三島市における学校給食献立数延べ844件について, 摂取栄養量, 献立構成要素及び素材としての食品の出現頻度の解析を行い, 次の結果を得た。
1) 給与栄養量では, エネルギー量と食材料費の間において関連がみられた。たん白質エネルギー比はほぼ一定し, 脂質エネルギー比と糖質エネルギー比で補い合っていた。また, 食材料費は, 12年間に104円から199円に増加していた。
2) 献立構成では, 核料理といわれる主食, 主菜, 副菜が整っているものが38.6%であった。
3) 主食料理の出現頻度は, 昭和56年以降パンと米飯が近似した割合であった。主菜では, 肉, 魚, 豆, 卵料理の順に出現頻度が高く, 魚料理では増加の傾向がみられた。
4) 1回の献立における料理数は2.32, 食品数は14.0と, 全国平均に比べ低かった。
5) 食品の出現頻度は, 主菜料理では鶏卵が高く, 副菜ではにんじん, ほうれんそうが上位であった。
6) 調理素材の共出現頻度では, にんじんとたまねぎが最も高く496回, 連関度は0.5356であった。また, 調味料では, 食塩とこしょう, 上白糖としょうゆまたはサラダ油が高い連関度を示した。
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