日本植物病理学会報
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46 巻, 4 号
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  • 一谷 多喜郎, 新須 利則
    1980 年 46 巻 4 号 p. 435-441
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1976年から4年間,わが国各地のショウガ産地で根茎腐敗病菌を分離し,その菌学的検索を行ったところ,主要な形態はP. zingiberumと一致した。本菌は腐敗したショウガの各部位,特に地上茎基部と根茎,栽培歴のある畑土および栽培中の畑土から,年次,地域,作型を問わず,本病の発生初期から終期にかけて一般に分離され,集約度の高い作型ほど高率に検出された。P. zingiberumはわが国におけるショウガの根茎腐敗病菌であり,その栽培土壌から容易に検出することができる。
  • 萩原 廣, 小泉 信三, 竹内 昭士郎, 正子 朔
    1980 年 46 巻 4 号 p. 442-447
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    三重県津市周辺で発生したセイヨウシャクナゲ根腐症状株から, Fusarium sp., Pestalotia sp., Phytophthora sp., Pythium sp., Rhizoctonia sp., Trichoderma sp.および未同定菌(暗緑色菌そう形成)が分離された。Phytophthora sp.のセイヨウシャクナゲへの付傷接種および根部灌注接種により病徴の再現と再分離に成功した。これにより,本症状がPhytophthora sp.による病害であることを確認した。
    病原菌はその性状からPhytophthora cinnamomi Randsと同定され,各器官の形態および培養的性質について検討した。また,分離菌株間の対峙培養により有性器官が形成され,本邦にA1, A2の両交配型が存在すると考えられた。本菌によるセイヨウシャクナゲの病害は本邦未記載であり,本病を新病害として根腐病(root rot)と呼称することを提案した。
  • 福本 文良, 栃原 比呂志
    1980 年 46 巻 4 号 p. 448-454
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    キュウリモザイクウイルスについて簡便で長期間安定な保存方法を確立するため,各種添加物を加えて非凍結,凍結および凍結乾燥保存を行い以下の結果を得た。
    1. NaN3を添加した5 mM B. B. pH 8.6に溶解した純化ウイルス液は4 C保存で2~12か月後には病原性が認められなくなったが,純化ウイルス液に等量(v/v)のグリセリンを混合して-20Cに保序すると長期間病原性が維持された。
    2. タバコ病葉に50 mM B. B. pH 8.5を加え,磨砕搾汁した粗汁液(以下粗汁液と略す)と純化ウィルス液では凍結処理による病原性の低下が認められなかった。-20Cに保序すると粗汁液では1~3か月で病原性の大部分が失われたが,しょ糖かグルタミン酸ナトリウムを添加すると,長期間高い病原性を維持した。純化ウイルスでは無添加区としょ糖添加区いずれも長期間高い病原性を示した。
    3. 粗汁液を凍結乾燥すると病原性が大幅に低下したが,しょ糖,グルタミン酸ナトリウム,ポリペプトン等を添加すると病原性の低下は認められなくなった。それらの標品を35Cに保与すると無添加では病原性はかなり低下していくが,しょ糖,グルタミン酸ナトリウム,ポリペプトン等を添加すると長期間高い病原性を維持した。純化ウイルスでもこの3種添加物は35Cの保存で顕著な保護効果を示した。粗汁液および純化ウイルスいずれも凍結乾燥後4 C以下に保存すると長期間病原性の低下はほとんど認められなかった。
  • 崔 在乙, 松山 宣明, 脇本 哲
    1980 年 46 巻 4 号 p. 455-463
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Xanthomonas campestris pv. oryzaeは寒天ゲル内拡散法によって3種類の血清型(A, B-I, B-II)に大別される。X. campestris pv. oryzae Q7472菌株(血清型A)の抗血清は反応が特異的で,血清型Aに属するX. campestris pv. oryzae菌株のみと反応した。同菌株の超音波処理菌体を抗原として作成した抗血清は,供試したすべてのXanthomonas属細菌と反応し, 1~5本の沈降帯を形成したが,熱処理(100C, 1時間)した抗原との反応は完全に病原型特異的であり, X. campestris pv. oryzae以外の植物病原細菌とは全く反応しなかった。菌株Q7502(血清型B-I)とN5837(血清型B-II)の抗血清は供試したすべてのXanthomonas属細菌と1~4本の沈降帯を形成したが,またPseudomonas属およびErwinia属細菌とも反応した。
    塩化カルシウム溶液中における自己凝集反応は,供試したXanthomonas属細菌のうち,血清型B-IおよびB-IIに属するX, campestris pv. oryzae菌株においてのみ顕著であった。
    X. campestris pv. oryzae菌株Q7427(血清型A)の超音波処理菌を用いて作成した抗血清と加熱抗原との間の反応特異性はX. campestris pv. oryzaeの同定に利用できるものと期待される。
  • 由崎 俊道
    1980 年 46 巻 4 号 p. 464-470
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    タバコモザイクウイルス(TMV)に感染した植物あるいは純化TMVを膜ごしに与えたアブラムシにべントナイト懸濁液を加えて磨砕し, Nicotiana glutinosa L.に接種することによって,一頭のアブラムシ体内の感染性TMVを検出することができた。TMV-RNAを与えたアブラムシから,この方法によって感染性のあるTMV-RNAを検出することはできなかった。TMVを獲得させたアブラムシを15%の蔗糖を含む0.02Mの燐酸緩衝液を膜ごしに吸汁させて飼育した場合には,アブラムシ体内の感染性TMVは3あるいは4日後に認められなくなった。アブラムシ体内の感染性TMVの大部分はhoneydew中に放出されるが,口針から蔗糖液あるいは植物のdiskへは放出されなかった。死んだアブラムシ体内のTMV活性は,それらのアブラムシを室温に保つことによって徐々に減退した。このことはアブラムシ体内においてTMVが不活性化されるものと考えられる。
  • 渡辺 恒雄, 井上 昭司
    1980 年 46 巻 4 号 p. 471-479
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イチゴ畑に埋めこんだ病原菌非汚染土と無殺菌の畑土入りのポットにイチゴのランナーを根づかせ,自然条件下での生育を移植後132~137日後に比較したところ,前者のほうが後者よりも良好な生育を示した。根部の糸状菌相を調べたところ,前者からは28属の糸状菌(未同定菌は除く)が検出され,PenicilliumTrichoderma属菌の分離頻度が高かったが,後者からは30属が検出され, RhizoctoniaFusarium属菌が,高頻度で分離された。病原菌非汚染土でのイチゴの生育の良さは,根部の糸状菌相の差異とも関係があり,土壌伝染病原菌などによる根部の被害がPenicillium属菌などによる拮抗作用の結果軽減されたためではないかと推測される。
  • 稲葉 忠興, 日野 稔彦
    1980 年 46 巻 4 号 p. 480-486
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ダイズベと病の病斑を20Cで7日間水に浸漬(水浸漬処理,水と空気とに触れている状態)するか,または湿潤状態におくと卵胞子を多数形成した。その数は湿潤処理より水浸漬処理の方が多かった。ところが,病斑を水に沈めた場合およびシャーレ中に放置した場合には卵胞子は形成されなかった。水浸漬処理について温度の影響を調べた結果, 5Cでは蔵卵器も卵胞子も形成されず, 25Cでは蔵卵器だけがわずかに形成された。10Cでは蔵卵器が処理4日後から徐々に形成され,卵胞子は10日後に形成されたが,それらの数は少なかった。15Cでは蔵卵器は3日後から多数形成され始め, 4日後に最高となり,その後減少した。卵胞子は蔵卵器形成より2日遅れて形成された。20Cにおける蔵卵器形成は15Cと同様の経過であり, 4日後に最高となった。卵胞子形成は15Cの場合と異なり,蔵卵器形成より1日遅れて形成された。15Cと20Cで形成された卵胞子の数には差は認められなかった。水浸漬処理によって形成された蔵卵器は36.0×40.2μmであり,卵胞子は27.6μmであった。
  • 仙北 俊弘, 四方 英四郎
    1980 年 46 巻 4 号 p. 487-493
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    イネgrassy stunt病を媒介虫トビイロウンカNilaparvata lugens Stålを用いて,日本産イネ4品種(農林8号,ミホニシキ,ユキモチ,金南風)に接種した結果,いずれも感受性で,本病の特徴的病徴である叢生萎縮と株の直立化,葉の黄緑化と細い葉身およびrusty spot等が観察された。本病の宿主範囲はイネのみで,トウモロコシ,コムギ,オオムギ,カラスムギ,ヒエ,イナキビ,ハトムギには発病しなかった。本病は土壌伝染,および汁液伝染をしない。本病はトビイロウンカで永続的に媒介伝染される。テトラサイクリン,サルファ剤,クロラムフェニコール,ペニシリンなど各種薬剤は本病に対して治療効果を示さなかった。罹病葉および罹病イネ吸汁虫磨砕液をトビイロウンカに注射した結果,約10%の保毒虫が得られた。
  • 山中 達, 生井 恒雄, 加藤 忠弘, 佐々木 伸樹, 高橋 成人
    1980 年 46 巻 4 号 p. 494-498
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    イネもみ殻から抽出したモミラクトンA (M-A),同B (M-B)およびそれらの誘導体モミラクトンA-アルコール(M-A-OH)および同B-アセテート(M-B-Ac)を供試して,イネいもち病菌分生胞子の発芽,発芽管の伸長および付着器形成に及ぼす影響を検討した。
    1. 供試化合物はすべて,本菌分生胞子の発芽および発芽管の伸長を抑制したが,その作用は処理時間の経過と共に低下した。
    2. これらの抗菌性は供試化合物の中では, M-Bが最も強く, M-B-AcおよびM-A-OHがこれに次ぎ, M-Aが最も弱かった。また,抗菌性は供試菌株によって異なった。
    3. 処理9時間目の発芽管長阻害におけるED50値は, M-Aでおよそ10-4~10-3M (30~300 ppm), M-Bでおよそ10-5~10-4M (3~30 ppm)であった。
    4. 供試化合物の内, M-Aのみが付着器形成を促進した。
  • 酒井 隆太郎
    1980 年 46 巻 4 号 p. 499-503
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イタリアンライグラスかさ枯病菌Pseudomonas syringae pv. atropurpureaが生産する病原毒素コロナチンの生理活性をインドール-3-酢酸と比較した。その結果ジャガイモ塊茎組織切片の吸水作用(細胞拡大生長)はコロナチンで高く,リョクトウの黄化胚軸切片の伸長作用はインドール-3-酢酸が優れれていた。一方,コムギの幼植物根の生育に対しては,両物質とも同様の阻害を示した。これらの結果,コロナチンとナーキシンでは植物組織に対する特異性が異なることが予想された。
  • 堀野 修, 山田 利昭
    1980 年 46 巻 4 号 p. 504-509
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    堀野・山田7)によってイネ白葉枯病抵抗性と判定された品種の一つであるIR 26の白葉枯病菌I~V群菌に対する抵抗性の遺伝解析を行う目的で, IR 26,トドロキワセおよびそれらの雑種F1およびF2集団を供試し,止葉に3針接種して,抵抗性を検定した。その結果, IR 26のI~V群菌に対する抵抗性は量的抵抗性であり,これら菌系に対する抵抗性のF2世代における広義の遺伝力は0.7~0.9といずれも高い値を示した。また広義の遺伝力にみられる菌系間の変動は用いた菌株の病原力の差異に起因する可能性が高いことを示し,遺伝力を高める手段の一つとして用いる菌株の病原力の強弱も重要な意味を持つであろうことを指摘した。
    一方, F2世代におけるI~V群菌に対する発病度相互間の表現型相関および遺伝子型相関がいずれも高い正の値をとることを示し, IR 26のI~V群菌に対する量的抵抗性は抵抗性育種にとって重要性が大きいのみならず,抵抗性選抜にとってもきわめて有利な性質であることを明らかにした。
  • 美濃 羊輔, 酒井 隆太郎, 内野 賢二, 笹淵 俊幸
    1980 年 46 巻 4 号 p. 510-516
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イタリアンライグラスかさ枯病菌, Pseudomonas syringae pv. atropurpurea,が生産する病原毒素,コロナチンでジャガイモ塊茎切片を処理し,フェノール性物質の代謝変動をそれに関与する2, 3酸化酵素の動態との関連において調べた。切片中のフェノール含量は切断のみによっても増加したが,コロナチン処理によりさらにそれを上回った。同様の現象がポリフェノールオキシダーセ,パーオキシダーゼおよびアスコルビン酸酸化酵素にも認められた。さらにコロナチンにより誘導される上記酵素の増加は新たな蛋白質の合成に由来することが明らかにされた。切断のみによっては出現しないパーオキシダーゼのアイソザイムがコロナチンにより誘導された。調べた基質の中で,ポリフェノールオキシダーゼはオルトジフェノール類のみを,パーオキシダーゼはナルトおよびパラジフェノール類のみ(グアヤコールを除く)を酸化した。
  • 渡辺 実, 内藤 きよ美, 金子 邦夫, 南波佐間 仁, 細川 大二郎
    1980 年 46 巻 4 号 p. 517-525
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    アブラナ科植物黒腐病菌のファージ3系統(S, Kおよび'76ファージ)をカンラン,ハナヤサイ,カブの罹病葉から分離し,その基礎的諸性質を調査した。Sファージの形態はオタマジャクシ型で,頭部は約50×60nmの多面体,尾部は長さ約110nm,幅約10~12nmであった。SおよびKファージの宿主範囲は,供試Xanthomonas属細菌のうちアブラナ科植物黒腐病菌のみを侵し,その他のカンキツかいよう病菌,カボチャ褐斑細菌病菌,イネ白葉枯病菌,インゲン葉焼病菌,核果類せん孔細菌病菌は侵さなかった。また, SおよびKファージは黒腐病菌の分離株に対して異なる宿主範囲を示す2種の系統であった。Sファージの不活化温度は蒸留水中では53C, 10分間と最も低く,ジャガイモ輪腐病菌液体培地中では65C, 10分間で,かなり高かった。Sファージの経時的不活化状況は,蒸留水(pH 5.4)中で最も不安定であり,ジャガイモ輪腐病菌液体培地およびりん酸緩衝液(ともにpH 7.0)中ではかなり安定であった。異なるpHの緩衝液中ではpH 7.0で最も安定であり, pH 4.9およびpH 9.1では不安定であった。上記3種の分散媒および5種のpHの緩衝液中で, Sファージは28Cより5 Cで安定であった。数段階の温度条件下での一段増殖実験の結果から, '76ファージの増殖には28Cが最適であり,単数感染の場合に潜伏期75分間,上昇期40分間,新生ファージ平均放出数13であった。温度が30C,あるいは26C以下のときは28Cの場合より潜伏期が長びき,新生ファージ平均放出数は小となった。
  • 上運天 博, 古場 潤一, 脇本 哲
    1980 年 46 巻 4 号 p. 526-532
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Xanthomonas campestris pv. citriから放出されている二種類の繊維状ファージに対してXCf1とXCf2と命名し,それらの生物学的な諸性質をX. campestris pv. oryzaeのファージXfおよびXf2と比較しながら検討した。ファージXCf1およびXCf2はそれぞれ分離株N6101-1およびN6107から放出され,培養液中の最高濃度はともに約105PFU/mlに達した。これらのファージはX. campestris pv. citriのみを侵すことができ,実験に供した他のxanthomonads属菌は侵すことができなかった。両ファージの粒子の長さはほぼ同じで800~1,100nmであった。両ファージは熱に対して比較的安定で, 80C, 10分間処理した後もなお活性を維持していた。しかし,クロロホルム,メチルアルコール,エチルエーテル,アセトン等の有機溶媒によって不活化された。両ファージの抗血清は相互に中和反応を示し,血清学的に密接な関係にあることが明らかになった。また,抗XCf1血清はXfを容易に不活化した。しかし,逆に抗Xf血清はXCf1に対しては全く不活化作用を示さなかった。XCf2とXfとの間には血清学的に弱い相互関係が認められたが, XCf1およびXCf2とXf2との間には血清学的類縁関係は全く認められなかった。実験に供したX. campestris pv. citri 33菌株中, 10菌株がXCf1を,また4菌株がXCf2を産生した。
  • 稲葉 忠興, 日野 稔彦
    1980 年 46 巻 4 号 p. 533-538
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ダイズ5品種を用い,ダイズベと病菌の分生胞子懸濁液を花器に(播種30~33日後)または莢に(播種40~43日後)小筆で接種し,いずれも播種67~70日後に収穫した。室温で10日間風乾後,種子を取り出して卵胞子固着種子(卵胞子塊が種子表面に固着している種子)の有無を調査した。花器接種および莢接種のいずれでも,品種間で差はあるが,卵胞子固着種子が認められた。花器・莢いずれの接種でも卵胞子固着種子率は電光奥原早生・奥原早生で高く,白鳥・雷鳥・早生緑で低かった。卵胞子固着種子と密着していた莢の内面にも卵胞子塊が認められた。また,国内各地から集めたダイズ種子について卵胞子固着種子率を調査した。北海道・千葉・静岡・熊本の圃場で収穫され準種子,および北海道・岩手・群馬・埼玉産の市販種子,合計27品種38点のうち, 4品種4点中には卵胞子固着種子は全く含まれていなかったが,その他の23品種34点の卵胞子固着種子率は0.1~23.4〓%であり,とくに電光奥原早生・奥原早生・オリヒメで高かった。北海道から熊本まで,いずれの産地でも卵胞子固着種子が認められ,産地による差は明らかでなかった。
  • 一谷 多喜郎, 築尾 嘉章
    1980 年 46 巻 4 号 p. 539-541
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A fungus was isolated from rotten mioga plants, rhizosphere soils and plant residues obtained from different mioga-growing areas. The fungus was highly pathogenic to the young potted mioga plants. The morphological characteristics of the fungus were identical with those of Pythium zingiberum Takahashi.
  • 景山 幸二, 宇井 格生
    1980 年 46 巻 4 号 p. 542-544
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    A modified Pieczarka's medium in which vancomycin was substituted by agrimycin was used for the isolation of Pythium spp. from soils and roots. Using this medium Pythium spp. were effectively isolated from soils in 9 fields by the soil plate method, and also from infected tissues of 3 crop species collected from 6 fields.
  • 小林 貞夫, 宮原 真彦, 細川 大二郎, 渡辺 実, 高坂 〓爾
    1980 年 46 巻 4 号 p. 545-548
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 糸井 節美, 山本 淳, 狩野 直, 荒瀬 栄, 加藤 肇
    1980 年 46 巻 4 号 p. 549-552
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Hermaphrodites were found in Pyricularia sp. from ragi, Eleusine coracana (L.) Gaertn. There were two compatibility groups, A (isolate G 10-1 and P 5-1) and a (isolate Z 2-1, Z 5-1 and Z 7-1). Perithecia with white beaks were produced on the side of mating type A and perithecia with black beaks on the side of mating type a at the junction between compatible colonies when crossed on media. Respective isolates were considered to be hermaphrodites. Some isolates of mating type A (isolate F 1-8 and F 1-10) and of mating type a (isolate K 1-1 and K 9-1) behaved like males. Sexual cells have not yet been determined.
  • Shaw-Ming YANG, Charles A. THOMAS
    1980 年 46 巻 4 号 p. 553-555
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 上田 一郎, 四方 英四郎
    1980 年 46 巻 4 号 p. 556-558
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 三沢 正生, 山本 俊一, 谷 重和
    1980 年 46 巻 4 号 p. 559-560
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
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