日本植物病理学会報
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33 巻, 3 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 赤井 重恭
    1967 年 33 巻 3 号 p. 121-123
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 四方 英四郎
    1967 年 33 巻 3 号 p. 124-125
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 木村 甚弥
    1967 年 33 巻 3 号 p. 126-128
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 尾添 茂
    1967 年 33 巻 3 号 p. 129-131
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 角名 郁郎, 松浦 一穂, 北村 吉覇, 碓井 義郎
    1967 年 33 巻 3 号 p. 132-137
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    クロル置換フェニルヒドラジン塩類,β-アシルフェニルヒドラジン誘導体など計36種の化合物につき,化学構造といもち病防除効果との関係を検討した。
    温室内ポット試験では,クロル置換フェニルヒドラジン蓚酸塩,塩酸塩,硫酸塩,硝酸塩などはいずれも強い予防効果を示し,β-アシルフェニルヒドラジン誘導体の中ではアシル基の炭素数の少ないものほど防除効果が高く,とくにホルミル基あるいはアセチル基を有するものが予防効果ならびに治療効果ともに優れていた。これらの化合物の中から1-(3, 4-dichlorophenyl)-2-acetylhydrazineおよび1-(4-chlorophenyl)-2-formylhydrazineにつき,ベッド試験を行なったところ,予防的に散布した場合有機水銀剤と,治療的に散布した場合はブラストサイジンSとほぼ同等かあるいはやや劣る程度の非常に優れた防除効果を示し,既存のいもち病防除薬剤にない特徴を特っていることが判明した。
  • 角名 郁郎, 松浦 一穂
    1967 年 33 巻 3 号 p. 138-143
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    β-アシルクロル置換フェニルヒドラジン誘導体の中で特に高いいもち病防除効果を示した1-(3, 4-dichlorophenyl)-2-acetylhydrazine (I)および1-(4-chlorophenyl)-2-acetylhydrazine (II)につきin vitroおよびイネ葉上,組織内におけるいもち病菌分生胞子発芽および菌糸生育に対する阻害作用について検討した。
    Iはin vitroにおいて胞子発芽,菌糸生育に対し,おのおの125および175ppm以上で強い静菌作用を示した。一方殺菌的には胞子より菌糸に対し強い阻害を示した。
    イネ葉上においては1000ppmの薬液を散布し2日後に接種した場合,IおよびIIは胞子発芽,付着器形成に対して十分な阻害を示さなかった。ところがイネ葉鞘組織内においてはともに侵入菌糸の伸長を強く抑制し,ブラストサイジンSとほぼ同程度の作用であった。
    以上の結果からβ-アシルフェニルヒドラジン誘導体は予防あるいは治療散布のいずれの場合でも,組織内侵入菌糸に対してもっとも強く作用すると考えられる。
  • 植物疾病に対する物理的要因の影響 III
    池上 八郎, 高木 勇
    1967 年 33 巻 3 号 p. 144-149
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    1. Cochliobolus miyabeanusの分生胞子とUstilaginoidea virensの厚膜胞子はともに2,500kg/cm2, 10分加圧で,またPiricularia oryzaeの分生胞子は2,000kg/cm2, 10分加圧で全く発芽能力を失った。静水圧の影響を受けたC. miyabeanus分生胞子が発芽したとき,発芽管は無加圧胞子のそれよりも細く短かかった。本菌の分生胞子を2,000kg/cm2, 10分加圧して発芽させた場合,発芽管はやや伸長してから4~5叉に分岐する異常伸長が観察された。同様の発芽は1,000kg/cm2, 20分および30分加圧したP. oryzaeの分生胞子でもみられた。
    2. 1,000, 1,500および2,000kg/cm2で加圧時間を変えた場合,胞子の発芽指数は1.000kg/cm2におけるC. miyabeanusの分生胞子を除いて,加圧時間の長くなるほど減少した。C. miyabeanusの分生胞子が耐圧性最も大であり,また胞子個体間の耐圧力の差は大であった。P. oryzae分生胞子の耐圧力は最も小であるとともに個体間の差は小であった。
    3. C. miyabeanusおよびP. oryzaeの分生胞子発芽管は静水圧の高まるにつれて次第に減少し,2,500kg/cm2では長時間保温しても伸びなかった。
  • 角 博次, 高日 幸義, 中神 和人, 近藤 泰彦
    1967 年 33 巻 3 号 p. 150-155
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    いもち病防除剤ペンタクロロベンジルアルコール(PCBA)のイネの生理におよぼす影響を知るため,PCBA散布イネと無散布イネの窒素成分および炭水化物成分の含有率を経時的に定量した。
    その結果,PCBA散布イネに,つぎのような影響がみられた。
    1) 全窒素含有率は無散布イネよりやや低下して推移するが,登熟過程において,かえって無散布イネより増加する。
    2) 全水溶性窒素および蛋白態窒素は,全窒素とほぼ同様な傾向を示したが,遊離アミノ態窒素のうち,ことにグルタミン酸が,ついでアスパラギン酸が,ある時期に著しい低下を示し,その後はやゝ回復しながらも,なお長期間低下した状態にあった。
    3) 炭水化物成分では,乳熟期頃まで下位の葉鞘に多量のデンプンの蓄積が認められ,穂えのデンプン集積過程にも若干の差異がみられた。
  • (第16報) 2種の系統について
    田浜 康夫
    1967 年 33 巻 3 号 p. 156-161
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    熊本県玉名郡岱明町と菊池市の桑樹萎縮病は圃場観察において外見的にまたその病徴発見過程において顕著な差異のあることはすでに明らかにされているが,これらは環境条件によって左右されるものではなく,その萎縮病における本質的なものと思考された。このことから両者は病原ウイルスの系統の異なるものとみて,前者を玉名系(Tamana severe strain),後者を菊池系(Kikuchi mild strain)とした。
  • 佐々木 篤
    1967 年 33 巻 3 号 p. 162-167
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    Mexican lime実生苗に対する接種試験結果から,外観正常とみなされるハッサク成木や,このような樹を母樹として育成した苗木のうちstem pittingの発生が認められないものにはtristezaウイルスの弱毒系統が感染していることを明らかにした。
  • I. アルキルフェノールの抗菌作用機構
    上杉 康彦, 福永 一夫
    1967 年 33 巻 3 号 p. 168-175
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    殺菌剤分子に適当なアルキル基を置換すると抗菌力が増す現象は多くの殺菌剤系列に認められている。フェノール系殺菌剤についてもこの現象は存在するが,このようなアルキル置換の意義を明らかにするために,主にいもち病菌菌系を供試してフェノールおよびp-アルキルフェノール系列化合物の菌に対する作用をペンタクロルフェノール(PCP)などの作用と比較検討した。
    PCPの抗菌機作は生体内の酸化的燐酸化反応のuncouplerとしての作用であり,フェノールもこの作用が抗菌作用の一つの要因になると思われたが,p-hexylphenolなどの高級アルキルフェノールでは酸化的燐酸化反応の阻害が菌の致死要因であるとは考えられなかった。
    一方,高級アルキルフェノールは生育阻止濃度で糖やアミノ酸の菌体内への摂取を阻害し,菌体内容物を外液に溶出させる作用を有し,この現象は他の抗菌機作を持つ薬剤の生育阻止濃度では見られないこと,この現象が菌に薬剤を処理後直ちに起ること,などから,菌の致死による二次的な現象ではないと思われた。また,アルキルフェノールの菌体による吸収は主に菌体の脂質部においておこる物理的な現象であり,各同族体の最低生育阻止濃度における吸収量がほぼ等しい事実などから考えて,高級アルキルフェノールの抗菌作用の機作は,細胞質膜の脂質層に吸着または分配されてその量が一定量を起すと細胞質膜の機能を失なわせるためであると推定された。
  • Rajendra UPADHYAY, M.S. PAVGI
    1967 年 33 巻 3 号 p. 176-180
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Taphrina maculans Butlerによるウコン(Curcuma longa L.)斑点病の発生程度は,環境條件と土壌中の感染源の量とに影響されることが示された。葉令により感受性に多少の差異は認められたが,葉は長い間罹病性であって湿度條件に恵まれている間は感染がおこるので,葉令は重要な意味をもたなくなる。病気の発生時期の早さや激しさは,土壌中の有効感染源の密度によって左右される。当地方で8∼9月に多い25∼30°Cの気温と多湿で曇りの天候は本病の激発を助長する。
  • 第3報 Erwinia aroideaeの検出・定量への螢光抗体法の応用
    菊本 敏雄, 坂本 正幸
    1967 年 33 巻 3 号 p. 181-186_2
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/04/03
    ジャーナル フリー
    混合系におけるそ菜類軟腐病細菌の検出・定量に螢光抗体法の利用を試みた。
    螢光抗体染色は間接法により行なった。染色に必要な時間は10~15分であった。また供試血清の最適濃度は一次血清および二次血清について,それぞれ1:100~500と1:32であった。13属62菌株の細菌について,螢光抗体染色の特異性を調査した結果,E. aroideaeの2菌株および市販ニンジンの腐敗部から分離した未同定の軟腐病細菌の3株が陽性反応を示し,残りの細菌はすべて陰性であった。葉面フローラを明らかにするために,前もってE. aroideaeを噴霧接種したハクサイの中肋部の印画標本を作製した。病原菌は宿主細胞の接合部附近に密集し,集落を形成して生活していた。土壌菌との混合系において,ミクロコロニー法を利用することにより,1ml中に52個のE. aroideaeが含まれているサンプルから容易に検出できた。さらに低密度で存在する資料からの検出・定量法についても論及した。
  • 中垣 洋一, 平井 篤造
    1967 年 33 巻 3 号 p. 187-191
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    タバコ葉から25gと350gの分画遠心分離,およびショ糖濃度勾配遠心分離(3,500rpm)を併用して核分画を分離した。この分画は葉緑粒および他の細胞内の諸成分をほとんど含まず,かなり純粋なものであった。ついで,0.25NのHClでヒストンを抽出した。このようにして得たヒストンはセパラックスのフイルムを使用して電気泳動すると,2つの分画に分かれた。定量値から,タバコ葉の核はアルギニンの多いヒストンが少量と,比較的リシンの多いヒストンを大量含むことが明らかとなった。
  • 農薬研究におけるクロレラの利用
    達山 和紀
    1967 年 33 巻 3 号 p. 192-195
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 栃原 比呂志
    1967 年 33 巻 3 号 p. 195-197
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    In a previous paper (Ann. Phytopath. Soc. Japan 25: 187, 1960), the writer reported a virus obtained from cabbage and rape plants showing mosaic symptom, and identified it as cauliflower mosaic virus (CAMV) described by Tompkins (1937). Electron microscopic examination of partially-purified virus preparations revealed two kinds of spherical particles differing in size, about 10∼13mμ and about 50mμ in diameter, respectively. As the larger particles were thought to be the aggregates of the smaller particles, the virus was reported to be spherical particle of about 10∼13mμ in diameter. In the same year, however, Day and Venables (1960) and Pirone et al. (1960) reported that CAMV was a spherical particle of about 50mμ in diameter. As it seemed likely that the writer's former conclusion was in error, re-examination using more purified preparation was made.
    Preparation made by the purification method already reported was further purified by sucrose density gradient centrifugation after Day and Venables and Pirone et al. Examination of the tube after density gradient centrifugation showed a distinct opalescent band in the middle and a barely discernible opalescent band near the top. The band at the top contained only smaller particles and was noninfectious. In inoculation tests, the middle band showed high infectivity, and electrom microscopic examination revealed the presence of uniformly-sized spherical particles of approximately 50mμ in diameter. The virus was therefore considered to be the spherical particles of about 50mμ, and the writer corrects his mistake in identification of the virus particles reported in his previous paper.
  • 西原 夏樹
    1967 年 33 巻 3 号 p. 197-200
    発行日: 1967/06/30
    公開日: 2009/02/19
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