日本植物病理学会報
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11 巻 , 4 号
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  • 田杉 平司
    1942 年 11 巻 4 号 p. 159-161
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/09/30
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  • 福島 茂
    1942 年 11 巻 4 号 p. 162-171
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/09/30
    ジャーナル フリー
    1. 本論文に於ては,水耕液又はポット内の土壤中に混入せる硫酸銅の,稻の胡麻葉枯病に對する感受性に及ぼす影響に就きての實驗結果を記載せり。
    2. 水耕試驗に於ける稻の發育は, 100萬分の1 mol.區最良にして, 50萬分の1 mol.區,標準區, 10萬分の1 mol.區の順位に劣りたり。
    3. 水耕による稻の生育程度は或程度迄の微量なる硫酸銅混入に因り,却つて促進せしめらるるものと見做し得るが如きも,その程度を過ぐれば勿論有害なり。
    4. 水耕により育成したる稻苗の胡麻葉枯病に對する感受性は,標準區最大にして,添加硫酸銅の濃度に逆比的に減少する傾向あり。
    5. ポット試驗に於て,土壤に微量の硫酸銅を混入せるものの稻の草丈及び葉數は,標準區の夫に勝るも,肉眼的には差異を認め難し。
    6. ポット試驗に於ても,硫酸銅を注入せる土壤に生育せる稻苗は,標準區の夫に比し,例外なしに發病少なく,草丈100 cm當りの病斑數は前者が後者の約半數なりき。
    7. ポット試驗に於ける稻苗の煎汁に胡麻葉枯病菌を培養したるに,標準區の稻苗煎汁に於て,僅少ながら常に硫酸銅區の夫に於けるよりも發育よく,菌絲の乾燥重量に於て,平均1.262倍を示せり。
    8. 硫酸銅が,胡麻葉枯病に對する稻の感受性を減少せしむる理由に就きて,聊か考察を試みたれども,未だ解決を見るに至らず。
  • 岩田 吉人
    1942 年 11 巻 4 号 p. 172-185
    発行日: 1942年
    公開日: 2010/08/10
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    1. 本研究は著者が曩に寄生性の相異を認めた胡瓜及南瓜上露菌病菌の形態的比較を行つたものである。
    2. 形態の比較は東京産及三重産菌を用ひ分生胞子 (游走子嚢) の長さ及幅, 擔子梗の全長, 主軸の長さ及幅, 分岐囘數等に就き行つたが, 露菌病菌分生胞子及擔子梗の形成時の温度による變異大なる事を顧慮し, 其等の形成時の温度を一定に保ち同一温度に於て形成されたものに就き比較した。又各種温度に於て形成された分生胞子及擔子梗の大さを測定し其の形成時温度による變異の状態をも併せ比較した。
    3. 分生胞子, 擔子梗共に其の形成時温度により大さに大なる變異を示す事を認めた。
    4. 胡瓜菌, 南瓜菌共に分生胞子の長さ及幅は形成時温度高き程大なる傾向を示し, 擔子梗の全長, 主軸の長さ及幅, 分岐囘數は低温又は高温では小, 其中間の温度では大となる傾向が認められた。
    5. 分生胞子の大さは各比較區共南瓜菌の方胡瓜菌より常に稍々大であり, 殊に東京菌に於ては相當大なる相異を認めたが一般に其差は著しくなかつた。又南瓜菌では東京産菌と三重産菌の間にも可成の相異を認める事が出來た。
    6. 擔子梗全長及主軸の長さに就て三重産胡瓜菌及南瓜菌は測定を行つた11℃乃至30℃の6温度區全般より比較する時は兩菌略々同様であるが, 胡瓜菌では22℃乃至25℃で大形を示すに對し南瓜菌では14℃乃至18℃で大形を示し, 形成時温度による變異の状態は兩者の間に顯著な相異を認めた。主軸の幅, 分岐囘數に就ては兩者に著しき相異を認めなかつた。又東京産胡瓜菌は三重産胡瓜菌に比し全長, 主軸の長さ, 幅, 分岐囘數何れも大であつた。
    7. 東京産菌及三重産菌を通じ胡瓜菌及南瓜菌の分生胞子及擔子梗の比較, 考察の結果, 兩者を直ちに形態的異種と斷定する事は妥當でないと考へられる。而して兩菌の病原性の相異より此處には胡瓜上及南瓜上露菌病菌は相互に異生態種と認める事とする。
  • 木場 三朗
    1942 年 11 巻 4 号 p. 186-203
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/09/30
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    In Western-Chosen, four species of Fusaria are found to be the cause of the take-all of cotton seedlings. No less than ninety per cent of cotton seedlings are affected by these fungi every year, which can only be detected when the roots of the seedlings were examined. The great damage of the disease happens once for three or five years.
    The circumstances which favour the infection of the disease are as follows: (1) the minimum temperature is lower than 12°C, (2) the heavy rainfall which makes the soil water content to its maximum capacity or nearly so.
    Affected seedlings will easily be recovered from this disease under such condition: (1) when the minimum soil temperature rises above 13°C, (2) when the water content of the soil becomes about 50 per cent of its water capacity.
    The process of the recovery of the diseased seedlings was studied on the basis of oecology and pathological anatomy.
    The outbreak of the take-all of cotton seedlings in Western-Chosen in 1938 was explained oecologically on the basis of this study. It is proposed that the causes of the outbreak of the disease in this year are as follows: (1) during the later half of May, the minimum daily temperature fell below 5°C successively for several days, (2) at the same time there was a heavy rain fall which was enough to bring the soil water content to its full water capacity. (3) there occurred, in succession, a continuous rainfall until the begining of June, (4) on the contrary, at the former half of June, the soil became arid rapidly because of the continuous (for more than six days) dry weather and high temperature.
  • 後藤 和夫
    1942 年 11 巻 4 号 p. 204-207
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/09/30
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  • 岩田 吉人
    1942 年 11 巻 4 号 p. 208-211
    発行日: 1942年
    公開日: 2009/09/30
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    胡瓜露菌病菌は氣孔侵入を行ふから, 本實験では氣孔數を異にする胡瓜葉の表面, 裏面何れより接種が行はれるかにより感染に相異なきやを檢した。
    胡瓜の葉の裏面には表面の3倍乃至5倍の氣孔數を有し, 又裏面に接種を行ふ場合は表面接種より病斑の形成多き事を認めた。併し接種が稍, 濃厚に行はれる時は兩者に差を認め難い。
    又自然状態に於ける接種, 感染の機會は表面, 裏面何れが大なるかは又別個の問題として更に研究を要する。
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