日本植物病理学会報
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24 巻, 2 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 西門 義一
    1959 年 24 巻 2 号 p. 83-86
    発行日: 1959/07/31
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 堀 正侃, 吉田 三千子
    1959 年 24 巻 2 号 p. 87-92
    発行日: 1959/07/31
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1) 馬鈴薯疫病菌は, 培地上及び馬鈴薯・トマト果肉の罹病組織に4種類の不完全型卵胞子を形成する。
    2) 不完全型卵胞子の内2種類は蔵卵器内に内蔵されている。外観・大きさ共に成熟したと見られる卵胞子である。但し蔵精器を有していない。
    3) 不完全型の成熟卵胞子は, 特殊の培養法により多数形成させることが出来る。
    4) 栄養条件が不完全型成熟卵胞子の形成を促進すると思われる。
    5) 本菌は性別から見て2種類の系統が存在する。蔵卵器を形成する系統と蔵精器を形成する系統とである。
    6) 性的に相対する2系統を対峙培養することにより完全型卵胞子 (蔵精器基着) を形成させることが出来る。
  • IV. タバコモザイクウイルスの増殖におよぼす抗生物質の影響
    下村 徹, 平井 篤造
    1959 年 24 巻 2 号 p. 93-96
    発行日: 1959/07/31
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1) 約30種の既知抗生物質について, タバコ葉内でのTMV増殖におよぼす影響を調べた。
    2) 以上の抗生物質の中, Actidione, Naramycin, Fermicidin, Aureomycin hydrochloride, Tetracycline hydrochloride, Dextromycin sulfate, Kanamycin sulfate, Mitomycin-C に多少の抗ウイルス性がみられた。
  • 螢光照度計による各種細菌の比較紫外線感受性に就いて
    正子 朔
    1959 年 24 巻 2 号 p. 97-103
    発行日: 1959/07/31
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Staphylococcus aureus, Serratia marcescens, Escherichia coli, Xanthomonas pruni, Sarcina sp. 等の細菌の紫外線に対する感受性を調べたが, その感受性は Staphylococcus が最も弱く, 上記の順序に強くなる。しかし Botrytis cinerea のような糸状菌は比較的紫外線に強く, Sarcina 菌よりも更に強い抵抗力をもつている。Serratia marcescens では, 色素を生産しない菌系はするものよりも感受性が弱い。生残曲線から見ると, 生産する色素に紫外線吸収体が多く存在するようである。紫外線照射量を決定する場合に照射強度と照射時間とを乗じてあらわしたが, この方法は必ずしも適当とは云い難い。しかして強い強度で短時間照射した方が弱い強度で長時間照射したものより, たとえ照射強度×照射時間が同一であつても効果的であつた。
  • 稲胡麻葉枯病菌分生胞子発芽に及ぼす紫外線の影響 (その1)
    正子 朔
    1959 年 24 巻 2 号 p. 104-108
    発行日: 1959/07/31
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    人工太陽灯の殺菌効果は殺菌灯に遙かに及ばない。これは殺菌に有効な2537Å線が殆んど含まれていないことによるのである。分生胞子は水浸によつて急激に紫外線に鋭敏になるがその原因は未だ不明である。しかして紫外線による殺菌効果の有無を分生胞子の発芽によつて検定する場合には, 発芽の遅滞があるので少なくとも24時間以上経過後発芽率の検定を行わないと誤りが多い。稲胡麻葉枯病菌の菌系間には紫外線に対する感受性の異るものがあり, 第58号菌は第13号菌よりも鋭敏なようである。
  • 梶原 敏宏, 岩田 吉人
    1959 年 24 巻 2 号 p. 109-113
    発行日: 1959/07/31
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    キュウリべと病の新しい病斑を6 a.m. から翌日の3 a.m. まで3時間ごとに採り湿室に入れ, それぞれ23∼24°Cの暗黒下, 螢光々線下 (照度300Lux), タングステン光線下 (4000Lux) におき, 胞子形成の有無を調べ, 胞子形成力の日変化および胞子形成と光線の関係を明らかにしようとした。その結果,
    (1) 上述のいずれの条件下でも, 胞子形成力に日変化が認められ, 9 p.m., 12 p.m. に採葉したものが, 胞子形成が早く, かつ良好であつた。
    (2) 暗黒下においたものは3∼12時間後にすべて多量の胞子を形成するが, 形成に要する時間は12 p. m. に採葉したものが3時間で最も短く, 9 a.m., 12 a. m. に採葉したものが最も長く12時間を要した。中間の時刻では形成時間は段階的に変化している。
    (3) 螢光々線下においたものは9 p.m., 12 p.m. にとつた病斑は暗黒下と殆んど同じように胞子を形成したが, 他の時刻に採葉したものは24時間後に至るも胞子を形成しないか, 非常に形成が少い。しかも分生子梗は非常に長くなり, 分岐も少ない。
    (4) タングステン光線下では螢光々線下に比し, 9 p.m., 12 p.m. に採葉したものが胞子形成量が僅かに劣る以外は殆んど同一の結果が得られた。
  • 野津 幹雄
    1959 年 24 巻 2 号 p. 114-118
    発行日: 1959/07/31
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    病植物異常代謝を追究する一端として, 稲胡麻葉枯病罹病葉における脱水素酵素の活性を, blue tetrazolium (BT) を用いて組織化学的に観察した。その結果, 稲葉におけるBT反応の存在は柔組織細胞であつて, 導管, 厚膜細胞, 機動細胞, 表皮細胞において認められなかつた。稲葉の病斑拡大と関連して組織の褐変部分の周辺に強い反応が現れ, 病斑が一定の大きさになるに従つて反応部分は消失した。接種5日以後の典型的病斑においてBT反応は褐変細胞には認められず, 中毒部の反応は健全部より弱かつた。葉鞘裏面表皮細胞には極めて弱い反応があるのみで, 菌糸が侵入してもそれによつて特別の反応は現われなかつた。一方侵入菌糸には極めて強い反応があつた。胞子の発芽過程においては, 胞子の両端の原形質に強い反応があり, それにもまして附着器における反応は顕著であつた。なおBT反応によつて認められる本酵素の存在は稲葉では葉緑体のグラナに相当する部分であり, 稲胡麻葉枯病菌ではミトコンドリアであると推察された。
  • 第4報 タバコの茎におけるストレプトマイシンの吸収および移動とストレプトマイシンを吸収した葉よりの浸出
    日高 醇, 村野 久富
    1959 年 24 巻 2 号 p. 119-121
    発行日: 1959/07/31
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    生育中のタバコの茎を塗抹法, あるいは巻きつけ法によつてストレプトマイシン水溶液で処理すると, ストレプトマイシンは茎から吸収されて上位の葉に多く移動し, ついで下位葉に移動する。吸収量が多いと各部位の葉に移動するが, その量は上位が最も多く, 中位, 下位の順に少なくなるようである。
    葉面吸収によつてストレプトマイシンをタバコの葉に吸収させその葉を水に浸漬したとき, 吸収されたストレプトマイシンは4∼8時間浸漬してもほとんど浸出されない。24時間浸漬してもその減少量は少ないから, 雨や露によつて葉から浸出されるおそれは極めて少ないと思われる。
  • 植物ウイルス学研究の進歩
    吉井 甫
    1959 年 24 巻 2 号 p. 122-124
    発行日: 1959/07/31
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 後藤 和夫
    1959 年 24 巻 2 号 p. 125-127
    発行日: 1959/07/31
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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