栄養学雑誌
Online ISSN : 1883-7921
Print ISSN : 0021-5147
ISSN-L : 0021-5147
38 巻 , 5 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 岡田 玲子, 伊藤 フミ, 玉木 民子
    1980 年 38 巻 5 号 p. 231-240
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    新潟市幼碓園児の食生活実態調査を, 3~5歳児1,038名を対象として, 1977年7月中旬に実施し, 次の結果を得た。
    1) 対象児の健康状態は丈夫である子は62.2 (4歳児)~63.3 (5歳児)%の範囲であった。虫歯罹患率は79.1 (3歳児)~86.2 (5歳児)%であった。
    2) 母乳栄養児率は13.9 (3歳児)~17.2 (5歳児)%と低率であり, 離乳はおおむねが順調であった。
    3) 朝食の毎日喫食は平均85%, 牛乳の毎日飲用は平均50%, 緑黄色野菜の毎日摂取は平均39%であった。
    4) 食事状況は少食とむら食いの傾向は年齢と共に漸減し, おおむねよく食べるようになっている。食べ物の好き嫌いのない対象児は年齢と共に減少し, 概して肉, 魚介, 卵等の動物性食品を好み, 野菜類を嫌い, 洋・中華風料理を好み, 和風料理を敬遠する傾向が観察された。
    5) 間食はほぼきめられた特間に与えられ, 果物, せんべい, 冷凍, ジュースの順によく供されている。
    6) 食物摂取頻度状況は朝・夕食は米, 昼はパン・めん類が多く, 卵, 乳, 海草類が朝食に多く摂取される他は, 大方の食品の摂取頻度は夕食において最も高い。食事のバランス評価では夕食が良好で, 昼食が低位であった。
    7) 母親は, 52.0%が子供中心に食事を作り, 子供の食事指導は「わがままをたしなめる」が1/3,「放っておく」,「調理の工夫をする」,「きげんをとって食べさせる」等が約1/5ずつあり, 91.6%が食事作法を教えている。
    母親の子供の食事に関する知識の大半はマスコミ関係から, ついで自らの母親の家庭教育から修得し, 学校教育からの修得は低率であった。
  • 伊藤 フミ, 岡田 玲子, 玉木 民子
    1980 年 38 巻 5 号 p. 241-248
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    1977年7月に実施した新潟市の幼稚園児1,038名の食事調査の中から5歳児を取り出しで, 家族形態 (核家族・三世代家族) 及び母親の生活状態 (専業主婦・就労主婦) と幼児の食生活との関連性を把握したいと考えて, 家庭状況, 健康状態, 虫歯の有無, 歯みがきの習慣, 食事歴, 食事作りと食事指導, 食事状況と食事内容のバランス, 子供の食事に関する知識の修得等の観点から第1報の調査結果をクロス集計し, χ2検定により有意差の有無を検討した。
    核家族の専業主婦家庭の園児は, 健康状態, 歯みがきの習慣, 牛乳・緑黄色野菜の摂取, 食事内容のバランス等が最も優位であり, その他の項目についでも好ましい傾向が認められた。
    核家族の就労主婦についでは, 母親の生活条件が厳しいにもかかわらず離乳の経過が最も順調で, 子供中心の食事が進められている反面, 調理の工夫, 朝食の喫食率, 食べものの好き嫌い等に問題が指摘された。
    三世代家族の専業主婦家庭は歯みがきの習慣, 牛乳の飲用等に問題があり, 子供中心に食事が進め難い事情が推察されたが, 虫歯の罹患状況, 母乳栄養の率, 食事指導態度, 朝食喫食率等優れた点も多い結果であった。
    三世代家族の就労主婦家庭については, 好き嫌いが少ない, 間食の時間を決めている等の長所もあるが, 健康状態, 歯みがきの習慣, 母乳栄養の率, 離乳の順調な進行, 緑黄色野菜の摂取, 食事内容のバランス等重要な項目についでの欠点が目立つ結果を得た。
  • 玉木 民子, 岡田 玲子, 伊藤 フミ
    1980 年 38 巻 5 号 p. 249-255
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    幼児の食生活状況と健康状態との間にはどのような関連性があるかについて, 新潟市幼稚園の5歳児405名を対象に, 昭和52年7月に実態調査を行い, 次のような結果を得た。
    1) 丈夫で虫歯のない子は, かぜをひき易く虫歯のある子に比べで, 牛乳・緑黄色野菜の摂取頻度, 食事量, 好き嫌いがないもの及び朝食の食事内容のバランスの良いものがそれぞれ有意に多かった。
    2) 丈夫である子のグループは, かぜをひき易い子のグループに比べて, 母乳栄養の率, 離乳の進行及び朝食喫食率において優位であり, きげんをとって食べさせる母親が少ない。
    3) 対象児の61.0%を占める丈夫ではあるが虫歯のある子は, 5歳児の食生活状況のほぼ平均的な姿を反映しでいるように思われる。
  • 岩田 陽子, 石黒 泰男, 大原 祐子, 山田 尚, 桜井 た〓, 板津 武晴
    1980 年 38 巻 5 号 p. 257-265
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    Six female patients with anorexia nervosa, who met the criteria shown by Halmi et al. or Suematsu, were treated by dietary therapies with behavioral modification and no medication, being compared with another six female patients treated by psychiatric counsel alone. Their lives in the hospital were restricted and isolated from their own families and relatives for the early period of admission, in which psychiatric counsels were regularly performed.
    In dietary therapy the meal contained 1200kcal per day for the first time and was gradually added by 200kcal per day at an interval of 7 to 14 days as the patients could eat completely. However, in patients who were severely undernourished and showed no desirable eating attitude nor modest weight gain, they were further given a nutrient such as “Sustagen” (200-400kcal per day) between meals. The gain of mean weight from 32kg to 42kg was found within a year by such diet therapies, while by psychiatric counsel alone that from 32kg to 45kg was visible within several years.
    It is concluded that these dietary therapies with behavioral modification may be useful to facilitate the patient's return to a regular eating attitude and ideal body weight.
  • 尾立 純子, 藤田 忠雄, 神戸 保, 大柴 恵一
    1980 年 38 巻 5 号 p. 267-273
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    圧力鍋と常圧鍋を用いで炊く, 煮る, 蒸す調理をそれぞれ質玄米, 大豆, さつまいもで行い, 調理後のビタミン類の残存量とアミノ酸の煮汁中への溶出量を比較した。
    1. 玄米を炊いた場合のB1残存量は, 圧力鍋で56~64%常圧鍋で72%となり, 圧力鍋での損失量が約10%大きかった。
    2. 大豆を煮た場合のB1残存量は, 圧力鍋で65~70% (豆中57~60%, 煮汁中8~9%), 常圧鍋で51% (豆中50%, 煮汁中1%) となり, 圧力鍋での損失量が約15~20%少なかった。
    3. さつまいもを蒸した場合のB1とCの残存量は, でんぷんα化度約90%で比較すると, 圧力鍋でB1 73%, C54%, 常圧鍋で, B1, Cともに85%となり, 圧力鍋での損失量がB1で約10%, Cで約30%大きかった。
    4. 大豆調理時の煮汁中への窒素とアミノ酸の溶出量は圧力鍋で常圧鍋の約1.5倍大きかった。また溶出されやすいアミノ酸はトリプトファン, アルギニン, アラニン, グルタミン酸, セリンの順で, アミノ酸の溶出パターンは, 両鍋で差異はなかった。
  • Designed for the maintenance of good nutrition of
    1980 年 38 巻 5 号 p. 275-277
    発行日: 1980/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
feedback
Top