日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
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89 巻, 4 号
選択された号の論文の24件中1~24を表示しています
巻頭言
令和4年度日本水産学会論文賞受賞論文
令和4年度水産学奨励賞
報文
短報
  • 太田 太郎, 大津 裕平, 中井 弘, 小野 凌
    原稿種別: 短報
    2023 年 89 巻 4 号 p. 365-367
    発行日: 2023/07/15
    公開日: 2023/08/02
    [早期公開] 公開日: 2023/06/24
    ジャーナル フリー

     鳥取県千代川水系におけるカジカ種群の分布域と回遊を明らかにするため,水系内4水域で採集したカジカの形態学的観察を行い,耳石Sr:Ca比分析により経験塩分履歴を追跡した。胸鰭および臀鰭軟条数は,水系内最大規模の堰堤である大口堰より下流で採集した個体は中卵型,堰より上流の3水域で採集した個体は大卵型の値と近かった。さらに耳石Sr:Ca比は下流の個体は両側回遊型,上流の個体は陸封型の変動パターンを示した。当該堰が形態や生活史の異なる2型の分布域を分ける要因として強く影響している可能性が示唆された。

  • 青木 秀夫
    原稿種別: 短報
    2023 年 89 巻 4 号 p. 368-370
    発行日: 2023/07/15
    公開日: 2023/08/02
    [早期公開] 公開日: 2023/06/24
    ジャーナル フリー

     三重県および宮城県で天然採苗されたマガキを三重県的矢湾で15か月間垂下養殖し,殻高と殻高/殻長の比率(殻高/殻長比)の関係を調査した。三重および宮城種苗の殻高/殻長比は,それぞれ0.91-2.52,0.87-3.18の範囲にあった。両種苗とも殻高の成長に伴い殻高/殻長比は大きくなる傾向を示した。また殻高と殻高/殻長比の関係式を得た。貝殻の外観が重要な品質要素となる殻付カキにおいて,最も評価の高い殻高/殻長比が1.5(±0.05)となる個体は,殻高が60-70 mm前後で出現率が高いことが分かった。

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