日本植物病理学会報
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24 巻 , 3 号
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  • 草野 俊助
    1959 年 24 巻 3 号 p. 131-134
    発行日: 1959/09/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Several plants attacked by Synchytrium fulgens exhibit the resistance termed by Stakman as hypersensitiveness. In the course of the intracellular development the parasite suffers sooner or later from the necrobiosis and finally, as a manifestation of death, semipermeability of its protoplasm vanishes and causes shrinkage of its body. At this moment the host cell is still alive. The substances released from the dying parasite are considered to act upon the host cell detrimentally and to kill it immediately. Thus, it may be said that the host cell kills the parasite and in turn is killed by the dying parasite. Therefore, the death of the host cell does not participate in in ducing the resistance.
  • 野津 幹雄, 松井 千秋
    1959 年 24 巻 3 号 p. 135-138
    発行日: 1959/09/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    稲胡麻葉枯病菌分生胞子は電子密度の高い外壁をもち, その内側にセルローズ・ミクロファイバーが走つている層があるが, この層は外層と内層とに分けられる。原形質塊は原形質膜をもち, 細胞質内には核 (多核), ミトコンドリア, 内形質網状構造が含まれている。また個々の原形質は孤立したものではなく, 隣接した原形質は原形質連絡帯により相互に連絡している。以上の諸観察にもとずき, 稲胡麻葉枯病菌分生胞子の内部構造に関して模式図を作製した。
  • 西村 正暘
    1959 年 24 巻 3 号 p. 139-144
    発行日: 1959/09/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1) 蔓割病罹病西瓜根の褐変現象は導管の周辺柔組織におけるフェノール類の異常増加と, その着色酸化物の細胞内沈着による。
    2) 西瓜の根中の褐変前駆体としてのフェノール類2種を検出し, その1つをサルチル酸として単離した。
    3) 感染に伴い, 上記の2種のフェノールが急増し, 同時に蛋白質との着色結合体となつて不溶化し, 細胞内に集積する過程を滬紙電気泳動法で確めた。
    4) 褐変の誘因物質として, 侵入菌の分泌するペクチン分解酵素とフザリン酸が考えられた。
    5) フザリン酸の本病菌に対する抗菌性は OH 基よりもむしろ COOH 基に依存しており, かつその感染組織での増生は菌侵入の防禦とはなりえないと考えられる。
  • Eiji TSUKAMOTO, Shigetaka KATSUKI
    1959 年 24 巻 3 号 p. 145-146
    発行日: 1959/09/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 成田 武四, 平塚 保之
    1959 年 24 巻 3 号 p. 147-153
    発行日: 1959/09/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1) 1956年夏, 北海道各地に発生したトウモロコシの斑点性病害は従来未報告の不完全菌の寄生によることを認め, 正式にトウモロコシ褐斑病と命名した。
    2) 本病は1956年以降発生が認められ, その分布は11支庁管内におよんでいるが, 日高, 胆振, 石狩, 渡島など北海道の西南部に発生が多く, 7, 8月寡照多湿のときに蔓延が著しい。
    3) 本病はトウモロコシの葉片, 葉鞘, 苞葉, ときに茎などに径1∼3mm, ほぼ円形の病斑をつくるが, 病斑はしばしば癒合して大形となり, また径1mm以内の微細斑点として密集する。周縁褐色または紫褐色, 中央灰白色で, 周囲に淡黄色の暈が存在する。
    4) 本病病原菌はトウモロコシの各変種, フリントコーン, デントコーン, スイートコーン, ワッキシーコーン, ポップコーンなどをおかすが, トウモロコシ以外のイネ科植物16種, マメ科植物2種には寄生しなかつた。
    5) 本病病原菌の形態, 性質は Kabatiella 属の特徴と合致し, 本菌と既知の Kabatiella 属の菌種とを比較した結果, 本菌を新種と認め, Kabatiella zeae Narita et Y. Hiratsuka としてその標徴を記載した。
  • 酒井 隆太郎
    1959 年 24 巻 3 号 p. 154-160
    発行日: 1959/09/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. 本実験は人工培地上で馬鈴薯疫病菌の分生胞子の形成を促進する条件を明らかにする目的で行つた。
    2. 各天然物中菜豆粉末寒天培地は特に胞子の形成を促進するが, 本植物の90%アルコール抽出液中には特に明らかな胞子形成促進因子の存在は認められない。
    3. 本菌の栄養生長及び胞子形成には炭素源として蔗糖, 葡萄糖が優るが, 炭素源の種類が胞子形成の決定的因子とは思われない。
    4. 胞子形成のための最適糖濃度は窒素量によつて定まるが, 普通所定の期間内に菌体生育範囲が最大に達し得る最低糖濃度を保持することが望ましい。本実験に用いた植物培地及び合成培地では sucrose また glucose 1%糖濃度で充分であつた。
    5. 窒素源として alanine を添加した培地では本菌の菌体生育には殆んど影響ないが, 胞子形成促進効果を増加することを認めた。これは本アミノ酸が栄養生長とは別に胞子形成の因子であることを示すと考えられる。
    6. 本菌ではC/N率が少である程胞子形成が増加する傾向があるが, C/N率=7.0でほゞ最高に達した。
    7. 馬鈴薯疫病菌の生育に必要な栄養源が培地中に全部存在しても, C/N率が胞子形成に最適に保たれない場合は胞子形成は不良と思われる。
  • 日高 醇, 村野 久富
    1959 年 24 巻 3 号 p. 161-174
    発行日: 1959/09/30
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    アイソトープS35を用いた硫酸ストレプトマイシンの植物体の吸収および体内での移動についてラヂオオートグラフで検討した。
    (1) 葉に吸収されたストレプトマイシンは葉のなかではほとんど移動しなかつた。ただ大きい葉脈を含んで処理した場合にわずかに移動した。
    (2) 茎の地際部に脱脂綿を巻きつけて, それにストレプトマイシンを含ませると, ストレプトマイシンは吸収されて導管内に入り, 上部の葉に多く移動した。吸収される量が多いと下部の葉にも移動しているが, 上位葉ほど濃度が高かつた。吸収量が少ないと上位葉に最も多いが, 中位葉より下位葉に多い。
    (3) ラヂオオートグラフによる結果は, 汁液の阻止円法による検定および Ps. tabaci の接種試験の結果とほとんど一致した。
    (4) 茎にストレプトマイシンを吸収させてから24時間後には, かなり多量が上位葉に移動した。
  • 吉井 啓, 木曾 皓
    1959 年 24 巻 3 号 p. 175-181
    発行日: 1959/09/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    (1) 燐酸各劃分へのP32の incorporation を観察したが, 寄主柑橘樹でも媒介虫でも共に, 病葉及び病虫の方がその radioactivity は各分劃において増大する。
    (2) LePage & Umbreit 法による酸溶性燐酸劃分では, 寄主・媒介虫共に, 燐酸量の変動には一定の傾向が見られないが, 媒介虫の各劃分での radioactivity は保毒に伴つて増加が認められる。
    (3) 寄主および媒介虫の核酸に対するP32の incorporation は小さく, その autoradiogram では健病間に差異は認め難い。これは核酸抽出法に留意すべき点のあることを暗示している。
  • 後藤 正夫, 岡部 徳夫
    1959 年 24 巻 3 号 p. 182-188
    発行日: 1959/09/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    5属, 28種, 1変種の植物病原細菌について, cellulase “Cx”の生産を調べた結果, Xanthomonas 属細菌のすべて, E. carotovora, E. milletiae, Corynebact. sepedonicum にその生産を認めた。Pseudomonas 属細菌はP. solanacearum, P. panici の両種を除き, 本酵素を生産しなかつた。
    2. cellulase “Cx”生産性の確認用培地としては馬鈴薯煎汁+2% carboxymethyl cellulose (CMC) gel 培地が適当である。合成培地及びブイヨンーCMC培地では一部の菌種は本酵素を生産しない。
    3. cellulase “Cx” の作用は一次反応であり, 速度恒数を規準にとると, 大部分の菌種は時間に比例して直線的に活性を増大するが, X. campestris は時間の経過と共に酵素活性に著しい増減を示す。
  • 後藤 正夫, 岡部 徳夫
    1959 年 24 巻 3 号 p. 189-193
    発行日: 1959/09/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1) 各菌種の cellulase “Cx” の至適pHは, 酵素の種類によつて異るが, 一般にpH=5.0∼7.0の間に存在する。
    2) 各酵素は30∼60°Cの間では温度の高い程酵素活性を増大するが, 70°C以上では著しく熱不活性を受ける。83∼85°C, 10分の加熱で殆んど活性を失う。
    3) Mn++, Mg++, Ca++, K+, Na+の各金属イオンは, それぞれの酵素に対し, 阻害または活性化を促進する作用を有するが, その関係は酵素の種類によつて必ずしも一定していない。
  • 1959 年 24 巻 3 号 p. e1
    発行日: 1959年
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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