日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
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82 巻, 6 号
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巻頭言
報文
短報
  • 鬼倉 徳雄, 川本 朋慶, 澤 海人, 北川 裕一, 小山 彰彦, 大坪 寛征, 林 博徳, 皆川 朋子, 島谷 幸宏
    2016 年 82 巻 6 号 p. 945-947
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/22
    [早期公開] 公開日: 2016/10/25
    ジャーナル フリー

     外来魚の影響を加味しながら,在来タナゴ類の保全候補地の相補的選択を試みた。タナゴの保全目標数は各種の出現割合に,外来魚の影響は種数と侵略リスクに応じて設定した。外来魚の影響を加味しない場合とする場合の2通りを解析した結果,タナゴ類の分布のみを考慮した優先保全地域から,外来魚の影響の大きい地点が外れ,残りの地点から外来魚の影響が小さく,タナゴ類が生息する地点が代替された。本結果は,外来魚の影響を受けにくい保全候補地を示すとともに,タナゴの保全に寄与する外来魚駆除候補地も明示している。

  • 野村 幸司, 田子 泰彦
    2016 年 82 巻 6 号 p. 948-950
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/22
    [早期公開] 公開日: 2016/10/25
    ジャーナル フリー

     秋に漁獲される「落ちアユ」と夏に漁獲される「夏アユ」を用いたあゆなれずしを製造し,食味や成分の比較を行った。原料魚の肥満度および脂質含量は夏アユが有意に高かった。本漬け40日後の乳酸量および遊離アミノ酸量は落ちアユが有意に高かった。官能検査では,落ちアユなれずしの評価について,なれずしを好むパネルは高い評点を示したが,その他のパネルは低い評点を示した。このことから,落ちアユなれずしは食べ慣れた人に好まれるが,食べ慣れていない人にとっては,夏アユなれずしの方が受け入れられやすいと考えられる。

シンポジウム記録
水産物に関わる冷凍研究の課題と展望
I.冷凍基本技術の重要性
II.生化学的制御による冷凍水産物の高品質化
III.冷凍新技術
IV.水産物の品質評価法の進歩
ミニシンポジウム記録
漁業資源の今とこれから
東北の水産業:東日本大震災からの復興と明るい未来に向けて
懇話会ニュース
水産研究のフロントから
話題
水産科学の分野で活躍する女性たち 39
Abstracts of Original Papers
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