日本植物病理学会報
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53 巻, 3 号
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  • 岸 國平
    1987 年 53 巻 3 号 p. 275-278
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 浜屋 悦次
    1987 年 53 巻 3 号 p. 279-281
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 飯嶋 勉
    1987 年 53 巻 3 号 p. 282-284
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 石崎 寛
    1987 年 53 巻 3 号 p. 285-287
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 築尾 嘉章
    1987 年 53 巻 3 号 p. 288
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 佐野 輝男
    1987 年 53 巻 3 号 p. 289
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 柘植 尚志
    1987 年 53 巻 3 号 p. 290
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 向畠 博行, 鈴井 孝仁, 名畑 清信, 山本 孝〓
    1987 年 53 巻 3 号 p. 291-300
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1981-1985年にかけて富山,新潟の両県において融雪後4月下旬∼5月下旬にチューリップの品種Golden Melodyなどで地上部茎葉が侵され,早期に枯死する新しい病害が発生した。罹病組織からはいずれも一種のPhytophthora属菌が分離され,本病菌はPhytophthora cactorum Schröterと同定された。本病原菌は前年罹病茎葉の残渣および発病土により土壌伝染することが明らかとなったが,罹病した株に形成された球根による伝染は認められなかった。各種球根類に接種し病原性を調べた結果,ヒアシンスやアリウム類の葉に強い病原性が認められ,とくにアリウムギガンチュームは著しく感受性であった。しかし,カノコユリやテッポウユリなどユリ類に対しての病原性は認められなかった。
    本菌によるチューリップの病害はわが国では未記載であることからチューリップ疫病(Tulip blossom blight)と命名した。
  • 中山 政治, 堀越 守, 三瀬 和之, 山岡 直人, 朴 杓允, 古沢 巌, 獅山 慈孝
    1987 年 53 巻 3 号 p. 301-309
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ブロムモザイクウイルス(BMV) RNAのオオムギ細胞中における複製場所について調べた。各subcellular画分はprotoplast lysateから分画遠心分離とパーコール濃度勾配遠心分離によって得た。各画分におけるRNA合成活性はアクチノマイシンD存在下で測定した。RNA依存RNA合成酵素活性は純化したクロロプラスト画分で特に高く,クロロフィル当りのその活性はクロロプラストを純化するにつれてさらに高くなった。純化クロロプラスト中にBMV RNAのcDNAとハイブリダイズするRNAが存在することをドットブロット法により確認した。BMV感染細胞から純化したクロロプラストをRNA依存RNA合成酵素の代りにin vitro RNA合成系に加えるとreplicative formが合成された。BMV感染細胞から純化したクロロプラストをアクチノマイシンDおよび3H-UTP存在下のin vitro RNA合成系に加えて培養し,ミクロオートラジオグラフィーを行ったところ,チラコイド上に銀粒子が観察された。これらの結果はBMV RNAがBMV感染オオムギ細胞のすくなくともクロロプラストで複製できることを強く示唆している。
  • 冨山 宏平, 岡本 尚, 加藤 潔
    1987 年 53 巻 3 号 p. 310-322
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ジャガイモ発芽茎スライスを用い,切断傷害および疫病菌感染の細胞膜電位に対する影響を調べた。細胞膜電位(Em)は2つの成分,即ち酸素呼吸依存性膜電位成分(Ep)および拡散膜電位成分(Ed)によって構成されている。これらの成分は通常,負の値をもつが以下の記述ではEp, Edの増加とは負の値の増加(電位差の増加)を示すものとする。発芽茎組織の切断によって切断表面細胞のEmは速やかに脱分極し,直ちに回復が始まり(一過性脱分極),数時間後に一定の電位(約-120mV)に戻る。組織内部に電極を挿入して測定すると1∼1.5時間で回復する。この一過性脱分極はEpの急激な減少と,その後に起る増加によるものであり,Edはほとんど変化しない。しかし切断(スライス作製)数時間後にEdが増加し始め,増加していたEpは再び減少し,全体としてのEmは切断数時間後から多少の変動を受けながら,少なくとも一日間おおむね一定の値を保つ。非親和性レースの感染の場合には貫入とほとんど同時に感染細胞のEdの減少が始まり,その結果Emは危険領域(約-50mV前後)まで脱分極する。緩慢に脱分極する場合にはEpが始めに増加しEdの減少を補償し,その総和としてのEmの脱分極は遅れる。急激な脱分極ではEpの増加による補償は見られない。直接に非親和性レースの感染を受けた細胞とその隣接非感染組織の細胞膜電位の変化の比較から,これらの細胞の間の電気的連絡(プラズモデスマータによると考えられる)は感染の比較的早い時期に遮断されると推定した。
  • 第1報 発生に及ぼす硝酸態窒素の影響
    赤司 和隆, 前田 要, 生越 明
    1987 年 53 巻 3 号 p. 323-328
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    札幌市近郊のホウレンソウ畑30圃場における実態調査の結果,Aphanomyces cochlioidesが多く検出される根腐病多発生圃場では,土壌pHが中性域(6.5-7.5)でかつ硝酸態窒素含量は欠乏域(50ppm以下)にあることが認められた。次に,根腐病発生に及ぼす土壌硝酸態窒素並びに土壌pHの影響をポット試験で検討した。その結果,高い感染ポテンシャル下ではpHの影響は判然としなかったのに対し,硝酸態窒素の施用はいずれの接種方法においても発病株率を低下させ,とくに土壌溶液中の硝酸態窒素含量約200ppm以上で著しかった。以上のことから,根腐病の発生には土壌pHに比べ硝酸態窒素含量がより密接に関与しており,欠乏域で多発生することが判明した。
  • (第2報) 遊走子感染に及ぼす硝酸態窒素の影響とその機作
    赤司 和隆, 鈴井 孝仁, 生越 明
    1987 年 53 巻 3 号 p. 329-334
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    硝酸態窒素施用による根腐病発生低下の原因をin vitroで検討した。その結果,硝酸態窒素(Ca(NO3)2・4H2O)は宿主の感受性よりはむしろ病原菌の挙動に対して影響を及ぼすことが判明した。硝酸塩水溶液中の硝酸態窒素濃度200ppm以下ではAphanomyces cochlioidesの2次遊走子の宿主胚軸部への集積,感染は観察されたが,300ppm以上では全く認められなかった。高濃度域におけるこのような現象は2次遊走子の被のうおよび死滅に伴う感染ポテンシャルの低下に基づくものであった。また,高濃度域では菌糸起源の遊走子の生成は著しく阻害された。次にA. cochlioidesの2次遊走子の運動性に及ぼす硝酸塩水溶液の浸透圧の影響を検討した結果,運動性の低下は浸透圧の影響ではなく,硝酸塩のもつ毒性によることが示唆された。すなわち,対照の糖溶液では1.50barでほとんど被のう化し,死滅は認められなかったのに対し,硝酸塩水溶液では0.75bar (N:約300ppm)でほとんど被のう化し,さらに1.00bar (N:約400ppm)以上で死滅は著しく増加した。
  • P. VENKATASUBBAIAH, 甲元 啓介, 尾谷 浩, 濱崎 敞, 中島 廣光, 外間 数男
    1987 年 53 巻 3 号 p. 335-344
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    サトウキビ葉焼病菌Stagonospora sacchariは,柄胞子発芽や菌糸伸長時に,2種類の壊死斑形成毒素IおよびIIを生成・分泌した。それぞれのUV, IR, MS, NMRスペクトルなどの解析によって,毒素Iは6-メチルサルチル酸,毒素IIは(+)-エポキシドンと同定された。感受性サトウキビ葉における壊死斑形成最少濃度は前者で30μg/ml,後者で25μg/mlであった。中度抵抗性品種ではいずれも約250μg/mlであった。両毒素は葉組織からの電解質の異常漏出を誘導し,その主なカチオンはK+であった。供試サトウキビ品種の胞子接種による本病罹病性の程度と毒素感受性との間には高い正の相関が認められた。
  • C.J. CHANG, C.E. YONCE
    1987 年 53 巻 3 号 p. 345-353
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    スモモ樹内での木部局在性細菌(XLB)の生存を評価するためにCS20寒天培地を用いて分離を行なった。1982年10月から1984年10月にわたり葉焼病罹病樹3本からそれぞれ30∼40本の小枝を毎月,無作為に採取した。1983年12月から1984年5月には他の3樹から16∼24本の根を採取しCS20BN寒天培地で分離を行なった。それぞれ表面殺菌した枝および根から得た搾汁液を直ちにCS20又はCS20BN寒天培地上に置き,30Cで培養し細菌集結の形成を検鏡(×50)により毎週観察した。品種“Santa Rosa”からは1983年5月と1984年4月を除く毎月,“Burbank”からは1983年5月と1984年2月,4月を除く毎月,および“Ozark Premier”からは1983年6月∼12月および1984年8月∼12月の各月にそれぞれ細菌が分離された。XLBは各樹の根からも1983年11月から1984年5月にわたり分離された。以上の結果からXLBがジョージア州バイロンで冬期間生存可能であること,および常に健全樹への伝搬を可能にする何らかのベクターが存在することが示唆された。
  • C.J. CHANG, C.E. YONCE, D. GARDNER
    1987 年 53 巻 3 号 p. 354-359
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    スモモの葉焼病はオキシテトラサイクリン(OTC)の樹幹注入により抑制された。作業にはコード無ドリル,28/163cmドリル刃,金ヅチおよびOTCカプセルを必要とした。4月下旬又は5月上旬に1回目,10月中旬に2回目の注入が最も効果的であった。それぞれ0.16gのOTCを含む4mlの溶液の入ったカプセル2個分を各時期に各樹に注入し,対照樹にはキャリア液のみをそれぞれ注入した。1984年4月,1985年5月および1986年5月にそれぞれ1回目,3回目および5回目の注入を行ない,1984, 1985および1986年の各8月に調査した結果,OTCによる発病抑制はそれぞれ61.5-100%, 73.3-100%および76.9-100%であった。1984年10月に2回目の注入を行なった樹では翌年5月には対照樹に比べて小枝の枯死が格段に少なかった。
  • 上運天 博
    1987 年 53 巻 3 号 p. 360-363
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    供試したフジこぶ病菌16菌株は分子量約34∼120Mdalのプラスミドをそれぞれ1∼3個有しており,それらの菌株はプラスミドパターンから6群に分けることができた。また,全供試菌株が持っている110Mdalプラスミドと菌株のこぶ形成能との関係を調べた。その結果,長期保存中にこぶ形成能を完全に失った菌株も同プラスミドを保持しており,こぶ形成能との明らかな関連性は認められなかった。この110Mdalプラスミドの機能を調べる目的でM8505株からアクリジンオレンジ処理(150μg/ml)による除去を試みた。その結果,231コロニー中,2コロニーからは完全に脱落し,他の2コロニーのプラスミドからは一部が欠失していた。これら4菌株と親株の細菌学的諸性質34項目について比較検討したが差は認められず,その機能については不明である。
  • 平八重 一之, 脇本 哲
    1987 年 53 巻 3 号 p. 364-367
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    植物病原細菌の生物的防除に有効な細菌株を得る目的で,25種類の植物の表面から分離した細菌146菌株を供試し,重要植物病原細菌を指示菌としてそれらの抗菌物質産生性を調査した。その結果,供試した細菌分離株のうち,イネから得たE-14株が最も広い抗菌スペクトラムを示すことが明らかとなった。E-14株はYPDA培地上で生育させたコロニーをクロロホルム蒸気で処理して指示菌を重層したとき,トマトかいよう病菌およびジャガイモ輪腐病菌に対して最も大型の阻止帯を形成し,イネ白葉枯病菌,カンキツかいよう病菌等に対しても大型の阻止帯を形成した。YPD液体培養〓液にはトマトかいよう病菌およびジャガイモ輪腐病菌に対する活性のみが認められ,YPDA平板培養の凍結融解滲出液には,これら両指示菌の他,イネ白葉枯病菌およびカンキツかいよう病菌に対する活性も認められた。
  • 1987 年 53 巻 3 号 p. 368-436
    発行日: 1987/07/25
    公開日: 2009/02/19
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