日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
22 巻 , 2 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 都丸 敬一, 日高 醇
    1957 年 22 巻 2 号 p. 65-69
    発行日: 1957年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    1954年にわが国で製造されていた紙巻6種,刻3種及びそれらの屑,葉巻1種及びパイプ2種の21の製造工場の製品について,TMVの含まれている状態を研究した。紙巻は実験した126例中123例(97%),刻は42例中36例(86%),屑はそれぞれ124例(98%)及び41例(98%),葉巻は3例中3例,パイプの日光は3例中3例TMVが検出された。桃山は3例中にいずれも検出されなかつたが,そのうちの焦がしてない黄色の成分からは検出された。N. glutinosaを用いたlocal lesion法による結果では,紙巻と刻,及び各々とその屑の間の濃度の差には,一定の傾向は認められなかつた。ゴールデンバット新生及び光の3例の濃度は同一重量の罹病生葉に含まれる量の5×10-4~10-4であつた。罹病生葉の汁液は10-6まで病原性をもつから,伝染原としてはかなりの濃度であろう。電子顕微鏡による観察では,製品たばこから抽出して精製したTMVの長さの分布は,紙巻を接種したタバコ及びTMVの普通系を接種したタバコからとつたTMVとほぼ同様であつたが,前2者には短い粒子の多い傾向があつた。
  • 平井 篤造, 下村 徹, 山口 昭, 松井 千秋, 西川 陽之助
    1957 年 22 巻 2 号 p. 70-74
    発行日: 1957年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    1) 一連の未知抗生物質を使用して,TMV接種のタバコ葉をその薬液に浸漬し,生じたウイルスを硫安塩析法で分離定量することによつて,供試物質のウイルス増殖阻害度を検定した。2) 62標品のうち,20%以上のウイルス阻害度を示すもの24を得た。これらを用いて第二次,第三次のスクリーニングが行われる。3) ウイルスの定量法,スクリーニングの方法などに関して,多少の議論が述べられた。
  • 冨山 宏平
    1957 年 22 巻 2 号 p. 75-78
    発行日: 1957年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    1. 強い抵抗性を示す馬鈴薯葉柄を縦断し,その切断面の皮層組織に疫病菌を接種し,接種後2時間30分頃に水および2, 4-Dinitrophenol (DNP)水溶液を真空透入した。2. DNP 5×10-4M,水溶液の処理によつて,疫病菌の侵入を受けた細胞の死は著しく遅延した。3. DNP処理生細胞内の菌糸蔓延速度は約3分の2に低下するが,菌糸の蔓延速度の低下は細胞死の遅延の原因とは考えられない, 4. 馬鈴薯塊茎SliceをDNPに浸漬すると,褐変の発現は著しく遅れ,遂に胞子形成に至る。5. 菌の侵入を受けた細胞のDNPによる過敏感死の遅延は菌の侵入に対する過敏感反応の抑圧によるのではないかと推定した。すなわち過敏感死に対する高エネルギー燐酸の関与の可能性を推定した。
  • 高瀬 昇, 高桑 亮
    1957 年 22 巻 2 号 p. 79-82
    発行日: 1957年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    1. 日本において現在までにえられた5群の馬鈴薯疫病菌系統の系統名を英国のBlackから入手した検定植物を用いて国際命名方式に従つて決定した。2. その結果,本邦に現在発見されている系統は, race 0(=菌群(0)), race 1(=菌群(I)), race 4 (=菌群(II)), race 1, 4(=菌群(III)), race 2(=菌群(IV))である。3. 日本における種間雑種馬鈴薯の有する遺伝子RaはR1, RbはR4, RaRbはR1R4と同様な特異的反応を示した。
  • 荒木 隆男, 山崎 保子, 鈴木 直治
    1957 年 22 巻 2 号 p. 83-87
    発行日: 1957年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    1. 紫紋羽病菌は甘藷表皮の細胞縫合部をペクチンを分解しながら侵入し,周囲の寄主組織は著しく酸性となる。2. 本菌のプロトペクチナーゼ活力はpH3.0以下で最高である。3. 罹病甘藷の搾汁よりイタコン酸を単離,同定した。4. 本菌は培養液中にもイタコン酸を産生する。2 %蔗糖を含む培養液500mlより0.5-1gの粗結晶を抽出し得た。
  • 内藤 中人, 谷 利一, 東 純男
    1957 年 22 巻 2 号 p. 93-96
    発行日: 1957年
    公開日: 2010/03/08
    ジャーナル フリー
    (1) オリーブ炭疽病菌のMCP添加培養濾液より抽出した黄色油状粗物質をアセトンと水の混合液中に放置し,白色針状結晶,融点55℃の一抗生物質を純粋分離した。(2) 本物質は熱に安定で,冷水に不溶または難溶のほかは,熱水,多くの有機溶媒に溶解する。C, H, O, Clの元素よりなると推定され,アセトン:メタノール:水(30:5:65v/v)を溶媒とするRf値は0.73である。(3) 本物質を5,000倍の稀釈となるよう培地に添加すると,オリーブ炭疽病菌,稲胡麻葉枯病菌はほとんど発育せず,前者は40,000倍,南瓜白絹病菌は30,000倍でも抑制される。オリーブ炭疽病菌の分生胞子は3,000倍で全く発芽せず,20,000倍でも発芽率が低下し発芽管長も著しく短かい。他の病原菌,細菌にも抗菌性を示す。(4) MCPのオリーブ炭疽病菌に対するin vitroの抑制作用は,菌に対する直接的作用というよりも同剤添加により生成の誘致せられる本抗生物質に主因があるものと解せられる。
  • 倉田 浩, 西村 十郎
    1957 年 22 巻 2 号 p. 97-102
    発行日: 1957年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    The Corticium foot-rot disease caused by Corticium gramineum Ikata et MATSUURA, occurring particulary on the basal part of wheat stem, is characterized by the dark-brown lesion and later by the decay of stem lesion and infection of young leaves in severe case. The effects of soil types, organic manure, chemical fertilizers such as ammonium sulphate, calcium superphosphate, potassium chloride and lime on the development of the disease were studied by the artificial inoculation during two seasons at Akashi, Pref. Hyogo. The results of these investigations showed that the least injury occurred on the wheat plants grown in the sandy soil in which added organic manure, chemical fertilizers together with lime. The sandy soil seemed to be more unfavorable to the development of the disease than the loam and clay soil. There were marked seasonal changes in the microbial populations with the difference of the soil types and the fertilizers. The severity of the disease generally increased with the number of fungi in soil, while decreased with that of bacteria.
  • 浅田 泰次
    1957 年 22 巻 2 号 p. 103-106
    発行日: 1957年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    正常稲ならびに秋落稲に胡麻葉枯病菌を接種して感染に伴う窒素化合物,炭水化物,還元型アスコルビン酸および呼吸を測定した。両稲共蛋白態,可溶性両窒素は減少するが,秋落稲は最初から蛋白態窒素が少い。還元糖,可溶性糖は共に減少し,不溶性糖が増大する。アスコルビン酸は両稲共急激に減少するが,秋落稲は最初から含量が少い。呼吸は両稲共Qo2大となりR・Qは低下するが,R・Qの低下は秋落稲の方が著しい。また病斑各部における菌の生死を判別したが,どの部分においても菌は生存していた。この結果本菌の殺生作用から考えて,防禦層が生成され菌が封じ込めをうけることが抵抗の最終過程ではないかと思われる。
  • 日高 醇
    1957 年 22 巻 2 号 p. 107-108
    発行日: 1957年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • 岩田 吉人
    1957 年 22 巻 2 号 p. 108-110
    発行日: 1957年
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
feedback
Top