵入し,発病条件が整うと果心部に黒変や軟化症状を引き起こす.両Pestalotiopsis属菌に対しイミノクタジンアルベシル酸塩水和剤が高い生育阻害効果と発病抑制効果を示し,薬剤による防除が可能である.カキ園においては8月∼9月にかけての定期的な薬剤散布と,強風や多雨直後の薬剤散布によって果実軟化の発生を軽減できる.
  • 谷名 光治, 井上 幸次, 伊達 寛敬, 奥田 充, 花田 薫, 那須 英夫, 粕山 新二
    2001 年 67 巻 1 号 p. 42-45
    発行日: 2001/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    In February 1999, cineraria (Senecio×hybridus) plants with necrotic ring spot were found in Okayama Prefecture, Japan. A spherical virus with a diameter of ca. 85∼120nm was isolated. The virus infected seven plant species of four families after mechanical inoculation. In serological tests, the virus was closely related to Impatiens necrotic spot virus (INSV). In RT-PCR with INSV-specific primers, a fragment of about 900bp was amplified. The fragment had a high degree of nucleotide sequence homology with the S RNA of INSV. Based on these results, the virus isolated from cineraria was identified as INSV. This is the first report of INSV on cineraria in Japan.
  • 竹内 繁治, 奥田 充, 花田 薫, 川田 洋一, 亀谷 満朗
    2001 年 67 巻 1 号 p. 46-51
    発行日: 2001/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Cucumber plants (Cucumis sativus) with necrotic spots, yellowing and mosaic symptoms were found in Kochi Prefecture, Japan in 1995. The causal agent was identified as Melon yellow spot virus (MYSV) on the basis of host reactions, stability in crude sap, particle morphology, transmission by Thrips palmi, serological relationships and the identity of amino acid sequence of the N protein. This is the first report of the occurrence of MYSV on cucumber, and the name “potted wilt”s was proposed for the disease.
feedback
Top