イムノクロマト法を用いた麻痺性貝毒簡易測定キットを,アカガイ,トリガイの毒化モニタリングに実験的に導入した。試験部,対照部のライン強度比(T/C比)とマウス毒力で回帰式を作成し毒性を推定した。試料は2019年に原因プランクトンが大阪府の警戒密度を下回った後大阪湾東部の漁港で入手した。トリガイの毒性がキットで4 MU g−1未満と推定後,マウス試験で分析した結果,トリガイは3週連続で規制値を下回った。以上から,同キットの導入でマウス試験の回数を減らし,麻痺性貝毒監視コストを削減できることが実証された。