日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
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72 巻, 4 号
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会長講演
学会賞受賞者講演
学術報告
原著
  • 富濱 毅, 野中 壽之, 中村 正幸, 岩井 久, 荒井 啓
    2006 年 72 巻 4 号 p. 185-190
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/09/14
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    2003年~2004年にかけて, 鹿児島県の茶園で葉の斑点状褐変症状が発生した. 発生は主に風当たりの強い茶園で台風後に見られ, 病徴は最初中肋に沿った葉身に水侵状の濃緑褐色の小斑点が現れ, その後拡大し, 暗褐色の円形または不整形の斑点を形成し, 発生が著しい場合は落葉し芽が枯れる場合もあった. 病斑組織よりキングB培地上で白色, 平滑, 円形で湿光をおびた集落を形成する細菌が優先的に分離され, 本細菌をチャに有傷噴霧接種したところ病徴が再現でき, 菌の再分離も確認された. 本細菌は, チャへの病原性, 細菌学的性質および16S rRNA遺伝子解析からAcidovorax valerianellae と同定された. 以上の結果から, 本病をAcidovorax valerianellae によるチャ斑点細菌病 (Bacterial spot) としたい.
短報
病害短信
平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨
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