日本植物病理学会報
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49 巻, 3 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
  • 飯田 格
    1983 年 49 巻 3 号 p. 279-281
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 八重樫 博志
    1983 年 49 巻 3 号 p. 282-284
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 栃原 比呂志
    1983 年 49 巻 3 号 p. 285-286
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 下村 徹
    1983 年 49 巻 3 号 p. 287-289
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 松本 直幸
    1983 年 49 巻 3 号 p. 290
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 石井 英夫
    1983 年 49 巻 3 号 p. 291
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 藤田 佳克
    1983 年 49 巻 3 号 p. 292
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 松本 直幸, 佐藤 徹
    1983 年 49 巻 3 号 p. 293-298
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    雪腐小粒菌核病菌Typhula spp.の異所性に関与する要因を明らかにするため2つの実験を行った。秋播小麦を育苗箱に播種し,2か月間戸外で育成し,その後1か月間は,その半数を無加温ガラス室で人工光により補光栽培し,残りの半数は戸外で遮光栽培して,越冬性を異にする個体群をつくった。これらに雪腐褐色小粒菌核病菌T. incarnataあるいは雪腐黒色小粒菌核病菌T. ishikariensis生物型Bを接種し,発病を比較した。補光植物は越冬性が優れ,T. ishikariensis生物型Bのみにより著しい被害を受けたが,T. incarnataには侵されなかった。遮光植物は越冬性が劣り,両病原菌によって著しい被害を受けた。T. incarnataT. ishikariensis生物型A, BおよびCを2つずつ組合せてオーチャードグラスに接種し,発病程度と発病個体に形成された菌核の種類から,競争力の強さを比較した。競争力は病原力中程度の生物型Aが最も強く,次いで病原力の弱いT. incarnataで,病原力の強い生物型B, Cは最も弱かった。これら生態的性質の違いに基いて,雪腐小粒菌核病菌における生態的地位の分化を異所性と関連させながら論議した。
  • 藤澤 一郎, 後藤 忠則, 土崎 常男, 飯塚 典男
    1983 年 49 巻 3 号 p. 299-307
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    北海道内の外観健全なアスパラガスから検出されたひも状ウイルスの諸性質を調べた。本ウイルスは,汁液接種した13科56種の植物のうち,アスパラガスに全身感染し,C. amaranticolor, C. quinoa, C. capitatum,ツルナ,センニチコウ,ホウレンソウに局部感染した。また本ウイルスはモモアカアブラムシにより非永続的に伝搬され,粗汁液中での不活化温度は50∼55C(10分),希釈限界は2×10-4∼10-3,保存期限は8∼11日(20C)であった。ウイルス粒子は746×13nmで,感染植物細胞の超薄切片像で細胞質中に散在するウイルス粒子が認められ,またpinwheel, bundle, laminated aggregatesなどの細胞質封入体とvesicleからなる膜状封入体が観察された。純化ウイルスを用いて作製した抗血清の力価は1/512(重層法による)であった。本抗血清は,SDSを含む寒天ゲル内で,純化ウイルスおよび感染葉粗汁液と明瞭な反応を示し,重層法ではカブモザイクウイルス,インゲン黄斑モザイクウイルスおよびレタスモザイクウイルスと遠い関係だが反応が認められた。以上の諸結果から本ウイルスは既報のasparagus virus 1の1系統と同定された。
  • 太田 孝彦
    1983 年 49 巻 3 号 p. 308-315
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    カンキツかいよう病斑から分離した拮抗細菌(Pseudomonas sp.)は,培地内においてもカンキツ葉組続織内においても,カンキツかいよう病菌の増殖を著しく抑制した。PS培地内での拮抗細菌によるかいよう病菌の増殖阻害の程度は培地の濃度が低いほど低下する傾向を示した。このことから,培地内での拮抗現象は栄養分の摂取競合によるものではないと判断した。培地内での拮抗細菌の増殖はかいよう病菌によって阻害されることはなく,希薄な培地においてはやや助長される傾向があった。両細菌をカンキツ葉組織内に接種した場合,拮抗細菌によるかいよう病菌の増殖阻害の程度は接種法によって異なり,注入接種の場合には付傷接種の場合ほど顕著でなかった。拮抗細菌は単独接種の場合でもカンキツ葉組織内で数日間はかなり増殖するが,かいよう病菌と混合接種すると,その増殖は助長された。また,単独接種した拮抗細菌は増殖後急速に減少していくが,この減少傾向はかいよう病菌と混合接種すると著しく抑えられた。
  • Wen-hsiung Ko, Wang-thing Ho
    1983 年 49 巻 3 号 p. 316-321
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    雌雄異株性のPhytophthora parasiticaを化学成分の明らかな寒天培地上に対峙培養すると,卵胞子が形成される。しかしながら,液体培地中,あるいは寒天の代りに超純品のアガロースを使用した場合には,ステロールを添加しても,卵胞子は極めて僅かしか形成されなかった。雌雄異株性のP. cactorumも,寒天を添加しない同培地では卵胞子形成数が減少した。
    Phytophthora属菌の有性生殖にステロール類が必要であるか否かを再評価するために,化学成分の明らかな培地を開発し供試した。この基本培地にレシチンを添加するとP. parasiticaの卵胞子形成数は増加したが,β-サイトステロールを基本培地に20μg/ml添加しても効果がなかった。P. cactorumの卵胞子形成量は,レシチンを添加した場合,無添加の場合の550倍以上にも達したが,これはβ-サイトステロール添加の場合の増加率よりもはるかに高かった。基本培地にレシチンを添加し,さらにβ-サイトステロールを培地1mlあたり1,5,10,20μgの濃度で添加しても,P. parasiticaP. cactorumの卵胞子形成量は増加しなかった。レシチン添加基本培地上では,これら2種の菌糸生育は速やかで,V-8ジュース寒天培地上での生育とほぼ同じであったが,β-サイトステロール添加の場合には菌糸生育は遅かった。クロマトグラフィーで純化したダイズレシチンは,卵胞子形成をかなり促進させたが,卵黄から抽出したレシチンおよび2種の合成レシチンは効果がなかった。以上の結果から,ステロール類はP. parasiticaおよびP. cactorumの有性生殖にとって必須のものとみなされなかった。
  • II. 抵抗性発現と表皮細胞内容物の顆粒化
    古賀 博則, 堀野 修
    1983 年 49 巻 3 号 p. 322-330
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イネいもち病菌レースに対する特異的抵抗性発現と密接に関連すると考えられるイネ表皮細胞内の顆粒構造およびその起源を明らかにするために,感染初期の接種葉を電顕観察した。不親和性組合せでは接種後24時間目で,表皮細胞の原形質膜が陥入し,さらにロマゾーム様構造の発達が観察された。接種後48時間目では原形質膜の陥入度は著しく,原形質膜が陥入して生じた球状構造は,原形質膜から遊離しているように見うけられた。またロマゾーム様構造の最外膜がしばしば消失し,内部の小胞が細胞質中に分散していた。ミトコンドリアおよび粗面小胞体の変性は,接種後48時間目に初めて認められた。接種後72時間目では,表皮細胞内に大きさの異なる小胞が多数観察された。一方,親和性組合せでは,上記の微細構造的変化はほとんど認められなかった。以上のことから,本病抵抗性に関連すると考えられる細胞内顆粒の起源は表皮細胞原形質膜およびロマゾーム様構造である可能性が高く,特異的抵抗性には原形質膜が密接に関係していることが推察された。
  • 山本 昌木
    1983 年 49 巻 3 号 p. 331-337
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ジャガイモ疫病に対し抵抗性のジャガイモ種間雑種から抽出したDNAを罹病性品種葉面上に塗布すると,罹病型病斑とともに過敏型病斑を混在してくることから,塗布したDNAがジャガイモ体内に取り込まれる可能性をあきらかにするため実験を行った。DNAを筆または綿棒で塗布した場合,ジャガイモ葉表皮の毛茸またはその付近の組織は破壊された。エチジウムブロマイドを結合させたDNAを塗布すると,この部分に螢光が認められたが,塗布直後に水洗したものでは認められなかった。このDNAを制限酵素EcoRIで処理後塗布した場合,制限酵素処理前のDNAを塗布したものと異型病斑形成率に大差が認められなかったが,Hae IIIまたはHha Iで処理したDNAを塗布した場合には,ほとんど異型病斑の形成は認められなかった。供試ジャガイモ品種間でフラクションI蛋白質(FIP)のsmall subunitに相違が認められ,罹病性品種男爵薯のsmall subunitのバンドは他の品種に比べて1本欠除していた。男爵薯葉上に種間雑種96-56のDNAを塗布し,1および7日後調査したが,男爵薯のFIPのsmall subunitのバンド数に増減は認められなかった。
  • 小島 誠, 松原 旭, 簗瀬 誠司, 鳥山 重光
    1983 年 49 巻 3 号 p. 338-346
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1980年5月,新潟県長岡市のオオムギ(ミノリムギ)に黄化萎縮症の発生をみた。その病因を探索した結果,ウイルスに起因することが判明した。その病原ウイルスはムギクビレアブラムシ(Rhopalosipum padi)により永続的にムギ類,禾本科牧草,イネ等に伝染した。ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum),トウモロコシアブラムシ(R.maidis)では伝染しなかった。接種したオオムギ,コムギ,ライムギ,カラスムギでは葉身の黄化あるいは赤化を伴った萎縮症状が現われた。他の禾本科植物では病徴は認められなかった(不顕性感染)。病植物から部分純化した標品には直径約25nmの球状粒子が認められ,膜吸汁法により病原性が確認された。また,本ウイルスの不活化温度は65∼70Cであった。一方,感染オオムギの超薄切片法による観察の結果,直径約22nmの球状ウイルス様粒子が節部組織にのみ認められた。これらのことから,本ウイルスは barley yellow dwarf virusの一系統と考えられ,本病をオオムギ黄萎病と呼ぶことにしたい。
  • 石崎 寛, 河野 満, 土田 稔, 海野 昌, 羽澄 康則, 加藤 晋朗, 久能 均
    1983 年 49 巻 3 号 p. 347-351
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    昭和50年にチオファネートメチル耐性ナシ黒星病菌の出現によって大被害をうけた三重県香良洲町川原地区ナシ園における耐性菌の分布状況を,昭和51年から55年まで調査した。100ppm以上のチオファネートメチルに耐性を示す菌の検出率は,5年間を通じて92∼100%であった。これらの耐性菌のうち,1,000ppm以上に耐性を示す菌が常に97∼100%検出され,同剤の使用を中止してもきわめて強い耐性菌が優位を占めていることが明らかになった。一方,過去にベノミル剤およびチオファネートメチル剤を全く散布したことのないナシ樹の耐性菌検出率を昭和52年から55年まで4年間調べたところ,1.01%の耐性菌が得られ,このうち90.63%は1,000ppm以上の濃度に耐性を示す強耐性菌であった。この結果は,自然状態でもすでに耐性菌が低率ながら存在しており,川原地区では昭和50年以前に同剤を大量に連用したために感受性菌が淘汰され,もともと存在していた耐性菌が優位を占めるに至ったものと推定された。
  • 小泉 銘冊
    1983 年 49 巻 3 号 p. 352-360
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    カンキツ葉における癒傷組織の形成と傷痍部からのかいよう病菌(Xanthomonas campestris pv. citri(Hasse)Dye)による感染との関係を調べた。低湿度(R.H.20∼50%)の人工照明定温器内に保った葉では,傷痍部から5∼6層内部の細胞で葉緑体の消失,細胞肥大,細胞分裂がみられ,薄層状の分裂組織が形成された。付傷部は,付傷直後には著しく感受性が高かったが,分裂組織が形成されるとほとんど感受性を示さなくなった。湿潤状態に保った切り取り葉では,傷痍部から5∼6層内部までの大部分の細胞で葉緑体が消失し,肥大,細胞分裂がみられたが,薄層状の分裂組織の形成は認められなかった。このような傷痍組織は感受性が高く,その後,外側の細胞層の細胞壁にリグニンが集積するまで高率に感染した。付傷後の感受性期間は,低湿状態に保持したものに比べ湿潤状態に保ったものは約2倍長かった。癒傷組織の形成は温度と密接に関係し,30∼35Cの高温で2∼3日,温度が低下するに従って遅延し,15Cで約10日,10Cでは約30日を要した。ほ場のカンキツ着生葉に付傷してその後の感受性期間を調べた結果,1月∼3月上旬の付傷では20∼30日,3月中旬∼4月の付傷では約10日間,高い感受性を示した。以上のことから,強風その他の傷を生じる要因は降雨をともなわない場合でも,本病の重要なまん延促進要因であることが判明した。
  • 阿久津 克己, 黄 歌堂, 見里 朝正
    1983 年 49 巻 3 号 p. 361-366
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 塩見 敏樹, 杉浦 巳代治
    1983 年 49 巻 3 号 p. 367-370
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A disease of water dropwort, characterized by yellows and stunting of the plants, was found in Kanazawa City, Ishikawa Prefecture in 1980. Electron microscopic studies revealed the presence of numerous mycoplasma-like organisms (MLOs) in the phloem tissues of diseased plants. Both the disease and garland chrysanthemum witches' broom, collected at neighbouring field, were transmitted by Macrosteles orientalis Virbaste. Of 25 species of plants in 14 families, which were inoculated by the leafhopper, 23 plants were infected with the MLOs. The two MLO diseases had the same wide host range similar to that of sickle hare's ear yellows.
  • 1983 年 49 巻 3 号 p. 371-443
    発行日: 1983/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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