和歌山県田辺湾に生育するコアマモの 2 群落の季節的消長を明らかにした。現存量は滝内,内ノ浦でそれぞれ 26.8~218.5 g/m
2,51.8~386.3 g/m
2 で変動し,初夏(6~7 月)に最も多くなった。現存量のうち根茎が最も大きな割合を占め,最大で全体の 94% に達した。これらから本種の季節的消長を成熟期(繁茂期前期),繁茂期後期,繁茂期末期,衰退期,衰退期末期,生長期前期,生長期後期の 7 期に区分した。花枝が形成される成熟期は 5~8 月及び 10 月であり,現存量は繁茂期後期に最大,衰退期末期に最小となった。
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