日本植物病理学会報
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44 巻 , 4 号
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  • 矢野 博, 藤井 溥, 向 秀夫, 志村 勝, 渡辺 哲郎, 関沢 泰治
    1978 年 44 巻 4 号 p. 413-419
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    野外で採集したキュウリ斑点細菌病罹病葉から,dihydrostreptomycin (DHSM)耐性のPseudomonas lachrymansが数多く分離された。これら耐性菌の中,N-7641株を含む若干の菌株のcell-free systemはdisodium adenosine triphosphate (ATP)の存在下でDHSMを不活化することを認めた。これら酵素的に不活化されたDHSMはphosphodiesteraseにより再活性化されず,alkaline phosphataseにより再活性化されることから,この不活化機構はリン酸反応によるものであると考えられた。この不活化されたDHSMを単離し,プロトン核磁気共鳴(PMR)などによりその化学構造を検討したところ,DHSMのN-methyl-L-glucosamineのC-3 positionがリン酸化されていることが確認された。すなわち,本菌の示すDHSM耐性は本菌のもつ3"-リン酸転移酵素(ATP: aminoglycoside 3"-phosphotransferase)が関与しているものであることが明らかになった。
  • 加藤 盛
    1978 年 44 巻 4 号 p. 420-425
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    CMVを接種したササゲ葉に形成される局部病斑の表面構造を走査型電子顕微鏡によって観察した。葉の表面にカーボランダムを用いて摩擦接種した場合,葉表面には大小の傷が形成される。局部病斑は病斑のほぼ中央に位置する1∼2の付傷細胞とそれをとりまく20∼30個の非付傷細胞群から構成されており,病斑内のすべての細胞は萎縮し,病斑部全体は周囲の組織から明らかに区別出来るように凹陥している。付傷細胞内の付傷部分は瘤状に隆起している場合が多く,傷口の大多数は直径30∼150nm程度であった。大きな傷口をもつ細胞を中心とした局部病斑は本観察では全く見当らず,このような細胞ではたとえウイルスが侵入しても,感染は成立しないものと思われる。以上のことから,ウイルスは直径30∼150nm程度の微細な傷口をもつ細胞に侵入した場合,その細胞で増殖し,合成された感染性物質が更に周囲の細胞に移行,それらの細胞群が萎縮し,陥没して一つの局部病斑が形成されるものと考えられる。
  • 内藤 繁男, 杉本 利哉
    1978 年 44 巻 4 号 p. 426-431
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    テンサイ葉にThanatephorus cucumeris (Rhizoctonia solani菌糸融合群第2群第2型)の担子胞子を接種し,その侵入行動と病斑形成過程について観察し,圃場の病斑と比較した。
    1. 担子胞子は発芽管の先端に付着器を形成して角皮貫穿し,表皮細胞あるいはその下の細胞にstroma様菌糸塊をつくり,周囲に褐色の壊死部を有する直径1mm前後の環状退緑色の1次病斑を形成した。この病斑はその後拡大することはなかった。
    2. 1次病斑は中位葉あるいは展開した新葉に多く見られ,老熟した下位葉にはほとんど発現しなかった。
    3. 担子胞子を接種したテンサイをそのまま湿室に保つと,1次病斑から葉面に現われた菌糸は気孔から侵入し,暗緑色,不整形の2次病斑を形成し,それがさらに拡大あるいは融合して大型になり,典形的な葉腐れ症状を呈するに到った。この場合,病斑部にstroma様菌糸塊は認められなかった。
    4. 1次病斑形成後のテンサイを乾燥条件下に置くと,2次病斑は形成されず,しばしば病斑中心部が脱落する。再びこれを湿室に入れると,2次病斑が現われた。
    5. 圃場のテンサイ葉にも,stroma様菌糸塊を持つ1次病斑が認められ,また2次病斑の中に1次病斑は残存し,明らかに区別された。
  • 内記 隆, 景山 幸二, 池上 八郎
    1978 年 44 巻 4 号 p. 432-439
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    土壌中におけるPlasmodiophora brassicae Wor.の菌量とハクサイ(品種,金将白菜)の根毛感染,根こぶ形成との関係について検討した。ハクサイの根毛感染は25C,乾土g当り休眠胞子106)個接種土壌中で播種9-12日後,胚軸部より下方1-3cmの部位で最も多く観察された。播種7日後より根毛内に遊走子のうの分化がみられ,8日後に2次遊走子を放出した空胞化遊走子のうが認められた。ハクサイの根毛感染,こぶ形成を伴う発病株率,発病度はともに菌量の増加に伴ない増加した。しかし菌量と発病度との間にのみ高い相関(r=0.82**)が認められた。根毛感染は乾土g当り休眠胞子103個では観察されず,104個で僅かに認められ,105∼107個のときに増加した。他方こぶ形成は根毛感染が観察されない休眠胞子10個のときにもおこり,根毛感染率と発病株率,発病度との間に相関は認められなかった。菌量と発病度との回帰直線よりこぶ形成に要する発病最少菌量は乾土g当り休眠胞子3.55個以上であることが示唆された。
  • Wichian KAMJAIPAI, 宇井 格生
    1978 年 44 巻 4 号 p. 440-446
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1974∼75年,北海道池田町および士別市のカボチャに疫病が大発生した。病原菌は何れもphytophthora capsiciであったが,両者の培養的性質は若干ちがい,その交配型は前者はA1,後者はA2和合性であった。それぞれの単一遊走子分離菌株について検討した結果,池田の50分離株はすべてA1であり,単独では卵胞子を形成しなかった。一方,士別の30単遊走子分離株は,いずれもA2型であったが,PDA斜面培地に保存培養し,4, 5ヵ月後,V-8寒天平板に移植,暗黒下,10日間23Cで培養すると,菌そうの一部に卵胞子が多数形成されることが明らかになった。形成の状態や,形成するまでの保存期間は菌株により異なり,1株は15日保存後,平板上のsegment状に,卵胞子を形成した。その他の28株は18ヵ月保存後接種した寒天片の周囲がsector状に,また残る1株は28ヵ月保存後,segment状に卵胞子の形成がみられた。なお,卵胞子の形成されない士別の株はhomothallicであると認められる。
  • 後藤 岩三郎
    1978 年 44 巻 4 号 p. 447-455
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    標識品種H-79に銀河をもどし交配し,そのB5F4からもつれ銀河を育成した。もつれ(la)は戦捷のRb1と密接に連鎖する。戦捷×もつれ銀河,戦捷×もつれ亀の尾,銀河×H-79等の分析から次のことが明らかになった。(1)銀河には戦捷のRb1がとりこまれていない。これが銀河のいもち病抵抗性を低下させる主な要因と考えられる。田戦捷,真珠,双葉,秀峰やほまれ錦も銀河と同程度の抵抗性を示し,戦捷よりは弱い。したがって戦捷の高度抵抗性導入の育種過程の早い段階で低下したものである。(2)銀河には2対の抵抗性遺伝子があり,その相加的な効果で本品種の中程度の抵抗性を支配する。この2対は戦捷の他の2対の抵抗性遺伝子と複対立関係にあるか,あるいは極めて近く連鎖する。
  • 池上 八郎, 向畠 博行, 内記 隆
    1978 年 44 巻 4 号 p. 456-464
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    カブとハクサイの根こぶ病に罹病した根部の切断面を走査型電子顕微鏡によって,変形体の形成初期から休眠胞子の成熟までの経過を観察した。初期の変形体は直径がおよそ4μmの表面が平滑ないくつかの球状体を呈する。この球状体はそれぞれ糸状物で連結されたものも認められた。また小さな桑果状塊のものもあった。変形体は更に発育すると,これが感染細胞に充満するようになる。この断面はいくつかの小球状体からなるもの,またこれらのみられないものがあり,一般に断面は海綿状構造を示した。つぎに根こぶの組織断面において,しばしば異なった発育段階を示す菌体が同時に観察された。すなわち若令変形体のある細胞とこれに隣り合わせて,かなり発育した変形体の存在する細胞,また休眠胞子集団のみられる細胞とそれに接して若令変形体のある細胞,あるいは1つの感染細胞に若令あるいは発育の進んだ変形体と休眠胞子集団の共存している像もみられた。成熟前の休眠胞子は細い糸状物で連結されており,成熟するとその表面に突起を生じた。多核変形体を包む膜はそれが休眠胞子へと成熟するある時期に消失し,おびただしい数の胞子が細胞内に塊として充満していた。パラフィン切片では,感染細胞内の休眠胞子の細胞壁が明瞭に観察された。
  • 佐々木 真津生, 四方 英四郎
    1978 年 44 巻 4 号 p. 465-477
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. ホップ矮化病の寄主植物として,新たにキュウリ,メロン,シロウリ,シマウリ,ユウガオ,ヒョウタン,センナリヒョウタン,ヘチマおよびトマトが認められた。トマト以外の植物の病徴は主に矮化症状であった。トマトは無病徴感染であった。
    2. 戻し接種は罹病キュウリを接種し,感染させた実生ホップをHSDフリーホップに接木接種して確認した。
    3. キュウリ栽培品種のうち,供試した21品種はすべて矮化症状を呈した。キュウリの病徴は生育温度が高いほど顕著であり,潜伏期間も短かった。
    4. 本病はモモアカアブラムシで伝搬されなかった。
    5. 罹病キュウリからウイルスは検出されなかった。
  • 門田 源一, 鍋田 憲助, 森岡 克己, 谷 利一
    1978 年 44 巻 4 号 p. 478-484
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    非抗菌性ステロイドのアベナコシド(Avd) AおよびBならびに同物質を抗菌性の26-デスグルコアベナコシド(26-DGA) AおよびBにそれぞれ転換する酵素の存在がエンバク品種勝冠1号の初生葉で確認された。同酵素はAvd A, BのC-26にβ-結合したグルコースを加水分解するが,Avd A, Bおよび26-DGA A, BのC-3のβ-グルコシド結合には作用しない。また,エンバク葉に存在するフラボノイド配糖体および合成基質のp-ニトロフェニール-β-D-グルコシドにも作用しない。本酵素の活性はpH 6.0に最適があり,熱不安定で,p-クロルマーキュロ安息香酸で阻害されるが,グルコノラクトンでは阻害されない。切断傷害をうけたエンバク葉では,Avd A, Bは5分間以内に26-DGA A, Bにそれぞれ転換がはじまる。転換の程度とPuccinia coronata avenae夏胞子の発芽管伸長阻害力とは正比例す。以上の結果から,傷害をうけたエンバク葉においては,特異的なβ-グルコシダーゼの活性化と,それによるAvdの26-DGAへの転換が起こり,抗菌力が増加すると考える。
  • 白田 昭
    1978 年 44 巻 4 号 p. 485-492
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. クワ枝皮層組織にクワ枝枯性糸状菌病菌数種を付傷接種したところ,感染部に健全部や菌体には認められない抗菌物質が認められた。
    2. 抗菌物質が誘導されるには,皮層組織に接種される胞子数が10∼102個/cm2以上必要であり,103個/cm2で充分であった。
    3. 抗菌物質の蓄積は,胞子接種枝を5∼30Cの湿室に保つことによって得られた。皮層組織の単位面積当りの蓄積は,高温ほど速く,5Cでは45日以上,10, 15Cでは30∼40日,20∼30Cではほぼ20日でピークに達した。皮層組織の褐変化は20∼30Cで速く,ほぼ抗菌物質の蓄積速度と比例したが,5CではPAの蓄積が進んでも殆んど褐変はみられなかった。
    4. 60C10分温湯処理枝では,接種菌の菌糸が繁茂し,抗菌物質の蓄積はみられなかった。
    5. 抗菌物質の蓄積は,冬枝および夏枝でみられたが,6月初旬の新梢先端部では殆んどみられず,新梢先端部は罹病しやすかった。
    6. 感染皮層部のアセトン抽出液は,植物および昆虫の病原糸状菌および細菌に抗菌作用を示した。クワ芽枯病菌のF. solani f.sp. mori F. lateritium f.sp. moriおよびF. roseumの3種については,病原力の強さと抗菌物質に対する耐性とはほぼ比例関係がみられた。
    7. 抗菌物質は7種の糸状菌培養液によって誘導され,誘導効果はB. leersiaeおよびS. sclerotiorumの培養液で顕著であった。誘導を促す物質は熱安定で透析性のものであった。
    8. 抗菌性物質は,感染皮層組織からメタノール,アセトン,酢酸エチル,エチルエーテルによって抽出され,水,n-ヘキサン,四塩化炭素では抽出されない熱安定性で透析性のもので,シリカゲルTLCのエチルエーテル展開におけるRf値は0.20および0.63であった。
    9. 以上のことから,当該抗菌物質がクワのファイトアレキシンであることを論じ,またRf値0.63に相当するものは高杉ら(1978)によってMoracinAおびよBと命名されたことを述べた。
  • 鈴木 義久, 尾田 義治
    1978 年 44 巻 4 号 p. 493-498
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    灰色かび病菌Botrytis cinereaにおける菌核の原基形成および発育を誘導する環境要因を検討するとともに,菌核原基における形態的発育変化を観察した。その結果,次の二つの異なる菌核の発育型が見いだされた。
    Terminal型の菌核形成は,栄養菌糸の先端を一定期間以上カバーガラスでマウンティングすることによって誘導された。一方,Lateral型の菌核形成は,一時的に高温で処理することによって,高温処理開始時の菌叢先端近傍に誘導された。
    このように,灰色かび病菌B. cinereaの菌核形成については,これまで,Terminal型の菌核のみを形成するものとされていたが,菌核形成に対する環境要因の解析によって,Lateral型の菌核をも形成し得ることが明らかになった。
  • 阿久津 美恵, 渡辺 実
    1978 年 44 巻 4 号 p. 499-503
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    導管細菌病であるイネ白葉枯病について,親和性および不親和性感染葉におけるperoxidase活性の量的ならびに質的差異を明らかにすることを目的として実験を行った。
    1. 黄玉群品種の農林27号に親和性のN5824SR菌(II群菌)と不親和性のN5810SR菌(I群菌)とを針束接種し,経時的に本酵素活性を比色定量法により測定するとともに,細菌の増殖経過をも検討した。
    2. 親和性感染葉では感染初期から病徴出現期,病斑拡大期へと活性がかなり増大し,接種時の1.6∼1.8倍となった。不親和性感染葉では徐々にわずかな増加を続け,接種時の1.2∼1.4倍までの増大であった。また,対照の蒸留水付傷葉および無処理健全葉においても,14日後までに1.1倍の活性増加が認められた。なお,葉位の異なる健全葉について比較した場合,展葉後の日数を経て老熟化した下位葉ほど活性が高かった。
    3. クロロフィル含量の減少と酵素活性の増大は親和性感染葉において大であり,クロロフィル量と酵素活性との間には相関係数-0.783の負の相関が明らかに認められた。
    4. 本酵素のアイソザイムをポリアクリルアミドゲル・ディスク電気泳動で調べた結果,同一葉位の親和性・不親和性感染葉および健全葉のいずれからも同種の8本の染色帯を検出したが,これら染色帯の染色程度は親和性感染葉が最も強く,次いで不親和性感染葉,健全葉の順であった。この染色程度の差異は,とくにRf0.13, 0.38, 0.40の3本の染色帯において明らかであり,また,葉位の異なる健全葉を比較した場合にも,これら3本のアイソザイムは下位葉ほど濃く染色された。
    5. 以上の結果から,本酵素活性は感受性の感染葉において明らかに増加し,抵抗性の発現には関与していないようであり,また,本酵素は健全・感染葉の間に質的な差異を認めないことから,親和性感染葉においては組織の老化促進に伴って活性が増加するものと推定された。
  • 大島 信行, 大沢 高志, 森田 儔, 森 喜作
    1978 年 44 巻 4 号 p. 504-508
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. 弱毒ウイルスL11AをGCR237トマト(Tm-1/Tm-1)を4代継代して,Tm-1遺伝子をもつトマトに容易に増殖する弱毒ウイルスL11A237を得た。
    2. L11A237はトマト,サムスンタバコなどに殆んど病徴を現わさず,キサンチncに時にえそ環紋を生ずる。
    3. L11A237は鉢試験でTm-1をもつトマトで強毒TmV, CH2,に対しよい干渉効果を示し,L11Aは部分的にしか干渉効果を示さなかった。
    4. L11A237はハウス内圃場試験においてTm-1をもつトマト品種「たのも」で強毒TmV, S-4に対してよい防除効果を示し,減収を防止した。
    5. 「たのも」の苗における噴霧接種率はL11A237 67%, L11A 7%で,L11A237の感染率は高く実用上問題がなく,定植後も顕著にモザイク病の発生を防止した。
  • 久田 芳夫, 加藤 寿郎, 川瀬 保夫
    1978 年 44 巻 4 号 p. 509-518
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    殺菌剤プロサイミドン(S-7131,スミレックス(R))は,灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の菌糸細胞数の増加を処理後直ちに抑えたが,菌体乾重は薬剤の存在下でもしばらく対照と同様に増加し,処理3時間後頃からその阻害が明瞭となった。菌体の代謝活性に対するプロサイミドンの作用を検討したところ,呼吸は殆んど影響されなかった。菌体中の蛋白,RNAおよびDNA量の増加は阻害されたが,その程度はいずれも菌体乾重増加の抑制とほぼ一致した。3H-ウリジンの酸可溶性分画および不溶性分画への取り込みは初期に,しかも強く阻害された。この阻害は,プロサイミドンが細胞膜の透過機能に影響を与え,生じているものと推定された。14C-酢酸の全脂質への取り込みに対する阻害は弱く,また特定の脂質への取り込みを選択的に阻害することもなかった。プロサイミドンは細胞壁の合成を著しく促進した。しかし,薬剤の存在下で合成された細胞壁の構成成分に特に変化は認められなかった。B. cinereaにおいて,プロサイミドンの第一次作用点はまだ明確でないが,プロサイミドンは細胞膜に何らかの作用をし,その結果として膜の透過機能や細胞壁合成に影響を及ぼしていると考えられた。
  • 渡部 忠一, 足立 裕美子, 松沢 安秀, 黄 耿堂, 見里 朝正
    1978 年 44 巻 4 号 p. 519-522
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 照井 陸奥生
    1978 年 44 巻 4 号 p. 523-524
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 豊田 秀吉, 真山 滋志, 獅山 慈孝
    1978 年 44 巻 4 号 p. 525-527
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 北沢 健治, 土屋 貞夫, 児玉 不二雄, Wichian KAMJAIPAIO, 生越 明, 柳田 騏策
    1978 年 44 巻 4 号 p. 528-531
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    In 1976-1977, a Phytophthora stem rot of adzuki-bean (Phaseolus angularis) was discovered in Hokkaido, and the causal fungus was identified as P. vignae Purss. On the stem of adzuki-beans the characteristic lesions with reddish-brown streak appeared, and the affected plants finally wilted and blighted. The pathogen attacked only three cultivars of adzuki-bean and could not invade 14 another plants tested.
  • 阿久津 克己, 天野 幸治, 土居 養二, 与良 清
    1978 年 44 巻 4 号 p. 532-538
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 義久, 尾田 義治
    1978 年 44 巻 4 号 p. 539-541
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1978 年 44 巻 4 号 p. 542
    発行日: 1978年
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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