日本水産学会誌
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84 巻, The_85th_Anniversary_of_JSFS 号
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日本水産学会85年史
  • 2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. Sc1
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー
  • 2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. Si-Sv
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー
  • 2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. Svi
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー
  • 塚本 勝巳
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. Svii
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

     日本水産学会は2017年に創立85周年記念事業を行い,その一環として日本水産学会85周年史を編むことにした。日本水産学会誌の第84巻特別号として発刊された本巻はその成果である。内容は,「日本水産学会85年の歩み」と題された本会の歴史に始まり,次いで今回の「創立85周年記念事業」の説明へと続き,その後計10章に亘って水産学の様々な分野の研究が詳述されている。また最終章には資料集の部分が設けられ,貴重な情報が満載されている。編集の労を執られた85年史編集委員の各位と執筆者の方々のご努力に心から感謝する。

     本巻を通読すれば,学会85年の歴史を振り返ることができる。先人たちの努力と挑戦を知ることができる。また現在水産学会が抱える諸問題へ対処の糸口をみつけることもできるかもしれない。学会とは,「学者・研究者たちが自由な立場で互いの連絡,知識や情報の交換,研究成果の公表のために組織したもの」である。しかし,これは確かに学会機能の核心ではあるが,水産学は応用科学なので,当然のことながら水産業への貢献が求められる。今はこのほかにも公益性や一般社会への貢献も問われる時代になった。学会の役割が多様化している。

     日本学術会議等が運営する学会名鑑によると,2014年11月9日の時点で我が国には1,176の学会が存在している。このうち多くの学会で会員数の減少が問題になっている。伝統のある大きな学会でも会員数の減少に歯止めがかからないという。日本水産学会も例外ではない。学会そのものの存在意義が問われている。ネットで何でも情報がとれる時代になったことも学会の必要性が低下した原因かもしれない。さらに,水産学の守備範囲が著しく広いことが,一つの学会としての存在感をぼやけさせ,求心力を削いでいる嫌いもある。水圏生物に関係する全ての事象を扱わなければならない水産学の宿命かもしれない。

     これに対し学会は,学会員の多様なニーズを詳しく分析してきめ細かく対応したり,実際の水産業の現場に根ざした斬新な応用研究を奨励・発掘したりして,会員サービスの強化と水産研究の方向性の見直しを図ることが重要である。水産学会そのものの魅力と存在意義を改めて自問してみることが今必要になってきた。また一方で,実際の水産業に携わる人々を準会員として招き,自由な意見交換を通じて問題意識を共有することも重要である。学会と産業界の距離を縮めるのである。

     そもそも学会の起源は,中世・ルネサンス期のヨーロッパにおいて保守的な大学のやり方に反発した知識人が集まり,自由な情報交換の場として始まったとされる。自然科学で最初の学会は1660年に設立されたイギリス王立協会で,あのニュートンも会員であった。日本水産学会も,そこに行けばいつも同好の士がいてワクワクするような議論ができる,夢と興奮に満ちた学会であればよいと思う。この日本水産学会85周年史の発刊を機に,私たちも一度学会の原点に思いをはせてみよう。そして,次の100周年史ではさらに多くの発展の歴史を書き加えられるようにしたい。

     平成30年9月

     公益社団法人日本水産学会

     前会長 塚本勝巳 

  • 會田 勝美, 渡部 終五
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S1-S21
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. 戦前における日本水産学会の活動(∼1945年)

    (田中昌一)

    §2. 戦後の学会活動(法人化までを中心に)(1945∼1970年)

    (田中昌一)

    §3. 法人化以後の学会活動(50周年まで)(1976∼1982年)

    (田中昌一)

    §4. 50周年以降70周年までの学会活動(1982∼2002年)

    (會田勝美)

    §5. 70周年以降の学会活動(2002∼2017年)

    (渡部終五)

  • 日本水産学会創立85周年記念事業編集委員会
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S22-S33
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    (渡部終五)

    §2. 日本水産学会創立85周年記念事業実施の経緯

    (渡部終五)

    §3. 記念式典および記念レセプションの概要

    (青海忠久)

    §4. 創立85周年記念国際シンポジウム

    (佐藤秀一)

    §5. 創立85周年記念国際シンポジウム基調講演要旨

    §6. 新・英和和英水産学用語辞典記念出版の概要

    (金子豊二)

    §7. まとめ

    (渡部終五)

  • 東海 正, 小島 隆人, 安樂 和彦, 胡 夫祥, 高木 力, 松下 吉樹, 塩出 大輔, 横田 耕介, 藤森 康澄, 宮下 和士, 甘糟 ...
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S34-S47
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    (東海 正)

    §2. 魚群行動と感覚生理

    (小島隆人・安樂和彦)

    §3. 漁具物理と漁獲シミュレーション

    (高木 力)

    §4. 省エネ技術,高付加価値化技術などを含む漁獲技術

    (松下吉樹)

    §5. 生態系への影響緩和技術

    (塩出大輔・横田耕介)

    §6. 資源管理のための漁具選択性

    (藤森康澄)

    §7. 水産音響技術とその応用展開

    (宮下和士・甘糟和男)

    §8. まとめ

    (東海 正)

  • 河村 知彦, 小路 淳, 高見 秀輝, 長井 敏
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S48-S57
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    §2. ネクトン(魚類,頭足類,ウミガメ類,ほ乳類)

    §3. ベントス(底生無脊椎動物,海藻草類,底生微細藻類)

    §4. プランクトン(植物プランクトン,原生動物,動物プランクトン)

    §5. まとめ

    (小路 淳・高見秀輝・長井 敏・河村知彦)

  • 白木原 国雄, 岡村 寛
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S58-S65
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    §2. 2002年までの研究

    §3. 日本水産学会85年史の資源管理の研究(2003-2016)

    (白木原国雄)

    §4. まとめ:最近の動向と将来展望

    (岡村 寛)

  • 飯田 貴次, 萩原 篤志, 虫明 敬一, 良永 知義, 征矢野 清, 阪倉 良孝, 田中 秀樹, 堀田 卓朗, 照屋 和久, 小林 正裕, ...
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S66-S91
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    (萩原篤志・虫明敬一・良永知義)

    §2. 2002-2017年の歩み

    (征矢野清・萩原篤志・阪倉良孝・虫明敬一・田中秀樹・堀田卓朗・照屋和久・小林正裕・日向野純也・松山幸彦・兼松正衛・山野恵祐・山本義久・村上恵祐・飯田貴次・良永知義)

    §3. まとめ

    (飯田貴次・萩原篤志・虫明敬一・良永知義)

  • 都木 靖彰, 山本 直之, 石松 惇, 有元 貴文, 高橋 明義, 松山 倫也, 中西 照幸, 飯郷 雅之, 都木 靖彰
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S92-S101
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    (都木靖彰)

    §2. 神経と感覚

    (山本直之)

    §3. 呼吸と循環

    (石松 惇)

    §4. 運動

    (有元貴文)

    §5. 内分泌

    (高橋明義)

    §6. 生殖

    (松山倫也)

    §7. 免疫・生体防御

    (中西照幸)

    §8. 生体リズム

    (飯郷雅之)

    §9. まとめ

    (都木靖彰)

  • 吉崎 悟朗, 坂本 崇, 中嶋 正道
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S102-S108
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    (吉崎悟朗・坂本 崇・中嶋正道)

    §2. ゲノム情報を用いた育種

    (坂本 崇)

    §3. ゲノム編集

    (吉崎悟朗)

    §4. 量的形質の育種

    (中嶋正道)

    §5. 有用遺伝子の探索とその利用

    (坂本 崇)

    §6. 野生集団の遺伝的解析

    (中嶋正道)

    §7. 発生工学

    (吉崎悟朗)

    §8. まとめ

    (吉崎悟朗・坂本 崇・中嶋正道)

  • 潮 秀樹, 尾島 孝男, 豊原 治彦, 細川 雅史, 落合 芳博, 松永 茂樹, 柿沼 誠, 山下 倫明, 佐藤 秀一, 芳賀 穣
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S109-S121
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    (潮 秀樹)

    §2. タンパク質

    (尾島孝男)

    §3. 酵素

    (豊原治彦)

    §4. 脂質

    (細川雅史)

    §5. 色素

    (落合芳博)

    §6. 生理活性物質

    (松永茂樹)

    §7. 海藻

    (柿沼 誠)

    §8. 細胞生化学

    (山下倫明)

    §9. 魚類栄養学

    (佐藤秀一,芳賀 穣)

    §10. まとめ

    (潮 秀樹)

  • 岡﨑 惠美子, 今野 久仁彦, 村田 昌一, 木村 郁夫, 鈴木 敏之
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S122-S140
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    §2. 水産物の品質評価と高鮮度保持技術の進展

    (今野久仁彦)

    §3. 健康機能成分利用技術

    (村田昌一)

    §4. 水産食品加工技術の高度化・グローバル化

    (木村郁夫・岡﨑惠美子)

    §5. 水産物の安全,信頼性の確保

    (鈴木敏之)

    §6. まとめ

    (岡﨑惠美子)

  • 中田 英昭, 笠井 亮秀, 大嶋 雄治, 島崎 洋平, 森田 貴己, 武田 重信, 濵﨑 恒二, 今井 一郎, 磯辺 篤彦, 石松 惇, 吉 ...
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S141-S161
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    (中田英昭)

    §2. 資源環境・漁場環境

    (笠井亮秀)

    §3. 化学物質による水域および生体汚染

    (大嶋雄治・島崎洋平)

    §4. 放射性物質による汚染

    (森田貴己)

    §5. 富栄養化・貧酸素化および栄養物質等の循環

    (武田重信)

    §6. 環境微生物

    (濵﨑恒二)

    §7. 有害・有毒プランクトン

    (今井一郎)

    §8. 海洋ごみ

    (磯辺篤彦)

    §9. 沿岸環境の保全・修復・管理

    (中田英昭)

    §10. 地球規模の環境変動の水産生物への影響

    (石松 惇・吉川貴志)

    §11. まとめ

    (中田英昭)

  • 八木 信行, 牧野 光琢, 多田 稔, 大石 太郎
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S162-S168
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

    §1. まえがき

    (八木信行)

    §2. 漁業生産と漁協漁村

    (牧野光琢)

    §3. 養殖生産をめぐる経済と社会

    (多田 稔)

    §4. 水産物消費者の動向

    (大石太郎)

    §5. まとめ

    (八木信行)

資料集
あとがき
  • 渡部 終五
    2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S270a
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー

     日本水産学会85年史の編集について事務局から依頼されたのは2018年1月で,創立85周年記念式典および国際シンポジウムの取りまとめ報告のため2017年12月末に開催された第15回事業委員会の直後であった。4月末までとのご希望であった。記念事業開催前から85年史の取りまとめが事業委員会で了承されており,予算化も記念事業の決算案の作成の段階で行われていたが,85年史編集委員会の結成および目次の内容の正式決定については2018年6月の理事会の承認にまで遅れてしまった。既にデジタル版水産学用語辞典は記念事業開催時には発刊されており,研究の動向についても原稿が揃っていた。また,国際シンポジウムのプログラム関係は4月末までには原稿を頂いていた。全体を取りまとめるとなると大変で,早速,原稿の締切を曲げて8月末までに延期して頂いた。このように短い期間であったが,日本水産学会誌の特別号として,読み応えのある85年史を刊行できたのは,編集委員をはじめ,85周年記念事業各委員会および事務局の方々のご協力があってできたことである。とくに,事務局の石井さと子さんには事業委員会の開催から編集の段階まで多大なご協力を頂いた。ここに特記して深く感謝申し上げる次第である。また,企画広報委員会にはご校閲を頂いた。厚く御礼申し上げる。

  • 2018 年 84 巻 The_85th_Anniversary_of_JSFS 号 p. S270b
    発行日: 2018/11/15
    公開日: 2019/01/25
    ジャーナル フリー
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