日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
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90 巻, 1 号
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巻頭言
報文
総説
  • 辻野 睦
    原稿種別: 論文
    2024 年 90 巻 1 号 p. 19-27
    発行日: 2024/01/15
    公開日: 2024/01/23
    [早期公開] 公開日: 2024/01/06
    ジャーナル フリー

     瀬戸内海全域のメイオベントス生息密度は,季節的には春季から夏季に高く,年平均ではおよそ400–1,000個体/10 cm2で分布すると考えられた。ほとんどの定点で線虫類の生息密度が最も高いが,現存量ではカイアシ類が線虫類を上回る定点が多く見られた。底泥の有機物量が多い浅海域で底生性カイアシ類の生息密度が高い傾向にあり,生産量では線虫類を上回ることが明らかとなった。水深が深く泥分率が低い有機物量の少ない海域では,メイオベントスの生産量は低いが多毛類の生産量が多かった。

  • 刀禰 一幸, 神村 裕之, 鈴木 大智, 加藤 慶樹, 但馬 英知
    原稿種別: 論文
    2024 年 90 巻 1 号 p. 28-39
    発行日: 2024/01/15
    公開日: 2024/01/23
    [早期公開] 公開日: 2024/01/06
    ジャーナル フリー

     2016年以降,日本人にとって馴染みの深いスルメイカの不漁が続いているが,この不漁に対するイカ加工業者の実態は詳細に把握されていない。本研究では,イカ加工業者の実態把握と今後の対応策を,統計資料整理とインタビュー調査を通して検討した。調査の結果,イカ加工業者が製造している製品タイプや加工度といった,各業者が有している特性ごとに,様々な不漁への対応がなされている実態が明らかとなった。これらの実態に基づき,各業者の特性にあわせたイカ類の安定的確保に資する対応策の重要性や,スルメイカ以外の国産イカ類の開発・活用の必要性を論考した。

短報
シンポジウム記録
理事会主催シンポジウム 我が国水産業の成長産業化と強靭化に向けた今後の研究と技術開発
I.水産研究と水産業の現状
II.水産養殖生産と技術開発
III.生態系アプローチとICTによる持続可能な漁業
IV.水産業におけるサプライチェーンの効率化と強靭化
V.総合討論:パネリストからの意見
水産研究のフロントから
話題
企業だより
Abstracts of Original Papers
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