栄養学雑誌
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26 巻 , 1 号
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  • 大礒 敏雄
    1968 年 26 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
  • 見目 明継
    1968 年 26 巻 1 号 p. 3-8
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    生後4週間の幼白鼠を3週間試験飼育し, その摂取飼料の脂肪あるいは蛋白質 level と肝TBA値との関連を追求して, 次の結論を得た。
    1. 飼料の脂肪 level の増加は, ある一定の範囲 (本実験においては0~10%) 内において肝TBA値の上昇と平行関係にある。
    2. 飼料の脂肪 level の増加は, ある一定の範囲 (0~10%) 以上は肝TBA値の上昇を伴うものではない。
    3. 飼料の蛋白質 level の増加は, ある一定の範囲 (0~18%) 内で肝TBA値と併行する。
    4. ある一定範囲 (0~18%以上) の蛋白質 level の増加は必ずしも肝TBA値の上昇を伴わない。
    5. 肝TBA値の動向は, 飼料の脂肪および蛋白質 level と直接的な関連はなく, それらによってひきおこされる細胞活性度合の動向と全くよく一致する。
  • 見目 明継
    1968 年 26 巻 1 号 p. 9-16
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    生後4週間の幼白鼠を基本飼料で30日間飼育した後, 全動物を代表する1画すなわち6尾を採り, 残りの96尾を2群に分ち, 1群に60Co-γ線を600レントゲン全身1回照射し, その後30日間における生長ならびに肝TBA値, 臓器重量の経日的変化を観察した。他の1群は非照射の対照群として照射群と同様の条件下で同様に観察し, 照射の影響を明らかにした。その結果次の結論を得た。
    1) 非照射群の体重増加量は, 運搬による多少の影響を受けたが, まもなく回復し, 照射前と同様順調な増加を示した。
    2) 照射群の体重は, 運搬・照射により減少した。対照に比し回復がおそく, 照射後10日以後であった。
    3) 照射群の体重減少は, 照射の影響による摂取飼料量の減少に伴うところも大であるが, その度はさらにこれを上まわるものがあった。
    4) 照射前30日と, 照射後30日との体重および飼料効率を比較すると, 前期より後期の方が低い値を示し, 非照射群においてもこの傾向がみられた。
    5) 照射時後30日間における両群の生長を一括して比較すると, 照射により生じた体重減少はある程度回復するが, 対照との体重差は残る。但し飼料効率は両群に相違がない。
    6) 肝臓重量は照射によって増加する。
    7) 肝臓の脂肪 level は照射により低下するが, 日時の経過に伴って次第に上昇し30日間に正常に近づく。
    8) 肝臓脂肪保有量に対しては照射の影響は殆んどあらわれない。
    9) 各処理の前の絶食により体重は減少するが, この減少度は照射群の方が小さい。
    10) 肝TBA値は照射により低下する。
    11) 肝TBA値は非照射群も照射群も体重増加に比例して増減する。
    12) 照射により, 胸腺, 脾臓の重量は, 照射直後に減少し, 照射20日後から回復を示す。
    13) 腎臓, 睾丸に対する照射の影響は, 他臓器に比しおくれて発現し照射20日以後にあらわれる。
  • 見目 明継
    1968 年 26 巻 1 号 p. 17-26
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    蛋白質 level 6, 12, 18, 24%の4種の等カロリー飼料で, 生後4週間のウィスター系雄白鼠を飼育し, 放射線照射障害の防止ないし軽減に関する知見を得るために本実験を行なった。飼育試験期間は照射前30日, 照射後30日, 照射は60Co-γ線800レントゲン全身1回照射で, 非照射の対照を置く。以上のうち一部は照射後15時間絶食して検査に供した。以上において観察した要点は次のとおりである。
    1) 正常飼育におげる生長効率: 6%飼料は著しく劣るが, 他の3 level 飼料のそれはほとんど差がない。ただし蛋白質効率は12%飼料が最高で, 18%飼料がこれに近く, 24%飼料は6%飼料よりも劣る。
    2) 正常飼育におげる肝TBA値: 6%飼料群のそれは特に低いが, 他の3 level 飼料群のそれは等しく, これより高い。
    3) 照射後飼育における生長効率: 6%飼料は特に低いが, 他の3飼料はほぼ等しい。ただし蛋白質効率は12%飼料が最高で18%飼料がこれに次ぎ, 6%飼料はこれに近く, 24%飼料が最低である。
    4) 照射後30日間における死亡数: 各群10尾中, 6%飼料群が最高 (9尾) で, 24%飼料群がこれに次ぎ (6尾), 12%飼料群はこれより少なく (4尾), 18%飼料群は最低 (2尾) である。
    5) 照射後30日の肝TBA値: 6%飼料群のそれが最高で, 照射前4群中最低のそれに近い。他の3 level 飼料群のそれは甚だ低く, 照射前の1/2~1/3である。
    6) 尿中窒素排泄量: 尿中窒素俳泄量は各 level 飼料群共に明らかに増加し, その増加量は6%飼料群のそれが最高で, 24%飼料群のそれがこれに次ぎ, 12%, 18%飼料群のそれがはるかに少ない。
    7) 肝臓重量: 照射により明らかに増加し, 増加量は6%飼料群のそれが最高で, 18%飼料群のそれが最少である。
    8) 肝臓中脂肪含有率: 照射により明らかに減少するが, 減少率は4者接近している中でも, 18%飼料群のそれが最も低い。
    9) 臓器重量: 胸腺, 脾臓の Carcass 比は減少する。
    10) 以上を総合すると, 観察事項全般にわたって, 60Co-γ線800レントゲン全身1回照射による影響は, 照射前, 照射後に摂取する飼料中の蛋白質 level と相当の関連を持ち, 最も安全度の高いのは12~18%蛋白質 level の範囲で, 特に18%が好適である。24%蛋白質 level のそれは, 6%蛋白質 level のそれと共にきわめて安全度が低い。
  • 見目 明継
    1968 年 26 巻 1 号 p. 27-38
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    蛋白質12% level 飼料の蛋白質源を, カゼイン, 脱脂大豆, トウモロコシ・脱脂大豆混合の3種とし, この3種の飼料で, 生後4週間のウィスター系雄白鼠を飼育し, 3飼料の生長効率と, 放射線照射障害の防止ないし軽減の効率との関係を追求した。放射線照射は60Co-γ線800レントゲン全身1回照射である。観察は体重増加, 飼料効率, 蛋白質効率, 肝TBA値, 体成分組成, 尿中窒素排泄量, 肝臓その他の臓器重量, 肝臓脂肪含有量などについて行なった。
    1) 正常飼育30日間の体重増加は混合蛋白質飼料群が最高で, 脱脂大豆蛋白質飼料群, カゼイン蛋白質飼料群は少ないが, 飼料の各効率は大約同等である。
    2) この時点での肝TBA値は体重増加量と相当な関連を示す。
    3) 正常飼育における混合蛋白質飼料群の体成分組成が他の2群に比し特に水分が少なく脂肪が多い。
    4) 体脂肪の脂肪酸組成を見ると, 混合蛋白質飼料群のそれは特に不飽和脂肪酸が多く, 過酸化物を生じ易い傾向を持っている。
    5) 照射後30日生存動物の肝TBA値は脱脂大豆蛋白質飼料群のそれが最高で, カゼイン蛋白質飼料群, 混合蛋白質飼料群の順に激減している。
    6) 照射の影響による死亡率は混合蛋白質飼料群70%, カゼイン蛋白質飼料群50%, 脱脂大豆蛋白質飼料群30%であった。
    7) 照射による体窒素代謝の亢進は脱脂大豆蛋白質飼料群が最低で, 他二者は約その2倍を示す。
    8) 照射の影響による肝臓重量の増加, 肝臓脂肪含有率の低下は脱脂大豆蛋白質飼料群のそれが最小である。
    9) 以上を総合すると, これら3種の蛋白質源飼料においては, 生長効果は混合蛋白質飼料群が最高で脱脂大豆蛋白質飼料群が最低であり, 照射による影響の防止, 回復力は脱脂大豆蛋白質飼料群が最高で, 混合蛋白質飼料群は最低であった。
  • 柚木 一雄, 松元 実, 立川 倶子, 平田 睦子, 安藤 瑠璃子, 中島 紀子, 佐多 立子, 野村 浩子
    1968 年 26 巻 1 号 p. 39-51
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    It has been already reported by us that the growth of the implanted tumor is remarkablly affected by the restriction of essential amino acids. From our amino acid imbalance studies, it has been found that the restriction of phenylalanine causes the returdation of tumor without any undesireble side effect against the host. Such effect of phenylalanine deficient diet has also been found to be accelerated by the restriction of tyrosine. The phenylalanine hydroxylase activity of liver decreased remarkablly in the tumor bearing animal. Foretheremore, it has also been confirmed that the restriction of an essential amino acid causes the elongation of the doubling time of tumor cell.
    From the experimental facts mentioned above, the effectiveness of amino acid imbalance diet has been clinically investigated in all types of leukemia and other malignant diseases. The patients have been treated initially with low phenylalanine diet and then recently with low phenylalanine-tyrosine diet. The combined restriction therapy of phenylalanine and tyrosine seemed to be more effective than the single restriction of phenylalanine. Phenylalanine-tyrosine limiting milk according to our prescription has been used as the main nitrogen source of the diet. The dosis of phenylalanine and of tyrosine supplied daily were 1.8g. respectively for adult and were 1.1g. for infant. Such phenylalanine dosis as mentioned above exceeds slightly the lowest essential dosis of it.
    Up to now, 22 patients were treated with this amino acid imbalance diet for one month to tow and half years, without any side effect. The patients treated with this diet were as follows; 11 cases of acute leukemia including 5 infants, 6 cases of chronic leukemia and 5 cases having solid malignant tumor. Single application of this diet not so effective except few successful cases. The clinical responce against chemotherapy, however, was remarkably improved with this diet therapy and long term remission was obtained. One case of malignant lymphoma has been well controled for long time with this diet therapy only.
  • 町田 三慈江, 長島 智恵子, 福本 紘一, 梶田 知道, 村田 吉郎
    1968 年 26 巻 1 号 p. 52-59
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    In despite of the improved procedures of the occult-blood tests of feces, the dieticians frequently meet some difficulties in preparing a menu for the patients, because it is very important to control diets prior to these tests. Some of the vegetables, which are boiled more than thirty minutes, are proved to be available for this purpose. The foodstuffs, which might cause a false positive reaction unspecificially in the tests, should be excluded from this menu. In this experiment, the authors reexamined the influences of cooking for occult-blood tests, using the 68 vegetables and 28 meats, and attempted to magnify the materials in the list of control-diets.
    Four methods are employed as occult-blood tests; Hematest B, Benzidine test (Adler), Pyramidone method (Adler) and Guajac method (Deen). The occult-blood test, in vitro, are carried out on each food material before and after cooking. The same procedures are done on the feces of healthy volunteers with the same materials. The number of false positive vegetables in all vegetables is markedly reduced after three minutes' boiling. The same result of decrease is obtained on the feces with boiled vegetables, being more prominent in degree than on fresh vegetables only. These results, however, are not obtained on the meats.
    The present data shows that the control of diets and the method of cooking previously employed for the occult-blood tests are too much exaggerated.
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