日本植物病理学会報
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62 巻, 3 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 大内 成志
    1996 年 62 巻 3 号 p. 207-209
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
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  • 小島 誠
    1996 年 62 巻 3 号 p. 210-212
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 大橋 祐子
    1996 年 62 巻 3 号 p. 213-215
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 富樫 二郎
    1996 年 62 巻 3 号 p. 216-218
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 荒井 治喜
    1996 年 62 巻 3 号 p. 219
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 眞岡 哲夫
    1996 年 62 巻 3 号 p. 220
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
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  • 中島 一雄
    1996 年 62 巻 3 号 p. 221
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
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  • 鶴嶋 鉄, 上野 民夫, 深海 浩, 松本 公平, 高橋 哲也, 林 幸之, 入江 寛
    1996 年 62 巻 3 号 p. 222-226
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    シンナメート型自己発芽抑制物質の構造活性関係を調べるために,シンナメートのα位にメトキシカルボニル基を持つdimethyl benzalmalonateを合成した。2種の化合物,dimethyl 3, 4-dimethoxybenzalmalonate (DDB)およびdimethyl 4-hy-droxy-3-methoxybenzalmalonate (DHMB)は,エンバク冠さび菌およびコムギ黒さび菌の夏胞子に対し,自己発芽抑制物質と同様の強い抑制活性を示した。DDBはコムギ黒さび菌よりもエンバク冠さび菌に強い活性を示し,DHMBはその逆であった。これは,両化合物が元の自己発芽抑制物質と同じ特異性を有することを示す。合成したdimethyl benzalmalonateの中で,ベンゼン環のメタ位にメトキシ基をもつ化合物が,エンバク冠さび菌夏胞子の発芽を抑制した。ただ1つメタ位にメトキシ基を持つdimethyl 3-methoxybenzalmalonate (D3MB)の活性は,メタ位とパラ位の両方にメトキシ基を持つDDBの約十万分の1であった。DDBの発芽抑制は水洗浄により回復したが,D3MBの場合は回復しなかった。DDBはエンバク冠さび菌夏胞子の発芽を特異的に抑制したが,D3MBは多種類の菌類に対しても抑制効果を示した。この結果より,ベンゼン環のメタ位とパラ位の両方にメトキシ基を持つことが,エンバク冠さび菌夏胞子の自己発芽抑制物質としての特異的な活性に重要であることが明らかとなった。
  • 中島 敏彦, 園田 亮一, 八重樫 博志
    1996 年 62 巻 3 号 p. 227-233
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ササニシキマルチラインがイネいもち病の発病に及ぼす影響を調べた。いもち病が自然発病しているササニシキ同質遺伝子系統単植区と混植区におけるいもち病の発病程度を比較したところ,混植区の発病程度は単植区から推定されるものよりも抑制された。試験圃場に優占するいもち病菌レースに感受性の系統と抵抗性の系統とを混植した区のいもち病発病抑制効果の方が,感受性の系統どうしを混植した区のものよりも優った。しかし,感受性の系統どうしを組み合わせた混植区においても,単植区と比較して,十分ないもち病発病抑制効果が認められた。また,ササニシキマルチラインのいもち病発病抑制には,「伝染源初期値の減少効果」と「バリヤー効果」が関与することが判明し,「誘導抵抗性」の関与も示唆された。さらに,ササニシキマルチラインの実用化技術を確立するために,ササニシキとその同質遺伝子系統9系統を種子重量で均等に混合し混植栽培したところ,十分ないもち病の発病抑制効果が認められた。
  • 中保 一浩, 高屋 茂雄, 角田 佳則
    1996 年 62 巻 3 号 p. 234-239
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    青枯病感受性トマト品種ポンデローザ,抵抗性台木品種LS-89, BF興津101の苗およびポンデローザとLS-89を台木あるいは穂木として組み合わせた接木苗に青枯病菌Pseudomonas solanacearumを断根接種した。抵抗性,感受性品種とも萎凋症状を示さなかった苗の多くが無病徴感染していたことを接種14日目に茎からの病原細菌の検出により確認した。発病と無病徴感染を合わせた苗の頻度は,接種時の苗齢が大きいほど,また,接種源濃度あるいは接種後の苗の栽培温度が低いほど減少する傾向が認められた。LS-89は低温区(昼25/夜20°C)においてほとんど発病せず20∼75%の苗が無病徴感染していた。青枯病菌5菌株に対しポンデローザ,LS-89の苗では菌株間における発病と無病徴感染を合わせた苗の割合に差はなかったが,BF興津101の苗では有意な差異が認められた。ポンデローザ台に接いだポンデローザとLS-89はほとんどすべてが萎凋した。一方,LS-89台に接いだポンデローザは60%萎凋したが,LS-89は病徴を示さなかった。この場合,LS-89の69%および萎凋を示さなかったポンデローザの35%は無病徴感染していた。以上の結果,抵抗性台木に接いだ感受性穂木の発病は,無病徴感染している台木からの病原細菌の移行により容易に生じることが示された。
  • 大木 理, 亀谷 満朗
    1996 年 62 巻 3 号 p. 240-242
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    RIPA法は植物ウイルス病を圃場で診断できる方法として期待されているが,各種のウイルスを確実に検出するためにはやや煩雑な二段階法を行う必要があった。そこで,検出手順のさらなる簡便化を試み,植物汁液をろ紙片の先端に吸収させる1回の操作だけでウイルス感染を判定できる方法を開発し,簡易RIPA法と呼ぶことにした。データ記入と支持用に上端に紙ラベル片を貼り付けた5×60mmのろ紙片の下端から15mmの位置に着色感作ラテックスを,20mmの位置に白色感作ラテックスを自動ピペットでスポットして乾燥する。この下端から植物組織希釈液を吸収させると着色ラテックスも移動するので,陽性の場合には白色ラテックスの位置にも着色スポットが出現する。本法ではろ紙先端の切断と着色ラテックス液への浸漬が不要になり,30秒以内にウイルスを検出できた。本法ではCMV, TMV, BYMV, PStVのほか,野生種ならびに栽培イチゴに感染したSPMYEVやネギに感染したOYDVとGLVも的確に検出できた。
  • 盧 聖煥, 土崎 常男, 日比 忠明
    1996 年 62 巻 3 号 p. 243-246
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    アズキ(品種:京都大納言)の種子伝染株より得たアズキモザイクウイルスの1系統(AzMV-KY)は,長さ約750nmで,感染細胞内に封入体を形成し,非永続的にアブラムシで伝搬され,アズキ品種「京都大納言」で種子伝染した。AzMV-KYの宿主範囲は既報とほぼ一致したが,新たにChenopodium amaranticolorC. quinoaの接種葉に局部病斑を形成した。N. benthamianaの感染葉中でのウイルス濃度が高いことから,その感染葉を材料とし,Triton X-100, PEG,蔗糖密度勾配遠心,塩化セシウム平衡密度勾配遠心(あるいは硫酸セシウム密度勾配遠心)による純化法で,純度の高いウイルスが生葉100g当たり3mg得られた。ウイルスRNAの分子長は約10kb,外被蛋白質の分子量は約34,000であった。本法により純化したAzMV-KYを用いて作製した抗血清は,ELISAにより既報のAzMV-J (Tsuchizaki and Omura, 1987)とやや弱い反応を示し,また,寒天ゲル内二重拡散法でAzMV-KYと-Jとの間にスパーが形成されたことから,系統特異性が高いことが示された。以上の結果からAzMV-KYはAzMVの新しい系統と同定された。
  • 生井 恒雄, 貫名 学, 三枝 正彦, 富樫 二郎
    1996 年 62 巻 3 号 p. 247-253
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ワイルドライス(アメリカマコモ)は北アメリカ原産のイネ科マコモ属の植物で,アメリカインデアンの採集食糧として知られる。近年北アメリカのいくつかの州で商業的栽培が行われており,わが国でも栽培化の研究が開始されている。そのなかの一つである宮城県玉造郡鳴子町の東北大学農学部付属農場で栽培試験中のワイルドライスの葉,葉鞘,穂などに斑点病が発生したため,病原学的検討を行った。葉や葉鞘の病斑は紡錘形で中央に崩壊部を持つ大型の褐色斑点を形成し,葉,穂の病斑部から容易にPyricularia sp.の分生胞子が検出された。分離菌を用いてワイルドライスに接種試験を行ったところ,葉,葉鞘,穂に同様の病斑が形成され,本病はいもち病であることが確かめられた。分離菌の類別のため多くのイネ科植物を用いて病原性を調べた結果,イネいもち病菌のそれとほぼ一致した。さらに分離菌の培養ろ液を用いて毒素生産性について検討したところ,本病菌はピリカラシンHを生産しないことでイネいもち病菌の特徴に一致した。以上から今回ワイルドライスに発生した病害はイネいもち病菌の感染によるものであると結論した。なお,ワイルドライスのいもち病は初めての報告と思われる。
  • 荒井 治喜
    1996 年 62 巻 3 号 p. 254-257
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Between 1992 and 1995, brown necrosis symptoms on the nodal portions (included the pulvinus and node) of barley were observed in several fields in the Hokuriku district of Japan. Plants with such symptoms occurred exclusively in fields with severe leaf scald symptoms by Rhynchosporium secalis. Brown spots first appeared on the pulvinuses (base of leaf sheath), and eventually enlarged to necrotic lesions with dark brown margins. Infected nodal portions became fragile, and were easily broken. The symptoms developed at the later half of the ripening stage to harvest. R. secalis was consistently isolated from brown nodal portions, and the same symptoms were reproducible on inoculated barley plants. This is the first report of R. secalis causing a disease on the nodal portions of barley.
  • 塩見 敏樹, 田中 穣, 脇屋 春良, 善林 六朗
    1996 年 62 巻 3 号 p. 258-260
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
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    A new disease of Welsh onion, showing the symptoms of stunt, yellows, witches' broom and malformed flower, has occurred in Tokushima and Saitama Prefectures. Electron microscopy revealed the presence of phytoplasma particles in the sieve tubes of diseased plants. Of the two leafhoppers tested, Macrosteles striifrons and Scleroracus flavopictus, only M. striifrons transmitted the disease. The host range of two phytoplasma isolates was similar, and 19 species in 10 families were infected with the two phytoplasma isolates.
  • 1996 年 62 巻 3 号 p. 261-344
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
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