日本植物病理学会報
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76 巻 , 2 号
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原著
  • 浅利 正義
    2010 年 76 巻 2 号 p. 85-91
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/25
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    リンゴ紫紋羽病に対する液状複合肥料の1種10倍希釈液(TP)の地表面灌注処理による発病抑制効果を黒ボク土(壌土)を用いて調べた.紫紋羽病菌を接種したポット栽植のリンゴ実生およびマルバカイドウに対して,TPの地表面灌注処理は根の菌糸付着および発病程度が対照と比べて低く,発病抑制効果が認められた.TPの地表面灌注処理は樹皮に定着している病原菌に対しては殺菌作用を示さなかったが,処理後60日にわたり強い菌糸伸長抑制作用を示した.また,処理後5日毎および10日毎に10 mmの灌水を行った場合,処理土壌中における菌糸伸長抑制作用はいずれも処理後41日に深さ10 cmまで認められた.また,多発生圃場において,リンゴわい性台木樹(7年生)の幹から半径60 cmまでの範囲の地表面にTP 5 lを灌注処理した1事例では,フルアジナム水和剤の土壌注入処理と同等の発病抑制効果が認められた.
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