日本植物病理学会報
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29 巻 , 5 号
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  • 田浜 康夫
    1964 年 29 巻 5 号 p. 229-233
    発行日: 1964/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1. 熊本県菊池市において, 前年度の萎縮病重症株は冬期に伐切しまたは夏期を通じ伐切しないと, 病徴を現わさないかまたは病徴を発現しても病状が軽微であつた。この病徴を現わしていない枝条を5月10日, 7月18日, 8月8日, 8月30日, 9月14日にそれぞれ採集してさし木を行なつた結果, 出芽当時および生長後も健全葉を着生したものが多かつた。
    2. 9月14日, 病徴の現われていない株および病徴を発現しても軽微な株を株元から伐切した結果, ほとんどのものが重症株となつた。
    3. 冬期伐切または無伐切によつて一時的に回復または病状の軽減するのは枝条内のウイルスの陰蔽現象に由来するのではなくて, 地下部からのウイルスの移動困難によるものであり, 夏期伐切することによつてその移動が促進されるものと考えられる。
  • 照井 陸奥生, 原田 幸雄
    1964 年 29 巻 5 号 p. 234-238
    発行日: 1964/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    放射線照射による青果物貯蔵研究の基礎資料をうるため, リンゴ青かび病菌 (Penicillium expansum Link) の菌糸と分生胞子およびイチゴ灰色かび病菌 (Botrytis cinerea Pers.) の菌糸を用いて60Co-γ線照射を行なつた。
    実験結果の概要は次のとおりである。
    1. P. expansum およびB. cinerea の菌糸は高線量率 (約100万ラド/時) で80万ラド照射されると死滅したが, 同線量の低線量率 (約2万ラド/時) による照射では死滅しなかつた。
    2. P. expansum の分生胞子の菌そう形成能力は, 低線量率 (約1万ラド/時) のときは40万ラド, 高線量率 (約40万ラド/時) では20万ラド照射で失なわれた。
    3. P. expansum およびB. cinerea の菌糸に対する5万∼40万ラドの照射は以後の菌糸伸長, 菌そう形成, 分生胞子形成, および菌核形成 (B. cinerea) を若干遅らせた。
    4. 放射線照射による殺菌あるいは静菌効果を論ずるに当たつては, 照射線量のみならず照射時の線量率も考慮に入れる必要がある。
  • 鈴木 橋雄, 渡辺 実, 細川 大二郎
    1964 年 29 巻 5 号 p. 239-244
    発行日: 1964/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    土壌より分離した放線菌 Streptomyces albochromogenes の生産する新抗かび性抗生物質 Orymycin の抗菌スペクトラムを寒天稀釈塗抹法で検討した。
    1. Orymycin の植物病原菌に対する抗菌スペクトラムはかなり広く, 中でもいもち病菌 (発育阻止最低濃度0.1ppm以下または0.5ppm), 炭そ病菌 (0.5または1.0ppm) およびカラマツ先枯病菌 (0.5ppm) には特異的に低濃度で発育を阻止した。
    2. いもち病菌22分離菌, 炭そ病菌9菌株および黒斑病菌2菌株について検討した結果, 同属の異なる種間および同種の異なる菌株間に Orymycin に対する抵抗性の差異が認められた。
    3. いもち病菌では分離後長らく保存培養したものは Orymycin に感受性で, 分離後短期間のものは抵抗性であるように思われたが, 病原性および付着器型と Orymycin 抵抗性との間には関連が認められなかつた。
    4. カップ検定法の被検菌としてはいもち病菌が適しているように思われたが, さらに胞子形成が良好で発育の速やかな他の被検菌を検索する必要がある。
  • 照井 陸奥生, 望月 武雄, 花田 慧, 原田 幸雄
    1964 年 29 巻 5 号 p. 245-251
    発行日: 1964/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    紫および白紋羽病菌の生育に対する土壌フルボ酸の影響を調べるため, 各種の培地に Forsyth 法によつて分別されたフルボ酸各画分を添加し, 両菌の培養を行ない, その生育状況を調査した。結果は次のとおりである。
    1. ビタミン無添加培地における紫および白紋羽病菌の生育は, フルボ酸画分AおよびB添加により著しく促進された。画分CおよびDの場合はその現象が明らかでなかつた。
    2. フルボ酸画分Aは紫および白紋羽病菌の炭素源としてよく利用された。白紋羽病菌は本画分Aを窒素源としても利用した。
    3. フルボ酸画分Bはほとんど紫および白紋羽病菌の炭素あるいは窒素源にはならなかつた。
    4. フルボ酸画分Cは紫および白紋羽病菌により, 炭素および窒素源として利用された。
    5. フルボ酸画分Dは紫紋羽病菌の栄養源となりうるとは認められず, 本菌の生育を著しく阻害した。白紋羽病菌は本画分Dを炭素源としてわずかに利用する傾向がみられ, これによつて紫紋羽病菌の場合のような著しい生育阻害を受けなかつた。
    6. 未耕地の耕地化に伴なう紫紋羽病菌の漸減は一部土壌フルボ酸組成の変動に関連があるものと推察される。すなわち耕地化に伴なつて増大するフルボ酸画分Dが紫紋羽病菌の生育に阻害的に作用して, 本菌の自然消滅を助長するものと考えられる。
  • 1964 年 29 巻 5 号 p. 259-265
    発行日: 1964/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1964 年 29 巻 5 号 p. 266-274
    発行日: 1964/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1964 年 29 巻 5 号 p. 274-278
    発行日: 1964/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1964 年 29 巻 5 号 p. 279-285
    発行日: 1964/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 1964 年 29 巻 5 号 p. 285-292
    発行日: 1964/12/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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