日本植物病理学会報
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51 巻 , 1 号
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  • 呂 理〓, 楊 秀珠
    1985 年 51 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1979年第一期作イネ収穫後,台湾13か所から集めた,50×50×20cmのサンプル土中に,平均156.5個(13∼561個)のイネ紋枯病菌の菌核が観察された。菌核は表土(0∼1cm)に多く分布して,乾燥土1kgにつき36個であり,1∼5, 5∼10, 10∼15および15∼20cmの深さの土層からは3.2, 3.3, 2.6および0.9個の菌核が検出された。2%素寒天培地でのこれら菌核の平均発芽率は上層から下層の順に45.4, 19, 14.8および5.5であった。1979年の第一期作水田での浮遊菌核の発芽率は14∼40%で120日のイネ生育期間には36.4%の平均発芽率を示した。イネ株から集めた菌核を土に埋めると4∼6か月後に発芽率は低下したが,一年後でもなお50∼80%の発芽率を示した。実験室内に乾燥状態で貯蔵した菌核の発芽率は,6か月後には約半減し,8∼12か月後には発芽不能になった。比較的小型の菌核(20メツシ通過後40メツシに残った菌核)数は大型の菌核数の78%であった。また小型菌核の発芽率は大型菌核のそれの半分であった。
  • 前田 孚憲, 井上 成信
    1985 年 51 巻 1 号 p. 8-15
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ホルマリン固定したキュウリモザイクウイルスを家兎に静脈注射して得た抗血清(As-VF-IV),無固定のウイルスを筋肉注射して得た抗血清(AS-V-IM)およびCaCl2処理により調製したD-protein (Dp)を筋肉注射して得た抗血清(As-Dp-IM)に含まれる抗体の性質を調べた。
    それぞれの抗血清からSephadex G-200を用いてイムノグロブリンを分離し,それらの抗体活性を調べた結果,いずれの抗血清もIgGに活性が認められた。なお,As-VF-IVではIgMにも弱い活性が検出された。
    これらの抗血清をウイルス粒子(Vp)あるいはDpで吸収し,それらの抗体活性を調べた。また,これらの抗血清から,ウイルス-抗体結合物を酸性条件下で解離させることによりVpに対する抗体を,DpをリガンドとしたアフィニティクロマトグラフィーでDpに対する抗体をそれぞれ精製した。抗血清の相互吸収試験,精製抗体の反応性およびそれらを用いた吸収試験の結果から,1) As-VF-IVはVpに対する特異抗体および少量のVpとDpとに共通の抗体を含む,2) As-V-IMはVpとDpのそれぞれに特異的な抗体および両者に共通の抗体を含む,3) As-Dp-IMはDpに特異的な抗体およびVpとDpとに共通の抗体を含むことが明らかになった。
    また,F(ab')2 ELISAを用いて,それぞれの抗血清に含まれるVpおよびDpに対するIgG抗体を測定することができた。
  • 築尾 嘉章, 杉本 利哉
    1985 年 51 巻 1 号 p. 16-21
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    テンサイ立枯苗からのAphanomyces cochlioidesの選択分離培地を検討した。その組成は,トウモロコシ煎汁寒天培地(トウモロコシ粗粉,20g;寒天,20g;水11)にメタラキシル50ppm,チオファネート・メチル50ppm,クロラムフェニコール50ppmおよびイプロジオン5ppmを加用したものである。本培地では,A. cochlioides, A. euteichesの菌糸生育は良好であったが,Pythium spp. Rhizoctonia solani, Fusarium spp., Alternaria sp.の生育はほとんど抑えられた。テンサイ立枯苗を使って本選択培地とC法分離(罹病部を1日殺菌水中に浸し,そのまま低倍の顕微鏡で観察)でA. cochlioidesの検出率を比較した。両方法ともほぼ同程度に検出できたが,C法分離の場合はPythium spp., R. solaniその他の雑菌・細菌類が出現して,A. cochlioidesの純粋分離の妨げとなった。これに対し,本選択培地ではほとんど出現せず,A. cochlioidesの純粋分離がきわめて容易であった。
  • 後藤 正夫, 兵藤 宏
    1985 年 51 巻 1 号 p. 22-31
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Xanthomonas campestris pv. citriを酵母エキス・ペプトン培地およびメチオニン合成培地で培養してもエチレン生成は認められなかった。しかし,本菌をナツミカン葉に接種すると,初期(接種後1∼6時間),中期(同10∼24時間)および後期(同3∼5日)の3段階に分けてエチレン生成がみられた。初期のエチレン生成は菌体外多糖質(EPS)の他,各種多糖質溶液の注入によっても誘導された。これはカンキツ葉の“選択的早期防御反応”に関連するものと考えられた。EPS溶液を注入したカンキツ葉を,水浸状態が消失したのち切葉し,葉柄を水切りして水ポテンシャルを上げると,3週間後でもEPS注入部に再び水浸状態が現われた。この現象は他の多糖質でも若干認められたがEPSで最も顕著であった。本菌を滅菌水に懸濁すると,106/ml以下の濃度では24時間以内に死滅したが,EPSを加えると生存率の顕著な上昇がみられた。
  • 豊田 秀吉, 松田 克礼, 平井 篤造
    1985 年 51 巻 1 号 p. 32-38
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究では,マイクロインジェクション法によりトマトのカルス細胞にタバコモザイクウイルス(TMV)を接種するための方法を検討した。トマト品種福寿2号の腋芽から誘導したカルスの単一細胞を,Murashige-Skoogの培地(寒天濃度,0.8%)に包埋した。それを,ペトリ皿に作製した同固形培地(寒天濃度,2%)の中央の穴(直径,3cm)に,厚さが3mm以下になるようにプレートした。包埋された細胞は,インジェクトスコープの位相差顕微鏡により生体観察され,ペトリ皿の中央部底壁面に刻入された格子線によって識別された。マイクロインジェクションには,活発に原形質流動を示す細胞を選び,滅菌ガラス針(先端口孔,0.1∼0.3μm)に無菌濾過したTMV接種液(TMV濃度,100μg/ml)を入れ,その先端部約3μmを原形質に10秒間挿入した。接種操作の成否は,ガラス針をぬいたあとにもその細胞に活発な原形質流動が認められるがどうかで判定した。なお,口径が0.5μm以上のガラス針を接種に使用した場合,そのほとんどの細胞において原質流動の停止や細胞質内容物の流出が認められ,フルオレッセイン二酢酸による生体反応も消失した。TMV接種後,細胞をすみやかに固定しフルオレッセインイソチオシアネートラベル抗体で染色した場合には,螢光化細胞はまったく認められなかったが,接種後26C, 3,000-4,000ルックスの照明下で2日間培養した場合には,接種したほとんどの細胞において顕著な螢光化が観察された。以上の結果から,本方法によってトマトのカルス細胞に効率よくTMVを接種できることが判明した。
  • 草刈 眞一, 田中 寛
    1985 年 51 巻 1 号 p. 39-42
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Pythium ultimum Trow var. ultimum was isolated from soft-rotted fruits of strawberry in a plastic greenhouse of Osaka prefecture. Strawberry fruits infected by Pythium ultimum lost its color and changed like elastic rubber ball. These symptoms were distinguished clearly from the gray mold caused by Botrytis cinerea.
  • 豊田 秀吉, 橋本 尚子, 平井 篤造
    1985 年 51 巻 1 号 p. 43-46
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Inhibitory effect of culture filtrate (CCF) of Fusarium oxysporum f. sp. lycopersici on TMV infection was examined by using local lesion test. CCF, which was not dialysable against water, was inhibitive to TMV infection when applied before or after inoculation with TMV. CCF gave a positive reaction with tests for protein and carbohydrate. Both autoclaved and deproteinized CCF effectively inhibited TMV infection. The ethanol-precipitate obtained from deproteinized CCF was shown to be polysaccharides whose molecular weights were between 7×104 and 4×105 by gel permeation column chromatography.
  • 1985 年 51 巻 1 号 p. 47-59
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 51 巻 1 号 p. 60-65
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 51 巻 1 号 p. 66-72
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 51 巻 1 号 p. 73-90
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 51 巻 1 号 p. 91-104
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 51 巻 1 号 p. 105-112
    発行日: 1985/01/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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