日本植物病理学会報
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26 巻 , 4 号
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  • 西村 正暘
    1961 年 26 巻 4 号 p. 143-146
    発行日: 1961/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    When Fusarium oxysporum f. niveum Snyder et Hansen was shake-cultured for 3∼4 days at 28°C on 5% glucose-potato extract, a pigment was enormouly formed in the mycelium. The pigment changes color from red to blue when the reaction of the medium changed from acid to alkali.
    The pigment was isolated from the HCl (3:1)-treated mycelium by extraction with chloroform. The purified pigment was red, platelet or lens-shaped, m. p. 310∼1°C. (decomp.), empirical formula being C20H16O8.
    It was proposed from the results of acetylation, methylation, infrared absorption spectra, and other examinations, that it is probably a quinoid pigment having two hydroxy and two methoxy radicals, and it may be identified with lycopersin, a pigment of F. lycopersici, isolated and named by Kreitman et al. It seems that this pigment is universally present in Fusaria belonging to the species oxysporum.
  • 勝屋 敬三, 小野 幸夫
    1961 年 26 巻 4 号 p. 147-152
    発行日: 1961/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1) コムギおよびイネが本葉2葉のときにγ線およびX線を10∼70krに照射し, コムギ赤さび病菌に対する感受性の変化, 植物体 (幼植物) におよぼす影響, 含有物質の変化およびさび病菌夏胞子の生産能力について調査した。
    2) T. spelta および T. vulgare は照射によりさび病菌に対する感受性を増加したが, T. timopheevi は葉位により感受性の増加に差がみられた。イネは全く変化しなかつた。
    3) T. spelta の照射を受けた葉の気孔の大きさは対照に比して差が多少認められた。また T. vulgare の照射葉の横断面は対照区と比較して変化がみられなかつたが, 照射された植物の葉色の変化が目立ち, また葉の硬さの増加がみられた。
    4) 放射線照射を受けた植物 (生長点が障害を受ける) の葉は生存期間が長くなる。
    5) 照射された T. timopheevi のNH2-Nは増加し, また糖も増加するが, NH2-Nは照射後の時間により減少することも認められた。
    6) 照射された T. vulgare 上に生じた夏胞子堆の大きさは対照区より大きくなり, 胞子形成能力が明らかに増大した。
  • 勝屋 敬三
    1961 年 26 巻 4 号 p. 153-159
    発行日: 1961/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1) イネ属20種92系統, イネ種間雑種3系統およびマコモ, ツクシガヤにいもち病菌2菌系を用い接種試験を行なつた。
    2) 栽培近縁種 (O. sativa f. spontanea など) は系統により抵抗性を示すものから感受性を示すものがみられたが, 遠縁種 (O. australiensis など) は感受性を示すものが多くみられた。
    3) 栽培近縁種はいもち病感受性に変異がみられた系統があるが, 遠縁種にはほとんどみられなかつた。
    4) イネ近縁種のマコモは抵抗性を, ツクシガヤは感受性を示した。
    5) いもち病感受性はイネの倍数性およびゲノム構成に関係があるらしいが, 栽培稲の起原に関連づけるにはまだ数多くの実験を必要とする。
  • 山田 昌雄, 高橋 広治, 高橋 幸吉, 田中 敏夫
    1961 年 26 巻 4 号 p. 160-164
    発行日: 1961/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1957∼'60の4年間に全国に発生したコムギ黒さび病菌の56の夏胞子標本を集め, physiologic race を検定した結果, I∼IIIの3群に分けられた。Iは race 56で1957年に長野から2標本, IIIは race 11に近く1959年に長野から2, '60年に新潟から1標本を得られただけであるが, II群は race 21に相当し, 北海道から鹿児島にわたり毎年得られ, 56標本の中51を占めわが国の最も重要な生態型である。多数のコムギ品種, 系統の幼苗に対する接種試験で, 大部分は3生態型のすべてに感受性を示した。T. timopheevi は3生態型のすべてに免疫性, またそれが母本となつた3交配系統が高度抵抗性を示しただけで, これらの野生コムギの遺伝因子を導入した抵抗性品種の育成が望まれる。わが国における本菌の生態型構成が赤さび病菌のそれと比較して非常に単純であることの一因として, 感受性の barberry が存在せず, また自然に圃場で形成された冬胞子が発芽しないために, 本菌が中間寄主を通過する機会がほとんど無いことをあげた。
  • 田浜 康夫
    1961 年 26 巻 4 号 p. 165-169
    発行日: 1961/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    桑樹健全台木に萎縮病罹病穂木を切接し, また罹病台木に健全穂木を据接した結果, 春季の切接では伝染しないのみか接木した罹病穂木も回復したが, 据接では高率の伝染が起つた。接木伝染は本来切接, 呼接, 芽接などによる伝染を意味し, 据接による伝染は台木の生理的影響と区別しがたいことが多い。この病気は切接によつて伝染せず据接によつて伝染する点が他の植物ウイルス病と異なるように思われる。
  • 1961 年 26 巻 4 号 p. 170-191
    発行日: 1961/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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