日本植物病理学会報
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54 巻 , 2 号
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  • 横沢 菱三, 関崎 春雄, 国永 史朗
    1988 年 54 巻 2 号 p. 133-140
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A. cochlioides遊走子はテンサイ子苗の胚軸に走性を示し,局部的に半球状の被のう遊走子塊を形成するが,その頻度はとくに胚軸基部で高い。根部では被のう遊走子塊の形成は著しく少なく,主根から支根が発根しかけている箇所で比較的多く観察された。テンサイ子苗中のA. cochlioides遊走子の誘引物質としてNaNO3, KNO3, NaClが単離され,いずれも10-3~10-2 molで遊走子を誘引した。これらの物質に関連した化合物の誘引活性の試験結果から,誘引作用はNO3-, Cl-イオンによることが示された。両イオンの胚軸における含量は,それぞれ根の含量の6倍および4倍であった。また,一定時間内に分泌される両イオンの量は,胚軸部,根部で大差がなかった。A. cochlioidesによるテンサイ子苗立枯は,地際胚軸部に誘引され,塊状に被のうした遊走子によると考えられる。
  • 金 完圭, 吉野 嶺一
    1988 年 54 巻 2 号 p. 141-150
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    分離場所の異なる韓国産Rhizoctonia solani AG-1 (IA) 12菌株と分離場所および分離後年数の異なる日本産R. solani AG-1 (IA) 4菌株, AG-2-2 (IIIB) 3菌株との間の菌糸融合型とその頻度を調査した。自己菌糸融合ではAG-2-2に属する1菌株が接触融合のみを起こしたが,他の供試菌株では細胞質融合と接触融合の両者が認められた。韓国産菌株のうち, WJB-5 (IA)は日本産AG-1 (IA)菌株の57-6およびHR-1と細胞質融合を起こし,その頻度はそれぞれ57.3%と54.3%であった。その他の韓国産菌株は日本産AG-1 (IA)菌株と非細胞質融合と接触融合のみを起こした。WJB-5を含む韓国産AG-1菌株間の菌糸融合でも非細胞質融合と接触融合のみが認められた。また,日本産AG-1菌株間の菌糸融合でも, 57-6とHR-1の組合せを除いては細胞質融合は認められず, 57-6とHR-1菌株間の細胞質融合においても融合細胞の形態が異常となる場合があり,融合頻度もWJB-5と57-6あるいはWJB-5とHR-1間の頻度より低かった。細胞質融合を起こす上記3菌株のうち2菌株と同一地点から分離されたAG-1(IA)菌10菌株について相互に菌糸融合を試みたが,いずれの組合せにおいても細胞質融合は認められなかった。細胞質融合菌株間の融合特性およびその頻度はPDA培地上での継代培養によっても変化しなかった。以上の結果から, R. solaniAG-1 (IA)の菌糸融合特性は菌株の分離場所および分離後年数とは無関係であるものと考えられる。
  • 藤田 佳克, 鈴木 穂積
    1988 年 54 巻 2 号 p. 151-157
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ダイズ品種オシマシロメ,ライデン,花嫁およびツルマメE-1系統を用い,紫斑病抵抗性を解明しようとした。紫斑病菌の分生胞子の発芽,発芽管の伸長,侵入肥大菌糸の形成および侵入の各感染過程においては品種間差が認められなかった。本病抵抗性は莢の組織内における菌糸の進展阻止ではなく進展速度の遅延として発現され,ダイズとツルマメの抵抗性機作はこの点で同じであると考えられた。一方,子実における本病抵抗性は硬実に起因する菌糸侵入阻止によるものであり,ツルマメでのみ発現される形質であった。したがって,自然圃場で観察されるダイズの発病子実率の品種間差は,子実の抵抗性の違いによるものではなく,莢の抵抗性に依存したみかけ上の差であると考えられた。
  • Tsai-young CHUANG, Wen-hsiung Ko
    1988 年 54 巻 2 号 p. 158-163
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Rhizoctonia solaniの厚膜胞子を20% V-8ブロースに10分間懸濁して土壌の表面に加え,胞子発芽力に基づいて土壌の病原菌抑止度を測定した。ハワイ島の各地から集めた124の土壌試料の約15%がR. solani厚膜胞子の発芽率を50%以下に抑制した。厚膜胞子の発芽率と土壌pHとの間に相関が認められた。ダイコンを連続栽培しなければ,抑止土壌と非抑止土壌との間にはR. solaniの菌数に差は認められなかった。しかしながら,ダイコンを毎週植えついだ場合, 3週間目の終りには,抑止土壌ではR. solaniの菌数が減少したが,非抑止土壌では減少しなかった。R. solaniに対する土壌の抑止度の測定のためには,菌糸生長測定法よりも発芽試験法の方が比較的迅速で正確であり,また各反復実験が少量の土壌で可能であるという利点がある。
  • 高橋 英樹, 江原 淑夫
    1988 年 54 巻 2 号 p. 164-173
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    キュウリモザイクウイルスの黄斑系(CMV(Y))接種タバコ(N. tabacum cv. Ky 57)葉には大型の黄色斑が形成されるが,普通系(CMV(O))接種葉ではわずかに退緑化するものの,ほとんど無病徴である。これら両系統の各接種葉におけるウイルス増殖量,ウイルス外被タンパクの生成量およびそれらの経時変化はほとんど同じであった。CMV(O)接種葉において, 80Sリボゾームおよび宿主タンパク合成量は一時低下するが,ウイルス増殖量が最高となる時期にはかなり回復した。70Sリボゾーム量の低下はわずかであった。またpoly(A)-mRNA合成量およびポリゾーム量は低下しなかった。CMV(Y)接種葉ではCMV(O)の場合と比較すると,まずpoly(A)-mRNA合成とポリゾーム量がほぼ同時に低下した。続いて宿主タンパク合成量が減少し,次いで80Sそして70Sリボゾームの順に低下が認められた。すなわちこれら一連の変化が病徴発現の基礎にあると考えられる。なお本実験期間中プロテアーゼやリボヌクレアーゼの顕著な活性化は認められなかった。
  • Piara S. BAINS, Hanumantha R. PAPPU, 比留木 忠治
    1988 年 54 巻 2 号 p. 174-182
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    エンドウ(Pisum sativum L. cv. Alaska)の葉肉細胞由来プロトプラストの分離について,一段法と改良二段法を比較した結果,同程度の収量(葉組織生重19当り1~1.5×107のプロトプラスト数)が得られた。分離に要する時間はPectolyase Y23を処理液に含めることによって通常法による2時間から35分まで短縮された。0.24Mりん酸緩衝液(K2HPO4-KH2PO4)pH 6.3を接種に用いて,クローバ黄斑モザイクウイルス(CYMV)濃度を3μg/mlとし, poly-L-ornithineの存在下(1.0~1.4μg/ml)で最高感染率57%が得られた。CYMV-RNAのプロトブラスト中における複製はノーザンブロット法によって確認された。ゲノムRNAの生成は接種12時間後に見いだされた。polyethylene glycolを用いたCYMV-RNA接種法では生存したプロトプラストの約35%が感染した。
  • 松山 宣明, 脇本 哲
    1988 年 54 巻 2 号 p. 183-188
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    いもち病菌接種イネ葉中には, GLC (OV-17, 210C, N2流量30ml/min)によりRt 9.9min付近に検出可能な抗いもち病菌物質が多数形成される。LC,分取型HPLC, 3種のTLCにより純化された試料について, GC-MS, MS, HR-MSにより分析を行い物質の同定を試みた。分取型HPLC上, 78minに出現するピーク部分から精製された17-3Mは,既報のS-1 (C20H32O2, 分子量304)であり, 44minに現れるピーク部から得られた14-6MはHR-MS分析の結果から,分子式C20H30O2, 分子量302と同定された。48min部からの14-7 Mは同じく分子量302の物質であり,分子式C20H30O2と推定された。一方, 33min部からの12-7Mは新規物質と考えられ,現在分析中である。また, HPLC, GLCの結果から,接種葉からの抽出分画中には,さらに数種類の未同定の抗いもち病菌物質が存在することが明らかになった。これらの物質群は,現在のところ葉組織の加齢に伴う病斑拡大阻止現象に密接に関与していると推定されるが,詳細については現在さらに検討中である。
  • 後藤 正夫, 黄 奔立, 牧野 孝宏, 後藤 孝雄, 稲葉 忠興
    1988 年 54 巻 2 号 p. 189-197
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    静岡県,香川県および徳島県でチャ芽,野菜およびモクレンの花から分離した氷核活性細菌について分類学的研究を行った。1978~80年静岡県で, 1987年香川県でチャ芽から分離した氷核活性細菌は,後者の1菌株を除きすべてErwinia ananasと同定された。これに対し, 1986年および1987年の両年に静岡県で,また1987年に徳島県で分離された氷核活性細菌は前者の1菌株を除き,すべてXanthomonas属細菌であった。このxanthomonadは最高生育温度等2, 3の性質を除き,形態,生理・生化学的性質からX. campestrisと同定されたが,チャをはじめ供試した数種野菜には病原性を示さず,ジャガイモ切片をわずかに軟化したのみであった。この結果,本菌をX. campestrisの新亜種と位置づけるのが妥当と考えた。タイサイ等の緑葉野菜,チャ芽およびモクレンの花から分離した氷核活性pseudomonadはすべてPseudomonas syringaeと同じ細菌学的性質を示した。これらは分離した植物,野菜類,Delphinium spp. に病原性を示さなかったが,ライラックに対しては接種した菌株のすべてが病原性を示したことからP. syringae pv. syringaeと同定した。ワサビから分離したpseudomonadはP. cichoriiに類似した性質を示したが,蛍光色素非産生,非病原性等からこれとは異なる細菌と判定した。これらの氷核活性細菌は,いずれも高い氷核活性を示し,過冷却温度は-2.8~-3.0Cにあったが,ワサビ菌株は-4C~-5Cであった。
  • 近藤 則夫, 児玉 不二雄, 尾崎 政春, 赤井 純
    1988 年 54 巻 2 号 p. 198-203
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    北海道ではヒマワリ菌核病は主として頭花に発生する。病原菌Sclerotinia sclerotiorumの子のう胞子は主として筒状花から侵入し,接種から10~24日後に病徴が現れた。子のう盤は7月終りから8月初めにかけてヒマワリあるいは隣接するバレイショほ場内で盛んに形成されたが, 9月にはまったく認められなくなった。ヒマワリの開花時期に子のう盤数が多いときは少ないときより発病率は高く(1m2当り40個のとき発病率27%, 2個のとき2%),発病にはヒマワリの開花時期の子のう盤数が密接に関連していた。さらに品種間の発病率の差は供試した11品種の開花期によって説明され,開花時期の早い群と遅い群に有意な(P=0.05)発病率の差が認められた。また,開花期以後開花終りまでの期間の集中的な薬剤散布(ビンクロゾリン,濃度500ppm, 10a当り2501, 5回)が防除に有効であることが明らかになった。
  • 尾崎 武司, 井上 忠男
    1988 年 54 巻 2 号 p. 204-209
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    エンドウ茎えそウイルス(Pea stem necrosis virus, PSNV)とsaguaro cactus virus(SCV)の粒子形態と細胞内所在様式ならびに病変について電顕観察を行った。
    PSNVは約34nmの球状で,個々の粒子は丸味を帯びSCVとの識別は困難であった。PSNV感染エンドウ葉ではウイルス粒子は各種細胞の細胞質中に多量に存在したが,核などの小器官内には観察されなかった。なお,え死部以外ではウイルス粒子はすべて散在していた。PSNV感染細胞内の多くのミ5コンドリアは変形し,ストロマの拡張,クリステ数の減少,クリステ内膜間のスペースの拡張などの異常が観察された。変形したミトコンドリアの内膜と外膜の間には径約200nm前後の単層膜を有する円~楕円形の小胞(multivesicular body, MVB)が多数観察された。個々のMVBは中空に見える場合,顆粒状物質を含む場合および核酸様の繊維物質を含む場合の三つのタイプが観察された。SCV感染C. quinoaではウイルス粒子はPSNVの場合と同様な所在様式を示したが,ミトコンドリアには顕著な病変は認められなかった。
    PSNVは本実験結果とその他の諸性状から,現時点では最近設置されたcarmovirusグループへ所属させることが妥当であると考えられた。
  • 尾崎 武司, 尾崎 憲治, 井上 忠男
    1988 年 54 巻 2 号 p. 210-216
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    エンドウ茎えそウイルスをSteereのクロロホルムーブタノール法の変法により純化し,約200mg/kg葉の収量が得られた。純化標品は典型的な核タンパク質の紫外部吸収曲線を示し, A260/A280値(1.48)より核酸含量は約17%と算出された。ウイルス粒子は径約34nmの球形で,シュリーレン法による沈降分析では沈降定数約118Sの単一なものであり,塩化セシウム中での浮遊密度は1.35g/cm3であった。純化標品より過塩素酸ナトリウム法で抽出した核酸はオルシノール反応陽性で, RNase A感受性, DNase I耐性で,ホルムアルデヒド(1.8%)処理により約21%のhyperchromisityと吸収極大および吸収極小の長波長側への移動が認められた。以上のことからPSNV核酸は一本鎖RNAであると結論した。抽出核酸を未変性条件下で2.4%ポリアクリルアミド-0.5%アガロースゲル電気泳動を行ったところ, 1本のバンドが認められ, CMV核酸をマーカーとして測定した分子量は1.53×106ダルトンであった。15%ポリアクリルアミドゲル電気泳動によるPSNV外被タンパク質の分析では分子量38,000ダルトンの1本のバンドが認められた。寒天ゲル内二重拡散法と間接ELISA法による血清反応試験ではPSNVはtomato bushy stunt virus, camationmottle virus, galinsoga mosaic virusなど8種の単一成分粒子よりなるウイルス抗血清との間には血清関連が認められなかったが,粒子の物理化学的特性から国際ウイルス分類委員会で最近承認されたcarmovirusグループに属するものと考えられた。
  • 高橋 義行, 大村 敏博, 林 隆治, 匠原 監一郎, 土崎 常男
    1988 年 54 巻 2 号 p. 217-219
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    血清学的手法を用いてRTYVの検出を試みた。赤血球凝集反応法およびラテックス凝集反応法の場合,ウイルスは罹病イネからはそれぞれ反応抑制や非特異反応のために検出できなかったが,保毒クロスジツマグロヨコバイからは虫体内のウイルス濃度が高い場合にのみ検出できた。ELISA法では罹病イネ葉の25,600倍希釈まで,保毒虫からは4,260倍希釈まで検出できた。簡易ELISA法は,短時間の処理でELISA法と同等の感度を示した。伝搬試験の結果と比較したところ,本ウイルスを伝搬した虫は必ず簡易ELISA法で検出され,さらに伝搬試験では検出できなかった保毒虫からもウィルス検出が可能であった。簡易ELISA法は,短時間内に多数の保毒虫検定を終了することができるのでRTYVの疫学的調査に有効な手法であると考えられる。
  • 加藤 昭輔, 塩見 敏樹, 脇部 秀彦, 岩波 節夫
    1988 年 54 巻 2 号 p. 220-223
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A disease of tomato, showing the symptoms of yellows and stunting, was found in Saga and Hiroshima Prefectures in 1983 and 1984, respectively. Electron microscopy revealed the presence of numerous mycoplasmalike organisms (MLOs) in the phloem tissues of the diseased plants. Of the two leafhoppers tested, Macrosteles orientalis Virbaste and Scleroracus fiavopictus Ishihara, only M. orientalis transmitted the disease. Tomato yellows MLO described in this work had a wide host range similar to that of onion yellows MLO.
  • 瀧川 雄一, 安藤 康雄, 浜屋 悦次, 露無 慎二, 後藤 正夫
    1988 年 54 巻 2 号 p. 224-228
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A bacterial disease of tea plant was observed in Shizuoka Prefecture in July, 1983. The symptoms were characterized by leaf spots with irregular shape and apparent necrosis of the spongy parenchyma tissue. Two distinct pseudomonads were isolated from these lesions. On the basis of bacteriological and pathological tests, they were identified as Pseudomonas syringae pv. theae and P. avenae, respectively. P. syringae pv. theae was isolated with high frequency, and produced the typical shoot blight symptoms or the characteristic leaf spot symptoms depending upon the temperature and humidity in inoculation tests and the variety of tea plants. P. avenae was isolated with lower frequency, and produced leaf spot symptoms different from those observed in the field in color and shape. From these results, the present disease was determined as one of the symptoms of bacterial shoot blight caused by P. syringae pv. theae. The role of P. avenae in this hacteriosis remained to be clarified.
  • 古賀 博則, 吉野 嶺一
    1988 年 54 巻 2 号 p. 229-232
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Rice panicles spontaneously infected with Pyricularia oryzae Cav. were stained with calcofluor white to impart fluorescence to fungal structures. The procedure facilitated observation of conidiophores and conidia formed on infected sites such as neck, rachis, panicle branch, pedicel and husk, and of invading hyphae in the cells of neck, rachis and panicle branch. It is also possible to observe conidia attached to the epidermis of neck, rachis, panicle branch, pedicel and husk.
  • 池上 正人, 森永 傅, 三浦 謹一郎
    1988 年 54 巻 2 号 p. 233-237
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Bean golden mosaic virus (BGMV) DNA1あるいはDNA2を1分子含んでいる組換えDNAを別々に,あるいは混合して植物体に接種しても感染性はなかった。クローニングしたBGMV DNA1とDNA2からプラスミドを除去し,生じた2成分の線状BGMV DNAを混合して植物に接種した場合,自然界に存在するBGMVで感染した葉にみられるBGMV 2本鎖DNAと同じ大きさおよび形態のDNA分子と,自然界に存在するBGMV粒子と同じ性質を備えた粒子を検出することができた。
  • Niphon VISARATHANONTH, 柿島 真, 原田 幸雄
    1988 年 54 巻 2 号 p. 238-241
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    山梨県白根町にてブドウ品種“甲斐路”の果実よりMonilinia属菌による灰星病を発見し採集した。本菌の病原性と形態を明らかにするため,罹病果実より病原菌の分離と,果実への接種試験を行い,病原菌をMonilinia fructicola (Wint.) Honeyと同定した。また,本菌は果実の傷口より侵入して感染させることが示唆された。
  • 有江 力, 難波 成任, 山下 修一, 土居 養二
    1988 年 54 巻 2 号 p. 242-245
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Indirect fluorescent-antibody technique was applied for diagnosis of the clubroot of Brassicaceae caused by Plasmodiophora brassicae Woron. IgG (γ-globulin; 0.91 mg/ml) was purified from antiserum against resting spores of P. brassicae prepared from a rabbit. Infested soil and root were stained by fluorescent-antibody technique with the IgG and FITC conjugated antirabbit IgG-sheep IgG. (Cappel Lab.) Resting spores were effectively detected, and also clearly differentiated from small particles of soil and tissues of plant in the reflected light fluorescence microscope (Olympus BHS-RF-A, B-excitation). This method is considered to be suitable for the detection of P. brassicae.
  • 大島 信行, 匠原 監一郎, 高橋 義行, 荒木 隆男
    1988 年 54 巻 2 号 p. 246-249
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Watering of 200ml 0.025-1% benomyl (50% WP) suspension per plant to the basement soil of potted Samsun tobacco plants caused very considerable reduction of the severity of TMV-L (a tomato strain of TMV) symptoms. ELISA absorbance showed that in two weeks after inoculation TMV-L concentration of upper leaves of tobacco plants treated with 200ml 0.1% benomyl suspension was a quarter of that of control plants. In one month after inoculation, however, there was no difference between those concentrations. Watering of 200ml 0.1-0.5% benomyl solution per plant to Xanthi-nc tobacco plants caused a slight reduction of the severity of PVY-T (a necrotic strain of PVY) symptoms. Combined application of benomyl and 2, 4-dioxohexa-hydro-1, 3.5-triazine (2% granules) showed no obvious effects of combination against the symptoms by TMV-L or PVY-T.
  • 林 律器, 柘植 尚志, 小林 裕和, 西村 正陽
    1988 年 54 巻 2 号 p. 250-252
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    AK-毒素生成6菌株とAK-毒素生成能失活6菌株の培養菌糸から抽出した核酸分画を, CF-11 celluloseクロマトグラフィーによって精製し,二本鎖RNAを得た。分離した二本鎖RNAを,アガロース電気泳動により比較検討した結果, AK-毒素生成4菌株と毒素生成能失活3菌株から,二本鎖RNAが検出された。なお,電気泳動により検出したバンドは, DNaseおよびRNaseに対する感受性の検定から,二本鎖RNAであることが確認された。しかし,毒素生成の有無と二本鎖RNAの存在との間には直接的な相関は見出されなかった。また,二本鎖RNAの存在は,菌糸生長や胞子形成にも影響していなかった。
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