栄養学雑誌
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46 巻 , 2 号
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  • 青木 伸雄
    1988 年 46 巻 2 号 p. 65-72
    発行日: 1988年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 西原 照代, 香月 文子, 堀美 津代, 加川 稚桂子, 奥田 誠子, 宇津 知子, 米田 伊津美, 那須 正夫, 米田 該典
    1988 年 46 巻 2 号 p. 73-84
    発行日: 1988年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    エネルギー消費量の算出を生活時間調査より行う場合, 活動の記録および計算ともに煩雑で多大な労力が必要とされる。そこで, 個人の計算を, 実際の活動に合わせて, 詳細かつ迅速にするためのパーソナルコンピュータ用のシステム (ソフトウエア) を作成した。
    まず, 主な活動を入力し, その間に行った別の短い活動を特記事項として, 1分単位で入力できるようにした。この方法は, グラフィックで表示される画面を見ながら, 主動作と特記事項を入力していけるので, 計算方法をよく理解した人が行えば, 対象者と面接しながら個人の概算値を算出することも可能と思われる。日記法では, 1人1日当たりのエネルギー消費量を算出する所要時間は10~20分であった。このシステムを用いて, 男女の一般社会人, 学生計185人のエネルギー消費量を, 平日2日, 休日1日の計3日間調査し, 解析した。
    座り仕事が主な男性と学生の生活活動指数 (x) の平均値は約0.4であり, 立ち仕事を主とする男性で約0.5,主婦では約0.6であった。
    立ち仕事が主な男性は, 職種によって労働の強さに開きがあるので, 平日のばらつきが大きかったが, 休日では睡眠, 座り時間が増えて, 休養する傾向がみられた。一方, 座り仕事を主とする男性は, 平日の活動の強さはよく似ているが, 休日には運動をする人と休養する人に分かれて, ばらつきが大きくなり, 全体としては歩き時間が増え, 平日より活動する傾向がみられた。
    主婦では, 専業主婦と有職主婦の間に休日では活動の差がみられなかったが, 平日は有職主婦のxが有意に小さかった。これは有職主婦に座り仕事の人が多かったためである。
    社会人や学生より主婦のxが大きい理由の1つは, 使用した家事労働のRMR (Relative Metabolic Rate) は20~30年前に発表されたものが多いので, 現在の生活様式に合っていないものもあるためと考えられた。
    また, xが小さいグループには, 走ったり階段を昇る時に息切れを訴える人が多くみられた。
  • 白木 まさ子, 深谷 奈穂美
    1988 年 46 巻 2 号 p. 85-94
    発行日: 1988年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    女子短大生178名を, 所要量の80%以上を摂取しているか否かによって, カルシウム充足・鉄充足群, カルシウム不足・鉄充足群, カルシウム充足・鉄不足群, カルシウム不足・鉄不足群に分け, 摂取栄養量, 食品群別摂取量および料理の分類について解析を行い, 対象群間の食物摂取パターンの比較検討を試みた。その結果, 以下の知見を得た。
    1) 摂取栄養量, 食品群別摂取量および料理数において, 鉄充足群 (Ca充足・Fe充足, Ca不足・Fe充足群) と, 鉄不足群 (Ca充足・Fe不足, Ca不足・Fe不足群) の間に差があり, 鉄充足群がいずれの場合も勝っていた。
    2) 鉄不足群は, エネルギー, たん白質の充足率は約80~90%であるが, 脂質は95~130%であった。
    3) 鉄不足群は, 摂取エネルギーが少ないだけでなく, 単位エネルギー当たりの鉄の摂取密度が低い。動物性食品からのたん白質と鉄の摂取を増やす指導が大事である。
    4) カルシウム: リンの摂取比率は, カルシウム充足群では1:1.7~1.8, 不足群では1:2.5~3.0で, 不足群でリン過剰摂取が著しい。リンと加工食品の摂取量との間に有意の関係は見出せなかった。
  • 成瀬 宇平, 小柳津 周, 広田 才之
    1988 年 46 巻 2 号 p. 95-99
    発行日: 1988年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    養殖ちょうざめ (Bester 種) の肉および投与配合飼料 (養鰻用) から脂質を抽出し, 構成脂肪酸および総コレステロールについて検討し, 次の結果を得た。
    1) 養殖ちょうざめ肉からクロロホルム: メタノール (2:1) で抽出した脂質の含有量は試料肉に対して6.0%で, 外観は乳白色不透明の液体であった。構成脂質としては, ステロールエステル, 遊離ステロール, トリアシルグリセロール, 1, 2-および1, 3-ジアシルグリセロール, モノアシルグリセロール, 遊離脂肪酸, および複合脂質の存在を推定した。
    2) 総脂質の構成脂肪酸は, 養殖ちょうざめでは10種類を推定し, その主な脂肪酸は, C16:0 (29.2%), C18:1 (43.8%) であった。これに対して投与飼料から抽出した総脂質の構成脂肪酸は12種類を認め, その主な脂肪酸はC16:0 (16.5%), C18:1 (17.7%), C20:1 (9.46%), C20:5 (12.6%), C22:6 (15.6%) であった。また, 養殖ちょうざめ肉の総脂質の飽和脂肪酸は33.1%, 高度不飽和脂肪酸は14.4%であった。
    3) 養殖ちょうざめ肉の総コレステロールは326mg/100gで, 他の淡水魚の筋肉中のコレステロールよりも多かった。また, 飼料に対して43mg/100gであった。
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