日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
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64 巻 , 4 号
選択された号の論文の22件中1~22を表示しています
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  • 松山 宣明
    64 巻 (1998) 4 号 p. 229-231
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 本田 雄一
    64 巻 (1998) 4 号 p. 232-234
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 高浪 洋一
    64 巻 (1998) 4 号 p. 235-237
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 露無 慎二
    64 巻 (1998) 4 号 p. 238-240
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 奈良部 孝
    64 巻 (1998) 4 号 p. 241
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 成澤 才彦
    64 巻 (1998) 4 号 p. 242
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 東條 元昭
    64 巻 (1998) 4 号 p. 243
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
  • 磯貝 雅道, 上田 一郎, 畑谷 達児
    64 巻 (1998) 4 号 p. 244-248
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    未知の塩基配列を持つ二本鎖RNAを効率的にクローニングする方法を開発した。材料として,イネ黒条萎縮ウイルス(RBSDV)に感染したイネより直接抽出した10分節二本鎖RNAゲノムを用いた。二本鎖RNAゲノムの+鎖および-鎖の3'末端にポリAポリメラーゼでポリA配列を付加し,オリゴdT配列を持つアダプタープライマー(AP)を用いた逆転写反応の鋳型とした。続いて,作製したファーストストランドcDNAを鋳型として,AP中のアダプター領域と同じ配列を持つプライマーを用いてPCRを行った。その結果,RBSDV S5からS10の全長に対応する増幅産物がアガロースゲル電気泳動で確認された。プラスミドベクターにクローニングした結果,S8, S9, S10の全長cDNAクローンを作製することができた。さらに,S10の全長cDNAを含む6クローンの塩基配列解析から,本クローニング方法は変異を起こす可能性が少ないことが明らかとなった。これらの結果から,この方法は未知の二本鎖RNAの効率的な全長クローニングに応用できると考えられた。
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  • 三好 孝典, 澤田 宏之, 橘 泰宣, 松田 泉
    64 巻 (1998) 4 号 p. 249-254
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    カンキツかいよう病菌X. c. pv. citriに対して,PCRを利用した迅速で高感度な検出法を開発した。X. c. pv. citri, X. c. pv. glycines, X. c. pv. alfalfae, X. c. pv. physalidicola, X. c. pv. pisi, X. c. pv. pruni, X. c. pv. cucurbitaeおよびX. c. pv. vesicatoriaについて,16Sおよび23SリボソームRNA遺伝子間に存在するスペーサー領域の全塩基配列(約500bp)を決定した。X. c. pv. citriに特異的な配列をもとに,XCF (5'-AGGCCGGTATGCGAAAGTCCCATCA-3')およびXCR (5'-CAAGTTGCCTCGGAGCTATC-3')を設計した。本プライマーを用いることによって地理的分離源の異なった36菌株のX. c. pv. citriと1菌株のX. c. pv. glycinesのすべてで424bpのDNA断片の増幅が認められたが,他のpathovarでは認められなかった。カンキツ葉面細菌81菌株について,本プライマーによるPCRを行ったところ,病原性を示す9菌株(カンキツかいよう病菌)からのみ424bpのDNA断片の増幅が認められたが,他の非病原細菌からは認められなかった。PCRの検出限界は30cfu/mlで,これは葉肉接種法の10倍の感度であった。本プライマーを利用したPCRによって,病原細菌が感染したカンキツ葉から約6時間で検出でき,本法がカンキツ組織内における病原細菌の迅速検出に有効であることが示唆された。
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  • 斎賀 睦幸, 藤原 正幸, 斉藤 宏昌, 大木 理, 尾崎 武司
    64 巻 (1998) 4 号 p. 255-263
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    キュウリモザイクウイルス(CMV)の複製と移行を,CMV抵抗性のC. figarei (CF)とCMV罹病性のメロン(品種Earl's Favourite: EF)について比較した。CMV 1.0μg/mlを接種したEF植物は容易に感染して全身病徴を現したが,CF植物はCMV粒子0.5mg/mlまたはCMV RNA 50μg/mlの接種で感染が起こり,接種葉での局部感染にとどまった。共焦点レーザー顕微鏡で観察したCF接種葉内の感染細胞の分布はきわめて限定的で,時間が経過しても拡大しなかった。CF接種葉から得たプロトプラスト中の感染細胞数はEFに比べるとかなり低かった。また,ELISA法,ウェスタン法で検出されるCF接種葉内のCMV抗原濃度はEFの約1/10であった。さらに,CF接種葉中のウイルスRNAの蓄積をノーザン法で調べたところ,CFでも+鎖,-鎖の両鎖が認められたが,RNA1, 2の複製量はEFの1/500∼1/1000に,またRNA3, 4の複製量はEFの1/100に抑制されていた。一方,CF葉から調製したプロトプラストにCMVあるいはCMV RNAを接種すると,EFプロトプラストと同程度に感染した。CMV RNA接種CFプロトプラストのCMV抗原量をELISA法とウェスタン法で調べたところ,EFプロトプラストの場合と同様に増加した。また,接種プロトプラスト中のウイルスRNAの蓄積をノーザン法で調べたところ,CFでは+鎖,-鎖ともRNA3, 4の複製量にはEFと差はなかったが,RNA1, 2の複製量はEFの5分の1に抑制されていた。なお,CF感染葉から回収したCMVの病徴発現,抗原性,感染性,接種植物内の抗原濃度ならびに粒子中のRNA組成は,元のCMVと同様であった。以上の結果から,CFにおけるCMV抵抗性は,部分的にはウイルス複製の阻害が関係するものの,主として細胞間ならびに長距離におけるウイルス移行阻害に起因すると考えられる。
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  • 尾崎 克巳, 木村 俊彦, 松本 邦彦
    64 巻 (1998) 4 号 p. 264-269
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    1986年1月から3月にかけて,山口県宇部市および広島県福山市の露地栽培のホウレンソウに斑点性の病害が発生し,大きな被害をもたらした。葉身には初め水浸状の小斑点を形成し,その後2∼6mm前後の円形病斑となり,淡褐色∼褐色を呈し,表面がわずかに隆起する。葉縁に形成された病斑は褐色でやや不整形となる。発病の進展とともに病斑は融合して不整形の大型病斑となり,表面がやや隆起し,粗ぞうになって褐色を呈する。病斑周囲のハローは葉の表面より裏面で明瞭な傾向がある。芯葉,葉脈や葉柄にも発生する。病徴は褐色∼黒褐色のえそ状で,ときに縮葉したり,腐敗することもあるが,腐敗臭はない。発病の激しい株は枯死する。病原細菌はグラム陰性,桿状で1∼数本の極鞭毛を有し,好気性で,普通寒天培地上で乳白色円形の集落を形成する。黄緑色蛍光色素の産生,ポリ-β-ヒドロキシ酪酸の集積,40°Cでの生育および硝酸塩の還元はしなかった。レバンの産生,スクロースの利用およびタバコ過敏感反応は陽性であったが,アルギニンジヒドロラーゼおよびオキシダーゼ活性,酒石酸の利用およびジャガイモ塊茎腐敗は陰性であった。これらの性質およびその他の諸検査項目はPseudomonas syringaeとおおむね一致したが,エスクリン,ツィーン80の分解と2, 3の糖利用性において違いが認められた。接種試験の結果,本細菌はホウレンソウのみに病原性を示し,原病徴を再現した。その他の45属49種の植物には病原性を示さなかった。以上の結果から,本細菌はP. syringaeの新病原型と認め,P. syringae pv. spinaciae pv. nov.と命名するとともに,pathotype strainとして8605 (MAFF 211266)を指定した。
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  • 加納 健, 日山 東子, 夏秋 知英, 今西 典子, 奥田 誠一, 家城 洋之
    64 巻 (1998) 4 号 p. 270-275
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    わが国においてはカンキツトリステザウイルス(CTV)の病原性の異なる分離株が多数報告されている。これらの分離株における遺伝子レベルでの差異を明らかにするために,CTVゲノムの一部をRT-PCRにより増幅し解析を行った。PCR産物は27Kタンパク質遺伝子の3'端領域から外被タンパク質遺伝子の大部分の領域を含む約640塩基で,両遺伝子間にあるタンパク質をコードしない部分(GAP領域)も含んだ。12分離株のPCR産物から得た13の塩基配列を比較し,それらを3群に大別できた。I群には強毒株(1215A, 1513A, 1595A-1, HS34, KS3A2), II群には弱毒株(BOUQA, M12A, M15A, M27A), III群には強毒株(S5A2, S5agA)と弱毒株(M23A, 1595A-2)が含まれた。日本産強毒株のGAP領域には1ないし2塩基の欠失が認められ,このような特徴的な遺伝子構造は,遺伝子診断技術の確立に役立つものと考えられた。外被タンパク質遺伝子の124番目のアミノ酸残基は,保存性が高く系統特異的であり,強毒株と弱毒株の識別に役立つと報告されている。しかし,本研究に供した日本産CTV弱毒株のうちM15AとM23Aは他の強毒株と同じアミノ酸残基を有していた。この結果は,わが国に分布するCTV分離株は,他のカンキツ生産地帯に見いだされるCTVに比べ,遺伝子レベルにおいて変異に富むことを示唆している。
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  • 鈴木 文彦, 澤田 宏之, 松田 泉
    64 巻 (1998) 4 号 p. 276-281
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イネもみ枯細菌病菌,Pseudomonas (Burkholderia) glumaeの毒素であるトキソフラビンの産生関連蛋白質,TRP-1についてコード領域の解析を行った。コード領域は735bpからなり,想定される蛋白質は244アミノ酸,分子量27,434 Daであった。相同性解析の結果,アミノ酸配列中には,メチルトランスフェラーゼにみられる3つのモチーフが存在していたことから,TRP-1が毒素生合成におけるメチル基転移反応に関わっている可能性が考えられた。TRP-1コード領域内に,相同的組み換えを利用して挿入変異を導入したところ,得られた変異株はすべて毒素の産生性を喪失していた。また,TRP-1コード領域の下流の解析からオペロン構造が予想された。これらの結果からTRP-1を含むオペロンはP. glumaeにおける毒素産生に重要な役割を果たしていることが示された。
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  • 雪岡 日出男, 稲垣 秀一郎, 田中 玲爾, 加藤 研治, 三木 信夫, 水谷 章, 益子 道生
    64 巻 (1998) 4 号 p. 282-286
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イネいもち病殺菌剤SSF-126はイネいもち病菌Magnaporthe griseaミトコンドリア電子伝達系の複合体III (cytochrome bcl complex)に作用し,本菌のチトクローム系の呼吸を阻害する。しかし,いもち菌はalternative oxidase (AOX)を誘導し,SSF-126非感受性のいわゆるシアン耐性呼吸により酸素消費を回復させる。われわれは,本菌におけるシアン耐性呼吸機構解明のためシアン耐性呼吸欠損株(MS1-12)を分離し,解析をおこなってきた。これまでに欠損株7株のうちAOX蛋白質が検出されない株が3株(MS2, 5, 11)あり,残り4株(MS6, 8, 9, 12)は不活性AOX蛋白質を生産している株であることを示した。また野生株からAOX cDNAをクローニングし,SSF-126非存在下でAOXが過酸化水素やシクロヘキシミドにより発現誘導されることを明らかにした。今回,野生株から5'上流非翻訳領域726bpを含むAOXゲノムDNA 2661bpをinverse PCR法によりクローニングした。AOX遺伝子は3つのエクソンからなっており,その5'上流非翻訳領域には数種の転写因子結合配列が確認された。シアン耐性呼吸欠損株7株におけるAOX遺伝子発現解析の結果,すべての株においてAOX mRNAの発現が確認されたが,そのうちMS2株は発現が極端に低かった。塩基配列解析の結果,7株すべてのAOX遺伝子塩基配列内に塩基置換が確認された。以上の結果は,AOX遺伝子が本菌のシアン耐性呼吸活性発現を担っていることを示している。
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  • 岡本 博, 佐藤 守, 佐藤 善司, 伊阪 実人
    64 巻 (1998) 4 号 p. 287-293
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    キュウリ灰色疫病菌Phytophthora capsici P-9-2に拮抗作用を有する赤色色素産生菌F-1-1株が,福井県のサルビア根圏から分離された。本菌株は各種細菌学的性質の調査によりSerratia marcescensと同定された。本菌株は,in vitro試験でP. capsici P-9-2の遊走子嚢および被嚢胞子の発芽を強く抑制した。また,キュウリ苗の根圏土壌にあらかじめF-1-1株を接種しておくことにより,その後の病原菌の感染を強く抑制した。この拮抗作用は,F-1-1株の他,イヌツゲ根圏等から分離された赤色色素産生性S. marcescensのすべての株で観察されたが,白色コロニーのSerratia属細菌(6種)では認められなかった。拮抗作用機構を知るため,F-1-1株のトランスポゾン(Tn7)挿入変異株の作出を行った結果,4株の赤色色素産生喪失株を得た。これら変異株は,前述のin vitro試験およびキュウリ苗のポット試験のいずれにおいても,拮抗作用を失っていた。以上のように,F-1-1株は,キュウリ灰色疫病の生物的防除に十分利用可能なこと,およびその防除機構は本菌株の赤色色素産生能に基づくことが明らかになった。
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  • 岡本 博, 佐藤 善司, 佐藤 守, 小磯 邦子, 岩崎 成夫, 伊阪 実人
    64 巻 (1998) 4 号 p. 294-298
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    赤色集落を形成するSerratia marcescens F-1-1株は,キュウリ灰色疫病菌Phytophthora capsici P-9-2に対し強い拮抗作用を示すが,その拮抗性は,本菌株の赤色色素産生能と関連する。そこで,この拮抗性赤色色素の純化およびその同定を行った。水不溶性の赤色色素は,平板培養からかきとった菌体からエタノールで,ついでクロロフォルムで抽出され,シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより純化した。P. capsici P-9-2に対する抗菌活性を指標にして,抗菌活性を有する色素を単離した。この物質は,NMR,マススペクトル等の解析から,既知物質prodigiosinと同定された。Cochliobolus miyabeanus, Pythium spinosum, P. ultimum等の植物病原菌,およびClavivacter michiganensis subsp. michiganensis, Erwinia carotovora subsp. carotovora等の植物病原細菌に対しても抗菌活性を示した。これらの結果から,S. marcescens F-1-1株がキュウリ灰色疫病のみならず,他の多くの植物病害の生物防除に利用できる可能性が示唆された。
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  • 田村 勝徳, 朱 亜峰, 佐藤 守, 寺岡 徹, 細川 大二郎, 渡辺 実
    64 巻 (1998) 4 号 p. 299-302
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Pseudomonas syringae pv. maculicolaの病原性に果たすコロナチンの役割について検討した。菌株はハクサイ分離株H3-6と,コロナチン産生遺伝子を保有するプラスミドpMAC1を除去したコロナチン非産生変異株6-1-3を用いた。約106cfu/mlの細菌懸濁液をハクサイ葉身に噴霧接種したところ,いずれも接種約1週間後に直径2∼3mmの黒色壊死斑を形成した。6-1-3株とH3-6株との間で病斑数に有意差はなかったが,前者では壊死斑の周囲に黄色ハローは認められなかった。一方,中肋部に穿刺接種した場合,H3-6株では維管束に沿って水浸状条斑が伸長したのに対して,6-1-3株では黒色病斑の拡大が顕著に抑制された。また,6-1-3株はハクサイ葉組織内でH3-6株とほぼ同様に増殖した。以上の結果から,pv. maculicolaのコロナチン産生性は細菌の宿主組織内での増殖と黒色壊死斑の形成には影響しないが,黄色ハロー症状の発現と葉中肋部での病斑の拡大に寄与することが明らかとなった。
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  • 松田 明, Juan de Dios MOYA FRANCO, José Luis GONZÁLEZ, 渡邊 恒 ...
    64 巻 (1998) 4 号 p. 303-306
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ドミニカ共和国でのコショウ幼樹の黄化または枯死株および生産樹の根部から分離した4種のPythium属菌およびMortierella spp.を2葉期または4∼6葉期のコショウ実生苗へ接種し病原性を検討した。供試菌で人為的に汚染した病土に健全な実生苗を移植し20∼44日までの発病程度を調べた結果,P. splendensが強い病原性を示し幼樹の黄化または枯死症状に関与していると見なされた。このPythium菌によるコショウの病害は世界的にも例がなくPhytophthora capsiciによる株腐病と区別し根腐病と呼称したい。
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  • 吉田 克志, 大口 富三
    64 巻 (1998) 4 号 p. 307-314
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    ダイコンべと病菌吸器形成に及ぼすダイコン根組織への接種前熱処理の影響を調査した。べと病罹病性品種の白首宮重および抵抗性品種の平安時無の根組織(5×5×3mm)を,50°Cの温水に30秒間以上浸漬後に本菌を接種すると,本菌の吸器形成がともに抑制され,菌糸様構造物として細胞内に生育伸長し,時として隣接する細胞内にも侵入したが細胞間隙には入らなかった。この構造物の形成は50°C-60秒間処理で最多となったが,その生育伸長は接種24時間後には停止した。熱処理による吸器形成の抑制効果は50°C-30秒間処理では処理24時間後には失われたが,50°C-60秒間処理では処理48時間後以降も持続した。CTC蛍光観察により,吸器に膜結合性のCa2+の特異蛍光が認められたが,菌糸様構造物にはこの蛍光はほとんど観察されず,吸器とは性質が異なっていた。また,熱処理ダイコン根組織のべと病菌侵入部位にはリグニンおよびカロースの蓄積が認められないこと,非病原菌であるウリ類炭そ病菌の感染が同組織で観察されること,熱処理根摩砕液にはべと病菌吸器抑制効果が無いことが観察された。また,細胞膜ATPase活性は熱処理により抑制されることが観察された。以上の結果から,べと病菌吸器形成の抑制は宿主の抵抗反応によるものではなく,吸器形成に関与する宿主細胞の代謝機構が熱処理により可逆的あるいは非可逆的損傷を被ったためであると推定され,べと病菌吸器形成に宿主細胞の応答が重要であることが示唆された。
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  • 吉田 克志, 大口 富三
    64 巻 (1998) 4 号 p. 315-322
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    湿室ペトリ皿中のアブラナ科蔬菜子葉にダイコン,アブラナ,ブロッコリーおよびナズナから分離したP. parasiticaを交差接種し,感染部位を組織化学的に観察することにより,その病原性を調査した。各分離菌は宿主植物と同属同種の植物上で盛んに分生子を形成したが(親和性),他種の子葉では分生子形成が認められなかった(非親和性)。交差接種を行った子葉感染部位をアルカリアニリンブルー蛍光観察法により調査すると非親和性の場合には,宿主の抵抗反応として,付着器形成以降の組織への侵入阻害,パピラによる吸器形成の阻害,シースによる吸器被覆化および吸器が形成された宿主細胞の壊死が観察され,べと病菌の生育は接種後48時間以内に停止した。これらの結果,べと病菌は段階的に発現する植物の抵抗反応をすべて抑制した場合に分生子形成に至ることが示唆された。また,Cb菌では供試したすべての植物種の子葉で他の分離菌に比較して強い抵抗反応が観察され,特に,パピラによって吸器形成が阻害される場合が多かった。RsおよびCb菌感染部位を組織化学的染色法を用いて観察したところ,吸器にはシースおよび吸器頸部にカロースの反応が認められた。パピラにはカロース,ポリフェノールの顕著な蓄積が認められたが,自家蛍光は弱く,また,べと病菌感染部位の宿主細胞壁の木化は観察されなかった。
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  • 窪田 昌春, 我孫子 和雄
    64 巻 (1998) 4 号 p. 323-327
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Pythium megalacanthum de Bary was isolated from plug seedlings of cabbage affected by damping-off in a greenhouse of our institute in April 1996. The hypocotyls of damaged plants developed a white rot, which was reproduced by an isolate of P. megalacanthum and severe at 10°C. At a supply center for vegetable seedlings in Mie Prefecture, P. megalacanthum was also isolated from cabbage plug seedlings with damping off in February and October 1997. This is the first report on the disease of cabbage caused by P. megalacanthum.
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  • 64 巻 (1998) 4 号 p. 328-438
    公開日: 2009/02/19
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